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弁理士試験の論文の攻略法を1発合格した弁理士が教えます

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士業男子やま
みなさんこんにちは。士業男子やまです。僕は数年前に弁理士試験に予備校の通信講座を利用して1年弱の勉強量で弁理士試験に合格しました。

僕は、弁理士試験を8月から始めて1年弱の勉強量で合格できました。

論文試験の必須問題が難関ですが、意匠・商標についてはAの評価をもらっています。

弁理士試験の論文は、問題が解ければよいというだけではだめです。

答案の書き方が重要です。

「短答試験は受かるのに論文試験がなかなか受からない…」

こういう方は多いです。

しかし論文必須試験は考え方を1つ変えるだけで合格できます。

そこで、今回は、1発合格した僕が、弁理士試験の論文必須の攻略法についてあなただけにこっそりと教えちゃいます!

弁理士試験の論文は答案の書き方で決まります

弁理士試験の論文試験の必須問題は答案の書き方が重要です。

 

ちなみに解き方も重要ですが、実は必須問題の解き方はそれほど難しくはありません。

しっかりと勉強すれば、どのような回答をすべきかは分かります。

しかし、回答すべき内容が分かっていても何回も受からない人が多いです。

 

ここでは答案の書き方のコツをお話しします。

それは、採点者が採点を楽にしてあげる答案構成を考えることです。

 

 論文試験の採点者はどのような人かご存知でしょうか。

 知的財産の権威ある専門家(弁護士・弁理士)です。

 日本弁理士会はこのような権威ある専門家にお願いをして論文試験の採点をしてもらっているそうです。

 権威ある専門家は当然ながら忙しく採点に時間をかけてばかりいられません。

 しかも受験生の数は何百人といるわけですから膨大です。それを複数の採点者で分けたとしても何十人と採点しないといけないわけです。

 このため、採点者は答案を一語一句丁寧に見る余裕もありません。

 では、採点者はどのように採点をするのか。

 これはあくまで僕の推測ですが、模範解答として論点となるキーワードが用意されており、そのキーワードがちゃんと書いてあったら〇という具合に採点をしていくと考えられます。

実はこれは推測というより、とある弁理士の方から聞いた話です。

 ただし本当かどうかはあれなので断定はしません。

 

 そうすると、採点者は細かいところまでは見ないので、うまく答案が書いていれば、おかしなことを書いても減点の対象にもなりにくいです。

一方、キーワードがいくつかあっても、それらがどこに書いてじっくり読まないとわからない場合は減点対象となりやすいです。

 というのも採点官が答案をよく見てみると、論点からずれたおかしなことを書いたり、間違っていたことを書いてあることが多いためです。 

 そして、採点官はどんどん減点していきます。

 

