知財の転職

特許事務所ではどこがブラックでどこがホワイトなのか?

投稿日:

悩み太郎

 特許事務所ってブラックばっかなの?どういうところが行っちゃいけないの?

 ホワイトの事務所に行きたい…

こうした疑問に答えます。

弁理士やま

この記事を書いている人

  • ①弁理士。現在独立開業。
  • ②特許事務所2か所に入所。
  • ③法律事務所に入所。
  • ⓸筆者の弁理士の一発逆転談はこちら。

特許事務所ではどこが「ブラック」でどこが「ホワイト」なのか。

士業と企業では「ブラック」「ホワイト」の意味合いは大きく異なると思います。ポイントをまとめると以下のとおりとなります。

①指導がないがスパルタ体質の事務所がブラックである

 ②スパルタ体質だが指導をする事務所はブラックとはいえない。行くのは「あり」である

 ③実務を積めばどこの事務所に行ってもホワイトである

筆者は弁理士でして、特許事務所での経験をもとに解説してはいますが、この記事の内容は社労士・司法書士といったその他の士業にもあてはまりうりことと思いますので「士業」と一般化できると思います。このため、弁理士を目指す方に限らず、勤務形態の士業を目指す方にも参考になりうるでしょう。

本内容では図解も交えてさらに解説していきます。

1.ブラック特許事務所は指導がなくスパルタ体質のところ

士業の事務所は規模的に中小企業と同程度であり、中小企業が一番偉い社長によって社風・環境が違ってくるのと同様、士業の事務所の場合も所長によって所風・環境は大きく異なります。

ただし、上図のとおり、士業の事務所のタイプは大きく4つにカテゴライズされうると思います。

  • ①(指導有)×(まったり体質) ➤士業の楽園。ただしなかなか入れない。
  • ②(指導なし)×(まったり体質)➤楽だが成長しにくい。将来が不安…
  • ③(指導有)×(スパルタ体質) ➤厳しい。所長が高齢であり、プロ意識が高い人が多い。
  • ⓸(指導なし)×(スパルタ体質)➤ここに行くとアウト

この中で、ブラックといえるところは一見すると③と④に思えますが、③はブラックと言い切れず、行くのは「あり」と思います(理由は後述。)

このうち、ブラックは④です。絶対に行くべきではないです。

未経験者が最初の事務所を選ぶポイントで最も重要なのは、「経験者が指導をしてくれるかどうか」です。

士業は専門家であり、プロです。

お客さんは自分自身で対応することが困難であるから、専門家である士業に高いお金を払って仕事を依頼します。

言い換えると、お客さんは自分で(ネットなどの情報から)独学で対応することは困難であるからプロである士業に依頼します。

そうすると、未経験者からプロになるためには、独学で実務を積んでいくことは困難であり、経験者から指導を受けながら実務を積んでいきます。こうして何年もかけてプロになります。

しかし、経験者から指導がない場合、どうなるか。独学で実務を積もうとすると伸びるどころかマイナスの方向に進んでいく恐れもあります(修正困難な場合も出てきます)。

何年経っても一向に実務は伸びません。

まだまったり体質の環境であれば割り切れますが、スパルタ体質の環境であれば最悪です。

チェックが厳しく何度もやり直しさせられたり、ノルマを課してノルマを達成しないと罵声や怒涛を浴びせられたりして何年も時間を無駄にするだけでなく、心身も崩壊してしまいます。

このため、指導もなく、スパルタ体質の士業の事務所は行くべきではありません。(こんなところあるの?と思うかもしれませんが「あります。」)このため、事務所への転職では面接などでしっかりとどのように指導してもらえるのかだけは確認しておくことをおすすめします。

 

2.スパルタ体質だが指導をする特許事務所はブラックとはいえない理由

スパルタ体質だが指導をする士業の事務所はブラックとは言えないと思います。

ブラックの定義は人それぞれかもですが、厳しい環境で搾取され続けて何ものも得られないところはブラックであり、厳しい環境で耐え抜くと最後に大きな成果が得られるところはブラックかと言うと微妙と思います。

士業の場合、その大きな成果と言うのが、実務が身につき、職人レベルのプロにまでなれるということであり、士業について言えばスパルタ体質だが指導をする事務所に行くのはありと思います。

もちろん、指導ありでまったり体質の事務所へ行くのが理想ですが、そういう事務所へ行けるのは前職が十分な方であり、職歴が不十分の方は入りづらく、限られる選択肢は「スパルタ体質だが指導をしてもらえる事務所」ぐらいしかありません。(筆者もそうでした。)

幸い、士業の事務所は転職がしやすいので、厳しい環境である程度実務を積んだら、実務ができる士業は引く手あまたであり、そこからまったり体質の事務所へ行くことができます。

実際に、筆者は、スパルタだが丁寧に指導をしている事務所で1年ちょいほど修行しました。

チェックで何度もやり直しをさせられたり、ボロクソに言われたり、所長が帰らないと帰れない謎のルールがあったりときついところでしたが、そこで耐え抜いたおかげで気づいたら実務能力がめちゃくちゃつきました。

スパルタ体質を筆者は肯定するわけではないですが、スパルタ体質であるがゆえに、辞めていく人が増えていき、離職率が高くなり、結果的に職歴が不十分な未経験者でも事務所へ入りやすくなります。

つまり職歴が不十分な未経験者でも実務能力をぐんとつけられるチャンスとなるので、スパルタだが丁寧に指導をしている事務所はブラックとはいえず、必要悪のようであり、いくのはありと思います。

3.実務を積めばどこの特許事務所に行ってもホワイトである

未経験者の場合、指導があって、まったり体質の事務所であればホワイトといえます。

一方、士業の場合、実務を積めばどこの事務所に行ってもホワイトになると思います。

理由は以下のとおりです。

  • ①自分の裁量で仕事ができる
  • ②実務ができる経験者はどこの事務所でも重宝される。融通が利く。(おそらくブラック事務所であっても)

極端な話、④の指導なしでスパルタ体質の事務所であっても、ホワイトになりえると思います。

このため、未経験者にとって事務所を選ぶ上で重要なことは「指導があるかどうか」です。良質な指導を受けて実務を伸ばせばどこに行ってもホワイトになります。

4.ブラック特許事務所のまとめ

士業と企業では「ブラック」「ホワイト」の意味合いは大きく異なると思います。

①指導がないがスパルタ体質の事務所がブラックである

 ②スパルタ体質だが指導をする事務所はブラックとはいえない。行くのは「あり」である

 ③実務を積めばどこの事務所に行ってもホワイトである

この3つのポイントをおさえて転職活動をはじめることをおすすめします。

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