
行政書士の難易度と偏差値って簡単すぎだろう。
行政書士なら独学で1ヵ月あれば余裕だろう。
合格率も高そうだな。
これから行政書士を受けようと考えている方は、もしかしてこんなこと思っていないですか。
昔の行政書士の試験は簡単でしたが、今は行政書士の難易度と偏差値のランキングはそこまで簡単ではないです。
結論を言うと合格率はとても低いです。
本記事を読めば、行政書士の今の難易度と偏差値のランキングを理解でき、決して簡単な試験ではないことがわかるでしょう。
もしあなたが行政書士を受けようと思っているなら、まずは今の難易度と偏差値をしっかりと理解することをおすすめします。
なお合格ノウハウを知りたいという方はこちらの非常識合格法がおすすめです。無料で手に入ります。
本内容の構成
1.行政書士の難易度と偏差値のランキング
2.行政書士の合格率が低く、難易度と偏差値のランキングは高い
3.行政書士と宅建などの資格との勉強時間を比較しても難易度・偏差値は高い
4.行政書士試験の難易度・偏差値が難化した理由
5.行政書士の難易度・偏差値が難化しても独学は可能なのか?
Contents
1.行政書士の難易度と偏差値のランキングは宅建よりも高く、社労士よりも低い
まずは行政書士の難易度を知りましょう。
行政書士の難易度の偏差値は、62であり、難関のレベルです。
この偏差値は、「資格の取り方(https://shikaku-fan.net/rank.php)を参考にしています。
1.1.他の士業の資格との難易度の偏差値の比較
行政書士 | 司法書士 | 社労士 | 宅建 | |
---|---|---|---|---|
難易度の偏差値 | 62 | 76 | 65 | 57 |
行政書士の難易度が高いことを他の士業の資格と比較してみてみましょう。
司法書士は超難関といわれています。偏差値は76です。
また、社労士も難関の資格と言われています。偏差値は65です。
行政書士の難易度の偏差値とそれほど変わらないことがわかります。
また、宅建の難易度の偏差値は57であり、宅建と比べると、行政書士の難易度はとても高いことがわかります。
これは、最新の難易度の偏差値であり、今は行政書士の試験が簡単ではないことがわかります。
2.行政書士の合格率が低く、難易度と偏差値のランキングは高い
令和2年度 | 令和元年度 | 平成30年度 | 平成29年度 | 平成28年度 | 平成22年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
合格率 | 10.4% | 11.5% | 12.7% | 15.7% | 9.95% | 6.60% |
行政書士の合格率は、例年変動が激しいですが、10数%と低いことに変わりはありません。
令和2年度の最新版の合格率は10.4%であり、低下傾向にあります。
一方で受験者数は増加傾向にあり、今後さらに増加していくことが予想されます。
行政書士が簡単だったのは、ふた昔ぐらい前の話であり、平成22年度を見てわかるようにここ数年でかなり難易度が上がっています。
このため、決して行政書士試験をあなどらないことが重要です。
3.行政書士は社労士・宅建などの資格との勉強時間を比較しても難易度・偏差値は高い
行政書士 | 司法書士 | 社労士 | 宅建 | |
---|---|---|---|---|
勉強時間 | 800~1,000時間 | 3,000時間 | 1,000時間 | 250時間 |
行政書士に必要な勉強時間は、社労士に必要な勉強時間とそれほど変わりません。
また、宅建の合格に必要な勉強時間のほぼ4倍くらいあります。
これらのことから、行政書士の難易度は決して簡単ではないことがわかるでしょう。
3.1.法学未経験者の場合の行政書士の難易度は高い
独学の場合 | 通信講座の場合 | |
---|---|---|
法律未経験者 | 800~1,000時間 | 500時間 |
行政書士の難易度は高く、勉強時間は、資格サイト「フォーサイト」(https://www.foresight.jp/gyosei/column/study-times/)によれば、「初めて法律を学ぶ人が独学で勉強する場合には、合格に必要な勉強時間は平均的に約800時間~1000時間程度」とあります。
独学で勉強した場合、目安としては800~1000時間の勉強時間で合格できます。
一方、「フォーサイト」の記事には、「…初学者の方にも500時間で合格を目指せるカリキュラムをお届けしています。…」とあります。
つまり、500時間ほどで勉強することは可能ということです。
