行政書士 資格

行政書士の勉強時間は何時間で独学合格できる?勉強法と過去問の使い方も紹介

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「行政書士に必要な勉強時間って独学でどれくらいなのかな。

ネットに勉強時間は800時間は必要とあるけど、法律の知識がほとんどなくてもそれくらいでいいのだろうか。

毎日1時間くらい残業しないといけないし、行政書士の合格のためにいつから始めて毎日何時間勉強しないといけないのだろうか。

1発合格したいし、最短の勉強時間で合格するための勉強法のコツも知りたい。」

本内容はこうした疑問に答えます。

本内容は以下のとおりです。

1.行政書士の合格に必要な勉強時間(独学の場合は?法律の知識がない場合は?)

2.行政書士の勉強開始時期と1日の勉強時間

3.行政書士に最短の勉強時間で合格するための勉強法・テキストの紹介

4.行政書士の勉強法では民法攻略がとても重要

5.行政書士の勉強時間を最短とする過去問の使い方

筆者は、有資格者ですが、弁理士試験に合格したため資格をもっています。このため、実際に行政書士試験を受けてはいませんが、試験内容について把握しており、弁理士試験の経験は行政書士の試験でも応用できると考えられることから記事を書いています。

合格のために勉強時間・スケジュールをまず設定することがとても重要です。

本内容を読めば、あなたが行政書士に1発合格するためにこれからどのように勉強時間をあてるべきか理解でき、合格へ一歩前進できるでしょう。

目次

1.行政書士の合格に必要な勉強時間(独学の場合は?法律の知識がない場合は?)

独学の場合 通信講座の場合
法律未経験者 800~1,000時間 500時間

行政書士の勉強時間は平均的に約800時間~1000時間程度です(参考:フォーサイトの公式HP)

 独学で勉強した場合、目安としては800~1000時間の勉強時間で合格できます。

一方、「フォーサイト」の記事には、「…初学者の方にも500時間で合格を目指せるカリキュラムをお届けしています。…」とあります。

 通信講座を利用した場合、目安としては500時間程度の勉強時間で合格できます。

通信講座は「行政書士の通信講座の比較|主要5社の選び方のポイントは?【2020年】」の記事で解説しています。

法学出身者はさらに勉強時間を短くできるでしょう。

独学の場合、最低800時間も勉強しないといけないのかと思われるかもしれませんが、行政書士は他の資格とくらべるととりやすい資格です。

理由を以下に見ていきます。

1.1.他の法律系資格の勉強時間との比較

行政書士 司法書士 弁理士 社労士
800~1,000時間 3,000時間 3,000時間 1,000時間

上の各資格の合格に必要な勉強時間は、 資格サイト「CPA(https://cpa-net.jp/cpa-15-03-161-3.html)」を参考にしています。

上のように、司法書士・弁理士と比べると1/3以下の勉強時間ですみますし、社労士と比べても勉強時間はおさえられます。

参考:「社労士の勉強時間を最短で合格するには?勉強法を徹底解説

勉強時間で比較すると、行政書士はとりやすい資格といえます。

では、あなたが行政書士試験に一発合格するためにいつから勉強を開始し、1日の勉強時間をどれくらいにすればよいのか。

以下に解説していきます。

2.行政書士の勉強開始時期と1日の勉強時間

勉強開始時期 勉強期間 平日の勉強時間 休日の勉強時間
独学 9月 1年2月 1.0時間 5.0時間
独学 11月 1年 1.5時間 5.0時間
独学 1月 8月 2.0時間 7.0時間
独学 5月 6月 3.0時間 10時間
通信講座 8月 1年3月 1.0時間 2.0時間
通信講座 1月 10月 1.5時間 3.0時間
通信講座 2月 9月 2.0時間 3.0時間
通信講座 4月 7月 1.5時間 5.0時間
通信講座 5月 6月 2.0時間 5.0時間
通信講座 7月 4月 3時間 10時間

行政書士の試験日は例年11月上旬から始まります。

もしあなたが、毎日残業を1時間くらいする社会人であるとします。

この場合、平日に使える時間は多くても3時間です。

一方、休日についてはあなたはいつでも勉強時間をあてることができます。

ただし、人間には限度というものがあるので、どれほど勉強時間は多くても10時間です。

そうすると、毎日平日に3時間、休日に10時間勉強するとした場合、いつになったら、独学で合格に必要な勉強時間(800時間)、通信講座で合格に必要な勉強時間(500時間) にたどりつくのでしょうか。

毎日平日に3時間、休日に10時間勉強するとした場合、おおよそ(3時間×5日+10時間×2日)×4週=140時間/月となります。

そうすると、独学の場合、早くても5~6か月、通信講座の場合、3~4か月は必要であるとわかります。

よくネットで独学で3か月で行政書士に合格できるという話がありますが、法律未経験の場合には非現実的な数字であることがわかると思います。

 

