
特許事務所ってクビになりやすいの?
試用期間でクビになるケースって多いの?
怖くて不安だなあ…クビになんかなりたくない…
こうした疑問・悩みに答えます。
結論から言うと、特許事務所でクビになることはほとんど稀ですし、試用期間でクビになることもほとんど稀です。
理由は、特許事務所といえども企業同様、労働基準法などにより従業員を簡単にクビにはできないからです。
試用期間についても、試用期間という短い期間では能力を判断できないことが多く、クビになることはほとんどないです。
ただし、クビにならないからといって安心すると痛い目にあいます。
というのも、仕事をわざと振らなくしたりして退職に追い込むことは普通にありえるからです。
これは実質的に、クビみたいなものですのでこれから特許事務所に入る人はお気をつけて。
ただし、クビになりやすい人には特徴があります。
そして、その特徴を知っていればクビになることを回避することができるでしょう。
そこで、本内容では、クビになりやすい人の特徴と、クビにならないための対処方法を徹底解説します。
これから特許事務所へ転職を考えている未経験者の方や経験の浅い方が読めば、入所後の失敗を避けることができるでしょう。
本内容の構成
1.特許事務所で試用期間にクビになることがあるのか
2.特許事務所でクビになる人の特徴
3.特許事務所でクビにならないための対処方法
4.特許事務所のクビのまとめ
Contents
1.特許事務所のクビになるケースは試用期間
特許事務所のほとんどでは、入所後一定期間は試用期間として働きます。
試用期間は3か月・6か月・1年とまちまちです。
筆者の場合、試用期間でクビになった人を見かけたことはないです。
ただし、試用期間でクビにならず正所員になれたからといって油断は禁物です。
というのも、先ほどふれたとおり、正所員になったあとに退職をせまれるケースはありうるからです。
しかし、退職をせまられる人には特徴がありまして、単に能力が悪いという理由ではないのです。
2.特許事務所でクビになる人・クビになるケースの特徴
特徴は以下のとおりです。
①クライアントにキレる人
②大きな事故を起こした人
③所長と関係が悪くなった人
④そもそも弁理士の仕事に向いていない人
⑤変な特許事務所へ入った人。これは運が悪いとしか言いようがない
「人間性」や「仕事の取り組み方」でクビになる人が多いです。
逆に「仕事が遅い」「売上が悪い」といった能力でクビになる人はまれです。この点安心してください。
ただし、年収は一向に上がらないと思いますのでご注意を。
クライアントにキレる人
クライアントにキレる人はクビになりやすいです。
筆者が知っているところでは、クライアントとの打ち合わせでキレて途中退席した弁理士を知っています。
その後もその弁理士は期限徒過をしたり事故も起こし、クビになったそうです。
確かに、クライアントには理不尽なことを言ってくるクライアントもいるのは事実です。
しかし、そういう場合は、パートナーに事情を説明して、自ら担当をはずしてもらうのがよいでしょう。
②大きな事故を起こした人
大きな事故を起こすと、クビになる(退職をせまられる)ことはあります。
特許事務所で大きな事故というのは、「期限徒過」です。
期限徒過をした特許技術者が仕事をまわしてもらえず、結果的に退職した人を知っています(聞いた話)。
未経験者の場合、仕事がおそくても問題ありません。ただし、「期限徒過」だけは絶対にやめましょう。
あいつに仕事をまわせられないと判断され、仕事をもらえず退職に追い込まれます。
手続き上のミスは許容範囲であり、気にしなくてOKです。誰しもミスはあるので同じミスを避ければOKです。
③所長と関係が悪くなった人
中小規模の特許事務所に多いケースです。
最初は所長との関係は良好ですが、次第に評価が下がってきて、関係が悪くなり退職に追い込まれます。
特に所長のやり方に文句を言ったり逆らうと所長との関係が悪くなりやすくなります。
このため、未経験で経験が浅いなら、最初の内は所長のやり方に素直に従いましょう。所長に否定は厳禁です。
逆に仕事の能力がなくても、所長との相性がよければ、やっていけます。
特に30代後半~40代で経験の浅い弁理士・特許技術者がクビになるケースの大半はこれです。
経験が浅く、能力もまだまだなのに自分のやり方が優れていると過信し、所長のやり方を否定する。
正直、これについては所長よりも勤務弁理士に非があります。
所長も指導して育てようとしているのに否定されたり素直にやらなければ「もう教えない!」という気持ちになってしまいます。
無益なプライドは捨てましょう。
④そもそも弁理士の仕事に向いていない人
あるいは仕事にやる気がない人も退職に追い込まれやすいです。
弁理士の仕事は、ほぼ毎日法律・技術の勉強でして、「弁理士の仕事内容を分かり易く解説【1日のスケジュールも公開】」の記事でも紹介しています。
毎日しーんと静まり返った環境で、法律文書を書くのが仕事です。
向いていない人はとことん向いていないです。
未経験者ならまずあなたが弁理士に向いているかどうかをしっかり確認して入りましょう。
向いているかどうかは「特許事務所でやめたほうがよいブラック特許事務所【未経験向け】」の記事をご参考ください。
⑤変な特許事務所へ入った人
これは運が悪かったとしか言いようがないです。
聞いた話ですが、新人の弁理士にベテランの特許技術者が指導を行い、未経験者に無理難題をおしつけて、無能の烙印をおしてクビにさせるという話もあります。
全く何がしたいのか全く不明ですがこういうところも少なからずあります。
うっかり入らないように注意してください。
うっかり入らないためにはリーガルジョブボードに相談しましょう。無料で特許事務所の情報通エージェントに相談できます。
3.特許事務所でクビにならないための対処方法
対処方法は以下のとおり。
①変な特許事務所に入らないこと
②所長・上司の指導に素直にやること・否定しないこと(少なくともよそへ行けるくらいのスキルをみにつけるまでは)
まずは変な特許事務所に入らないようにしましょう。
入らないために、業界通に相談するか、転職エージェントに相談することをおすすめします。
個人的に転職エージェントは印象が良くないですが、リーガルジョブボード は、特許事務所の内情に詳しいエージェントが対応してくれるので、おすすめです。
リーガルジョブボードの三島さんは筆者もお世話になったことがあり、信頼できます。
実際に本ブログからリーガルジョブボードへ内定が決まった方がいらっしゃり、入職後も満足されているそうです。
①45歳女性。業界未経験の方が大手特許事務所へ転職。
②28歳男性。業界未経験の方が大手特許事務所へ転職。
③49歳男性。実務経験者の方が大手特許事務所へ転職。
もし迷ったら「リーガルジョブボードを徹底解説|特許事務所を探すならおすすめの転職サイト」の記事もご参考に。
入所後は、やる気と素直さをアピールしましょう。
変なところではなく、指導がしっかりとした事務所に入れば、素直に所長のやり方を学べば伸びます。
これは筆者の実体験からも間違いないです。
さらに謙虚も重要です。
最初は大変かもしれませんが、実務になれると人生イージーモードになります(筆者経験済み)。頑張ってください。
以上