特許

特許の取り方を300件以上書いてきた現役弁理士が徹底解説

投稿日:

士業男子やま
こんにちは。士業男子やまです!特許事務所・法律事務所・大手企業知財部で弁理士として働いていました。これまでの特許出願件数300件以上です。数えたことないですが、特許をとった件数は中間含めて100件以上はあります!

面白いアイデアを考えたんだけど、特許の取り方を教えてほしいな。また特許をとるためにかかる費用ととるために準備すべきものを教えてほしいな。

士業男子やま
今回はこうした疑問に答えます。

今回は「特許の取り方を300件以上書いてきた現役弁理士が徹底解説」というタイトルにてお話しします。

今回の記事は以下のような方を読者に想定しています!

参考

ユニークなアイデアをして特許をとりたいけれど、特許の取り方がわからない方。

この記事を読めば初心者でも特許の取り方を理解できます。

目次

特許の取り方は?登録までの流れ

発明から特許を取るまでの流れは上の図の通りです。

発明

➤先願調査※すでに似たような発明があるかどうかの調査

➤書類作成※特許庁へ提出するための書類の作成

➤申請提出※特許庁へ提出

➤審査  ※特許庁審査官による特許を与えてもよいかどうかの審査

➤特許

審査によって、OKの判断の場合には特許が付与されますが、NGの判断の場合には拒絶理由が送られてきます。

拒絶理由が送られてきても、完全に特許がとれないわけではありません。

拒絶理由に対して反論をすることにより特許を取れる場合があります。

たいてい拒絶理由はくるものと思ったほうがよいです。

その拒絶理由に対していかに反論をして審査官を納得させるかが重要であり、弁理士にとっては腕の見せ所であるわけです。

先願調査は必ずしも必須ではないですが、特許をとりやすくするためにはやっておくことをおすすめします。

以下に先願調査についてくわしくお話しします。

先願調査は重要です

特許を確実に取るために先願調査はとても重要です。

その理由は以下のとおりです。

〇発明に特許性があるかどうかを知ることができる

➤特許性がないとわかれば、無謀な出願をおさえられるから無駄な出費を抑えられる

➤どこまで特許性があるのかがわかるので、特許性があるところを確実に取りやすい

特許性とは主に「新規性」「進歩性」を有することをいいます。

特許を取るためには、「新規性」「進歩性」を有することが重要です。

「新規性」➤特許出願前に知られた発明でないこと

「進歩性」➤特許出願前に知られた発明から、容易に思いつくような発明でないこと

ここで、新規性をクリアすることは難しくないですが、進歩性をクリアすることは難しいことが多いです。

事例をふまえて新規性・進歩性について説明をすると以下のようになります。

例えば、従来の椅子にキャリアをつけて持ち運びが簡単な椅子を発明したとします。

これに対して、審査官は、確かに従来の椅子にキャリアをつけたものはないが、ショッピングカートのように持ち運びを容易にするためにキャリアをつける発想というのは従来知られたものであるから、従来の椅子にキャリアをつけることは簡単に思いつくと判断した場合には進歩性がないことになります。

