弁理士試験

弁理士試験の論文試験は考え方をたった1つ変えるだけで合格できる試験です

更新日:

 僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

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弁理士試験の論文対策ってどうやればいいの!?

論文試験がなかなか合格できない・・・

こうした疑問・悩みを解決します。

ちなみに僕は、論文試験(必須)を1発で合格しました。

この記事を読めば弁理士試験の失敗しない論文対策がわかると思います。

目次

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 弁理士の論文試験の対策

今年も論文試験だめだったな。論点は抑えているつもりなんだけど・・・
どや弁
論文試験は問題を解けるというよりもそれを文章で書いて正確に伝えることが重要ですよ。

論文試験の問題というのは実はそんなに難しいものではないです。頭の中では答えがひらめきます。

しかし、頭の中で答えがひらめいていもその答えを採点者に正確に文章で伝えないと意味がありません。

つまり答えが分かっているかどうかよりもそれを文章に落とし込んでいくことが重要です。

文章の構成を考え、論点を漏れなく書いていくことが重要です。

このため、せっかく答えがわかっていても採点者に正確に伝えることができなければ落ちます。

ここで論文対策において考え方をたった1つ変えるだけで劇的に合格できることがあります。

それは、採点者を楽にしてあげる答案構成を考えることです。

採点者ってどんな人が採点するか知っていますか。

知的財産の権威ある専門家(弁護士・弁理士)です。

日本弁理士会はこのような権威ある専門家にお願いをして論文試験の採点をしてもらいます。

権威ある専門家は当然ながら忙しく採点に時間をかけてばかりいられません。

しかも受験生の数は何百人といるわけですから膨大です。それを複数の採点者で分けたとしても何十人と採点しないといけないわけです。

このため、採点者は答案を一語一句丁寧に見る余裕もありません。

では、採点者はどのように採点をするのか。それは論点となるキーワードを見つけて、そのキーワードがちゃんと書いてあったら採点をしていくと考えられます。

これは僕の推測だけでなく、実際にとある弁理士から聞いた話です。といってもその弁理士が採点をしたわけでもなく、その弁理士が聞いた話を僕が聞いた話であり、ちょっと信憑性に欠けますが。