また、社会人の場合、平日に3時間、休日に10時間の勉強はとてもハードです。

そこで、平日に1.5時間、休日に5時間の勉強とするといつになったら合格に必要な勉強時間に到達するのか。

(1.5時間×5日+5時間×2日)×4週=70時間/月となりますので、独学の場合、早くても12か月、通信講座の場合、7か月は必要です。

こうして合格に勉強時間を考えていくと、上の表になります。

あなたに合った勉強開始時間と勉強時間を見つけてください。

では、あなたが勉強開始時間と勉強時間を把握できたところで、次に最短で合格するための勉強法を解説します。

3.行政書士に最短の勉強時間で合格するための勉強法・テキストの紹介

以下、行政書士に最短合格するための勉強法を解説していきます。

なお、筆者は行政書士試験を受けていませんが、同じ法律系資格の弁理士試験に1発合格(短答・論文必須・後述)しており、法律系資格の勉強法はほぼ同じ型にあてはまることから参考になるでしょう。

本章では、以下の構成ですすめます。

 3.1.行政書士試験の試験内容について

 3.2.行政書士試験に必要なテキスト・通信講座

 3.3.行政書士の最短合格のための勉強法

3.1.行政書士試験の試験内容について

 まず、行政書士試験の試験内容を解説していきます。

試験科目 配点
基礎法学 8点
憲法 28点
民法 76点
行政法 112点
商法 20点
政治・経済・社会 28点
情報通信・個人情報保護 16点
文章理解 12点

 試験科目と配点は上の表のとおりです。

 法令(基礎法学・憲法・民法・行政法・商法)の割合がとても高いことがわかります。

また、法令外にも一般知識(政治・経済・社会・情報通信・個人情報保護・文章理解)を勉強する必要があります。

 法令の合格基準は5割以上であり、一般知識の合格基準は4割以上であり、合計6割以上とる必要があります。

 このように、試験科目の範囲が広いように思われますが、後述するように、重点的に勉強する科目を知っておけば最短で合格できます。

では、これらの科目を勉強するのに必要なテキスト・通信講座を紹介します。

3.2.行政書士試験に必要なテキスト・通信講座

まず、独学に必要な市販のテキストを紹介します。

基本書 伊藤塾「うかる!行政書士 総合テキスト」¥3,300 フルカラーで見やすいです。
六法 伊藤塾「うかる!行政書士 総合テキスト」 六法つき。基本書と併用可能。
過去問集 TAC「みんなが欲しかった!行政書士の5年過去問題集」¥2,750 過去問5年分はやりましょう。
判例集 TAC「みんなが欲しかった!行政書士の判例集」¥3,080 これ1冊でOKです。

行政書士の勉強では、「基本書」「六法」「過去問集」「判例集」の4セットが重要です。

「うかる!行政書士 総合テキスト」は、「Amazonの売上NO1」であり、「六法」も兼ねることができます。

以下に、Amazonレビューの口コミ(高評価・低評価)を紹介します。

 「カラー刷りテキスト。別冊の行政書士六法は黒1色刷り。
文字の大きさは普通だが、見出しが大きく行間広めなので、かなりゆったりめのレイアウトになっていて読みやすい。
年齢層高めの方には特に読みやすいのではないかと思う。
印刷は若干ページの裏透けがあるが気になるほどではない。

改正民法に対応したテキストで、赤シートつき。
別冊の行政書士六法は判例なしだが、かなり使える。ただ、法改正後の情報だけしか掲載されていないので、どう変わったのかが知りたいという欲求に は答えてくれない。」(高評価)

「全くの初学者でこれを読んで合格できる人は尊敬します。」(低評価)

Amazonの「うかる-行政書士-総合テキスト-2020年度版-伊藤塾」のレビュー(2020年8月5日現在)

過去問集と判例集は、TAC「みんなが欲しかった!行政書士の〇〇」シリーズがAmazonレビューの評価が高く、おすすめです。

予算は、¥9,000~10,000ぐらいあれば揃います。

次に、通信講座を5つ紹介します。

フォーサイト 資格スクエア スタディング TAC ユーキャン
価格 ¥60,800 ¥99,700 ¥45,900 ¥119,000(WEB) ¥63,000
学習形態 パソコン・スマホ パソコン・スマホ パソコン・スマホ パソコン・スマホ テキスト
合格実績 42.6%(2019年度) 未公表 未公表 149名(2019年度) 過去9年で2831名

通信講座の選ぶポイントは価格・学習形態・合格実績が重要ですので上の表にまとめました。

筆者の場合、通信講座を利用しており、最短合格に独学よりも通信講座をおすすめします。

価格は一見高いように思えますが、独学に必要な800時間を500時間まで短縮できるのなら逆にコスパよしといえるでしょう。

残りの300時間を行政書士の勉強時間にあてるのではなく、あなたの他の自己投資の時間にあてたほうが将来的には損をしないことになりうるからです。

また、行政書士に合格すれば、転職・資格手当・独立開業(成功した場合)により余裕で回収しやすいことも補足しておきます。

3.3.行政書士の最短合格のための勉強法(民法が重要!)