 一方で、キーワードを明確にポンポン書いていると、採点者もよしOK!こりゃ楽だと言って深く読まないのです。

 そこに間違っていたり、NGワードが書いてあてもスルーしがちです。

フェアでないかもしれませんが、採点者も人間です。

 しかも超多忙の中で採点しているのです。

 ただ問題を解くだけではなく、その先にあるもの、すなわち採点官の採点を楽にする答案の書き方までできることが合格への近道なのです。

 これを知るだけで合格への近道はぐんと近づきます。

 多忙な採点者の採点が楽になるような答案を書きましょう。

論文試験の必須問題はいわゆる難問は出にくくオーソドックスな問題しか出ません。

 差が出るのは解き方ではなく書き方なのです。

論文試験の書き方は通信講座から学ぶのがおすすめ

以上のとおり、弁理士試験の論文試験では答案の書き方で合否が分かれます。

答案の書き方は、弁理士の予備校の通信講座から講師に書き方を学ぶことをおすすめします。

独学では答案の書き方をみにつけるのは難しいです。

予備校のプロの講師からみにつけた受験生と独学でみにつけた受験生ではやはり差が開きます。

そこで弁理士の予備校の通信講座をおすすめします。

おすすめは資格スクエアの通信講座です。

 資格スクエアの「基礎・短答・論文パック」には以下の講座が含まれています。

「基礎講座(約150時間)」

「短答対策講座(約80時間)」

「論文対策講座(約80時間」

 これら3つだけですが、どの講座も中身が充実しています。

 短答対策講座と論文対策講座には、インプットだけでなく演習も豊富に含まれており、これさえあれば弁理士試験で勝負できる実力を備えることができます。

 また資格スクエアは、合格最年少を輩出しており、若い人が受かり易い講座です。合格実績も十分です。

 弁理士試験に1発合格した僕が自信をもって「買い」と断言できます。

 資格スクエアの「2021年向け『基礎・短答・論文パック』」のコースは「こちらのサイト」から申し込みできます。

 ぶっちゃけ迷うならすぐに買ってすぐに勉強にとりかかるべきです。

 弁理士試験は時間との勝負です。

弁理士試験の論文の書き方の具体例

以上のとおり、論文試験では通信講座を利用して答案の書き方をみにつけるのが重要です。

ここではさらに踏み込んで答案の書き方について具体的に過去問を引用して解説していきます。

「答案の書き方ってどんな感じで書けばいいの?」と疑問に思ったら読んでください。

 

 まず論文の必須問題のパターンは以下の3つのどれかです。

ポイント

①事例に対してどう対応すべきか。あるいは対応の適否。その理由と根拠条文。

②根拠条文の趣旨

ここでは①について解説していきます。

 書き方の基本は、結論・理由・根拠条文の3セットです。

 

 冗長にだらだらと書いているとキーワードがどこにあるか採点者はいちいち丁寧に読んでしまい、ぼろがでて減点対象になります。

 以下に過去問の実例を踏まえて答案の書き方を解説します。

2019年度弁理士試験特許法第1問

【問題Ⅰ】
1 日本国内に居住する甲は、明細書に(1)形状aを有するタイヤを備える自転車(以下「発明A」という。以下同様。)、(2)形状bを有するタイヤを備える自転車(発明B)、が記載され、発明Aの具体的な態様として、形状a1を有するタイヤを備える自転車(発明A1)と形状a2を有するタイヤを備える自転車(発明A2)を記載した特許出願Xをした。
 ここで、形状a1、形状a2及び形状bは互いに同時には採ることができない形状であり、発明A、発明A1、及び、発明A2は単一性の要件を満たす一群の発明に該当するが、発明A及び発明Bについては該当しない。
 以上を前提に、以下の各設問に答えよ。ただし、各設問に示されていない事実をあえて仮定して論じる必要はない。

(1) 特許出願Xの審査において、甲は、特許請求の範囲の記載を「形状aを有するタイヤを備える自転車。」としたところ、当該発明は、刊行物αに記載された発明から当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第 29 条第2項の規定により特許を受けることができない(進歩性を有しない)との理由で拒絶をすべき旨の査定を受けた。
 タイヤの形状について、形状a1、又は、形状bとすれば上記拒絶理由が回避できる場合、甲は、拒絶査定不服審判の請求と同時に特許請求の範囲をどのように補正するのが適当か。適当と考える補正後の特許請求の範囲の記載を示すとともに、当該補正の内容が補正要件を満たすと考える理由を、特許法上の規定に言及しつつ説明せよ。

(2) 甲は、特許出願Xについて、拒絶査定不服審判の請求と同時に特許請求の範囲について補正を行い、その1年後に、特許をすべき旨の査定の謄本の送達を受けた。しかし、その後の事情により、形状bを有する自転車用タイヤについても製造販売をすることとなり、この自転車用タイヤそのものについても特許を受けることを望んでいる。そこで、甲は、友人乙に相談したところ、「特許をすべき旨の査定の謄本の送達後であっても分割ができるので、特許出願Xに基づいて『形状bを有する自転車用タイヤ』について新たな特許出願ができる。」と説明された。乙の判断が正しいか否か、及び、の理由について、根拠となる特許法上の規定と、その趣旨に言及しつつ説明せよ。

引用元:https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-mondai/document/2019ronbun-hissu/shiken_jitsuyou.pdf
※マーカーは筆者の追記。

