
社労士試験は独学で合格できるのかなあ。
費用をかけたくないし独学で勉強したい。

社労士試験は独学で取れると思いますがおすすめしません。
独学で取れる理由とおすすめしない理由を解説していきます!
社労士試験に限らず資格試験全般に言えることですが、資格勉強に独学はおすすめしません。
理由は、独学で合格することが最終目標ではないですし(資格をとって独立などで成功することが最終目標。)、独学で勉強すると勉強時間も多くなり結果的に損をしやすいからです。
(なお、学生の場合は時間的に余裕もありますし、独学はありと思います。ただし、社労士試験は受験資格が制限されており(大卒以上等)、学生のほとんどが受験資格はなく厳しいと思います。)
本内容では、社労士は独学で取れる理由と、独学はおすすめしない理由を解説するとともに、社労士を最短で合格するための勉強法を解説していきます。

この記事を書いている人
- 弁理士試験(短答・論文必須・口述試験)1発合格
- 弁理士で独立開業。
- 経験に基づいた試験勉強法を発信。資格スクエアのYoutubeチャンネルにて勉強法を発信。
本内容の構成
1.社労士は独学で取れるといえる理由
2.社労士試験は独学でおすすめしない理由
3.社労士試験と独学のまとめ
Contents
1.社労士は独学で取れるといえる理由
社労士は独学で無理なわけではありません。
独学で取れます。
理由は以下のとおりです。
- ⓵独学に適したテキストが豊富にあるから
- ②実際に独学で合格した受験生がいるから
- ③社労士試験は論述試験がなく知識のインプットが合否を決めるから。
一方、弁理士試験は上の⓵~③のいずれにもあてはまることはなく、独学で合格した人を聞いたことがないです。
「弁理士試験」当たりの資格試験であれば独学はほぼ無理と言えますが、社労士試験は十分可能といえます。
2.社労士を独学で勉強するための方法は?
独学で勉強するにせよ、筆者が推奨する勉強法をおすすめします。
勉強法は弁理士試験で実際に合格したものであり、法律系資格である社労士試験でもうまくいくといえます。
実際に社労士試験にあてはめて解説した勉強法は過去記事で解説していますのでそちらをご参考に。
テキストの紹介もしています。
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社労士の勉強時間を800時間で最短合格するための独学勉強法
続きを見る
3.社労士試験は独学でおすすめしない理由
しかし、社労士試験は独学でおすすめしません。理由をまとめると以下のとおりとなります。
- ⓵独学の場合、勉強時間が多くなる。(時間的コストの負担。)
- ②しかも専門性の高い科目なので挫折しやすい。(不合格率が高くなる。)
- ③おまけに独学で合格しても大きなメリットはない。(メリットはほぼなし。)
- ④試験に合格することは通過点。開業で成功することが難しい。
以上の通り、社労士試験は、独学で勉強せず、予備校を利用して最短で合格することを目指した方が賢いです。
予備校でも、通学時間がもったいないですし、自分の好きなタイミングで勉強しやすい通信講座がおすすめです。
通信講座のおすすめは過去記事でもまとめていますのでご参考に。
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【2021年】社労士の通信講座のおすすめと比較ポイントは3つだけ
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以下、理由についてくわしく解説していきます。
⓵独学の場合、勉強時間が多くなる。(時間的コストの負担。)
独学の場合 | 通信講座を利用した場合 | |
勉強時間 | 800~1000時間 | 最低500時間以上 |
参考:社労士試験に必要な勉強時間と効率のポイント(https://www.foresight.jp/sharoushi/column/study-time/)
上記のとおり、独学で勉強する場合と、通信講座を理由する場合とでは勉強時間に大きく差があります。
社労士試験を独学で勉強する場合、今も昔もテキストを中心に勉強することが主流です。
しかし、この場合、社労士試験のテキストを買い揃えることから始まり、またテキストを読みながら勉強し続ける必要があり最初の敷居が高く、時間もかかります。
これに対し、通信講座の場合、試験勉強に必要なものは一通りそろっており、まずは講師の動画を見ながら勉強することができるので最初の敷居が低く、時間もかかりにくいです。
