
特許事務所で大手へ転職するのが難しい。
中小規模の特許事務所って入りやすそうだけど内部情報ってどんな感じだろう…
やっていけそうか不安だし、怖いなあ。
こうした疑問に答えます。
中小規模の特許事務所では働き方・待遇が大手特許事務所と異なることが多く、また内部情報が不透明であることから注意が必要です。
中小規模の特許事務所へ入り、ステップアップして30代で年収1,000万円に到達した人もいますし、一方で、人生が消耗してしまい休職後に業界を去った人もいらっしゃいます。
中小規模の特許事務所は、あなたにとって、希望への架け橋でもあり、絶望への入り口にもなるわけです。
そこで、本内容では、中小規模の特許事務所のメリットとデメリットについて解説するとともに、失敗しない中小規模の特許事務所の選び方についても深堀していきます。
筆者は、中小規模の特許事務所に2か所勤めた後、大手法律事務所・企業知財部を経験し、今は独立開業にいたります。
中小規模の特許事務所には、よいところも悪いところもありまして、筆者の経験と知人の経験もふまえて解説していきます。
ちなみにここでいう中小規模の特許事務所とは、所員数が数名~数十名程の事務所をいいます。
本内容の構成は以下のとおり。
1.中小規模の特許事務所のメリットとデメリット
2.中小規模の特許事務所の選び方の注意点は2つある
3.中小規模の特許事務所の失敗しない求人の探し方
4.中小規模の特許事務所のまとめ
本記事は自身の経験や知人の話をふまえたコンテンツです。
せっかく経験したり聞き得たことなので自分だけでなく、これから弁理士を目指そうと考えている人、高収入を目指そうと考えている人にも参考になればと思い、共有します。
このため、これを読んだら過去の筆者のように?失敗することなくステップアップしてくだされば幸いです。
なお、もし手っ取り早く特許事務所の転職の失敗を避けるならリーガルジョブボードさんに登録して相談するのが1番です。
というのも、私はリーガルジョブボードさんさんと親しくさせていただき、ブログでは言いづらい、自分の経験や業界人から知りえた情報もリーガルジョブボードさんに伝えているからです。実際にこのブログからリーガルジョブボードに登録して大手特許事務所に転職して満足されている方もいらっしゃいます。
①45歳女性。業界未経験の方が大手特許事務所へ転職。
②28歳男性。業界未経験の方が大手特許事務所へ転職。
いずれも満足されているそうです。正直このブログ経由でうまくいっているようで自分で言うのもなんですが少しでもお役に立てたと思い嬉しく思っています。
弁理士で成功するには転職活動にあまり時間はかけないのが得策です。そこで特許事務所への転職で失敗したくなければリーガルジョブボードさんにお願いしておきましょう!数分で完了します。
ただし、本気で特許事務所への転職を考えている方のみ登録をおすすめします。生半可な気持ちだと転職エージェントの方もあなた自身も時間がもったいないと思いますので。
本気で特許事務所へ転職を考えている方のみどうぞ。
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Contents
1.中小規模の特許事務所のメリットとデメリット
メリットは以下のとおりです。
ポイント
①所長からマンツーマンの指導を受けられる
②幅の広い案件を担当できる(例:材料系+構造系+商標など。大手は分業制)
③所長と仲良くなればメリット大(経営者から独立のノウハウなど有益情報を学べる)
④クライアントが中小規模のところもあり、仲良くなればお客さんを連れてきやすい
⑤弁理士の専門性を磨きやすい
個人的な感想ですが、優秀な弁理士は、最初は中小規模の特許事務所出身の方が多いです。
理由としては、基本的なところを中小規模の特許事務所から幅広く学んでいるからにあると思っています。
(例)
大手特許事務所➤分業制➤化学系の弁理士は化学系の案件しか担当しない
中小規模の特許事務所➤化学系の弁理士でも化学系以外に機械系の案件も担当する。また商標、出願業務以外にも調査・係争案件も担当する。
また、指導者も経験豊富な所長から指導を受けることが多いです。
所長の書き方を真似すれば、それが努力の正しい方向でして、必然的にスキルは身につくのでスキルアップには最高の環境といえます。
筆者も中小規模出身でして、中小規模から大手へ移った時に仕事の余裕をとても感じ、快適に仕事ができました。(大手の質がどうのこうのと言うわけではありません。)
おまけに中小規模だと独立開業したときに有利といえます。
というのも、所長から経営ノウハウが学べたり、クライアントと仲良くなれてお客さんとして連れていきやすいですし、おまけに所長から事務所を引き継げることもできたりします。
このため、もしあなたが最終的に独立開業を目指すのであれば、1つだけでも中小規模の特許事務所へ入っておくことがおすすめです。
実務のスキルだけでなく、経営のスキルも学べるでしょう。
こういうといいことづくめに思えますが、デメリットとはどのようなものか。以下に解説します。
注意ポイント
①年収など待遇が悪いところが多い
②所長の能力が悪いところだと詰む
③リモートワークしづらい
まず、あなたが未経験だと年収はあまり期待しないほうがよいです。
未経験だとよくて現状の年収維持でして、前職よりも年収が下がることもあります。
ただし、実務がのびやすいところなのでスクールと思って割り切り、ある程度スキルをみにつけたら年収アップのために転職すればOKです。
1~2年は我慢する必要があります。
実は年収よりも問題なのが、②です。
所長の実務能力が悪いところだと、間違った指導を受けたり、そもそも指導を受けてもらえない場合があります。
