特許事務所

大手特許事務所で働くメリットとデメリット【知らないと損をする裏話】

投稿日:

大手特許事務所へ働きたい。

 やっぱり規模の大きいところだと安定しているし、ステップアップできそう。

 しかし、本当にだいじょうぶかなあ。大手といっても企業だと中小規模のクラスで内部情報がよくわからない。

 特許事務所未経験だからメリットとデメリットを教えてほしい。

こうした疑問に答えます。

参考

筆者の経歴

弁理士。特許事務所2か所と大手法律事務所1か所と企業知財部1か所。実務経験7年以上。

 

大手特許事務所とは、所員100人以上の事務所でして、特許事務所の中では規模が大きいです。

メリットもありますが、デメリットもあるので未経験者は注意したほうがよいでしょう。

筆者のまわりでも大手特許事務所に勤めている知人が何人かいて、彼らの情報にもとづいて大手特許事務所のメリットとデメリットについてお話しします。

もしあなたが特許事務所ってどんな所かまず知りたければ「特許事務所ってどんな所?求人の探し方からまとめランキングまで徹底解説」の記事をご覧ください。

目次

1.大手特許事務所で働くことのメリット

メリットは以下のとおり。

  • ①上司・パートナーのチェックが緩い傾向。弁理士なら自分の裁量で仕事をやりやすい
  • ②案件豊富。売り上げを稼ぎやすく、高い年収が見込める
  • ③セキュリティ万全。パソコンを自宅に持ち帰りリモートワークがやりやすい
  • ④環境がいい。恵まれた立地条件と広いデスクスペース
  • ⑤出向・駐在の経験ができるところもある。入れば次の転職に困らない

順番に解説します。

①上司・パートナーのチェックが緩い傾向。弁理士なら自分の裁量で仕事をやりやすい

あなたが弁理士なら未経験でも1~2年ぐらいでチェックを外れることが多いです。

これは、大手特許事務所の場合は、仕事の量が多すぎて、上司・パートナーは、部下が仕上げたものを細かくチェックする時間がないことが多いからです。

このため、中小特許事務所で、厳しいチェックについていけない方でも大手では一人で十分やっていけるでしょう。

何度もやり直しのストレスもたまらず、自由な働き方ができます。

自分の裁量で仕事ができるので、とてもやりやすい環境にあるでしょう。

②案件豊富。売り上げを稼ぎやすく、高い年収が見込める

案件が豊富であり、ほぼ仕事に困らないです。

また、案件のほとんどは外国出願も多く、単価が大きい傾向です。

そのため、案件の処理速度が速ければ早いほど稼ぎやすく高年収がのぞめます。

弁理士の年収が決まる仕組みは「弁理士の年収と給与はいくら?儲かる弁理士の特徴も含めて解説」の記事をご参考にしてください。

③セキュリティ万全。パソコンを自宅に持ち帰りリモートワークがやりやすい

大手のほうがセキュリティが万全であり、ノートパソコンを持ち帰って自宅で仕事をしやすいです。

コロナが終息後も在宅しやすいでしょう。

このため、朝からストレスのたまる満員電車などに乗らなくてもよいですし、育児・介護などの理由で在宅したい方にとって便利です。

④環境がいい。恵まれた立地条件と広いデスクスペース

大手の大半は東京や大阪の一等地にあります。

まわりの環境もよく、交通の便もよいです。

また大手ならデスクワークも広く、まったりと落ち着いた雰囲気で集中して仕事にとりくめるでしょう。

⑤出向・駐在の経験ができるところもある。入れば次の転職に困らない

大手の中には、出向や駐在が経験できるところもあります。

もしあなたが企業未経験の場合、企業や国の機関へ出向することで企業経験を積めるでしょう(筆者も経験ずみ)

