弁理士試験・特許事務所の転職を含む知財の転職の弁理士情報メディア

とある士業の知的な日常

弁理士試験

弁理士試験の勉強時間を1,500時間で合格するための勉強法

更新日:

「弁理士試験に必要な勉強時間は3,000時間といわれるけど本当なの!?」

「弁理士試験に最短に合格できる勉強法のコツを知りたい」

これから弁理士試験を受験しようと考えている方でこうした疑問をもっていませんか。

本記事では、過去に短答試験・論文必須・口述試験に1発合格した弁理士が、弁理士に必要と言われている3,000時間の勉強時間の半分以下で勉強するためのコツをお話しします。

実際に、筆者も弁理士試験に1,500時間以下の勉強量で合格しています。

本記事では、まず1,500時間の勉強時間で合格できる理由について解説するとともに、続いて具体的な勉強法のコツを解説していきます。

具体例を交えて解説していますので再現性は高いと考えます。

本記事を読めば、最短で合格できる勉強法を理解できるでしょう。

1.弁理士試験に必要な勉強時間は1,500時間あればよい理由

本記事では、弁理士試験で最難関といわれる短答・論文必須について解説しています。

ただし、もしあなたが論文の選択試験も必要であってもがんばれば、1,500時間で合格することはできるでしょう。

なぜ1,500時間以下でも合格できるのか。理由としては以下のものがあげられます

  • 効率のよい勉強法は確立されているから
  • 勉強しやすい環境が確立されている
  • 通信講座を利用すれば最速で合格できるから
  • 口述大幅易化

ここで「環境」について補足すると、昔と違って、パソコンやスマホで簡単に動画で学習でき、わざわざ予備校まで足を運ぶ必要がないということです。

必要なテキストをそろえて、通信講座で勉強すればOKです。また「口述試験」は2013年以降難易度は大幅に易化しました。

油断は禁物ですが、口述試験にかける勉強量は少なくても合格できる、という点も1,500時間以下で合格できる理由にあげられます。

では、続いて、1,500時間以下で合格するための勉強開始時期・勉強スケジュールを解説します。

1.1弁理士試験の勉強開始時期・勉強スケジュール

通信講座 独学
勉強時間 1,500時間以下 3,000時間
1年合格コース 2年合格コース
平日の勉強時間 3時間(720時間/年) 2時間(480時間/年)
祝日の勉強時間 10時間(960時間/年) 4時間(384時間¥/年)

これらはあくまで目安ですが、もしあなたが1発合格を目指すのであればこれくらいの1日あたりの勉強時間が必要です。

2年間勉強を続けるよりも1年でびしっと集中して合格を目指すことがおすすめです。

では、次に弁理士試験に必要なテキストを紹介していきます。

2.弁理士試験に必要な本・テキスト・参考書

さきほど弁理士試験(短答・論文必須)に必要なものは通信講座といいましたが、通信講座以外にも用意すべきものを紹介します。

1.四法対照法令集

条文集です。

青本・通信講座・過去問で身につけた知識を書き込んでいきます。

そして、復習をする際にはこの1冊だけを見直します。

持ち運びに便利なので電車時間や待ち時間などの隙間時間にも使えます。

2.青本(工業所有権法逐次解説)

特許・実案・意匠・商標の条文の趣旨を解説したものです。

青本とも呼ばれています。

高価な本ですが、テキスト自体は、特許庁のサイトから入手できます。

https://www.jpo.go.jp/system/laws/rule/kaisetu/kogyoshoyu/cikujyoukaisetu.html
3.知的財産法判例教室

論文対策に判例を知っておくことが重要です。

また、その判例の趣旨をコンパクトに論述することも要求されます。

本書では、判例の趣旨がコンパクトにまとめられているのでこれを写経すればOKです。

また、判例はマニアックなところを知っておくと時間が無駄であり、本書で登場する判例だけでOKです。

筆者が受験生だったときは、特許の論文試験はこの判例教室で登場したものばかりでした。

4.短答式過去問集

最低過去20年分あたりはやっておきましょう。

5.通信講座

通信講座はこちらの記事で紹介していますのであなたに合ったものを選びましょう。

基本的にこの5つだけでOKです。

あればよいのは、法改正の産業財産権法の解説、パリ講和、不正競争防止法(茶園成樹著)、著作権法入門です。

余力があればそろえておきましょう。

一方で、特許法概説とか名著といわれる古い本は買わなくてもOKです。

【2020年最新】弁理士試験の予備校・通信講座を合格者が比較【格安あり】

続きを見る

3.弁理士試験の勉強法

続いて弁理士試験の勉強法をお話しします。

勉強法のすすめかたは以下のとおりです。

1.まずは基礎講座(入門講座)を科目全部流し見する
2.次に各科目の一単元ごとに、動画を見直し、その都度過去問を解いていきます。
3.動画で学んだことや、過去問を解いたことの要約を四法対照に書き込んでいきます。
4.これをすべての単元で行った後は、もう一度繰り返します。
5.繰り返すときにわかったところは飛ばし、わからないところをしらみつぶしにつぶしていきます。

