弁理士試験

弁理士試験の短答試験攻略方法を1発合格した弁理士が解説します

更新日:

悩み太郎

弁理士試験の短答試験がなかなか受からないなあ・・・

コツを知りたい。

こうした疑問に答えます。

弁理士やま

この記事を書いている人

筆者は、すごい記憶力の持ち主とかそういうものではないですし、東大京大といったいわゆる難関大学出身でもないです。

勉強の方向性が間違っておらず、継続し続けたから1発合格できたものと思います。

そこで、今回は筆者の体験談をふまえて短答試験合格法を解説していきます。

本内容の構成

1.弁理士試験の短答式試験の日程と試験科目

2.弁理士試験の短答試験の攻略法

3.弁理士試験の短答試験のまとめ

1.弁理士試験の短答式試験の日程と試験科目

 弁理士試験の短答式試験の日程と試験科目など概要をまとめます。

  • ①2021年度は7月に行われます。
  • ②マーク式試験であり、5つの選択肢から正解を1つ選びます。
  • ③問題の中に「正しいもの(選択肢)はいくつあるか。」という問題が出ます。
  • ⓸試験科目は「特許実用新案法」「意匠法」「商標法」「条約」「不正競争防止法」「著作権法」の6つです。
  • ⑤全部で60問あり、これを3.5時間で回答します。
  • ⑥合格すると論文試験・口述試験が不合格であっても2年間は免除(パス)できます。
  • ⑦条文の細かいところまで出題されます。条文はほぼ丸暗記する必要があります。(特許・実案・意匠・商標)

①弁理士試験の短答試験の合格点は!?

弁理士試験の短答試験では、合格点は以下のとおり定められています。

  • 60点中少なくとも39点。(例年39点とれば合格です。)
  • ②「特許実用新案」「意匠」「商標」「条約」「著作権法と不正競争防止法」のそれぞれの科目について満点の40%をとる必要があります。

②弁理士試験の短答試験の合格率は!?

弁理士試験の短答試験の合格率は18.3%です(令和元年。参考https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-tokei/document/r01/r01_tan_goukaku.pdf)

弁理士試験は、短答・論文・口述とありますが、最初の難関です。

2.弁理士試験の短答試験の勉強法

 短答試験の勉強法は以下の手順をとることをおすすめします。

  • ①動画を見る。全体を把握する。「俯瞰仰視反復法の『俯瞰』」
  • ②1単元ごとに動画を見ていく。その都度、条文と青本をチェックする。
  • ③過去問を解いていく。
  • ⓸②と③の過程で、四法対照の余白にポイントを自分で要約していく。四法対照をオリジナルノートにする。「仰視」
  • ⑤②~④の繰り返し。オリジナルノートは何度も見直し、条文を完璧に頭にたたきこむ。「反復」

試験勉強法は基本的に「弁理士試験の勉強時間を1500時間で合格する勉強法を合格者が解説する」の内容と同じであり、より具体化しています。(俯瞰仰視反復法は上記の記事をご参考に。)

①動画を見て全体把握

①ではまず弁理士試験の全科目(特許、実用新案、意匠、商標、条約、不正競争、著作権)を全て見ます。

 分からないところがあっても構いません。とりあえず全体を流し見します。

 これをやる意味は弁理士試験の敷居の高さを低くためです。

 いきなり一つ一つ丁寧にやっていくと必ず途中で疲れてきたり挫折します。

 おまけに時間に間に合わず一部が不完全のまま試験に臨んでしまうリスクもあります。

 まずは試験範囲がどのくらいあるのか、どんな内容なのかをさらっと確認するのが重要です。

 

 この作業をやるにあたりおすすめは通信講座の入門動画です。

通信講座が入門動画と基礎動画で分かれている場合、入門動画を①用とし、基礎動画を②用とすればOKです。

弁理士試験の通信講座・予備校のおすすめ5社を比較【合格者がレビュー】

続きを見る

筆者としてはこれらの中でも資格スクエアの弁理士講座をおすすめします。

理由は、大手予備校と比べると比較的安めであること(¥265,000)も理由にありますが、青本の解説動画がついていることが大きな理由です。(青本を読まなくてもよい。)

②短答試験の問題集は過去問のみでOKです

 入門動画を見終わったら、次にやることは以下のとおりです。

  • ①基礎動画を見て、四法対照と青本で確認する(インプット)
  • 過去問を解く。インプットした内容を四法対照に書き込む(アウトプット)

 試験科目の単元ごとに切りながらやっていくことをおすすめします。

 例えば、特許法なら、「総則」について基礎動画を見る⇒四法対照と青本で確認⇒過去問をやって、その後「特許要件」について基礎動画を見る⇒四法対照と青本で確認⇒過去問をやる、という感じです。

