商標

Amazonブランド登録のメリットと最短で登録するやり方を解説

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Amazonブランド登録のメリット・やり方を教えてほしい。

Amazonブランド登録に必要なものって何があるのかも教えてほしい。

Amazonブランド登録に最短で登録できる方法も知りたい。

こうした疑問に答えます。

結論から言っておくと、Amazonブランド登録に商標権が必要です。

そこで、筆者は弁理士であり、Amazonブランド登録のために商標を登録する方法まで解説します。

 

 本内容の構成

1.Amazonブランド登録のメリット

2.Amazonブランド登録に必要な商標登録について

3.Amazonブランド登録に最短で登録する方法

4.Amazonブランド登録のやり方・登録方法

 

1.Amazonブランド登録のメリット

Amazonブランド登録のメリットは以下のとおり。

 ①相乗り業者からの被害リスクを回避

 ②編集権限を強化できる

 ③スポンサーブランド広告を使用できる

 ④Amazonストアを作成できる

順番に解説します。

①相乗り業者からの被害リスク回避と編集権限強化

 

例えば、あなたが海外輸入製品をAmazonで販売する場合を想定します。

Amazonには1つの商品は1つの商品ページしか作れないという原則がありますので、海外輸入製品をそのまま販売する場合には、多くの出品者と1つの商品ページを共有することになります。

この場合、競争が激しく、商品の売り上げを上げることが難しいので、OEM商品(例えば、海外輸入製品にあなたのロゴを取り入れてオリジナル商品とする)として販売することが考えられます。

そうすると、あなたのオリジナル商品に対して1つの商品ページが作れることができ、多くの出品者との共有を回避できるように思われます。

しかし、悪質な相乗り業者があなたの商品に目をつけて、あなたの商品ページを勝手に編集し、同じ商品を安値で販売したり、劣悪な品質で販売する可能性もあります。

 せっかく人気商品となりえても、品質・価格の低下を免れず、損害を被ってしまい万全とは言えません。

そこで、あなたがAmazonブランド登録をすることで、あなたの商品ページの編集権限が強化され、こうした悪質な相乗りを防ぐことができます。

もしあなたの商品が相乗りされた場合、Amazonに差し止めの申請をするとわずか20分で動いてくれるそうです。(参考:https://www.cocher.jp/「amazon相乗り防止対策(amazon物販)相乗り計億と相乗り排除方法。商標が強い。」)

②スポンサーブランド広告の使用

 引用:https://www.amazon.co.jp/

 Amazonブランド登録をすることにより、上の写真のように、検索結果のページの上にあなたの商品一覧を表示することができます。(スポンサーブランド広告)

ユーザが目につく位置に広告を出せるのは売り上げの効果も期待できます。

費用はかかりますが、前述のとおり商標権が必要であり、限られた人しか広告が出せないという性質上、競りの相場は比較的低めとなる傾向ですのでコスパはよいといえるでしょう。

③Amazonストアの作成

引用:https://www.amazon.co.jp/

引用:https://www.amazon.co.jp/

  Amazonブランド登録をすることにより、Amazonストア(あなた専用のランディングページ)を作成することができます。

これにより、あなたのブランドがユーザに広く認識されやすくなり、リピーターの増加などが期待できます。

2.Amazonブランド登録に必要な商標権について

引用:https://brandservices.amazon.co.jp/eligibility

 Amazonブランド登録に必要なものは商標権です。

以下では商標権について詳しくない出品者が誤解を招きかねないポイントにしぼって解説していきます。

①登録するブランド名はすでに登録した商標名である必要がある

補足すると、あなたの商品やパッケージに「常に」商標名が表示されている必要があることに注意してください。

②登録商標でも画像のみの商標はNG

商標のパターンは大きく分けると3つあります。

 ①文字商標(文字のみの商標)

 ②図形商標(文字と画像を組み合わせた商標)

 ③画像のみの商標

ここで、Amazonが受け付けているのは、文字商標、またはブランド名と画像が組み合わされた商標(図形商標)であり、上の③は認められていないことに注意してください。(参考:https://brandservices.amazon.co.jp/eligibility)

もしあなたがこれから商標登録をする場合、必ず文字を含めた形態で商標登録の出願をしてください。

③商標登録出願をするならまずは文字商標をおすすめ

もしあなたがまだ商標登録の出願をしておらず、文字商標か図形商標で迷うなら文字商標をおすすめします。

理由は、以下のとおりでして、

①後からデザインを変えても商標権の価値はある

②先に取っておくと他者のロゴ商標に牽制効果がある

③フォントの著作権の影響を考える必要がない

④先に取っておいても後から「ロゴ商標」は登録できる

ここでいう「文字商標」とは装飾(色、フォント)のないものを言います(「標準文字」と言います)。

理由についてはくわしく「文字商標とロゴ商標はどっちをとるべきか!?【結論:文字です】」の記事に書いています。

商標出願では、商標名以外に商標に使用する商品と商品に対応する区分を特定する必要があります。

3.Amazonブランド登録に最短で登録する方法

商標登録の出願してから登録までに半年以上はかかります。

理由は審査に時間がかかるためです。

最短で審査を受けたいという方は早期審査制度を利用することがおすすめです。

利用すると、2か月で審査が終わるので最短で2~3か月で登録までできます。

早期審査制度は商標登録の出願と同時に行ってもよいですし、後から行ってもOKです。

また、早期審査制度自体に費用はかからないので早めにとりたければおすすめです。

ただし、早期審査制度を受けることができる要件がありますので注意してください。

要件とは以下の3つのいずれかを満たすこと。

  • ①指定商品(役務)の一部を使用+権利化に緊急性がある
  • ②指定商品(役務)の全てを使用(1番ハードルが高い)
  • 指定商品(役務)の一部を使用+指定商品(役務)が「類似商品・役務審査基準」等に掲載されたもの(1番おすすめ)

