
司法書士の難易度は高いと言われているけれど実際のところどうなんだろう。
こうした疑問に答えます。
司法書士の難易度は、弁理士・税理士の難易度と同程度であり、3年ほどの勉強量が必要といわれています。
このため、他の資格と比べると、難しめの資格と思えるかもしれません。
一方で、司法書士の資格は行政書士の資格と難易度が変わらないという声もあります。
はたして司法書士の資格の難易度は簡単といえるものなか。
本内容は、まず社労士と弁護士(司法試験)などの他の士業の資格との難易度を比較し、その後に司法書士試験の難易度はどのようなものか解説していきます。
本内容を読めばこれから司法書士を受験しようと考えている方にとって、司法書士の資格の難易度を理解できるでしょう。
目次
Contents
1.司法書士の難易度ランキングと弁護士・税理士などの資格の難易度ランキングとの比較
司法書士 | 税理士 | 司法試験予備試験 | 行政書士 | 社労士 | |
---|---|---|---|---|---|
偏差値 | 76 | 75 | 75 | 63 | 65 |
司法書士の難易度ランキングの偏差値は76です(参考:資格の取り方)。
他の士業の難易度ランキングの偏差値と比較すると、行政書士と社労士と比較するととても高く、税理士・司法試験予備試験と同程度であることがわかります。
この理由は、税理士・司法書士などのいわゆる難関資格は、試験の形式に論述試験があるのに対し、社労士などの場合、択一式の試験のみであることが考えられます。
択一式試験のみであることで試験にかける時間も短くなりますが、論述試験の場合、答案の書き方を学ぶ必要があり、時間もかかります。
また受験資格はだれでも受けられますが、合格基準点が高いことが難易度が高い要因にあげられます。(11:40~)
①司法書士の難易度を勉強時間で見てみると!?
司法書士 | 税理士 | 司法試験 | 行政書士 | 社労士 | |
---|---|---|---|---|---|
勉強時間 | 3,000時間 | 2,500時間 | 3,000時間 | 800~1,000時間 | 1,000時間 |
勉強時間はフォーサイトなどの資格サイトのデータを参考にしています。
司法書士の勉強時間は、3,000時間程度であり、合格に必要な期間はおおよそ2~3年です。
司法試験・税理士と同じくらいです。資格の中でももっとも時間がかかる資格といえるでしょう。
そうするとサラリーマンでは仕事と両立が難しそうに思えますが、隙間時間をうまく利用すれば合格は可能です。
仕事しながら司法書士試験の勉強を続けました。
営業職だったのもありますが、休憩時間や移動時間などのスキマ時間を、1問だけ問題集を解いたり、暗記物などに充ててました。
まとまった時間が取れなくても、勉強時間は確保できるものなので、スキマ時間の積み上げは超重要です。
— 島田雄左 (@shimadayusuke66) September 24, 2021
②司法書士の合格率はどれくらい!?
平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
---|---|---|---|---|---|
合格率 | 3.95% | 4.07% | 4.32% | 4.39% | 5.16% |
司法書士のここ最近の合格率です。(参考:アガルートのHP)
現在は、3~5%ほどの合格率で安定しています。
このデータを見てみると、やはり司法書士は難しい試験だと思われるかもしれません。
しかし一方で司法書士の難易度はそれほど難しくないとの声もあります。
ではなぜ司法書士の難易度は難しくないといえるのか。
司法書士の難易度は言うほど高くないと言われるのか
司法書士の難易度が高くなく、簡単と言われている声があります。
(参考:0:50~あたりから。)
確かに近年は合格率が上がっており、難易度が低下しているように思われます。
しかし、依然として合格率は5%前後であり、20人に1人しか受からない試験であり取りやすいとまでは言えないでしょう。
また資格勉強から合格までに3~4年かかるともいわれています。
(参考:13:00~)
ではなぜ司法書士の資格はとりやすいとか簡単と言われるのか。
その理由は行政書士と司法書士とを混合している方が多いからであるといえます。
司法書士はどちらかといえばマイナーな資格であり、有名な行政書士と資格名が似ており、同程度の難易度と考えている方が多いのでしょう。
しかし、実際は司法書士の方がはるかに難しいです。
このため、もし難易度を下げたいのであれば司法書士ではなく、行政書士を目指すことをおすすめします。
行政書士の難易度と勉強時間・勉強法はこちらで紹介しています。
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行政書士の勉強時間を500時間で最短合格するための独学勉強法
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司法書士の難易度を下げる勉強法のコツ
では司法書士を目指すことは無理かというとそうではありません。
勉強法を知っておけば難易度を下げることは十分可能です。
具体的な勉強法は過去記事「資格試験の勉強法|1発で合格するために難関資格1発合格のプロが図解で解説」で詳しく解説しているので、ここでは概要だけにとどめておきます。
- 俯瞰仰視反復法
- 1.通信講座の入門・基礎動画を全部流し見する
- 2.一単元ごとに見直し、あわせて過去問を解いていく
- 3.過去問でできなかったところを重点的に繰り返す
- 4.2と3を繰り返す
以下ではポイントを解説します。
アウトプットは過去問だけでOKです。
20年分以上はやりこみましょう。
最初に入門・基礎動画を全部流し見することで全体を把握し、一単元ごとに勉強する上で敷居を低くしています。
一単元ごとに見終わったら、その都度に過去問を解いていきます。
インプットとアウトプットをバランスよくおこなっていきます。
ここで、わからないところがあっても次へすすめていきます。
次へ次へとすすめていくと、わからないところもわかっていくようになります。
これを1年を目標に継続していきます。
もしあなたが、勉強時間をより確保できるのなら、半年間でもいけるでしょう。
この勉強法は独学でテキストを購入して対応できますが、司法書士試験は論述試験もあるため独学では難しいです。
そこで、予備校の資格講座を受験することをおすすめします。
ここで通学講座と通信講座の両方がありますが、自分のペースで勉強できることから、通信講座をおすすめします。
通信講座であれば、動画だとあなたが見たいときに好きなタイミングで見られるためやりやすいといえます。
ただし、通信講座の数は多すぎるので自分にあったものを比較検討しながら選びましょう。
以下の記事ではおすすめの通信講座を紹介していますので、あなたに合った通信講座を見つけることができるでしょう。
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【2023年】司法書士の通信講座・予備校8社の比較ランキング|おすすめは?
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司法書士の難易度は言うほど高くないのかのまとめ
平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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合格率 | 3.95% | 4.07% | 4.32% | 4.39% | 5.16% |
司法書士のここ最近の合格率です。(参考:アガルートのHP)
司法書士は難しい試験だと思われるかもしれません。
ただし難易度を下げる勉強法を知っていれば2年程で合格はできるでしょう。
勉強には通信講座をおすすめします。おすすめはこちらで紹介しています。
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【2023年】司法書士の通信講座・予備校8社の比較ランキング|おすすめは?
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