
サラリーマンだが脱サラしたい。
行政書士がおすすめだと言われているけど本当だろうか。
こうした疑問に答えます。
結論から言うと、脱サラへの道はいくつかあると思いますが、その中でも行政書士はおすすめです。
本記事では、なぜ脱サラしたいサラリーマンが行政書士をとることがおすすめなのかの理由と、脱サラに向けて失敗しないためのコツをお話しします。
なお、勉強時間に余裕があるなら弁理士をめざすことをおすすめします。理由などはこちらの記事で解説しています。
>>「コスパのいい資格はどれか?9つの士業をランキング形式で徹底比較」

この記事を書いている人
- 行政書士登録可能(弁理士試験合格のため)。ただし未登録。
- 弁理士で独立開業。
- 経験に基づいた試験勉強法を発信。資格スクエアのYoutubeチャンネルにて勉強法を発信。
本記事の内容
1.サラリーマンが脱サラするなら行政書士をおすすめする理由
2.行政書士で失敗しないために脱サラの前にやるべきこと
3.サラリーマンの脱サラと行政書士のまとめ
Contents
1.サラリーマンが脱サラするなら行政書士をおすすめする理由
サラリーマンが脱サラするなら行政書士をおすすめする理由は以下のとおり。
①勉強時間が少ない ➤仕事と両立しやすい
②法律の知識を身につけることができる➤学んだことは無駄にならない
③初期投資に必要なお金が少ない ➤安心して独立開業できる
④ランニングコストにかけるお金も少なめ➤廃業しにくい
⑤単価が高く、社会的ニーズがある ➤稼ぎやすい
⑥40代以上でも成功しやすい ➤年齢は関係ない
脱サラして開業したいサラリーマンにおすすめの仕事はいくつかネットでも紹介されていますが、その中でも「行政書士」が一番おすすめ(というか無難)です。
以下、おすすめの仕事として紹介されている仕事と比較してみます。
行政書士の場合 | ||
「デザイナー・ライター」 | 初期投資はかかりにくいが、 単価安すぎて稼ぎにくい |
単価は高め(15万円~の仕事が多い。) 仕事がとれると稼ぎやすい |
「フリーランスエンジニア」 | 未経験の場合、IT業界へ転職する必要がある。 転職のハードルも高く、プログラミングスクールに通う場合、初期投資も高め。 |
未経験でも登録すれば即独立できる。 行政書士の受験に必要な費用は安め。20万円以下でおさえられる。 |
「ファイナルプランナー」 | 初期投資はかかりにくいが、 社会的ニーズが少な目。 |
独占業務があり、社会的ニーズは高め。 |
「フランチャイズ経営」 | 初期投資費用・ランニングコストともに高くつく。 失敗した時が悲惨。 |
初期投資費用・ランニングコストともに少な目。 何年失敗しても廃業しにくい。 |
以下では、理由をさらにふかぼりして解説していきます。
①勉強時間が少ない
行政書士は、受験資格がなく(小学生でも受験できる)、他の士業の資格と比べて少なめの勉強時間で合格できます。
早ければ半年~1年くらいで合格できます。
参考:「行政書士の勉強時間を500時間で最短合格するための勉強法を有資格者が解説」
このため、あなたがサラリーマンであれば、平日1時間、休日5時間ほどの勉強時間でも8ヶ月ほどで合格することができます。
難易度の目安としては、宅建よりも難しめであり、社労士よりもやや易しめの感じです。
参考:「行政書士の難易度と偏差値は簡単な方ではない理由【合格率はとても低いです】」
仕事と家庭のいずれにも両立させやすい資格といえます。
②法律の知識を身につけることができる
行政書士の試験科目は、「民法」「行政法」など勉強しておいて損はない法律系科目ばかりです。
他の士業の資格の場合、専門的な科目が多く、その資格をとらないと意味がない勉強となりますが、行政書士の場合には、仮に不合格であっても、勉強したことは実生活で役に立ちます。
③初期投資に必要なお金が少ない
行政書士の場合、受験費用を含めてかかる初期投資費用は以下のとおり。
- 受験費用+参考書代など ➤¥30,000~¥150,000
- 入会費 ➤¥300,000
- オフィスレンタル代 ➤数万円/月。自宅兼業の場合は0。
さらにあなたがWeb集客を目指すなら、Webサイト制作費用もかかりますが、初期投資費用としてはだいたい¥500,000くらい用意しておけばOKです。
