とある士業の知的な日常

弁理士ブロガーです。勉強法、文章術、英語、特許、美容、資格、読書を主に紹介するブログです。何かあればyamatenisan@gmail.comまでお願いします。

弁理士試験のおすすめの勉強法を紹介します。この方法で1年弱の勉強量で合格しました。

僕は、とある法律事務所で働く士業男子🙈

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僕は、中学、高校と勉強ばっかりしてきたので、勉強が得意です…

僕は、これまで勉強ばっかりした勉強オタクなので、

短期間で効率よく合格できる勉強法を独自で築き上げました。

そして、この独自で築き上げた勉強法を用いて、

短期間で、

弁理士資格に合格してとある士業バッジを取得しました…

この資格を取るためには、通常3000時間の勉強時間が必要と言われており、通常3年間かかるといわれるのですが、

僕は、なんとか1年弱の勉強量で取得しました…

そこで、今回は、 

知られざる弁理士の簡単な紹介と、短期間で合格するための弁理士試験の勉強法についてお話をしたいと思います。

この記事を読むメリット

・弁理士の仕事内容を理解できる。

・弁理士試験を短期間で合格するためのコツがわかる。

・弁理士試験に必要な教材がわかる。

目次です。

 知られざる弁理士の仕事紹介と、弁理士資格の勉強法

 まず、「弁理士の仕事」を紹介して、次に「弁理士資格の勉強法」についてお話ししたいと思います。

弁理士の仕事とは

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  弁理士は、知的財産の専門家です。知的財産とは特許、実用新案、意匠、商標があります。以下、弁理士について超簡単に説明します。

 例えば、メーカーが開発した新規な発明について特許を取得したいとします。しかし、特許を取得するためには、その発明がこれまでに類をみない優れたものであることを特許庁に説得する必要があります。そして、その説得する媒体は、文書であり、特許明細書と呼ばれるものです。技術(発明の技術)と法律(特許法)を理解した上で、発明がそれまにで類をみない優れたものであることをこの特許明細書に盛り込みます。ここで、発明者は技術を理解していても法律までは踏み込むことができません。そこで、発明者に代わって、この特許明細書を作成するのが弁理士です。この例では、特許について説明しましたが、実用新案、意匠、商標についても当てはまります。

 弁理士のメリット

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 弁理士は、少なくとも特許明細書が作成できれば食いぱぐれることはありません。弁理士は、ほぼ毎日、特許明細書等の書類を作成する仕事をします。このため、これを読んでいる読者の方で、弁理士という仕事を知らなかった人がいるかもしれませんが、もし、文章を書くのが好きであれば貴方はこの仕事に向いていると思います。特許明細書が書ければ、普通の大手企業のサラリーマンよりもお金を稼げます。また、在宅ワークも比較的許されるので、ある程度自分で好きなように仕事をすることもできます。このあたりが弁理士のメリットです。

弁理士資格の勉強法

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  では弁理士について簡単に紹介したところで次に「弁理士資格の勉強法」について説明します。この記事はかなり長いので目次を参考に必要なところを読んでいただければと思います。

弁理士試験の概要

 弁理士試験の概要は、以下の図のようになります。

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 2月上旬から3月下旬の期間が願書請求期間となりますので、この間に弁理士試験の受験を申請します。そして、短答式記述試験が5月下旬に行われます。この試験に合格すると、次は、論文式(必須)記述試験が6月下旬から7月上旬の間に行われます。続いて、論文式(選択)記述試験が7月下旬に行われます。この試験は、所定の条件を満たしていれば免除できます。理系の大学院の博士課程前期を終了した方であればたいていは免除されます。詳しくは下記サイトをご覧ください。そして、論文式記述試験に合格すると、最後に、口述試験が10月半ばから下旬の間に行われます。そして、11月半ばに合格発表が行われます。

www.jpo.go.jp

 

弁理士試験で重要なのは短答式記述試験対策と、論文式(必須)記述試験対策

 弁理士試験の鬼門は、短答式記述試験と、論文式(必須)記述試験です。言い換えると、これらの試験の対策をきっちりとしてこれらの試験に合格にすれば、ほぼ100%の確率で弁理士の資格を取得することができます。

