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弁理士の仕事ランキング【稼げる仕事はどれだ!?】

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悩んでいる人

 弁理士の仕事って大変そう…つまらなさそうだしやりがいってあるのかな。

 できれば楽な仕事をやりたい。

 あとは稼げてやりがいのある仕事を教えてほしい。

こうした疑問に答えます。

士業男子やま

この記事を書いている人

下衆なタイトルで失礼します…(こうしたタイトルの方がPV稼げるんですよ…)

ただ、本音をいうとたいていの方は「楽して稼ぎたい」と言う方が多いのでしょうか。

ただし、楽して稼げてもつまらなかったらあれなんで、さらに「やりがいのある」仕事であるかどうかも重要と思います。

そこで、本内容では、①仕事の大変さ②仕事の稼ぎやすさ③やりがいの3つを基準に開業弁理士がおすすめの仕事をランキング形式で解説していきます。

さらに筆者は独立弁理士と言うこともあり、④独立で成功しやすさもお付けして評価します!

本内容の構成は、まず、弁理士の仕事をいくつか紹介して、その後にいくつかの仕事をランキング化していきます。

これから弁理士を目指す方に参考になると思うのでぜひ最後までご覧いただければと思います。

1.弁理士の各仕事の大変さ・稼ぎやすさ・やりがい・独立のしやすさ

弁理士の仕事は、上図のとおり、「分野」「業務内容」「クライアントと特許庁の種類」によって分かれます。

「分野」

・仕事の多さ「特許」「商標」>>「意匠」>「実用新案」

意匠と実用新案については仕事が少ないため、本内容では「特許」「商標」をメインに解説します。

「業務内容」

・①調査②出願③中間処理(拒絶理由が通知された場合の補正書・意見書の提出。場合により拒絶査定不服審判の提出。)④登録納付手続き⑤年金管理(商標については更新手続きも含む)

弁理士の主な仕事は、①調査②出願③中間処理です。(弁理士の独占業務は②と③)。

④と⑤については事務員が行う所が多いです。そこで、①調査②出願③中間処理について解説します。

さらに弁理士の独占業務に鑑定がありますが、鑑定の仕事も少ないので本記事では省略します。

鑑定の仕事については「弁理士の仕事内容を分かり易く解説【1日のスケジュールも公開】」の記事をご参考ください。

「クライアント」と「特許庁」の種類

種類は3つあります。

「内内」・・・国内のクライアント向け日本で特許・商標などを権利化する

「内外」・・・国内のクライアント向け外国で特許・商標などを権利化する

「外内」・・・外国のクライアント向け日本で特許・商標などを権利化する

そこで、以上をまとめると①内内特許(調査・出願・中間処理)②内外特許(出願・中間処理)③外内特許(出願・中間処理)④内内商標(調査・出願・中間処理)⑤内外商標(出願・中間処理)⑥外内商標(出願・中間処理)の6つに分けられます。

以下、①~⑥について解説していきます。評価は筆者の独断と偏見です。

①内内特許(調査・出願・中間処理)

仕事の楽さ     ☆

・仕事の稼ぎやすさ  ☆☆☆

やりがい      ☆☆☆☆

・独立で成功しやすさ ☆☆☆

・総合評価「B」

※「総評」明細書が書ければそれだけで「食いっぱぐれなし」は確定。ただし書けるようになるまで2~3年かかる。

内内特許のメインの仕事は、特許明細書を書くことです。

特許明細書について話すと長くなるのでここでは省略しますが、特許明細書が書けるようになるまで通常2~3年以上はかかると思ったほうがよいです。

>>参考:「特許のクレームの書き方マニュアル|弁理士が初学者向けに徹底解説

特許明細書の単価は通常20~30万円であり、ベテランの方でも1件あたり2~3日はかかります。

このため、仕事の大変さは内内特許が一番きついです。

ただし、特許明細書が書けるようになれば、どこの特許事務所でも転職はできます。

分野にもよりますが、特に構造物とあなたの専門分野(例えば、化学、バイオ、電気、ITなど)ができれば食いっぱぐれることはないでしょう。

また、特許がとれるかどうかは、あなたの明細書の作成・中間処理の応答の実力によって決まります。

このため、最もやりがいのある仕事ともいえます。

 

ただし、あなたが独立開業をする場合、特許は単価が大きいことなどが理由で仕事をなかなかとりづいらいというデメリットもあります。

このため、独立開業をすると、勤務時代の実務能力が活かされないということもあります(筆者も現在その状況です・・・)

まとめると、あなたが勤務弁理士として安定した収入を得たいのであればおすすめの仕事です。

②内外特許(出願・中間処理)

仕事の大変さ    ☆☆☆

・仕事の稼ぎやすさ  ☆☆☆☆

やりがい      ☆☆☆☆

・独立で成功しやすさ ☆☆

・総合評価「A」

 ※「総評」単価が大きく稼ぎやすい。意外と英語力はそこまで不要。ただし独立開業で仕事をもらうのは1番難しい。

内外特許は、外国の特許庁で特許の権利化をサポートします。

実際に特許庁へ提出するのは現地の代理人(弁理士)ですが、クライアントと現地の代理人とを仲介する形でサポートします。

具体的な仕事としては、国内の明細書の翻訳、外国の拒絶理由(OA)のコメント、指示書の作成、現地の代理人とのやりとりなどが挙げられます。

指示書など英文で書かないといけないので大変のように思えますが、特許の場合英文のパターンは決まっていますし英語が苦手な方でもそこまで難しくはないです。

参考>>「弁理士に英語は必要ないがあったら圧倒的に有利である理由

特許事務所の中には、「内内」担当、「内外」担当と役割が分かれていることもありますが、たいていの場合には同じ案件は同じ弁理士が担当することもあり、役割が分かれていることはありません。