ただし、普通に考えられば、このような感じで採点をする可能性は極めて高いと考えられます。

そしてキーワードがいくつかあってそれらがどこに書いてあるかわからないと採点者は「う~ん???」となるわけです。

このときに採点者は答案をよく読みます。ここで、受験生にとって答案がよく読まれるのは「まずい」わけです。

というのも、論点からずれたことを書いたり、間違っていたことを書いたりすることがあります。そうすると採点者はこりゃだめだといって低い評価をつけてしまいます。

一方で、キーワードを明確にポンポン書いていると、採点者もよしOK!こりゃ楽だと言って深く読まないのです。

そこに間違っていたり、NGワードが書いてあったりしても読まないので「〇」をつけて評価します。

このように、例え答案の内容が同じようなものであっても、一方では低い評価がつけられたり、他方では高い評価がつけられたりすることは十分ありえます。

フェアでないかもしれませんが、採点者も人間です。しかも超多忙の中で採点しているのです。アンフェアな採点になるのはある意味仕方がないことです。

しかし、これを知っていれば、答案の書き方を工夫さえしれば、合格は簡単にできます。

多忙な採点者の採点が楽になるような答案を書けばよいのです。

すなわち、問題の論点(キーワード)を想定して、それを採点者の目の届くようにポンポンと書いて、簡潔に答案を書けばOKです。

まとめ

採点者は人間である。採点者が採点を楽にするような答案構成で書く。

答案構成のポイントは結論・理由・根拠条文の3つ。

採点者が答案を慎重に読まれるようになるとまずい。変なとこが目につき減点が増えていく。

逆にポイントが明確に書いてあったら読まれないので減点対象にならず高評価。

 弁理士試験の論文試験の解き方と書き方を解説

どや弁
続いて論文試験の解き方と書き方について説明してきますよ

まず問題文を読んで何を問われているのかしっかりと整理しておきましょう。

問われていることは複数ある場合があります。問われていることの1つでも無視していると落ちますよ。

問われていることは以下のようなものです。

・どう対応すべきか。対応の適否。

・その理由と根拠条文

・根拠条文の趣旨

書き方の基本は、結論理由根拠条文の3セットです。

趣旨を問われている場合は、キーワードがきちんと盛り込まれたうえでコンパクトに記載しましょう。

冗長にだらだらと書いているとキーワードがどこにあるか採点者はいちいち丁寧に読んでしまい、ぼろがでて減点対象になります。

趣旨は資格スクールのレジュメから何度も繰り返し書くことで対応できます。

以下に過去問の実例を踏まえて問題の解き方と書き方を見ていきます。

 弁理士試験の論文試験の具体例を見てみる

どや弁
では具体的な問題を踏まえて答案構成の書き方を見ていきましょうか

2019年度弁理士試験特許法第1問

【問題Ⅰ】
1 日本国内に居住する甲は、明細書に(1)形状aを有するタイヤを備える自転車(以下「発明A」という。以下同様。)、(2)形状bを有するタイヤを備える自転車(発明B)、が記載され、発明Aの具体的な態様として、形状a1を有するタイヤを備える自転車(発明A1)と形状a2を有するタイヤを備える自転車(発明A2)を記載した特許出願Xをした。
 ここで、形状a1、形状a2及び形状bは互いに同時には採ることができない形状であり、発明A、発明A1、及び、発明A2は単一性の要件を満たす一群の発明に該当するが、発明A及び発明Bについては該当しない。
 以上を前提に、以下の各設問に答えよ。ただし、各設問に示されていない事実をあえて仮定して論じる必要はない。

(1) 特許出願Xの審査において、甲は、特許請求の範囲の記載を「形状aを有するタイヤを備える自転車。」としたところ、当該発明は、刊行物αに記載された発明から当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第 29 条第2項の規定により特許を受けることができない(進歩性を有しない)との理由で拒絶をすべき旨の査定を受けた。
 タイヤの形状について、形状a1、又は、形状bとすれば上記拒絶理由が回避できる場合、甲は、拒絶査定不服審判の請求と同時に特許請求の範囲をどのように補正するのが適当か。適当と考える補正後の特許請求の範囲の記載を示すとともに、当該補正の内容が補正要件を満たすと考える理由を、特許法上の規定に言及しつつ説明せよ。

(2) 甲は、特許出願Xについて、拒絶査定不服審判の請求と同時に特許請求の範囲について補正を行い、その1年後に、特許をすべき旨の査定の謄本の送達を受けた。しかし、その後の事情により、形状bを有する自転車用タイヤについても製造販売をすることとなり、この自転車用タイヤそのものについても特許を受けることを望んでいる。そこで、甲は、友人乙に相談したところ、「特許をすべき旨の査定の謄本の送達後であっても分割ができるので、特許出願Xに基づいて『形状bを有する自転車用タイヤ』について新たな特許出願ができる。」と説明された。乙の判断が正しいか否か、及び、の理由について、根拠となる特許法上の規定と、その趣旨に言及しつつ説明せよ。

引用元:https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-mondai/document/2019ronbun-hissu/shiken_jitsuyou.pdf
※マーカーは筆者の追記。

どや弁
問題文をまずは図解しますか。

どや弁
まずは試験問題を解きましょう。解く前に事例を図解で整理してみるのがおすすめです。特許の場合は、「特許請求の範囲」「明細書」の項目を設けてそれが問題文中のどれに相当するかまとめるのが効率的です。

