弁理士

弁理士と司法書士なら迷わず弁理士をおすすめする理由

投稿日:

悩んでいる人

法学部出身。30歳。

これから弁理士か司法書士のどちらかの資格をとろうと迷っているんですがどれがおすすめ?

こうした疑問に答えます。

士業男子やま

この記事を書いている人

  • ①弁理士資格保有者。弁理士で独立開業。
  • ②理系出身。
  • ③弁理士の資格をとり一発逆転に成功。成功談は動画をご参照のこと。

一概に「弁理士」も「司法書士」も社会的な役割は大きく、どちらがおすすめであるかという漠然とした内容では比較はできないものの、資格のコスパ・将来性・稼ぎやすさを考えるのであれば、圧倒的に弁理士をおすすめします。

理系であれば、もちろん「弁理士」ですが、筆者は法学部出身など文系出身であっても「司法書士」より「弁理士」をおすすめします。

筆者は、ここで「弁理士は司法書士よりえらいんだぞ!」とか優越感に浸りたいとかマウントをとりたいわけでもないですし、別に司法書士にうらみとかあるわけでないです。客観的に考えての弁理士「1択」です。

以下、なぜここまで言い切れるのか解説していきます。

本内容の構成

1.弁理士と司法書士の共通点と違い

2.弁理士と司法書士なら圧倒的に弁理士をおすすめする理由

3.弁理士と司法書士のまとめ

1.弁理士と司法書士の共通点と違い

上図は、主要な士業を年齢(合格者平均年齢)と難易度で分類すると上図のとおりでして、「弁理士」「司法書士」「税理士」は同じカテゴリーに属します。

  • 学生向けエリート難関資格➤「司法試験(弁護士)」「公認会計士」。学生の頃からなりたくて目指すエリート難関資格。
  • 社会人向け一発逆転資格➤「弁理士」「司法書士」「税理士」。社会人になってジョブチェンジで一発逆転を目指す資格。(学生の頃からなりたいというものではない。)

「弁理士」「司法書士」のいずれも難易度は同程度であり、合格者平均年齢は30代後半、登録者の平均年齢は高齢50代以上と「難易度」と「年齢」で共通することは多いです。また、いずれも学生の頃からなりたいという士業ではないと思います。

このため、例えば、「弁理士」と「公認会計士」ならどちらがおすすめですか?とか言われても比較の対象となりえないのですが、「弁理士」と「司法書士」であれば同じカテゴリーに属するため互いを比較の対象とすることは可能でしょう。

では続いて「弁理士」と「司法書士」の違いをまとめておきます。

「資格試験~登録まで」

弁理士試験 司法書士試験
試験回数 3回~4回「短答・論文必須・論文選択・口述」 2回「記述・口述」
試験科目 「特許・実用新案」「意匠」「商標」
「著作権法」「不正競争防止法」
「(知的財産に関する外国の)条約」
さらに論文選択では理系の知識か民法を問われる。
「憲法」「民法」「商法」「刑法」
「不動産登記」「商業登記」
「供託」「民事訴訟」「民事執行」「民事保全」
受験資格 特になし 特になし
免除制度 ・短答・論文必須は合格すれば翌年免除。
(ただし2年間まで有効。)
・行政書士などの資格をもっていれば「論文選択」は免除
・記述試験合格者は翌年免除。
(ただし口述試験はほぼ100%合格できる。)
登録までの流れ 研修を受講する必要がある。
(1か月ほど)
研修を受講する必要がある。

参考:「【2021年】弁理士試験の日程と試験科目を合格者が解説

「仕事内容」

弁理士 司法書士
独占業務 知的財産(特許・商標)の出願・裁定・鑑定業務。
(例)特許出願の代行。商標出願の代行。
不動産登記・会社登記の申請代行
供託の申請代行
就職・転職先 特許事務所・企業知財部・独立開業 司法書士事務所・企業法務部・独立開業

参考:「弁理士の仕事内容の現実は?【1日の仕事スケジュールもここだけ公開】

2.弁理士と司法書士なら圧倒的に弁理士をおすすめする理由

弁理士・司法書士の仕事内容は異なりますので、自分に合った仕事・やりがいのあると思う仕事を選択するのが1番ですが、コスパ・将来性・稼ぎやすさなどを考えた場合、弁理士がいいんじゃないかと思います。

