YMYLとは、「Your Money Your Life」の略です。
お金や健康などに関することをいいます。
お金や健康にかかわる分野で集客をはかろうと考えている方もいるでしょう。
しかし、これらの分野でのSEO対策は厳しくなってきています。
そこで、YMYL分野に対するSEO対策というものを知っておく必要があります。
本記事では、YMYL分野についてSEO対策をこれからはじめようとする方にもわかりやすいように解説しています。
結論から言うと、E-A-Tを高めようとロングテールキーワードを狙おうという話ですが、E-AーTって何という方は本記事を読めば参考になるでしょう。
なお、本記事は、「Google品質評価ガイドライン」(英語)と「SEO(検索エンジン最適化)スターターガイド」(和文)を参考にして解説しています。
もし初心者がSEOを学ぶなら、最も信頼性の高い上記の資料に目を通すことをおすすめします。当たり前ですがいずれも無料で読めます。
YMYLとは
引用:https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf
YMYLとは、「Your Money Your Life」の略です。
「Google品質評価ガイドライン」に沿って、YMYLの具体的なものを以下に挙げていきます。
①News and current events
・国際的なイベント、ビジネス、政治、科学などの重要なトピックに関するニュース、テクノロジーなど。
・スポーツ、エンターテインメント、日常のライフスタイルのトピックは含まれません。
②Civics, government, and law
・市民を維持するために重要な情報、投票、政府機関、公的機関、社会サービス、法的問題(離婚、児童などの保護、養子縁組、遺言の作成など)。
③Finance
・投資、税金、退職後の計画、ローン、銀行に関する財務アドバイスや情報。
・保険、特に人々がオンラインで購入または送金できるウェブページ。
④Shopping
・商品/サービスの調査または購入に関する情報またはサービス、特にユーザーがオンラインで購入できるウェブページ。
⑤Health and safety
・医学的問題、薬物、病院、緊急時の準備、方法に関するアドバイスまたは情報
・危険な活動など
⑥Groups of people
・人々のグループに関する情報または申し立て
・人種または民族的出身、宗教、障害、年齢、国籍、退役軍人の地位、性に関するもの
⑦その他
・大きな決断や人々の生活の重要な側面に関連するもの
・フィットネス、栄養、住宅情報、大学の選択、仕事の探し方など
たいていのジャンルがYMYLにあてはまることがわかると思います。
そして、Googleは特にYMYL分野について品質基準の評価を厳しくしています。
昔は質がともなっていない個人のブログでも検索上位に上がっていましたが、今はどれも駆逐され吹き飛ばされてしまったそうです。
このため、ブログはオワコンと言って撤退していったブロガーもたくさんいます。
しかし、YMYL分野のSEO対策をしっかりとすれば、検索順位を上げて集客・マネタイズをすることは十分可能でしょう。
そこで以下では、個人やこれから企業・開業したりして競合に勝ちたい方向けにSEO対策を2つ紹介します。
YMYL分野におけるSEO対策
YMYL分野におけるSEO対策として重要なものは2つあります。
①E-A-Tを高める
②ロングテールキーワードを狙う
順番に説明します。
①E-A-Tを高める
引用:https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf(赤枠は筆者の追記。)
Googleで検索順位を上げるためには、E-A-Tを高めることが重要です。
E-A-Tとは、上の図の赤枠のとおり、「Google品質評価ガイドライン」で規定された用語であり、以下の性質の頭文字を3つ並べたものです。
①Expertise 「専門性」
②Authoritativeness「権威性」
③TrustWorthiness 「信頼性」
「Google品質評価ガイドライン」の「E-A-T」の項目の内容を簡単にまとめると以下のようになります。
ユーザの目的を達成しうるために、コンテンツの「専門性」「権威性」「信頼性」は非常に重要
特に、YMYLページでは、人の幸福、健康、経済的安定性、または安全性に悪影響を与える可能性があるためコンテンツに「専門性」「権威性」「信頼性」があることはとても重要です。
では「専門性」「権威性」「信頼性」とは具体的にはどういうものであればよいのか。
以下に説明します。
「専門性」「権威性」「信頼性」とは