確かに独学の場合は必要なテキストを買い揃えるのに1万円ほどあればよく、高い通信講座を払うよりお買い得感がありますが、それ以上に時間をかけることになり結果的に損をしやすくなります。
②しかも専門性の高い科目なので挫折しやすい。(不合格率が高くなる。)
また、社労士試験は行政書士試験と異なり、試験科目の専門性が高いです。
例えば行政書士であれば法学部出身であれば、「民法」「行政法」などを対応できますが、社労士試験の場合、専門分野が「労働」「保険」「年金」であり、たいていの人は新しく学習していく分野です。
試験科目をまとめると以下のとおりです。
各試験科目を簡単に解説します。
- 1.労働基準法
- 労働者を守るための法律です。年次有給休暇・労働条件・賃金・就業規則を学びます。
- 2.労働安全衛生法
- 作業現場での危険や健康障害から守るための法律です。
- 3.労働者災害補償保険法
- いわゆる労災保険に関る法律です。
- 4.雇用保険法
- 失業保険、高年齢者雇用継続給付、育児休業給付などを定めた法律です。
- 5.労働保険徴収法
- 労働者災害補償保険と雇用保険を維持するために事業主と労働者から保険料が徴収されます。この保険料の徴収の仕組みに関する法律です。
- 6.労務管理その他の労働に関する一般常識
- 上記以外の法律の労働者に関する法律全般についての一般常識問題です。
- 7.健康保険法
- 医療費を国が援助する制度に関する法律です。
- 8.国民年金法
- 自営業者などが対象の国民年金に関する法律です。
- 9.厚生年金保険法
- サラリーマンなどが対象の厚生年金に関する法律です。
- 10.社会保険に関する一般常識
- 上記の社会保険以外の法律に関する様々な法律から出題されます。
詳しくは過去記事をご参考に。
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社労士の勉強時間を800時間で最短合格するための独学勉強法
続きを見る
このため、専門性の高い分野を独学で勉強しようとするとちんぷんかんぷんになりやすく挫折してしまう可能性が高いです。
挫折すると当然合格もできません。独学すると、不合格率は高くなるといえます。
③おまけに独学だから得られるメリットはない。(メリットはほぼなし。)
また、独学だから得られるというメリットに大きなものはありません。
通信講座の学習もいわば独学のようなものであり、独学で受けられると言われているメリットは通信講座でも受けられます。
ここで独学と通信講座を比較した場合、費用の安さが独学のメリットのように思われますが、その分時間をかけることになります。
そうすると時間と費用を総合した場合、果たしてコスパよしといえるのか怪しいです。
④試験に合格することは通過点。開業で成功することが難しい。
さらに社労士の最終目標は試験に合格することでなく、社労士で開業して成功することです。
成功のために試験突破は通過点に過ぎず、試験勉強に時間をとられすぎるのは非効率であり、いつまでも成功しません。
そして、独学で合格すると、そこで達成感を感じて、資格勉強に合格することが最終目標になりやすいので注意が必要です。
社労士の独立開業については過去記事でまとめていますんどえあわせてご参考に。
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社労士の独立は難しいが独立開業すべき理由【いきなり開業もあり】
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4.社労士試験と独学のまとめ
以上、社労士試験は独学で取れるもののおすすめしません。
社労士で成功するには、試験に合格することは単なる通過点に過ぎません。
そこから実務を積んでいき集客を目指していくことが本当の戦いです。
このため、試験にいつまでも合格しないといつまでたっても成功しません。
試験勉強は最短で合格するようにしましょう。本ブログでは勉強法と通信講座のおすすめを紹介しているのであわせてご覧頂くことをおすすめします。
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また、通信講座のおすすめも紹介しているのであわせてご参考に。
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