➤行政書士の勉強時間と勉強法については「行政書士の勉強時間を最短で合格するための勉強法と過去問の使い方を解説」の記事で詳しく解説していますのでご参考に。
あるいはプロに勉強法を教えてほしいという方はクレアールの非常識合格法がおすすめです。
無料で手に入るので手に入れて損はないでしょう。
3.2.行政書士の試験科目の数は多く、難易度・偏差値は高い
また、行政書士の試験科目の数は多いことも難易度が高い理由の1つにあげられます。
行政書士の試験科目は全部で6科目あります。
- 憲法
- 行政法
- 民法
- 商法
- 基礎法学
- 一般知識(政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解)
行政書士の試験では、法律を広い範囲で知っていることが要求されます。
あなたがもし法律系にくわしくなければ、これらを1から学ぶ必要があり、難易度も高くなります。
これらの科目を習得するには、1か月など短期間では不十分であり、効率的な学習方法が重要です。
そこで、これらの科目を平等に勉強するのではなく、得点しやすい科目にしぼって勉強することが合格の秘訣です。
重点的に勉強すべき科目については、「行政書士の勉強時間は何時間で独学合格できる?勉強法と過去問の使い方も紹介」で解説していますのでご参考に。
4.行政書士試験の難易度・偏差値が難化した理由
ではなぜここまで行政書士の難易度は難化したのか。
それは、行政書士の業務範囲が年々拡大されることにより、行政書士試験も見直されてきたためです。
最近では行政不服審査方などの行政法が相次いで立法され、行政制度が整ってきました。
それにともない、行政書士試験も行政法に関する問題が増えていき、試験科目が変更したり、試験範囲が拡大することになりました。
また、これまでは選択式や穴埋め問題が中心でしたが、ここ数十年の間で法令についての記述問題が出題されるなど問題も難化している傾向にあります。
昔は、鉛筆を転がしておけば受かる試験ともいわれていましたが、今は、多岐選択肢の導入、記述問題の時数が40字になるなど、運では受からない実力勝負の試験になってきています。
5.行政書士試験は難しすぎるのか!?
行政書士の受験者層は幅広く、試験が難しく感じる方も多いと思います。
理由はこれまでに資格勉強をしたことがなく、大学受験(あるいは高校受験)以来の試験であるから何を勉強してよいのやら分からない方が多いのではないでしょうか。
行政書士試験の難易度のレベルは国家公務員一般職とほぼ同等です。決して侮れない試験です。
ここで、大学受験や高校受験と同じ感覚で勉強すると失敗する可能性は高くおすすめしません。
勉強法は見直す方がよく、このあたりは過去記事でも紹介しています。
6.行政書士の難易度・偏差値が難化しても独学は可能なのか?
このように、行政書士の試験は難化しており、自信なくした方もいるかもしれません。
しかし、行政書士は、正しい方向で勉強すれば1発で合格できる試験です。
もちろん、行政書士の試験は、合格できる市販テキストが十分にそろっており、独学で合格も可能です。
ただし、行政書士の最終目標は独立して成功することであり、独立の成功に比べれば、試験合格は単なる通過点に過ぎません。
行政書士で成功するためには、実務能力に加えてマーケティング能力も必要ですし、試験勉強だけに時間を使うのはもったいないことです。
このため、筆者は、行政書士試験は通信講座を利用して最短合格をすることをおすすめします。
7.行政書士は試験の難易度よりも仕事をとっていく難易度の方がはるかに難しい
また、行政書士は試験に合格することはあくまで通過点に過ぎず、仕事をとること、つまり集客の方がはるかに難しいです。
そこで行政書士試験は早めに合格して、すぐに独立開業にとりかかることをおすすめします。
なお、行政書士は転職に有効な資格ではないです。この点は過去記事で解説済み。
最短勉強法はこちらの記事で詳説。
8.行政書士の難易度と偏差値は簡単な方ではない理由と合格率のまとめ
行政書士 | 司法書士 | 社労士 | 宅建 | |
---|---|---|---|---|
難易度の偏差値 | 62 | 76 | 65 | 57 |
令和2年度 | 令和元年度 | 平成30年度 | 平成29年度 | 平成28年度 | 平成22年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
合格率 | 10.4% | 11.5% | 12.7% | 15.7% | 9.95% | 6.60% |
行政書士の試験は難度が高くなっています。勉強のコツを知ってすぐにとりかかることをおすすめします。