「内内」を担当した弁理士が、同じ案件(日本で特許出願したものを外国で特許出願をする案件)を担当することが多いです。

このとき、外国用の英文明細書を作成しますが、ほとんどは日本で特許出願した内容と変わらないことが多く、しかも翻訳者が翻訳してくれる場合が多く、実質的に翻訳チェックをすることだけが多いです。

外国へ特許出願する場合、パリ出願とPCT出願の2つのタイプがありますが、いずれにせよ出願をするときに弁理士手数料も発生します。発生した弁理士手数料は、担当した弁理士の売上になります。

例えば、PCT出願の場合、PCT出願の手数料として15万円(相場)、各国への移行手数料として15万円(相場)が発生します。

ここで、移行する外国の数が5つあればほとんど手をつけなくても15+15*5=90万円稼げるということになります。

このため内外特許は美味しい仕事と言われています。

ただし、その後の登録まで担当しないといけないので外国の特許法に精通している必要があります。

また、外国出願をするクライアントは比較的大手が大きいので、独立したての弁理士がこのような仕事をもらうことは難しいです。

③外内特許(出願・中間処理)

・仕事の楽さ     ☆☆☆☆

・仕事の稼ぎやすさ  ☆☆☆☆

・やりがい      ☆☆☆

・独立で成功しやすさ ☆☆☆☆

・総合評価「A+」

 ※「総評」未経験でもやりやすく稼ぎやすい。独立開業でも仕事をもらいやすくおすすめ。

特許の中でも一番やりやすいのが「外内特許」です。

外内特許の主な仕事は、英文明細書の和訳とチェック、国内中間処理、拒絶理由通知書の英訳(米国・欧州などの外国のクライアントに伝えるため。)などが挙げられます。

外内特許の場合、明細書はすでにできあがっており、できあがった明細書を和訳するかあるいは翻訳者が和訳したものをチェックすればOKです。このため未経験者でもやりやすく、また明細書の書き方を学べるという利点もあります。

また、中間処理も国内ですので外国の特許法を理解する必要がなくやりやすいです。

明細書を作成しないものの単価も高めであり、もっとも楽で稼ぎやすい仕事といえます。

さらに、外国のクライアントは国内よりも仕事をとりやすいです。というのも、外国のクライアントは、国内での事務所のネームバリューは気にしないことが多いためです。

例えば、あなたが台湾といった近場の国で特許事務所を営業訪問すればそれだけで仕事をとれる可能性は高いです。(そこまで行動力がある弁理士もいないですし、外国のクライアントは日本で特許出願する場合、日本の弁理士が必要なのでニーズは高いです。)

このため、もっともおすすめの仕事が外内特許と言えます。

④内内商標(調査・出願・中間処理)

 ・仕事の楽さ     ☆☆☆☆

 ・仕事の稼ぎやすさ  ☆

 ・やりがい      ☆☆☆

 ・独立で成功しやすさ ☆☆

 ・総合評価「C」

※「総評」1番おすすめしない。価格競争が激しく単価も安い。

内内商標は、仕事はとりやすいですが、最も価格競争が激しい分野です。

1件あたり弁理士手数料は¥20,000ほどまでに下落しています。

独立弁理士の場合、取り分はすべて自分のものとなりますが、商標だけ担当した場合、単純計算で月に50件必要となります。

とりやすいといえどこれほど仕事をとるのはほぼ無理です。

おまけに勤務弁理士の場合は売り上げの3~4割が年収と言われており、苦しいと言わざるをえません(聞いた話では商標弁理士の年収はよくて600万だそうです。)

このため、内内商標は稼ぎにくい分野ですのであまりおすすめしません。

⑤内外商標(出願・中間処理)

仕事の楽さ     ☆☆☆☆☆

・仕事の稼ぎやすさ  ☆☆☆

やりがい      ☆

・独立で成功しやすさ ☆☆☆

・総合評価「A-」

※「総評」メインの仕事は現地が担当するので1番楽。ただし弁理士以外も参入しておりいかに仕事をもってくるかが重要。

内外商標は、現地の弁理士とクライアントの商標出願・調査・中間処理の仲介をします。

調査や出願は実質的に現地の弁理士が担当するので弁理士にとって最もお手軽な業務といえます。

ただし、あくまで仲介業務なのでやりがいについては少々疑問符をうたざるをえません。

⑥外内商標(出願・中間処理)

仕事の楽さ     ☆☆☆☆

・仕事の稼ぎやすさ  ☆☆☆

やりがい      ☆☆

・独立で成功しやすさ ☆☆☆

・総合評価「A」

※「総評」弁理士の資格が最も輝く仕事。ただし海外クライアントとのメールのやりとりが大変。

外内特許の商標バージョンです。

出願したい商標はすでに外国のクライアントが用意していることが多く、商標未経験でも難しい仕事ではありません。

ただし海外クライアントがいろいろと日本の商標制度について質問してくることが多くやりとりは大変です。

しかし、商標であっても外国のクライアントは日本で出願する場合、日本の弁理士が必要となるので、日本の弁理士のニーズは高いです。個人的に弁理士の資格が最も輝く仕事(弁理士の資格もってよかった~と思える仕事)といえます。

2.弁理士の仕事ランキングのまとめ

以上をまとめます。

1位「外内特許」A+

2位「内外特許」A

2位「外内商標」A

4位「内外商標」A-

5位「内内特許」B

6位「内内商標」C

残念ながら、日本国内の市場の規模は減少気味のようですので、外国のクライアントをもてるかどうかが今後重要となっていきます。これから弁理士を目指そうとする方は外国のクライアントを多くもっている事務所を選ぶことをおすすめします。

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