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特許事務所と企業知財部の違いは2つだけ【知らないと損をする裏事情】

更新日:

悩んでいる人

 知財で働きたい。

 特許事務所か企業知財部で働くべきか迷うなあ。

 どっちが自分に合っているのだろう…

こうした悩みをかかえていませんか。

特許事務所と企業知財部のどちらかに入って、自分に合わなくて後悔する方もいますので、違いをしっかりと理解することをおすすめします。

実は特許事務所と企業知財部の違いは2つしかないんです。

結論から言うと、以下のとおり。

特許事務所 企業知財部
働き方 非サラリーマン・成果主義 サラリーマン・年功序列
仕事 戦術的な仕事 戦略的な仕事

サラリーマンの生活をしたければ、企業知財部がおすすめでして、いやなら特許事務所がおすすめです。

サラリーマンを辞めたいという方は「サラリーマン向いていないので辞めたいならすぐ辞めるべき理由【体験談】」の記事でも紹介しましたが特許事務所をおすすめします。

仕事については、戦略的な仕事をしたければ企業知財部がおすすめでして、戦術的な仕事(専門性を深める仕事)をしたければ特許事務所がおすすめです。

本内容では「戦略的な仕事」「戦術的な仕事」についてさらに深堀して解説していきます!

本内容の構成

 1.特許事務所と企業知財部の仕事内容の違い

 2.特許事務所のメリットとデメリットと向いている人

 3.企業知財部のメリットとデメリットと向いている人

 4.特許事務所と企業知財部の失敗しない求人の探し方

本記事を書いている人の信頼性

  • 弁理士。
  • 特許事務所・法律事務所・企業知財部を全て経験。
  • 実務経験7年以上。

目次

1.特許事務所と企業知財部の仕事内容の違い

特許事務所 企業知財部
働き方 非サラリーマン・成果主義 サラリーマン・年功序列
仕事 戦術的な仕事 戦略的な仕事

 「戦術的な仕事」と「戦略的な仕事」について深堀していきます。

「戦術と戦略の違いって何!?」という方も多いかもなので補足しておきます。

簡単にまとめると、「戦略」は「目的(What)」でして、「戦術」は「手段(howto)」です。

特許のあてはめると以下のとおり。

 「特許をとる」

 戦略:何のために?➤(例)ライセンス契約をして競合他社の技術を使うために特許をとる

 戦術:どうやってとる?➤(例)先行技術と比較検討して、特許明細書を作成する       

企業のビジネス戦略のために、「何のために特許をとるか」「とれた特許をどう有効活用していくか」を考えながら仕事をすすめていくのが企業知財部です。

企業知財部が具体的に特許をとるための特許明細書を書くことはなく、特許事務所に依頼します。

そして、特許事務所では、「特許を確実にとる」「特許の範囲を最大限にまでとる」ことを考えながら特許明細書を書いていきます。

このため、企業知財部は「広く浅く」、特許事務所は「狭く深く」スキルをみにつけていくと言えます。

どちらが良い悪いとはいえず、あなたに合ったところをおすすめします。

なお、あなたが独立開業を目指すなら両方の経験を積んでおくことがおすすめです。

筆者の場合、出向により企業経験を積むことができました。

出向できる特許事務所の求人探しは以下のものをお探しください。

リーガルジョブボード  ※大手・中小と幅広く特許事務所に強い特許事務所向けエージェント。

JACリクルートメント ※知財業界に詳しい30代以降のハイクラス向けエージェント。

MS-Japan    ※特許事務所を含む知財全般に強い士業向けエージェント。

2.特許事務所のメリットとデメリットと向いている人

メリットは以下のとおり。

ポイント

①サラリーマンとは真逆の働き方を実現できる

②若いうちでも稼ぎやすく、サラリーマンより高年収。

③専門性が高く、転職しやすい。

特許事務所では、「会議」「出張」「出勤」「チームワーク」「同僚との飲み」がほぼなくサラリーマンと反対の働き方を実現できます。

また、フレックス制度・在宅制度も充実しており、満員電車などストレスのかかるものを回避できます。

さらに、成果主義をとることが多く、若いうちでも年収1,000万円プレーヤーになることもできます。

おまけにいやになったら簡単に転職できますし、待遇が悪ければ企業で言う部署移動のようによその特許事務所へ転職できます。

引継ぎが大変で消耗しすぎたら退職代行を使えばOKです「退職代行に失敗するケースは引き継ぎなしが多い?失敗しないための注意点