試験科目 学習範囲 配点 重要度
基礎法学 8点
憲法 28点
民法 76点
行政法 112点
商法 20点
政治・経済・社会 28点 ×
情報通信・個人情報保護 16点
文章理解 12点

 では次に勉強法についてお話しします。

重要なことは、①試験科目のうち重点的に勉強すべきところを知ることと、②1つの教材を反復学習すること、この2点につきます。

①について、行政書士では、試験科目ごとに足きりはないのですから、学習範囲が広いにもかかわらず配点が小さいものに時間をかけて勉強することは得策ではありません。

上のように、学習範囲が小さいか、あるいは配点の大きいものを重点的にしぼって勉強すべきです。

上の例でいうと、「民法」「行政法」「情報通信・個人情報保護」「文章理解」を重点的に勉強すべきです。

②について、あれこれと教材を準備してコロコロ勉強することは得策ではありません。

 1つの教材にしぼりそれの書いてあることを全て覚えるつもりで何度も繰り返し学習しましょう。

このほうが、頭の中で、あの情報は、あの本のあのページのあの位置にあったよなあと思い出しやすく記憶のフックが強力になります。

の反復学習法については、過去記事で詳しく解説しています(本記事の内容は資格スクエアのyoutubeチャンネルでも筆者が解説しており、高評価を頂いています。)。

過去問は年度ごとにまとめて解くのではなく、1単元ごとにまとまったものを解いていくことをおすすめします。

 以下のように感じです。

過去問は最低は10年分やっておくことをおすすめします。

4.行政書士の過去問のやるタイミングと使い方

 過去問をやるタイミングはずばり一単元ごとに知識のインプットを終えた後です。

 もう一度図解で解説しますと、例えば、行政法の「行政法の一般的法理論」についてオンライン動画を見て知識のインプットを終えたとします。

 そうすると、その後に「行政法の一般的法理論」に関する過去問だけを集めて問題を解いていきます。

 過去問は10年分はやれば十分と言えます。

 はじめはわからないところだらけだと思いますが、気にせずに解説をじっくりと読んでフィードバックします。

 解説を読んでもわからないところがあっても気にせずにどんどん次に進めましょう。

 「行政法の一般的法理論」が終わったら、続いて、「行政手続法」・・・「地方自治法」と進めます。

 行政法を終えたら、同様にして民法、・・・、一般知識と順番に攻略していきます。

 ここでは過去問のおすすめの使い方についてお話しします。

 上の図のように、過去問でできなかったところについては解説をじっくりと読んでいきます。

 そして解説を読んだら、その内容を基本書の余白に要約します。

 要約は自分がきちんと理解しているかどうか確認する上でとても重要な作業です。

 問題を解いた日付を記入しておくと成長度も確認出来ておすすめです。

 そして、基本書の余白にどんどん書き込んでいきオリジナルのノートを作っていき、そのノートを何度も繰り返し見直していきます。

 こうすることにより、確認のためのツールを1つで済ませることができ、コンパクトに持ち運びできますし、どこでも繰り返し見ることができます。

 また、記憶すべきツールを1つで済ませると、どこに何が書いてあったかという位置情報も頭の中で記憶しやすくなり、知識の定着度も高くなります。

 過去問は、1単元ごとに解いていき、わからなかったところだけをチェックします。

 そして、全ての単元を解き終わったら、チェックをしたところだけを繰り返し解いていきます。

 こうしてわからなかったところをしらみつぶしにつぶしていけばOKです。

 そうすると、どんな問題が出題されても満遍なく対応することができます。

4.1.無料あり。行政書士の過去問の入手方法

 行政書士の過去問の入手方法としては以下のものがあります。

公式サイト※過去5年分の過去問を入手できます。

〇無料のサイト※行政書士試験!合格道場では過去10年分の過去問を入手できます。解説付き。

〇通信講座

〇市販の過去問題集

公式サイトや無料サイトから入手もできますが、過去問は科目ごとに並べ替えられているものをおすすめします。

市販の過去問題集であれば、合格革命の行政書士の過去問題集がおすすめです。

5.行政書士の勉強時間は何時間で独学合格できる?勉強法と過去問の使い方のまとめ

行政書士の合格率は10数%であり、決して簡単な試験ではありません。

あなたが本気で合格を狙うのなら、すぐにテキストか通信講座を準備して余裕をもって勉強にとりかかりましょう。

試験科目 配点
基礎法学 8点
憲法 28点
民法 76点
行政法 112点
商法 20点
政治・経済・社会 28点
情報通信・個人情報保護 16点
文章理解 12点

おすすめの通信講座は「行政書士の通信講座の比較|主要5社の選び方のポイントは?【2020年】」の記事で解説しています。

弁理士試験の論文必須のコンサルサービス(¥5,000/件)

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