〇発明品「キャリア付きの椅子」

〇新規性あり「特許出願前にキャリア付きの椅子は知られていない」

〇進歩性なし「特許出願前に持ち運びを容易にするためにキャリアをつけるという発想は知られている。持ち運びを簡単にするために従来の椅子+キャリアは容易に思いつく」

ここで、先願調査をして弁理士に見解に委ねると発明に特許性があるかどうかがわかります。

特許性が難しい場合は特許をとることを断念することが考えられます。

この場合、出願に伴う手数料などを払わずにすむので無駄な出費を省けるという利点があります。

また、どこまで特許性があるのかがわかるため、発明の範囲を広げ過ぎず、確実にとれるところを取っていくということもできます。

このように、先願調査は特許を取るために必須といえるので予めやることをおすすめします。

先願調査のやり方は有料のツールを使うこともありますが、国内のみ特許をとるのであれば、J-Platpatで十分です。

J-Platpatを用いた調査のやり方は過去記事で解説しているのでこちらをご参考いただければと思います。

特許の申請書類の作成

先願調査の結果に基づいて、発明に特許性があるようであれば申請書類を作成していきます。

 申請書類には、「願書」「特許請求の範囲」「明細書」「図面」「要約」の5つの書類があります。

〇願書     ➤発明者・出願人の情報を記載します。

〇特許請求の範囲➤特許をとりたい範囲を特定します。

〇明細書    ➤発明の具体的な内容を記載します。

〇図面     ➤発明の構造・動作の説明に用います。

〇要約書    ➤発明の内容を簡単に要約します。

 具体的な書き方は過去記事で書いていますのでこちらをご参考いただければと思います。

特許を取るための費用はどのくらい!?

 

特許を取るのにどれくらいの費用がかかるのだ!?

 ここでは特許を取るために必要な費用についてお話しします。

 まずは、個人が弁理士を使わずに特許庁へ出願した場合(国内出願した場合)です。

〇特許出願時 ¥14,000

〇出願請求時 ¥138,000+(請求項の数×¥4,000)

〇登録料   ¥2,100+(請求項の数×¥200)(第1年~第3年)

       ¥6,400+(請求項の数×¥500)(第4年~第6年)

       ¥19,300+(請求項の数×¥1,500)(第7年~第9年)

       ¥55,400+(請求項の数×¥4,300)(第10年~第25年)

 日本の場合には、特許を出願した後、3年以内に出願審査の請求をする必要があります。

 このときに、出願手数料も納める必要があります。

 なお、弁理士を使う場合には、これらに加えて、弁理士手数料(およそ¥200,000~)も発生します。

出願審査請求料と特許料が高すぎるよなあ・・・

士業男子やま
減免制度もありますよ!

 個人、中小企業、大学を対象に審査請求料と特許料について減免制度があります。

参考

〇個人の場合

 出願審査請求料➤免除又は1/2

 特許料(第1年~第3年)➤免除又は1/2

 特許料(第4年~第10年)➤1/2

〇中小企業(会社・個人事業主・組合・NPO法人)

 出願審査請求料➤1/2

 特許料(第1年~第10年)➤1/2

〇中小ベンチャー企業・小規模企業

 出願審査請求料➤1/3

 特許料(第1年~第10年)➤1/3

〇研究開発型中小企業・法人税非課税中小企業

 出願審査請求料➤1/2

 特許料(第1年~第10年)➤1/2

参考:https://www.jpo.go.jp/system/process/tesuryo/genmen/genmen20190401/index.html

特許を取ることは実は簡単な話

実は特許を取ること自体は難しくありません。

 わたくし士業男子やまも自分が担当する案件について数多くの特許をとれています。

 ただし、特許を取りたい範囲と特許を取ることはトレードオフの関係にあることを知っておいた方がよいです。

 単に特許を取れたと言っても、特許の範囲が狭すぎると、あまり意味をなさない場合があります。

 一方、特許の範囲が広すぎるとすでに知られている発明がその範囲に含まれてしまうことが多く、特許がとりにくいです。

 このため、確実にほしい範囲まで特許をとれるようにすることが特許を取る上でとても重要です。

特許の取り方のまとめ

〇発明から特許を取るまでの流れ

発明

➤先願調査※すでに似たような発明があるかどうかの調査

➤書類作成※特許庁へ提出するための書類の作成

➤申請提出※特許庁へ提出

➤審査  ※特許庁審査官による特許を与えてもよいかどうかの審査

➤特許

〇先願調査の重要性

〇発明に特許性があるかどうかを知ることができる

➤特許性がないとわかれば、無謀な出願をおさえられるから無駄な出費を抑えられる

➤どこまで特許性があるのかがわかるので、特許性があるところを確実に取りやすい

〇特許を取りたい範囲と特許を取ることはトレードオフの関係にある

 

 もし、特許で収益を上げたいのであれば弁理士を利用することをおすすめします。

 わたくし士業男子やまもぜひお手伝いさせていただければと思います。

>>士業男子やまの特許事務所「FOX国際特許事務所」はコチラです。

 以上

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