おすすめは③です。③のやり方も含めて解説します。

証拠は単に商標を使用していることの証拠だけでなく、使用者が出願人(ライセンシー)であることを特定する必要があることに注意。

①商標の早期審査の申請のやり方

商標の早期申請に必要なものは以下のとおりです。

  • ①早期事情説明書
  • ②商標を使用していることの証拠写真
  • ※証拠写真は早期事情説明書に貼り付ける

早期事情説明書のテンプレートは特許庁のサイトから手に入ります。

早期事情説明書の提出は、商標の出願と同時でもよく、商標の出願後でもOKです。

以下、早期事情説明書の記載事項のポイントを解説します。

 ①出願番号

出願が完了すると特許庁から「商願」から始める番号が通知されますので、この番号を入力します。出願と同時に提出する場合、「令和〇〇年〇〇月〇〇日提出の商標登録願」と記載します。

 ②商標の使用者

出願人またはライセンシーのいずれかを記載します。

 ③商品名(役務名)

商標を使用する商品名(役務名)を記載します。必ずしも指定商品(役務)と一致させる必要はありません。

 ④使用時期

商標を使用し始めた時期を記載します。日付は不要です。(例えば、令和〇年〇月から使用中。あるいは令和〇年〇月から使用の準備を開始など)

 ⑤使用場所

住所・所在地(ネットの場合アドレス)を記載します。複数の場所で使用している場合、1つでOKです。

 ⑥使用の事実を示す書類

商標を使用していることを示す資料(写真)を添付します。

ここで、出願人(ライセンシー)が使用していることを特定する必要があることに注意してください。

Amazonで商標を付した商品を販売している場合、販売しているサイトの写真だけではダメで、特定商取引法の表記もあわせて添付する必要があります。

つまりAmazonで販売しているサイトの頁と、特定商取引法の表記(あるいは、Amazonへの納品書。納品者が出願人とわかること)が必要です。

 

②商標の早期審査の申請が確実に通る方法

商標の早期審査を受けるための条件のタイプは3つあります。

  • ①指定商品(役務)の一部を使用+権利化に緊急性がある
  • ②指定商品(役務)の全てを使用(1番ハードルが高い)
  • 指定商品(役務)の一部を使用+指定商品(役務)が「類似商品・役務審査基準」等に掲載されたもの(1番おすすめ)

権利化の緊急性については特許庁のサイトの概要をご参考ください。いろいろ面倒です。

②については、指定商品(役務)の数が少な目であればおすすめですが、証拠をそろえるのが大変です。

これに対し、③では指定商品(役務)の一部だけを使用していればOKであり、その他の条件も「類似商品・役務審査基準」等に掲載されたものとハードルが低くておすすめです。

類似商品・役務審査基準というのは、「類似商品・役務審査基準」「商品・サービス国際分類表(ニース分類)」に記載されたものをいいます。

商品・役務のほとんどは、類似商品・役務審査基準に記載のものですし、これにそって指定商品・役務を特定すればあとは使用の証拠を揃えればOKです。

商標出願の願書で記載する指定商品は上記の「類似商品・役務審査基準」に記載のものにしてください。

全ての指定商品が、「類似商品・役務審査基準」に記載のものであれば要件を満たします。

なお、早期事情説明書に指定商品が、「類似商品・役務審査基準」に記載されているものだけしか指定しないと言わなくてOKです。

もし困ったら、特許庁に相談しましょう。

<商標登録出願の早期審査に関すること>

審査業務部商標課企画調査班

TEL:03-3581-1101 内線2805

4.Amazonブランド登録のやり方・登録方法

まずは、Amazonbrandregistryページを開き、「今すぐ登録する」をクリック。(登録先の国は日本を選択。)

次に、あなたの氏名・住所などの入力と電話番号による認証確認が必要が画面が表示されます。

ここで注意しておくことは、商標登録で申請した出願人の氏名(名称)と、あなたの氏名(名称)を一致させておくことです。

全ての入力と認証確認が完了すると上の画面が表示されますので、「新しいブランドを登録」をクリックします。

上の写真のとおり、「はい」「いいえ」を選択し、あなたが登録した商標名を登録するブランド名に入力します。

次に注意すべきは、「商標登録番号」です。

ここでは決して「出願番号(商願から始まる番号)」を入力しないようにしてください。

登録証に記載された登録番号(〇〇〇号)です。

出願番号と登録番号は別物です。見落とさないように注意してください。

商標登録情報は「日本」を選択します。

あとは、あなたのブランドの特徴を入力して完了です。

審査は1~2日かかるそうです。

Amazonブランド登録のまとめ

Amazonブランド登録のメリットは以下のとおり。

 ①相乗り業者からの被害リスクを回避

 ②編集権限を強化できる

 ③スポンサーブランド広告を使用できる

 ④Amazonストアを作成できる

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