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特許のクレームの書き方マニュアル|弁理士が初学者向けに徹底解説

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悩み太郎

特許の書き方がわからない。特許請求の範囲(クレーム)の書き方は勉強したけど、上司から意味不明とか余計な構成を足しているとか言われて何度もやり直しさせられる。

特許文献を読んで勉強しようとしても特許請求の範囲(クレーム)の書き方が複雑で何を言っているのかわからない。本を読んでも初歩的なことしか書いていないので勉強にならない。どうすれば・・・

 特許事務所で弁理士・特許技術者をやっている方の中にはこうした悩みをかかえていないでしょうか。

 筆者も特許事務所に勤めて3年間悩み続けました。

 市販の特許明細書の書き方の本を読んで勉強したり、過去の特許文献の請求の範囲を写経したりして身につけようとしましたがダメでした。 

 特に、自分の専門外の分野の構造物のクレームドラフティングは必ずといっていいほどやり直しの指示がきて「意味がわからない」「余計な構成をたしすぎている」といったフィードバックがかえってきました。

 

 「と書き」クレーム(構成列挙型)で書くのがよいとか、プリアンブル、ジェプソンの書き方、審査基準でどういう表現を書いたらダメなのか、といったことはわかりますし、クレームと明細書の対応関係やクレームの意義(権利範囲を広く書く)なども理解できます。

 しかし、発明品を詳しく書くと、構成要素を足し過ぎていると言われ、発明品を概念化すると意味不明と言われる。

 悩みの原因は、発明の技術のポイントをうまく文章で表現できていない点にあります。

 

 「技術力不足であり、私は弁理士に向いていないのか。それとも明細書には書き方のコツがあり、それを知らないのか。」

 筆者は、その後、明細書の書き方を本格的に学びたいと考え、別の特許事務所へ入職し、そこの熟練の所長弁理士の方から細部まで徹底的に特許明細書の書き方を叩き込まれました。

 

 そこで1年ちょいほど特許明細書の作成実務を積み、なるほど特許明細書とはこういう風に書くのかと学びました。

 そこから筆者は、基礎を積み上げ、特許明細書を何百件も書き続け「要領」「速く書くコツ」を身につけ今に至ります。

 筆者は、これまでに化学材料をベースとして特許明細書の作成実務を積んできましたが、構造物について数多く特許明細書を書いています。

 あなたの専門分野がどういうものであれ、構造物の特許明細書を書けるようになることは今後弁理士として活躍する上で決して損ではありません。

 そこで本内容は、「折り畳み椅子」を発明の事例として、構造物のクレームの書き方のコツを解説します。

 

 本内容は、初学者でも簡単にわかりやすいように難しい表現はなるべく使わず、さらにあなたが実際に本内容で学んだことを実務で再現できるようにマニュアル化しています。

 このため、本内容のマニュアルを理解し、マニュアルに沿って、あとは実務を積んでいけば、構造物の特許明細書の書き方を理解できるようになるでしょう。

 本内容は、特許明細書のうち、クレームの書き方を解説していますが、明細書の書き方も本ブログにて追加する予定です。

 

 ただし、申し訳ありません。

 本内容は、特許のクレームの書き方を0から教える構成にはなっていません。構成列挙型とかプリアンブルとか書き方まで説明するととても膨大となります。

 このため、本内容は、構成列挙型クレームとかプリアンブルクレームといったクレームの構成の書き方は習得しており、かつ審査基準を一通り理解しているけれど、技術をうまく文章に落としこめない方に向けての内容となっています。

 

 また、本内容は、具体的な事例に即して、解説したほうがわかりやすいと思うので、発明品を以下の「折り畳み椅子」とし、従来技術として特許文献Aに床几」が開示され、特許文献Bに「背もたれ椅子」が開示されていることを想定して話をすすめます。

 

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