 まず問題文を図解で書き直します。

(1)について問われているのは3点です。

・(A)拒絶査定不服審判の請求と同時にする補正をどうすべきか。

・(B)補正の内容が補正要件を満たすと考えられる理由

・(C)特許法上の規定に言及

 つまりこれは結論(A)、理由(B)、根拠条文(C)を書けばよいということになります。

 ここである程度勉強してきた方なら補正で発明Aを発明A1に厳縮すればよいことは分かると思います。

 ただし、理由(B)も問われているので補正要件を全て挙げなければいけません。

 つまり、特許法第17条の2第3項~第6項に規定する要件を全て充足しているかどうかを書いておく必要があります。

 答えは簡単ですが、その理由を根拠条文とともに漏れなく書かないといけず、そこが難しいです。

 書き方によって審査官に上手く伝えることができなければせっかくわかっていても落ちてしまいます。

 だらだら書くのではなく、バンバンと採点者にポイントが明確になるように書いていきます。ここがポイントです。

 書くとすれば、結論、理由、根拠条文です。理由(補正要件)は箇条書きでOKです。

 箇条書きの方が採点者も読みやすくポンポン採点しやすいです。

 解答は以下のような感じです。

【結論】

「形状a1を有するタイヤを備える自転車」に補正する(17条の2第1項第4号)。

【理由】

上記補正が認められるためには、17条の2第3項~第6項に規定する要件を満たす必要がある。以下に要件の適否を検討する。

(1)17条の2第3項

「形状a1を有するタイヤを備える自転車」は願書に最初に添付した明細書等に記載されているため要件を満たす。

(2)17条の2第4項

発明Aと発明A1は発明の単一性を有するためいわゆるシフト補正に該当せず要件を満たす。

(3)17条の2第5項

発明A1は発明Aの下位概念に相当し、同条第2号に該当するため要件を満たす。

(4)17条の2第6項

タイヤの形状をa1に特定することにより拒絶理由を回避できるためいわゆる独立特許要件を満たす。

 こんな感じで結論を前にバシッと書いておき、理由を箇条書きで書いておけば、論点(キーワード)も明確になり、採点者もとても採点しやすくなります。

更にポイントとしては簡潔に書くことです。

 条文に沿ってだらだらと書いてしまうと採点者から「この人本当に分かっているのか!?」と怪しがられます。

 もちろん論点を落としたくないという気持ちで長々と書くのは分かります。

 しかし、それをやっていると一向に受かりませんよ。

 これはトレーニングで対応できますのでどんどん練習あるのみです。

続いて2問目に移ります。

・問われていること

・(A)乙の判断は正しいのか?

・(B)その理由

・(C)根拠条文

・(D)条文の趣旨

多少実務をしていれば、拒絶査定不服審判請求した後の特許査定では分割出願ができないのはわかるかと思います。

 答えは頭の中でひらめきます。しかし、問われていることはそれだけではありません。

 なぜ分割出願できないのか。その根拠条文とその条文の趣旨まで書かないといけません。

 問われていることにきちんと答えないと「100%落ちますよ」。

 解答は以下のような感じです。

【結論】

乙の判断は誤り。

【理由】

特許出願の分割は特許をすべき旨の査定の謄本の送達があった日から30日以内であれば可能であり(44条1項2号)、一見すると乙の判断は正しいように思える。

ところが、甲は拒絶査定不服審判と同時に明細書等の補正をしており、前置審査に付された上で(162条)特許査定を受けている。

そうすると、甲の出願は44条1項2号かっこ書きの規定に該当するため、甲は特許査定後に分割出願をすることができない。

【趣旨】

特許法では実効的な権利取得の支援及び手続の無駄の解消を図るため、特許査定後の分割を認めている(44条1項2号)。

しかし、分割時期を先延ばしにする目的で審査請求するという制度の濫用を防止したり、審判請求前に分割する機会に十分あったと考えられるために、審判請求後の特許査定については分割を認めていない(同号かっこ書き)。

どや弁
今回の問題は分割要件の例外規定にあてはまるものなので、原則⇒例外の順序で書くと採点者から好評を得られますよ。

士業男子やま
まずは、原則にあてはめてみて一見あてはめるようにおどけるんですよね。そこからこれは例外ですよと話をもっていく。原則⇒例外でおどけてみせる。そうすると原則についてもしっかりと理解しているなと採点者からいい印象をもたれます。この書き方はおすすめですよ

 いずれにせよ、論点が明確になるように書くのが重要です。

 通信講座で勉強しましょう。

答案の書き方を学ぶなら通信講座を利用しよう

 以上のとおり、弁理士試験の論文の攻略法を紹介しました。

 論文試験では、答案の書き方がとても重要です。

 以上の書き方をみにつけて後はアウトプットを積んでいきましょう。

 通信講座は資格スクエアの弁理士講座をおすすめします。こちらのサイト」から申し込みできます。

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