①非弁の退職代行業者  >>【退職代行ニコイチ】

労働組合の退職代行業者>>【SARABA】

弁護士法律事務所   >>【汐留パートナーズ法律事務所】

一方でメリットは以下のとおり。

注意ポイント

①経営のセンスが身につかない

②同僚とワイワイしたい人に物足りない

③成果主義型なので企業は少しハード

④ブラック特許事務所もある

1番のデメリットは経営のセンスが身につきにくいことです。

特許明細書ばかり書くことが多く、戦略的な経験をさせてもらえず、専門性は身につきますが、経営的なセンスは身につきにくいからです。

また、同僚と交流したい方には静かすぎる雰囲気でおすすめできないかもです。

成果主義なので年功序列制と違い、売上で年収で決まったりと少しハードであることも注意してください。

最後に特許事務所には企業と同じく入ってはいけないところもあります。

特許事務所でやめたほうがよいブラック特許事務所【未経験向け】」の記事でも紹介しているのであわせてご覧ください。

特許事務所では、「若いうちから高年収を目指したい」「内向的で自分一人で仕事をしたい」「専門的なスキルを身につけたい」「サラリーマンが嫌だ」という方に向いています。

3.企業知財部のメリットとデメリット

企業知財部のメリットは以下のとおり。

  • マネジメント能力などビジネスセンスがつく
  • 知財の幅広いスキル(特許出願、係争、契約、知財戦略など)を身につけることができる
  • 弁理士の資格をとって独立をすると仕事をとりやすい

知財部では特許出願を複数の特許事務所に依頼したり、昇進すると部下に仕事をまわしたりと、マネジメント能力もみにつけることができます。

また、特許事務所にくらべると、企業出身だとビジネスマナーなど幅広いビジネスセンスもみにつけることができます。

これは個人的な印象ですが、企業出身者のほうが独立で成功している方が多い傾向です。

やはりビジネススキルをみにつけていることが有利に働いているのかもしれません。

一方でデメリットは以下のとおり。

注意ポイント

  • 転職が難しい
  • 年功序列制。若手は稼ぎにくい
  • サラリーマンが苦手な人はつらい
  • 弁理士の資格があまり役に立たない

知財部は転職が難しい点に注意してください。

というのも知財部では不足していても、多くは他の部署から補充するので頻繁に募集していないからです。

募集しているといっても知財部出身が有利であり、未経験だと厳しいかもです。

くわしくは「知財部への転職は難しいのか!?知財部経験者が語ります」の記事でも解説しています。

また、弁理士は仕事の上であまり役にたたないと思って問題なしです。

理由は弁理士の独占業務をやることはほぼないからです。独占業務は「弁理士の仕事内容を分かり易く解説【1日のスケジュールも公開】」の記事をご参考に。

 4.特許事務所と企業知財部の失敗しない求人の探し方

特許事務所と企業知財部の求人では注意が必要です。

特許事務所の場合、未経験者の場合、「ブラックに入ると詰む」「事務所の内部情報が不透明で入ったあとのミスマッチング」といった問題があり、企業知財部の場合、そもそも少なすぎて探すのが大変という問題があります。

そこで、あなたが特許事務所・企業知財部のいずれの求人を探すにせよ転職サイト・転職エージェントに登録することがおすすめです。

リーガルジョブボード  ※大手・中小と幅広く特許事務所に強い特許事務所向けエージェント。

JACリクルートメント ※知財業界に詳しい30代以降のハイクラス向けエージェント。

MS-Japan    ※特許事務所を含む知財全般に強い士業向けエージェント。

リクナビNEXT      ※求人数が最大の知名度抜群の転職サイト

DODAエージェント    ※知財部への転職一択ならおすすめの最大転職サイト+エージェント

※参考:「2020年版|知財・特許に強い転職エージェントを弁理士が紹介

①の場合、エージェントが特許事務所の内部情報に詳しく、相談すればあなたが転職に失敗するリスクを回避できるでしょう。

実際に本ブログからリーガルジョブボードへ内定が決まった方がいらっしゃり、入職後も満足されているそうです。

①45歳女性。業界未経験の方が大手特許事務所へ転職。

②28歳男性。業界未経験の方が大手特許事務所へ転職。

③49歳男性。実務経験者の方が大手特許事務所へ転職。

もし迷ったら全部登録しておいて相性のいいサイト・エージェントにしぼることをおすすめします。

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