そういうところだと、いつまでたってもスキルアップが身に尽きません。
しかも、前職より年収が低く入った場合は最悪でして、次へ転職する際は当然前職より年収が悪いため、(転職できない場合もあります)、時間と年収を無駄にしたことになります。
さらに、昔ほどではないにせよ、売上が悪い所員に悪態をついたりする特許事務所もいまだあります。
こういうところへ行くと最悪でまさに「絶望への入り口」です。
また、実務能力でなく経営センスのなく価格破壊でのしあがってきた事務所もやめたほうがよいです
2.中小規模の特許事務所の選び方の注意点は2つある
注意点は大きく2つ
注意ポイント
・「優秀な」所長から「指導」があるか。
個人的には、年収が多少下がってでも所長が「優秀」であり、「指導」があるのなら行くべきです。
というのも、そこで1~2年経験を積めば大手特許事務所に入ると余裕を感じます。
大手特許事務所で成果主義なので、スピード重視で処理を上げることで前職の年収を回収できるどころか、1,000万円の年収に到達することもできるからです。
もちろん、年収は面接の場でしっかりと妥協せず交渉すべきです。
しかし、年収よりもまずは「指導」を優先することをおすすめします。
当たり前ですが、実務は独学で学ぶことは不可能です。独学で学べば代理人いらずです…
逆に指導がないところなら中小の特許事務所へ行く価値はないと思ったほうがよいです。
それなら大手へ行くことをおすすめします。
3.中小規模の特許事務所の失敗しない求人の探し方
方法は3つあります。
①転職会議で調べる
②特許事務所で働いている知人に相談する
③転職エージェントに相談する
順番に説明します。
①転職会議で調べる
まず、転職会議で調べる方法があります。
ただし中小特許事務所の中に口コミ情報が少ないように思います。
このため、生のリアルの情報を知りたければ②か③をおすすめします。
②特許事務所で働いている知人に相談する
次に特許事務所で働いている知人に相談することが考えられます。
特許事務所で働いている人は、自分が勤めている特許事務所以外の内部情報も詳しかったりします。
しかも生のリアルの情報を知ることができます。
もし身近にいないならTwitterで調べてみましょう。
ただし特定の事務所情報は当然ツィートされていません。特定の情報を知りたければDMで聞いてみたり、仲良くなって実際に会って聞いてみるのもよいと思います。
③転職エージェントに相談する
もし知人がいなければ特許事務所の内部情報に詳しいリーガルジョブボード(無料)に相談することをすすめます。
筆者が知りえた情報は前述のとおりリーガルジョブボードさんにお伝え済みです。ここではあまり言えない情報も伝えております。
相談はなるべく早めにすませておくことをおすすめします。
理由は、今は少しでも転職したい気持ちがあっても、これから仕事でストレス・疲労が限界に達すると転職サイトに登録する気持ちが完全になくなってしまうからです。
気になる求人情報をストックしておけば、転職というセーフティネットがはれて、疲労などで限界に達する前に転職という手を打つことができます。
実際に、リーガルジョブボード(無料)を通じて、未経験者が、本ブログから、特許事務所への転職に成功し、入職後も待遇に満足しているそうです。
①45歳女性。業界未経験の方が大手特許事務所へ転職。
②28歳男性。業界未経験の方が大手特許事務所へ転職。
ただし転職エージェントを利用するデメリットとして、特許事務所が年収の2~3割を転職エージェントに支払わないといけないことが挙げられます。
この結果として、特許事務所側は採用をしぶるおそれがあること、自身の年収が少し少な目になるおそれがあることがありますので注意してください。
ただしリーガルジョブボードは特許事務所の内情に精通しており、(自分で応募するよりも)失敗するリスクを避けやすいというメリットがありますので筆者として未経験者でもリーガルジョブボードに登録しておくことをすすめます。
リーガルジョブボードの三島さんはTwitterでも以下のツィートをしているとおり信頼できる方であり、自分の利益のために無理に変な特許事務所を入所させるような方ではないでしょう。
うちに登録して欲しいわけではないけど、転職しなくても転職エージェントやヘッドハンターと繋がっておくことはとても良いこと。
客観的に、自分自身の市場価値を知れるし、人材の流動性を知ることができるから。
うちでなくても良いけど、僕に連絡してもらえたら現状の市場感は気軽にお伝えしますよ。— 三島善太@弁理士・知財専門キャリアコンサルタント (@LJB_Mishima) August 18, 2020
ただし本気で特許事務所の転職を考えている方で失敗を避けたい方のみ登録することをおすすめします。
>>特許事務所の内部情報に詳しいリーガルジョブボード(無料)の申し込みはこちらから簡単にできます。
4.中小規模の特許事務所のまとめ
メリットは以下のとおり。
ポイント
①所長からマンツーマンの指導を受けられる
②幅の広い案件を担当できる(例:材料系+構造系+商標など。大手は分業制)
③所長と仲良くなればメリット大(経営者から独立のノウハウなど有益情報を学べる)
④クライアントが中小規模のところもあり、仲良くなればお客さんを連れてきやすい
⑤弁理士の専門性を磨きやすい
入ってはいけない特許事務所は「特許事務所でやめたほうがよいブラック特許事務所【未経験向け】」の記事をご参考に。
具体的な転職のやり方は「特許事務所の転職に失敗・後悔しないための特許事務所の選び方|未経験者向け」の記事をご参考に。
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