理由は以下にまとめます。

弁理士 司法書士
①勤務形態の年収 平均年収は800万円ほど。
大手の特許事務所が多い。
外国のクライアントが多いところは年収が高い。
平均年収は600万円ほど。
大手規模の特許事務所が少ない。
クライアントはほぼ国内。
②独立開業の成功のしやすさ しやすい。
①競合が少ない
(弁理士登録者数1万ちょいでしかもそのほとんどが勤務弁理士。独立開業は少ない。)
②国内だけでなく外国もクライアントをもてる
➤これが大きい。
しにくいと思われる。
①競合が多め。
(登録者数2万ちょい。個人事務所が散漫している印象。)
②クライアントは国内しかもてない。国内の市場の規模は減少ぎみなので厳しいかも。
③将来性(仕事がなくなるか?) 仕事がなくなることはない。
①特許出願の申請は素人がネットの情報だけ見てできるものではない。
・審査があり、必ず登録されるものではない。
・商標は微妙だがこれも審査があるからプロがやる意味は大きい。
②特許出願はAIで代替されにくい
③出願件数は減少気味と言われるが一定のニーズはまだある。
仕事がなくなるかもしれない…
①登記の申請はネットの情報などで素人が自分でやろうと思えばできる。
・審査もなく、申請すれば登録される。
②登記・供託の申請はAIで代替されやすいかも。
⓸その他 合格すると、行政書士の資格がついてくる
(ただし弁理士のほとんどは登録していない。)
合格しても、なぜか行政書士の資格がついてこない
(民法・商法が試験科目にあるのに…)

参考①:「弁理士の将来性を考えるのはナンセンスである理由

参考②:「AIに代替されそうな弁理士業務ランキング

司法書士の独占業務は登記・供託の申請代行ですが、最近はサラ金の過払い金請求ビジネスが目立つ印象です。

大手の司法書士事務所のサイトを見るとトップに「過払い金請求相談」が目立ちます。司法書士といえば「登記」「供託」の印象でしたが、これでは「登記」「供託」ってもう仕事がないんじゃないのか!?という印象を受けます。

また、こうした過払い金請求ビジネスって今は儲かってるのかもしれないですが、クライアントの質も失礼ながら微妙ですし、こうした過払い業者?は近年淘汰されていることもあり、将来性もないように思います。

また、司法書士の方の中には、「登記」「供託」の申請はネットの情報から誰でもできるようになり役割は終わったという方もいます。

参考:「司法書士】士業はすでに役割を終えた?オワコンなの?|Vol.160

これは筆者の考えですが、やはりクライアントが国内に限定されており、しかも独占業務がネットの情報で素人でもやりやすいものであれば将来性は正直厳しいんじゃないのかと思います。

これに対し、弁理士の場合、外国のお客さんも特許や商標をとりたい場合もあるので外国にもクライアントがもてますし(国内の市場が停滞しても関係なし)、少なくとも特許出願については素人はネットの情報とか見てもほぼできないと思うので(実際にほとんどの企業は内製化していません。)、将来性は悪くなることはないと思います。

文系の場合、技術の理解が大変かもしれませんが、外内特許などはやりやすいです、英語力も活かせれば稼ぎやすいです。この理由により、文系でも弁理士をおすすめします。

参考:「文系で弁理士を目指すならおすすめしたい弁理士業務ランキング

 

また、補足ですが、司法書士ってイメージ的に「行政書士」や「土地家屋調査士」の兄弟みたいな位置づけでしたが、なぜか司法書士に合格しても行政書士の資格はついてきません。

おそらく司法書士の方が弁理士よりも行政書士の資格が欲しいはずなのに…謎です…

3.弁理士と司法書士のまとめ

以上の理由により、筆者は弁理士と司法書士で迷うなら圧倒的に弁理士をおすすめします。(別に税理士でもいいと思いますが。税理士は登録者が多すぎる!?)

本ブログでは弁理士試験のやり方などを解説していますのでよかったら参考にしてみてください。

>>「弁理士試験の概要・ガイドの合格まとめ記事

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