引用元:https://support.google.com/webmasters/answer/7451184?hl=ja
「信頼性」「専門性」「権威性」とは具体的にどのようなものかについては、Googleが公開している「SEO(検索エンジン最適化)スターターガイド」にも参考になります。
「信頼性」
「信頼性」についてSEO(検索エンジン最適化)スターターガイドの「ユーザーの信頼を得られるようにサイトを構築する」に以下のように記載されています。
サイトの運営者、コンテンツの提供者、サイトの目的を明確にしてください。
「サイトの運営者」については、「トップページ」などにプロフィール情報を掲載すればOKです。
「コンテンツの提供者」については、コンテンツのリード文に「どういう人が書いているのか」を明確にすればOKです。
例えば、以下のような感じです。
「サイトの目的」は、サイト運営者から見た場合は、集客・マネタイズでしょうが、そうするとGoogleから評価はよくないでしょう笑
ここでは、ユーザの視点に立ちましょう。サイトの目的は、特定のユーザのニーズに答えることにしましょう。
例えば、僕のブログの場合には、サイトの目的は、「弁理士を目指している人の疑問・悩みに答えること」となります。
これをサイト内で明確にしましょう。
「専門性」と「権威性」
「専門性」についてSEO(検索エンジン最適化)スターターガイドの「専門性と権威性を明確にする」に以下のように記載されています。
サイト内のコンテンツは、そのトピックの専門家が作成または編集するようにしましょう。たとえば、専門知識や豊富な経験を持つ情報発信者が書いた記事であれば、ユーザーは記事の専門性を理解できます。
僕は弁理士なので、コンテンツの冒頭に弁理士であることを明確にすることで「専門性」を確保できます。
ここで、必ずしも「専門家」である必要はなく、豊富な経験があれば、「専門性」は確保できるという点がポイントです。
つまり、専門家でなくてもあなたの経験でコンテンツを作成できるのであれば、「専門性」を確保できます。
もし、あなたが特定のジャンルに対して、「専門家」でなく、「豊富な経験」ももたないのであれば、コンテンツを専門家に監修してもらったり、あるいは専門家に取材をしてコンテンツを作成するといったことで「専門性」を確保できるでしょう。
また、「権威性」についてはSEO(検索エンジン最適化)スターターガイドの以下の記載が参考になります。
科学的なトピックに関するページでは、十分に確立されたコンセンサスを示すことが有効です(そうしたコンセンサスが存在する場合)。
科学に限らず、主張を裏付けるために科学的に権威のある論文・データなどを引用することが重要であり、これにより「権威性」を確保できます。
以上のように、YMYLの分野ではE-A-Tを高めることが重要ですが、個人の場合に、企業や専門家サイトでE-A-Tに劣る場合があり、勝てないことが多いです。
そこで個人のYMYL分野の対策として以下の方法も考えられます。
②ロングテールキーワードを狙う
個人の方向けにおすすめの対策です。
ロングテールキーワードはビッグワードの対義的な意味合いで用いられます。
ビッグワードとロングテールキーワードに明確な定義はありませんが、以下のように解釈できます。
・ビッグワード
※頻繁に検索されるキーワード。1単語又は2単語の組み合わせ。
・ロングテールキーワード
※ビッグワードに更に単語を組み合わせることにより検索されるキーワード
ビッグワードは、検索ボリュームは大きいですが、検索順位の難易度は高いです。
一方、ロングテールキーワードは、検索ボリュームは小さいですが、検索順位の難易度は低いです。
ロングテールキーワードの場合には企業が狙ってこないケースが多く、個人でも検索順位をトップまで上げることが可能です。
このようにして企業が強いキーワードは、ロングテールワードで戦うことを検討してみましょう。
ロングテールワードで上位を狙うときのコツは以下の3つを押さえておけばOKです。
・検索ボリュームは100~1000 ・検索表示のトップに企業がほとんど参入していない ・検索表示のトップに掲載されている記事のタイトルにロングテールワードの単語全てが含まれていない
検索ボリュームの調べ方は、Ubersuggest(無料)がおすすめです。
ロングテールSEOについては過去記事が参考になります。
YMYLのSEO対策のまとめ
以上、YMYLのSEO対策についてまとめました。
以下にSEO対策に重要なことを簡単にまとめておきます。
①E-A-Tを高める
②ロングテールキーワードを狙う
次回はロングテールSEOについて詳しく解説しています。
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