出向・駐在経験や大手出身であれば、転職にもこまらないでしょうし、高い年収アップを実現できるでしょう。

筆者のまわりで聞いた話では、大手出身から中小の優良特許事務所へ転職して年収が1000万円に到達した30代前半の弁理士がいます。

メリットは以上です。

いいことづくめのように思えますが、デメリットもありますので注意してください。

2.大手特許事務所で働くことのデメリット

デメリットは以下のとおりです。

  • ①指導がおろそかになりがち。スキルを上げにくくステップアップしにくい
  • ②仕事が豊富にありすぎて忙しくなりやすい
  • ③年功序列制のところがある

順番に解説します。

①指導がおろそかになりがち。

上司・パートナーからのチェックが甘い分、指導がほとんどないところもあります。

例えば、あなたが新卒で特許事務所へ転職した場合、指導がほとんどなくてスキルを積めず最悪仕事をまわしてもらえなくなるおそれも出てきます。

全ての大手の特許事務所がそういうわけではないですが注意が必要です。

また、よくネットで大手の特許事務所はホワイトだと言われることもありますが、経験者・未経験者にとってホワイトなのか確認した方がよいです。

経験者にとっては自分の裁量で仕事ができて年収も高いためホワイトであり、未経験者にとってはなんら仕事を教えてくれないためブラックであることもあります。

②仕事が豊富にあり忙しくなりがちなところもある

大手は仕事が豊富にあるため忙しくなりやすいです。

パートナーはどんどん仕事を振ってきます。

未経験者にとっては、納期までに仕上げないといけず、最初は多忙の毎日を過ごすことになることも多いです。

③年功序列制の特許事務所がある

年功序列制の事務所があるので注意が必要です。

このような特許事務所に長くい続けてもほぼ未来はありません。(参考:「特許事務所でやめたほうがよいブラック特許事務所【未経験向け】」)

若いうちでも売り上げを稼げば年収が上がるのがこの業界の「売り」ですが、それが全くありません。

そして、このような事務所では、若手は搾取されがちでして、おまけにスキルも積みにくいので転職もしにくいです。

ここは注意をした方がよいです。

3.大手特許事務所に入って失敗するリスクを回避するためには?

大手特許事務所で働くことのメリットとデメリットを紹介しました。

大手特許事務所で働くことは、高い年収が見込めることで魅力的です。

しかし、丁寧に指導してもらえないことのデメリットが大きいです。

新卒で大手特許事務所に入り、相当苦労している人を何人か知っており、そのうちの一部の方は、ついていけずにこの業界から去っていきました。

大手特許事務所は一般に印象が良い事務所であり、筆者も悪くはないと思っています。

しかし、それはある程度スキルを積んできたものにとっての印象であり、未経験者は全く別の印象を受けます

指導があまりなされないというデメリットは未経験者にはとても大きいです。

もしあなたが未経験者で特許事務所へ転職するなら、以下のステップをとることをおすすめします。

①所長からマンツーマンで指導してもらえる中小の特許事務所へ入る(大手は後からでも入れる)

②大手でも指導を受けられる事務所をサーチする

参考:「特許事務所の転職に失敗・後悔しないための特許事務所の選び方|未経験者向け

一方、あなたが経験者なら高い年収を望める成果主義型の大手をおすすめします。

 

①と②の求人の探し方は以下の転職エージェントに登録することがおすすめです。

リーガルジョブボード  ※大手・中小と幅広く特許事務所に強い特許事務所向けエージェント。

JACリクルートメント ※知財業界に詳しい30代以降のハイクラス向けエージェント。

MS-Japan    ※特許事務所を含む知財全般に強い士業向けエージェント。

※参考:「2020年版|知財・特許に強い転職エージェントを弁理士が紹介

①の場合、エージェントが特許事務所の内部情報に詳しく、相談すればあなたが転職に失敗するリスクを回避できるでしょう。

実際に本ブログからリーガルジョブボードへ内定が決まった方がいらっしゃり、入職後も満足されているそうです。

①45歳女性。業界未経験の方が大手特許事務所へ転職。

②28歳男性。業界未経験の方が大手特許事務所へ転職。

③49歳男性。実務経験者の方が大手特許事務所へ転職。

もし迷ったら「リーガルジョブボードを徹底解説|特許事務所を探すならおすすめの転職サイト」の記事も参考にしてみてください。

弁理士のまとめ記事

外部リンク(おすすめ記事)

-特許事務所

Copyright© 弁理士やまの知的な日常 , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.