 ここで、もう一度試験のスケジュールを示す図をご覧下さい。短答式試験日から論文式(必須)試験日までの期間は、ほぼ1カ月しかありません。

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 ほぼ1カ月の間で、論文式(必須)試験の対策をすることは困難です。このため、短期間で弁理士試験に合格するためには、短答式記述試験の勉強と、論文式記述試験の勉強をバランスよく両立させる必要があります。

短答式記述試験

 短答式記述試験は、特許法・実用新案法・意匠法・商標法・条約・著作権法・不正競争防止法の7科目から合計60問出題されます。出題形式は5肢択一形式であり、簡単そうに思われますが、内容がかなり細かく、難易度は相当高いです。60問中39問以上が正解であればほぼ間違いなく合格できます。

論文式記述試験(必須)

 論文式記述試験(必須)は、特許法・実用新案法・意匠法・商標法の4科目から出題されます。出題形式は論文形式であり、論点をしっかりと解答できるだけでなく、採点者に論点が明確となるような文章構成を考える必要があります。この試験の評価は、相対的な評価であることから、誰もが解答している論点を落とさないようにすることが重要です。

試験対策

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 それでは、いよいよ具体的な試験対策(短答式記述試験対策と論文式記述試験(必須)対策)を説明します。以下、試験勉強に必要な教材、勉強法、勉強スケジュールの順番で説明していきます。 

必要な教材

 試験勉強に必須の教材は、以下の5つです。合ったほうがベターなのも挙げておきます。これは、短答式記述試験で39点以上を取得することと、論文式記述試験で誰もが解答できる論点を落とさないことを踏まえた上で重要な教材です。

 1.条文集

 2.工業所有権法逐次解説(青本)

 3.短答式記述試験過去問集

 4.判例集

 5.資格スクールが提供する教材(レジュメつき)

 1.条文集

 短答式記述試験では、特許法・実用新案法・意匠法・商標法・条約・著作権法・不正競争防止法の7科目の各条文をほぼ丸暗記する必要があります。そうしないと、短答式記述試験に合格することは困難です。

 そこで、これらの条文が全て記載された条文集を用意することをおすすめします。好ましくは、十分に書き込めるほどの余白があるものが好ましいです。なぜなら、その条文集をノート用に兼用して自分オリジナルの本にできるからです。繰り返し、何度も見るのはこの一冊とします。そこでおすすめの条文集としては以下のものが挙げられます。

 「弁理士試験 四法横断法文集 第7版」

弁理士試験 四法横断法文集 第7版

弁理士試験 四法横断法文集 第7版

 
  2.工業所有権法逐次解説(青本)

 条文集を揃えても、各条文を解説したものがなければ理解できません。そこで、特許法・実用新案法・意匠法・商標法の各条文について解説したものを準備する必要があります。これは、工業所有権法逐次解説(青本)と呼ばれるもので、通称青本とも呼ばれています。

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説 第20版

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説 第20版

 
  3.短答式記述試験過去問集

 弁理士試験に限らず、どの試験においても過去問をこなしておくのは重要です。短答式記述試験用の過去問を準備することをおすすめします。

 以下の過去問集は、解説がわかりやすく、勉強しやすいためおすすめです。

 「2019年 弁理士試験 体系別短答過去問 特許法・実用新案法・意匠法・商標法」

2019年版 弁理士試験 体系別短答過去問 特許法・実用新案法・意匠法・商標法【過去10年分収録】 (弁理士試験シリーズ)

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  • 作者: 東京リーガルマインド LEC総合研究所弁理士試験部
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 「2019年 弁理士試験 体系別短答過去問 条約・著作権法・不正競争防止法」

2019年版 弁理士試験 体系別短答過去問 条約・著作権法・不正競争防止法【過去10年分収録】 (弁理士試験シリーズ)

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  4.判例集

 論文式記述試験では、判例の絡んだ問題も出題されるため、判例の勉強も重要です。ここで、判例と言ってもマニアックな判例を学ぶ必要はありません。基礎的な誰もが知っているであろう判例を学べば十分です。そして、そのような判例を網羅した以下の判例集をおすすめします。僕も、受験生時代は判例集としてこれ一本だけしか勉強していませんでしたが十分に対応できました。 

