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社労士の年収はなぜ低い?行政書士の平均年収と比べて低い理由は?

投稿日:

悩み太郎

社労士の年収は平均で486万円か。(参考:「社会保険労務士の年収の現実は。」)

安いなあ。行政書士の平均年収は600万円と言われているのになあ。

なんでこんなに低いの!?

こうした疑問に答えます。

社労士試験の難易度は、行政書士士試験の難易度よりも高めと言われており、社労士試験に合格し、社労士に登録すれば高い年収が期待できると思われるかもしれません。

社労士と行政書士のそれぞれの試験の難易度については過去記事で解説。

【2021年】社労士の難易度は言うほど高くない理由|行政書士と比較あり

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【2021年】行政書士の難易度と偏差値は簡単な方ではない理由【合格はすごいです】

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しかし、社労士の平均年収は486万円と言われており、意外と低めです。

また、行政書士の平均年収は600万円と言われており、行政書士の平均年収と比べても低めに思われます。

(ただし、行政書士の平均年収600万円説は当てにならないです。理由は過去記事で解説しています。)

行政書士の年収の現実は?平均年収600万円はありえない理由

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ではなぜ社労士の年収は行政書士と比べて低いのか。

また、社労士が年収を上げるためにはどうしたらよいのか。解説していきます。

1.開業社労士の年収の現実は?

まず、社労士の平均年収は486万円と言われていますが、現実的にこれは正しいのか。

2018年に実施された「社会保険労務士の業務展開についてのアンケート調査」の集計結果から、より現実的な社労士の年収の実態がわかると思うのでここで解説します。

参考:「開業社労士の仕事と年収実態

⓵開業社労士の業務割合

1・2号業務 書類作成代行。
入社・退社手続きと給料計算
56.0%
3号業務 コンサル(相談・指導) 26.3%
その他の業務 その他の業務 15.4%

書類作成代行が圧倒的に多いです。

書類作成の中でも多いのが、「就業規則の作成」であり、相場は約15万円となっています。

一方、給料計算は、企業の被保険者・従業員数によって変わりますが、40人くらいの従業員の場合3万5000円あたりが相場です。

コンサル料は、企業の被保険者・従業員数によって変わりますが、50人くらいの従業員の場合月額5万円が相場です。

②開業社労士の顧問件数

顧問なし 13.3%
顧問1社 4.1%
顧問2社以上5社未満 12.7%
顧問5社以上10社未満 11.7%
顧問10社以上20社未満(中央値) 13.0%
顧問20社以上30社未満 11.1%
顧問30社以上50社未満 13.1%
顧問50社以上100社未満 10.8%
顧問100社以上 10.2%

顧問10社以上20社未満が中央値です。

ただし、顧問30社以上50社未満であるところが多いですが、顧問数0が最も多いという結果です。

顧問を獲得することが難しいことが分かります。

③開業社労士の売上高

300万円未満 29.1%
300万円以上500万円未満 12.8%
500万円以上700万円未満(中央値) 9.7%
700万円以上1000万円未満 11.9%
1000万円以上5000万円未満 27.6%
5000万円以上1億円未満 5.7%
1億円以上 3.3%

売上高は稼げるところと稼げないところで両極端です。

④開業社労士の売上高

300万円未満 26.3%
300万円以上400万円未満 15.3%
400万円以上500万円未満(中央値) 12.2%
500万円以上600万円未満 10.2%
600万円以上700万円未満 8.2%
700万円以上800万円未満 6.8%
800万円以上900万円未満 3.8%
900万円以上1000万円未満 3.5%
1000万円以上3000万円未満 12.6%
3000万円以上 0.9%

ネットで言われる平均年収と中央値はほぼ一致しています。

収入1000万円以上は上位10%ほどです。

2.開業社労士の平均年収が低い理由は?

以上のとおり、開業社労士の平均年収は低めの傾向です。

低い理由は以下のように考えられます。

  • ⓵書類代行の単価・顧問料が安め
  • ②業務の分野の幅が狭い
  • ③仕事がとれない開業社労士の数が多い

まず、書類代行の単価・顧問料が安めであることが大きいです。

顧問料は月額100万円などであれば、顧問数2~3件で相当稼ぐことができますが、社労士の顧問料の現実は1件あたり月額5~7万円ほどです。

顧問をもてる士業は稼ぎ易いと言われているものの、顧問料が低いと顧問数を多くとらないといけません。

そして、そこまで仕事がとれない開業社労士が多く、年収が低い結果となります。

また、業務の分野の幅は狭く、同業の数は一定数あるのでなかなか仕事がとりにくいのも年収が低い理由にあると考えられます。

3.年収だけで見ると社労士と行政書士どっちが稼ぎ易いか?

行政書士の方が稼ぎ易いかもしれません。

というのは、行政書士の業務の分野の幅は広く、営業地域と専門分野のかけ算で同業と差別化しやすく仕事がとりやすいと考えられるためです。

行政書士の場合、顧問はつきにくいですが、許認可の申請代行の単価は比較的高めであり(数万円から50万円)、ほぼ1人で全てを担当でき人件費も抑えられて稼ぎ易いといえます。

参考記事を3つ紹介するので気になる方はあわせてご覧ください。

行政書士は食えないのは嘘だが簡単には稼げない理由とは?

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行政書士と社労士ならどっちがおすすめ?【迷ったら行政書士】

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行政書士の集客は言うほど難しくないと思う理由

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ただし、行政書士は就職先はないと思ってOKです。(開業するなら行政書士のほうがおすすめです。)

これに対し社労士は転職にも有利な資格ですので、転職も含めて考えると社労士の方がお得かもしれません。

4.開業社労士が年収を上げる方法は?

年収を上げる方法として、以下の方法が挙げられます。

⓵給料計算で新規開拓する(50%の社労士が給料計算の事業をやっていない。)

②就業のことがらについてコンサル事業を行う(35%の社労士がコンサル事業をやっていない。)

③就業規則に力を入れる(45%の社労士が就業規則に力を入れていない。)

参考:「開業社労士の仕事と年収実態

特に②については、コロナショックの影響でニーズは今後高くなると予想されます。

意外と稼ぎにくいと思えますが、本気で年収を上げようと思ったり、成功しようと思っている社労士の数は意外と低めです。

こんなこと言うとあれですが同業のレベルは思った以上に低いと見てよく、開業準備をしっかりと行い、営業・集客をコツコツやっていけば、すくなくとも食べていけると思いますし、2~3年くらいたてば年収1000万以上も現実的に思えます。

士業の開業準備のやり方や営業集客のやり方は過去記事で解説していますのでご参考いただければと思います。

士業の独立開業に必要な資金は50万円あればよい話

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士業の集客方法は大きく3つのタイプがある話【おすすめを1つ紹介】

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4.社労士の年収のまとめ

 開業社労士の平均年収は低めの傾向です。

低い理由は以下のように考えられます。

  • ⓵書類代行の単価・顧問料が安め
  • ②業務の分野の幅が狭い
  • ③仕事がとれない開業社労士の数が多い

ただし、同業のレベルは思った以上に低いと見てよく、開業準備をしっかりと行い、営業・集客をコツコツやっていけば、すくなくとも食べていけるでしょう。

社労士で成功するためにはまず最短で社労士に合格することです。

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最短勉強法を過去記事で解説していますのでご参考いただければと思います。

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