
ああ。転職もしやすく、専門技術が身につき、お金も稼げて、自由に働けるエンジニアになりたいな。
こうした気持ちでエンジニアになりたいとか思ってませんか?
しかし、仮に専門技術が身につき、自由に働けるといえど、ITエンジニアの平均年収は496万円のようでして意外と低めです。
参考:「2020年度の国税庁の調査」「ITエンジニアの年収が驚くほど低い理由と1000万円稼ぐ方法を紹介!」
もちろん、未経験なので最初は年収は低めですし、これは仕方がないことかと思います。
また、経験を積んでフリーランスエンジニアになれば年収1,000万円を超えることも可能と思います。
しかし、エンジニアに限らず、どの職種でもフリーランスになることは険しい道でして、稼ぐことは難しいでしょう。
このため、「お金を稼ぎやすい」からという理由でエンジニアを目指す場合には表面的にないい話だけを鵜呑みせず、実態をよく考えて判断されたほうがよいと思います。
筆者は未経験エンジニアを否定しているわけではないですし、元エンジニアでも現役エンジニアでもないですし、エンジニアも素晴らしい職種だと思います。筆者もプログラミングを勉強したので楽しそうな感じはします。
しかし、エンジニアの年収については言うほど低めの印象を受けますし、よく考えてから転職に進むことをおすすめします。
ここで、「ああ。エンジニアって全然低収入なんだなあ。他に専門技術が身につき、お金も稼げて、自由に働けるところないかなあ。」と思ったら、選択肢として弁理士を目指すのもありかと思います。
というのも、エンジニアのこれらのメリットはほぼ全て弁理士で達成できるからです。
以下、さらに詳しく解説していきます。
Contents
1.未経験者がエンジニアになることのメリットは弁理士でも達成される
エンジニア | 弁理士 | |
転職しやすい | 〇~△ (未経験のエンジニア求職者数増加で今は転職難か!?) |
〇~△ (企業への転職に比べると簡単) |
服装に決まりがない | 〇 | △ (特許事務所の一部では服装自由) |
自由に働きやすい | 〇 | 〇 (フレックス制度・在宅制度がある) |
人材不足でニーズがある | 〇~△ (即戦力のみしかニーズなし!?) |
〇 (弁理士の登録者の平均年齢は50歳。 若手の深刻な人材不足) |
専門技術が身につく | 〇 | 〇 (専門的すぎて専門技術が身につけば食いっぱぐれることはない) |
お金を稼ぎやすい | △ (平均年収496万円) |
〇 (平均年収700万円ほど。) |
よく言われるエンジニアのメリットをまとめました。
上の表のとおり、エンジニアのメリット(上のようなものなら)は、弁理士でも達成することは可能です。
より詳しく知りたい場合はこちらの記事もご参考に。
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弁理士をとることのメリットはたった1つだけ【サラリーマンの方向け】
続きを見る
以下順番に解説します。
①転職しやすい
未経験エンジニアは転職しやすいと言われていますが、今はプログラミングスクール出身者の未経験が増えすぎてエンジニアの転職が難しいと言われています。
これに対し、未経験であっても弁理士の特許事務所への転職は難しくないです。特に20代~30代であればなおさらです。
理由としては、弁理士の資格をもつことで未経験であっても実務のポテンシャルが認められやすいからです。
弁理士の資格については、短答試験に合格どまりで転職を始めてもOKです。
弁理士の難易度って難しそうと思われるかもですが、言うほどでもないと思います。理由はこちら。
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【2021年】弁理士試験の難易度と合格率はぶっちゃけ気にしなくてもよい理由
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②服装に決まりがない
エンジニアは服装に決まりがないと言われます。
IT業界はカジュアルなイメージです。
これに対し、士業はいつもスーツのイメージがあるかもしれません。
確かに、法律事務所についてはそうです。
しかし、特許事務所については、意外かもしれませんが、全てではないですが服装に決まりがなく自由な事務所もあります。
③自由に働きやすい
エンジニアはパソコン1つで作業ができる仕事であり、リモートワークも可能など自由に働きやすいと言われます。
これに対し、弁理士も同様パソコン1つで作業ができる仕事であり、リモートワークを取り入れている事務所も多いです。
しかもエンジニアはプログラミング言語を使ってコードを書く仕事ですが、弁理士は特許明細書と呼ばれる発明の仕様書を書く仕事であり、書く仕事と言う点でどちらも似ています。
また、エンジニアでは1つの仕事をチームで作り上げていき、チームワークが重要となることもありますが、弁理士の場合、1つの仕事は原則一人の弁理士であり、コミュ障でも内向的な人であってもより向いています。
ただし、未経験から実力がつかない最初のうちはリモートワークではなく事務所に通う必要があると思います(エンジニアもこの点同じと思いますが)
⓸人材不足でニーズがある
エンジニアは人材不足でニーズがあると言われます。
これに対し、弁理士も人材不足です。
34歳以下の弁理士の登録者数は3.1%未満です。異常に少ないです。
しかも60代以降の割合も高く、高齢の方が今後引退されることを考えられば今後人材不足が一層加速すると思います。
このため、20代~30代で未経験の弁理士であっても需要は高いです。
⑤専門技術が身につく
エンジニアは専門技術が身につくと言われますが、弁理士も専門技術が身につきます。
弁理士は特許・意匠・商標の権利化業務を担当しますが、このうち特許を担当すれば特許出願業務の専門技術が身につきます。
この業務は特許明細書(発明の仕様書)を書く仕事であり、かなり専門性の高い仕事であり、これを書けるようになると食いっぱぐれることはないですし、独立してフリーランスにならずとも30代で年収1,000万円以上を稼ぐことはできるでしょう。
弁理士の年収については過去記事をご参考に。
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弁理士の年収は働き方で4つのタイプがある【稼ぎ方も解説】
続きを見る
⑥お金を稼ぎやすい
エンジニアはお金を稼ぎ易いと言われますが、上述のとおり、ITエンジニアの平均年収は496万円です。
もちろん、プログラミング言語の中で難易度が高いものについては高い年収を稼げると思いますが、やはり年収は低めの印象は変わりません。
これに対し、弁理士の平均年収は700万円です。
これを高いとみるか、低いとみるかはそれぞれと思いますが、エンジニアと似たような働き方を実現できて、平均200万円UPなら弁理士のほうがおすすめのように思います。
もちろん、資格不要のエンジニアと資格必要の弁理士とを単純比較することはできませんし、弁理士の資格をまずはとるというハードルが大きいでしょう。
しかし、自身が大企業などに勤めていて、働くのをやめてプログラミングスクールに通ってエンジニアを目指すくらいなら、働きながら弁理士の資格勉強をする方がより高い年収と理想的なライフワークを実現することができると思いますし、おすすめです。
2.エンジニアのメリットと弁理士のまとめ
以上、転職もしやすく、専門技術が身につき、お金も稼げて、自由に働けるという理由でエンジニアを目指すなら他の職種も選択肢に考えることをおすすめします。
筆者はそのうち弁理士しか知らないので弁理士をおすすめしますが、他の選択肢もあればそちらでもよいと思います。
本ブログでは弁理士について年収・転職・勉強法などの記事を発信中です。まとめ記事はこちらをご参考に。
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