知的財産法判例教室

知的財産法判例教室

 
  5.資格スクールが提供する教材(レジュメつき)

 受験生のほとんど全ては資格スクールで弁理士試験対策コースを受講しています。そして、このコースにおいて受験生はレジュメをもとに論文の書き方を勉強します。書学者にとってレジュメとは聞きなれない言葉かと思いますが、これは、論文式記述問題における論文の書き方(例えば、論文の文章構成など)をまとめたようなものです。

 上述したとおり、論文式記述試験で誰もが解答できる論点を落とさないことが重要です。そして、そのためには受験生ならだれでもがもっている教材と同じもので勉強する必要があります。そうすると、レジュメは、論文式記述試験対策において必須の教材といえます。

 ではこのレジュメをどこで手に入れるのかについてですが、受験生の受講率の高い大手資格スクールで手に入れるのがよいと思います。

 個人的なおすすめは、実体験から、LECの1年合格ベーシックコースです。

「2020年合格目標 1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括」

 なお、通学は、自分の時間に合わせて勉強できませんし、通勤時間がもったいないので非効率のためおすすめしません。DVDを視聴しながらテキストを見て自宅で勉強することをおすすめします。 

 この教材は、このサイト「弁理士 」から入手可能です。後述しますが、論文試験が「7月」であることを踏まえると、1年前である今の時期(7~8月)が買いです。

 今では8月31日まで「10万円OFF」キャンペーンをやっているので今がお買い得です。

 この教材の価格が40万ほどであり、高いですが本気で1年で合格したいのであれば購入してやったほうがいいです。他の安いオンライン講座を検討するのも1つの手ですが、「合格者数No1」「受講者数No1」という実績を考慮すると、手堅く合格したければこれ1択かと思います。安いオンライン講座を受講して不合格したらまた買い替える必要もありますし、1発で合格しようという意気込みあえて高い「LEC」で勝負した方がよいです。

 「2020年合格目標 1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括」は、こちらのサイト「弁理士 」から入手できます。

 1年で合格し、特許事務所でスキルを磨けば十分もとはとれます。

  6.その他

 その他、法改正について解説した本、条約の条文について解説した本、著作権法について解説した本、不正競争防止法について解説した本もそろえておくことが好ましいです。それぞれのおすすめの本を以下にあげておきます。

 「平成27年特許法等の一部改正 産業財産権法の解説」

平成27年特許法等の一部改正 産業財産権法の解説

平成27年特許法等の一部改正 産業財産権法の解説

  • 作者: 特許庁総務部総務課制度審議室
  • 出版社/メーカー: 発明推進協会
  • 発売日: 2016/02/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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  「パリ条約講和-TRIPS協定の解説を含む」

パリ条約講話―TRIPS協定の解説を含む

パリ条約講話―TRIPS協定の解説を含む

 

  「著作権法入門 第2版」

著作権法入門 第2版

著作権法入門 第2版

 

  「逐条解説 不正競争防止法」

逐条解説  不正競争防止法 (逐条解説シリーズ)

逐条解説 不正競争防止法 (逐条解説シリーズ)

 

 

勉強法

 それでは、次に勉強法について解説します。勉強法は、以前にご紹介したものです。以下に過去記事を貼りつけます。

www.mayaaaaasama.com

 

 ここでは、以前の過去記事の内容について、簡単に説明します。この勉強法のイメージ図は、以下のようになります。

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 このイメージ図のように、勉強法の骨子は、「俯瞰」「仰視」「反復」で構成されており、勉強の流れは、「俯瞰」「仰視」「反復」の順番で進みます。以下、説明します。

 俯瞰(ふかん)は、個別1から個別nで構成された全体(試験範囲)をざっと簡単に見通す作業です。読み流したり、聞き流したりするイメージです。

 仰視は、知識を吸収し(インプット)、吸収した知識の定着を確認する(アウトプット)作業です。個別1から個別nまでこのインプットとアウトプットを行うことがセットです。1回で分からないところがあっても、この後行う「反復」で分かればよいのでどんどん先へ進みます。

  反復は、セットを何度も繰り返し行う作業です。この過程でのポイントは、分かったところは省略して、分からないところだけを繰り返し行うことです。分からないところをしらみつぶしでつぶしていくイメージです。