筆者は、通信講座としてLECを使い、このやり方で短答・論文必須とも1発合格しました。

ただし、今は資格スクエアが青本の動画解説が充実していることと、価格が単純に安いことから、資格スクエアで十分です。

【2020年最新】弁理士試験の予備校・通信講座を合格者が比較【格安あり】

続きを見る

最初に科目を全部流し見することにより一から丁寧にやっていくよりも挫折しにくいという効果があります。

2と3は短答対策です。

まずは短答対策をしてから、論文必須対策にとりかかりましょう。

ここで、論文対策ですが、通信講座にはレジュメというものがあります。

論文問題の形式は実は2つしかありません。

条文の趣旨を問う問題か、事例に条文をあてはめていく問題の2つです。

これらの問題にあわせた模範解答のようなものがレジュメと呼ばれるものであり、
受験生は、レジュメをまずは写経して、そのあとレジュメを見ず自分で書いていくことで論述力を鍛えていきます。

試験問題のパターンはほぼ決まっており、このレジュメの写経と見ずに書くことを何度も繰り返していけば合格することができます。

ここで、書き方のコツというものがありますがこれについては過去記事で解説しています。

まずは、2と3で短答式の過去問を解いてなれてきたところで論文対策も併用していくことをおすすめします。

2と3について補足しておくとわからないところがあってもまた見直すのでどんどん先に進めましょう。

経験的に言えることですが、すすんでいくとわからないところがあってもわかってくることが多いです。

そして、試験当日までわからないところをしらみつぶしでつぶしていきます。

こうすれば、要領よく広い範囲の知識のインプットを定着できるとともに、やっていない範囲があるというケースも回避できます。

これが効率的な勉強法です。

3.1.各科目ごとの攻略法

さらに各科目について攻略法をお話しします。

1.意匠と商標

まず最初にとりかかりましょう。これらは得点源にすべきです。

筆者は、担当でこれらを8割とり、論文試験の結果もAでした。

ぶっちゃけ一発合格できたのは、意匠と商標をしっかりと勉強したおかげといってもいいです。

特許実用新案は範囲が膨大であるのに対し、意匠と商標は、比較してそれほどでもなくとりかかりやすいです。

また意匠はデザインを保護対象とするものであるのに対し、商標はロゴ・マークを保護対象とするものであり、特許と比べてなじみやすく学べば学ぶほど面白い科目です。

これらの2科目を好きになることが合格で重要です。

商標は2条と4条が山ですがこれを過ぎると楽ですよ。

2.不正競争防止法

得点源にしやすいです。

理由は条文の数が少ないのと、条文がほかのものと比較して平易なものが多いです。

3.著作権

範囲が広すぎであり、やりすぎないようにしましょう。

過去問だけで不慣れなら、入門書1冊用意してそれをマスターしてみるのもいいです。

得点源として期待はあまりしないほうがよいです。

4.特許実用新案

範囲が広すぎですが、しっかりと勉強しましょう。

論文試験では、出願に関する問題が1問、審判・訴訟に関する問題が1問必ず出ます。

そして、184条を絡めてくることも多いので、これらの分野はしっかりと勉強しておきましょう。

5.条約

パリ条約が比較的得点源にしやすいです。

一方実務未経験だとPCT条約は難しく感じるかもしれません。

足きりにならない程度に条約はパリ条約、マドプロの2つを重点的に勉強しましょう。

弁理士試験の勉強時間のまとめ

勉強法のすすめかたは以下のとおりです。
1.まずは基礎講座(入門講座)を科目全部流し見する
2.次に各科目の一単元ごとに、動画を見直し、その都度過去問を解いていきます。
3.動画で学んだことや、過去問を解いたことの要約を四法対照に書き込んでいきます。
4.これをすべての単元で行った後は、もう一度繰り返します。
5.繰り返すときにわかったところは飛ばし、わからないところをしらみつぶしにつぶしていきます。

もし何かわからなかったことが質問何でもかまいません。

お役に立てれば幸いです。

-弁理士試験

Copyright© とある士業の知的な日常 , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.