(1)について問われているのは3点です。

・(A)拒絶査定不服審判の請求と同時にする補正をどうすべきか。

・(B)補正の内容が補正要件を満たすと考えられる理由

・(C)特許法上の規定に言及

つまりこれは結論(A)、理由(B)、根拠条文(C)を書けばよいということになります。

ここである程度勉強してきた方なら補正で発明Aを発明A1に厳縮すればよいことは分かると思います。

ただし、理由(B)も問われているので補正要件を全て挙げなければいけません。

つまり、特許法第17条の2第3項~第6項に規定する要件を全て充足しているかどうかを書いておく必要があります。

答えは簡単ですが、その理由を根拠条文とともに漏れなく書かないといけず、そこが難しいです。

書き方によって審査官に上手く伝えることができなければせっかくわかっていても落ちてしまいます。

だらだら書くのではなく、バンバンと採点者にポイントが明確になるように書いていきます。ここがポイントです。

書くとすれば、結論、理由、根拠条文です。理由(補正要件)は箇条書きでOKです。箇条書きの方が採点者も読みやすくポンポン採点しやすいです。

解答は以下のような感じです。

【結論】

「形状a1を有するタイヤを備える自転車」に補正する(17条の2第1項第4号)。

【理由】

上記補正が認められるためには、17条の2第3項~第6項に規定する要件を満たす必要がある。以下に要件の適否を検討する。

(1)17条の2第3項

「形状a1を有するタイヤを備える自転車」は願書に最初に添付した明細書等に記載されているため要件を満たす。

(2)17条の2第4項

発明Aと発明A1は発明の単一性を有するためいわゆるシフト補正に該当せず要件を満たす。

(3)17条の2第5項

発明A1は発明Aの下位概念に相当し、同条第2号に該当するため要件を満たす。

(4)17条の2第6項

タイヤの形状をa1に特定することにより拒絶理由を回避できるためいわゆる独立特許要件を満たす。

こんな感じで結論を前にバシッと書いておき、理由を箇条書きで書いておけば、論点(キーワード)も明確になり、採点者もとても採点しやすくなります。

更にポイントとしては簡潔に書くことです。条文に沿ってだらだらと書いてしまうと採点者から「この人本当に分かっているのか!?」と怪しがられます。もちろん論点を落としたくないという気持ちで長々と書くのは分かります。しかし、それをやっていると一向に受かりませんよ。

これはトレーニングで対応できますのでどんどん練習あるのみです。

どや弁
この調子で2問目に参りますか。

・問われていること

・(A)乙の判断は正しいのか?

・(B)その理由

・(C)根拠条文

・(D)条文の趣旨

(A)~(C)は1問目と同じ答案構成で対応できるな。問題は趣旨か。
どや弁
趣旨もコンパクトに書いてキーワードを埋めていきましょう。趣旨をコンパクトに書くためには予備校のレジュメを使いましょう。

多少実務をしていれば、拒絶査定不服審判請求した後の特許査定では分割出願ができないのはわかるかと思います。

答えは頭の中でひらめきます。しかし、問われていることはそれだけではありません。

なぜ分割出願できないのか。その根拠条文とその条文の趣旨まで書かないといけません。

問われていることにきちんと答えないと「100%落ちますよ」。

解答は以下のような感じです。

【結論】

乙の判断は誤り。

【理由】

特許出願の分割は特許をすべき旨の査定の謄本の送達があった日から30日以内であれば可能であり(44条1項2号)、一見すると乙の判断は正しいように思える。

ところが、甲は拒絶査定不服審判と同時に明細書等の補正をしており、前置審査に付された上で(162条)特許査定を受けている。

そうすると、甲の出願は44条1項2号かっこ書きの規定に該当するため、甲は特許査定後に分割出願をすることができない。

【趣旨】

特許法では実効的な権利取得の支援及び手続の無駄の解消を図るため、特許査定後の分割を認めている(44条1項2号)。

しかし、分割時期を先延ばしにする目的で審査請求するという制度の濫用を防止したり、審判請求前に分割する機会に十分あったと考えられるために、審判請求後の特許査定については分割を認めていない(同号かっこ書き)。

どや弁
今回の問題は分割要件の例外規定にあてはまるものなので、原則⇒例外の順序で書くと採点者から好評を得られますよ。
士業男子やま
まずは、原則にあてはめてみて一見あてはめるようにおどけるんですよね。そこからこれは例外ですよと話をもっていく。原則⇒例外でおどけてみせる。そうすると原則についてもしっかりと理解しているなと採点者からいい印象をもたれます。この書き方はおすすめですよ

いずれにせよ、論点が明確になるように書くのが重要です。趣旨は、資格スクールのレジュメを使いましょう。

 弁理士試験の論文対策でおすすめの予備校は!?

士業男子やま
この考え方を踏まえた上で、資格スクールの論文講座で演習を積んでいけばばっちしです。
う~ん。。おすすめの資格スクールってどんなところがあるの?
士業男子やま
僕はLECの通信講座を受けていましたが、今は資格スクエアの弁理士講座「1択」ですね。この講座は論文の書き方に加えて解き方講座も動画で紹介されており、さらには演習講座も豊富にあります。これ1本で十分対応できますよ。

このブログでは、資格スクールの通信講座の比較記事、資格スクエアの弁理士講座がおすすめである理由について記事を書いていますのでご参考いただければと思います。

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それにしても資格スクールの価格って高いよなあ。。
士業男子やま
僕が受験生だったころは40万以上が当たり前でしたが、今は価格革命が起きてます。資格スクエアの弁理士講座は253,000円です。しかもこれ一本で他の教材要らず。おすすめです。

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