勉強スケジュール

 次に、勉強スケジュールについて説明します。勉強スケジュールの話についても前回の記事で紹介しています。詳しくはこちらをご覧ください。

www.mayaaaaasama.com

 ここでは、以前の過去記事の内容について、簡単に説明します。

 まず、「俯瞰」「仰視」「反復」のそれぞれの割り当ては、1:3:8がベストであり、全体の勉強期間は1年を見積もります。

 このため、7月1日に論文式記述試験があると仮定すると、7月から始めることをおすすめします。

俯瞰⇒仰視⇒反復のあてはめ

  それでは、具体的に資格勉強に上の勉強法を当てはめていきます。ここでは、試験勉強の勉強期間を「1年間」で設定します。

 まずは、全ての科目の内容をざっと目を通します(俯瞰作業)。この作業に要する期間は1カ月です。これにより、次の「仰視」の作業をやりやすくするとともに、全体の勉強量を把握します。

 ここで、俯瞰作業に用いる教材は、上述の受験機関の通信講座です。通信講座で配信された動画を片っ端から見通すことがお勧めです。

 

  仰視作業でインプットとアウトプットを

  次に、条文と、青本と、レジュメと、判例集を用いて必要な知識を吸収し(インプット)、実際に全ての科目の過去問を解きます(アウトプット)。また、これと並行しながら、レジュメを用いて、記述形式を想定した答案作成の練習をします(アウトプット)。これが仰視作業です。この過程で解けた問題にチェックをします。解けなかった問題については解説を読んで確認しますが、ここで分からなくても次へ進めていきます。この作業に要する期間は3カ月です。

 最後に反復作業…

 仰視作業が一通り終えた後、またすべての過去問を繰り返し解いていきます(反復作業)。ここで、チェックした個所の問題は飛ばし、分からなかった問題のみ進みます。そして、そして、分かった問題についてはチェックし、分からなかった問題を繰り返し解いていきます。これの繰り返しにより、分からなかったところがどんどん減っていきます。これは、これは、面白いもので、例えば、ある分からないところがこういう考え方で分かった場合、その考え方が別の分からないところにおいても通用する場合があり、連鎖的に分からないところが分かるようになっていきます。この作業に要する期間は8カ月です。

 以上のように「俯瞰」「仰視」「反復」を繰り返し行うことにより、短期間で効率よく試験に合格することができます。

 試験勉強時間の確保

 以上、勉強法とそのスケジュールを説明しました。ここで、勉強時間は、平日4時間、休日10時間は確保してください。仕事と勉強の両立は厳しいですが、仕事を無理せず、勉強を優先するようにしてください。なるべく仕事量を減らし、飲みの誘いも低調に断り、定時退社で勉強にあてる時間を確保してください。

 ちなみに、特許事務所で働いている特許技術者の方は、仕事よりも資格を優先したほうが絶対によいです。その理由は過去記事でお話ししています。簡単にいうと、資格というのは顔です。いくら実務能力を身につけて体を動かせても、顔がなければずっと表の舞台に出られません。実務で功績をたててもそれを協同した弁理士の手柄です。損な人生を送りたくなければ早い段階で資格の取得をおすすめします。 

www.mayaaaaasama.com

  ちょっとした裏技

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 最後にちょっとした裏技を紹介します。裏技と言っても、試験で楽に得点を上げる裏技というものではないですが…。ここでいう裏技というのは以下のことです。

 12月に冬のボーナスをもらって退職し、1月~5月までひたすら毎日10時間勉強する。

 この弁理士試験の最初の試験は5月にあります。一方、3月は年度末ということもあり、忙しくなり勉強時間を確保できない恐れがあります。そこで、資格浪人するという手もありますが、これは危険な博打です。しかし、5カ月間の資格浪人であれば、それほど期間も長くありません。また、冬のボーナスをもらって退職すれば、5か月分は生活面でなんとかやっていくことができると思います。本気でこの試験に1年で受かりたいのであれば、このような手をとるのも有効と思います。 

最後に

 もしご不明な点などあればご相談承りますのでご連絡ください。

 yamatenisan@gmail.com(ツィッターのDMでもOKです。)

以上