 特許実用新案、意匠、商標の3つの法律については、並行しながらすすめるのがよいです。

 このとき、過去問について自信があって解けたところはチェックをつけます。

 逆に自信がなかったけどたまたま正解していたり、解説を見ると間違った解釈をしていたけど正解していたり、間違ったところはチェックをつけないようにします。

 チェックをつけないところは一通り終わった後にもう一度解いていきます。

 このとき、過去問で解けなかったところで分からないところがあっても無理して分かろうとせずそのまま次に進めていきます。

 今分からなくても他の項目との関係で分かってくることもあります。そのまま進めましょう。

③弁理士試験の四法対照の使い方

 基礎動画⇒青本・条文⇒過去問の過程でインプットした内容を四法対照に要約していきます。

要約する内容は、例えば、基礎動画で講師が注意すべきと指摘した内容や、基礎動画用のテキスト(レジュメ)に書かれたポイント、青本の趣旨のまとめ、過去問で間違ったところなどです。図解してみることもおすすめです。

自分で要約する(自分の文章でまとめる)ことで記憶が定着しやすく、論述問題における文章力も磨かれます。

実際に筆者が四法対照に書き込んだ内容を紹介します。

①複雑なフローを図解してみる(要約してみる)

 図解を挿入することで複雑な条文どうしの関係を整理して見やすくできます。

②過去問で間違えたポイントを書き込む

 短答式過去問で間違ったところを書き込み復習します。ここで過去問を解いた日付も書き込んでおくと自分の進捗具合などを確認でき便利です。

③もし疲れてきたら・・・

 書き込みが面倒ならコピーして貼り付けるのもありです。

ここで条文をしっかりとインプットできるようにマーカーで色塗りしておくと記憶が定着しやすくおすすめです。

  • 青色マーカ:肯定的な重要事項
  • 赤色マーカ:否定的な重要事項
  • 黄色マーカ:例外的な事項
  • ※信号の色に合わせている。

(例)特許法第29条

産業上利用することができる発明をした者は、次に掲げる発明を除き、その発明について特許を受けることができる。

一 特許出願前に日本国内又は外国において公然知られた発明

二 特許出願前に日本国内又は外国において公然実施をされた発明

三 特許出願前に日本国内又は外国において、頒布された刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明

 

 青信号、赤信号、黄色信号に慣れていれば、信号の原理で青=肯定、赤=否定(注意喚起)、黄色(例外)といった感じで色分けするのがよいと思います。

 色ペンでの書き込みも同様です。

 このように四法対照に書き込みをしてオリジナルノートを作成し、復習はこれ1冊にします。

 何度も繰り返し見ます。通勤時間も昼休みといった隙間時間もです。

 そして、筆者はジョギングしているときもこのオリジナルノートで第●●条にはなんと聞きこんであったかを思い出していました。

 余談ですが、ジョギングをすると脳が活性化するので復習に最適です。

 これを毎日継続させることで膨大な条文の記憶が可能となります。

 条文というよりもオリジナルノートを記憶するといったイメージです。

 僕は大体半年くらい継続させて条文を記憶させました。

3.弁理士試験の短答試験の科目別の注意点

悩み太郎
特実意商以外に条文不正競争著作権法も覚えないといけないし大変だよなああ。

弁理士やま
パリ条約・マドプロ・不正競争は条文の数も少なく得点源にしやすいです。まずはこれらから取り組みましょう

 四法対照を見て頂くとわかると思いますが、パリ条約、マドプロ、不正競争防止法は他の法律と比べると条文数が少なくパターン化されており得点源にしやすいです。

 条文・著作権法・不正競争防止法をやるならまずはこのあたりからはじめるのがよいと思います。

 パリ条約>不正競争防止法>マドプロの順ですすめるのがよいです。パリ条約は他の条文とも関係するところが多く、はじめにとりかかることをおすすめします。

 逆にPCT、著作権法を条文数が多く、全部覚えるのは現実的ではないので、これらは過去問を網羅するあたりで足切りされない程度に対応すればよいです。

 著作権法は特にやりこむと時間がかかりすぎてその分配分も少ないのであまりやりこむことはおすすめしません。

4.弁理士試験の短答試験のまとめ

 短答試験の勉強法は以下の手順をとることをおすすめします。

  • ①動画を見る。全体を把握する。「俯瞰仰視反復法の『俯瞰』」
  • ②1単元ごとに動画を見ていく。その都度、条文と青本をチェックする。
  • ③過去問を解いていく。
  • ⓸②と③の過程で、四法対照の余白にポイントを自分で要約していく。四法対照をオリジナルノートにする。「仰視」
  • ⑤②~④の繰り返し。オリジナルノートは何度も見直し、条文を完璧に頭にたたきこむ。「反復」

 短答試験だけでも合格しておくと未経験でも特許事務所で転職しやすいです(筆者もそうでした。)最初の難関で大変かもしれませんが頑張ってください。

参考①:「弁理士試験の論文の攻略法を論文必須に1発合格した弁理士が教えます

参考②:「弁理士の口述対策を一発合格者が解説【1番怖いのは〇〇すること】

商標に強い京都の特許事務所BrandAgent
中国商標の調査ツールの格安はこちらから
Webサイト制作の作成料が¥100,000!詳しくはこちら

-弁理士試験

Copyright© 弁理士やまの知的な日常 , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.