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ロゴ商標と文字商標はどちらが有利?【弁理士が解説します】

更新日:

悩んでいる人
店名を商標登録しようと思うけど、ロゴで商標をとるべきか文字で商標をとるべきか悩むなあ・・・

それぞれのメリットとデメリットを教えてほしい。

士業男子やま
今回はこうした疑問に答えます!

〇本記事の流れ

ロゴ商標とは?

ロゴ商標のメリットとデメリット

文字商標のメリットとデメリット

〇本記事のおすすめの読者

これから商標の登録を考えている方

〇本記事の信頼性

この記事は、特許・商標の専門家である弁理士によって書いています。

目次

ロゴ商標とは!?

 

 上の図を用いて説明します。

 文字商標の登録の場合には、「コーヒーぼうや」という言葉について商標をとるものであり、「コーヒーぼうや」の文字のデザインは問いません。(これを「標準文字」といいます)

 一方、図の右のように、文字にフォント・色といったデザインがほどこされていたり、図形または図形と文字が組み合わせているものを「ロゴ商標」といいます。

 

ロゴ商標のメリットとデメリット

 

 

 上の図の事例を踏まえて「ロゴ商標」のメリットとデメリットをお話しします。

【事例】

商標 「コーヒーぼうや」

使用するサービス(役務)「飲食物の提供」(喫茶店)

 

ロゴ商標には、①「図形のみ」のタイプと②「図形と文字を組み合わせた」タイプの2種類があります。

それぞれのメリットとデメリットを順番に解説します。

①図形のみのロゴ商標のメリットとデメリット

・メリット

➤使用権の範囲が広い

「使用権の範囲」とは、商標登録することができた商標権者が独占的に使用できる権利範囲

 

・デメリット

➤禁止権の範囲が狭い

「禁止権の範囲」とは、登録した商標の類似範囲で、他人の商標の使用を排除できる範囲

 

 メリットは、使用権の範囲が広いことです。

 図形のみで商標登録をした場合には、図形に他の文字を組み合わせても使用することができます。

 例えば、屋号を「コーヒーぼうや」から「紅茶ぼうい」に変えたい場合でも、上の図形に「紅茶ぼうい」を組み合わせて使用できます。

 

 デメリットは、禁止権の範囲が狭いことです。

 図形のみで商標登録をした場合には、文字については商標登録をしていないため、文字については他人の商標の使用を排除できません。

 このため、「コーヒーぼうや」をパクられても権利を行使できません。

 

②文字と図形の組み合わせのロゴ商標のメリットとデメリット

・メリット

➤禁止権の範囲が広い

「禁止権の範囲」とは、登録した商標の類似範囲で、他人の商標の使用を排除できる範囲

 

・デメリット

➤使用権の範囲が狭い

「使用権の範囲」とは、商標登録することができた商標権者が独占的に使用できる権利範囲

➤フォントに著作権があると登録できないケースも

 

メリットは、禁止権の範囲が広いことです。

 図形のみを真似られた場合、文字のみを真似られた場合のいずれにおいても、他人の商標の使用を排除できる可能性があります。

 

 デメリットは、使用権の範囲が狭いことです。

 文字と図形で商標登録をした場合には、その文字と図形の組み合わせでしか商標を使用できません。

 例えば、屋号を「コーヒーぼうや」から「紅茶ぼうい」に変えた場合には、「紅茶ぼうい」については権利を行使できません。

 

また、ロゴを作る時に既存のフォントを利用する場合があります。

 既存のフォントは第3者の著作物です。

 著作権者によっては、無断で商標登録をすると損害賠償を請求するおそれもあります。

 商標登録をする場合には、著作権者であるフォントベンダーに商標登録をしてOKかどうか確認をするようにしましょう。

 

文字商標のメリットとデメリット

・メリット

➤使用権の範囲が広い

「使用権の範囲」とは、商標登録することができた商標権者が独占的に使用できる権利範囲

 

・デメリット

➤禁止権の範囲が狭い

「禁止権の範囲」とは、登録した商標の類似範囲で、他人の商標の使用を排除できる範囲

➤登録が難しい

 

 メリットは使用権の範囲が広いことです。

 例えば、「コーヒーぼうや」という文字にいかなる色をほどこしたり、フォントを変えても権利範囲に含まれます。

 このため、商標出願時に想定していなかったフォントに変更しても、変更後のフォントの文字についても権利範囲が及ぶので使い勝手がよいといえます。

 

デメリットは禁止権の範囲が狭いことです。

 文字商標のみの登録では、図形については商標登録をしていないため、図形については他人の商標の使用を排除できません。

 例えば、上の図ではコーヒーぼうやのキャラクターを真似されたとしても権利を行使できません。

 

 また、文字のデザインについてもデザインが同じでも文字が異なっていると、他人の商標の使用を排除できません。

 例えば、上の図では文字のデザインが似ているが文字は異なるもの「紅茶ぼうい」について権利を行使できません。

 

 一般に、文字よりも図形のほうがユーザに浸透しやすく、図形のもつブランドのほうが文字よりも強いことがあります。

 そうすると、文字だけ商標登録をしても、うまく権利行使をできない場合があります。

 

 

ロゴ商標と文字商標で迷ったらどっちを登録すべき!?

以上の通り、ロゴ商標と文字商標にはメリットとデメリットがあります。

これらのメリットとデメリットを考えて、どちらかを選ぶことをおすすめします。

 

ただし、もし迷うのであれば、両方登録してもいいですし、予算的にちょっと・・・であれば「文字商標」か「図形のみのロゴ商標」で登録することをおすすめします。

どちらをとるべきかは集客力のある方を選べばOKです。

人を惹きつける力が強いのが文字であれば「文字商標」を、図形であれば「ロゴ商標」をとりましょう。

 もしご不明な点があればわたくし士業男子やまにご相談を受けても構いません。

 yamatenisan@gmail.comまでご連絡を頂ければと思います。

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