行政書士は最初のうちは、すべて1人でできますので人件費はかかりませんし、商品をかかえないので初期投資はかなり安くすみます。
このため、何百万円も投資する必要はなく、安心して独立開業できます。
④ランニングコストにかけるお金も少なめ
行政書士のランニングコストは以下のとおり。
- 毎月の登録費 ➤¥6,000~(地域により差がある)
- 広告費 ➤数十万円~
- オフィスレンタル代 ➤数万円~。自宅兼業の場合は0。
行政書士の場合、在庫を抱えないためランニングコストは安くおさえることができます。
最低でも毎月の登録費だけ払っておけばよく、廃業しにくい仕事といえます。
⑤単価が高く、社会的ニーズがある
行政書士の仕事の単価の相場は以下のような感じです。
①報酬額50万円以上 ➤ 医療法人・宗教法人の設立の申請
②報酬額10~50万円 ➤ 建設業の許認可
③報酬額数万円 ➤ 飲食店営業許認可
④報酬額1万円 ➤ 車庫証明
※参考:https://www.youtube.com/watch?v=Nka4qnEmbh8
単価はさまざまですが、1件あたり、数十万円の単価の仕事が多いのが特徴です。
単価が高めの理由は、行政書士の独占業務(行政書士しかできない業務)であること、社会的ニーズが高いというのが理由にあげられます。
このため、資格をとれば高単価の仕事をすることができ、とてもコスパ良く稼ぎやすいといえます。
⑥40代以上でも成功しやすい
行政書士の登録者の年齢はほとんど高齢です。
50代以上が半数を占めています。
このため、未経験の40代でも十分に成功するチャンスはあります。
参考:「行政書士は30代40代50代におすすめだが20代におすすめでない理由」
以上のとおり、行政書士はコスパがよく脱サラにおすすめといえます。
ただし、独立開業で必ず成功するわけではありません。
というのも、行政書士の登録者数は多く、同業の競争が激しいためです。
そこで入念の準備が必要です。
以下では脱サラの前にやっておくべきことを解説します。
2.行政書士で失敗しないために脱サラの前にやるべきこと
失敗しないために脱サラの前にやるべきことは以下のとおり。
①試験勉強に時間をかけすぎないこと(資格はあくまで通過点)
②行政書士の業務を知ること(どこで何を専門とするか決めておく)
③余力があればマーケティングも勉強しておくこと(行政書士は営業が重要)
③SNSを有効活用(知名度を上げる)
試験勉強に時間をかけすぎないようにしてください。資格合格はあくまで通過点です。
独学で合格しても何の自慢になりません。いかに時間をかけすぎずに合格するかが重要です。
このため、筆者は勉強するなら通信講座をおすすめします。
おすすめの通信講座は「【2021年】行政書士試験の通信講座のおすすめを徹底比較」の記事をご参考ください。
また、行政書士で成功するために重要なことは仕事をとることです。
行政書士の仕事は単発的な仕事が多く、継続的に営業をつづけていく必要があります。
参考:「行政書士の独立の準備は簡単だが開業が難しい話【戦略が重要です】」
このため、脱サラ前から、あなたがどこで開業して、何の業務を専門とすべきかを決めておくことがおすすめです。
さらにマーケティングについても勉強しておくことをおすすめします。Youtube動画で行政書士がマーケティングについて解説している動画も多く参考になります。
最後にSNS(Twitter)などを有効に活用しましょう。
SNSから直接仕事をとれる場合もありますし、とれなくても同業のつながりが強化して独立開業後に大きく役立ちます。
3.サラリーマンの脱サラと行政書士のまとめ
サラリーマンが脱サラするなら行政書士をおすすめする理由は以下のとおり。
①勉強時間が少ない ➤仕事と両立しやすい
②法律の知識を身につけることができる➤学んだことは無駄にならない
③初期投資に必要なお金が少ない ➤安心して独立開業できる
④ランニングコストにかけるお金も少なめ➤廃業しにくい
⑤単価が高く、社会的ニーズがある ➤稼ぎやすい
⑥40代以上でも成功しやすい ➤年齢は関係ない
最後に試験勉強に時間をかけすぎないようにしましょう。資格合格はあくまで通過点です。
いかに時間をかけすぎずに合格するかが重要です。
このため、筆者は勉強するなら通信講座をおすすめします。
おすすめの通信講座は「【2021年】行政書士試験の通信講座のおすすめを徹底比較」の記事をご参考ください。