弁理士

弁理士の仕事を小学生でもわかるように解説します

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士業男子やま
こんにちは。士業男子やまです。中小特許事務所と大手法律事務所と大手企業知財部で7年間働き、今年から独立開業予定です!

弁理士って気になるけどどんな仕事をしているのかなあ・・・仕事内容が気になるけどなんか難しそう・・・

士業男子やま
そこで今回は弁理士の仕事内容を小学生にわかるように解説します!

 今回の記事はこれから以下のような読者を想定しています。

ポイント

■弁理士の仕事に興味をもっている方。

■これから弁理士を目指そうと考えている方。

 今回の記事を読むことで弁理士の仕事内容を簡単に理解することができます!

 では見ていきましょう!!

目次

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弁理士の仕事の内容は主に3つあります

そもそも弁理士って何だろう・・・

士業男子やま
弁理士は知的財産の専門家です。

上の図をもちいて、弁理士の仕事内容を説明していきます。

まず知的財産とは何でしょうか。

知的財産というのは、上の図のように「発明(アイデア)」「デザイン」「ロゴ」のような人がつくりだしたものをいいます。

ここで、財産というとお金や宝石などの形のあるものを思い浮かべると思いますが、知的財産は形がないものをいいます。

例えば、アイデア自体に形はないですよね。

ここで、お金や宝石といった形あるものは貯まれば貯まるほど自分の資産となり、豊かとなっていきます。

いっぽう、知的財産のような形のない場合はどうでしょうか。

せっかく斬新なアイデアを思いついても、そのアイデアは形がないため簡単にパクられやすいです。

そうすると、自分の資産となりえることはありません。

そこで、知的財産については、国から保護してもらう必要があります。

上の図でいうと、タイヤの発明をした場合に、必要な書類を特許庁へ提出して、審査が通れば特許権をえることができます。

ここで、知的財産権をとるために、必要な書類を特許庁へ提出することを出願といいます。

特許をとれば、一定の期間の間、そのアイデアを独占的につかうことができ、資産となります。

デザイン、ロゴ・マークについても同様です。

このように、特許庁の審査により権利が認められたものを知的財産権といいます。

ポイント

〇発明(アイデア)➤特許庁の審査でOK➤特許権

〇デザイン    ➤特許庁の審査でOK➤意匠権

〇ロゴ・マーク  ➤特許庁の審査でOK➤商標権

ただし、特許庁の審査に必要な書類を作成したり、権利をとりやすくするには専門的な知識とノウハウが必要です。

そこで、特許庁の審査に必要な書類の作成を弁理士が代行します。

以上をまとめると以下のようになります。

ポイント

〇弁理士の仕事内容

 「アイデア」「デザイン」「ロゴ・マーク」について権利(知的財産権)をとるために特許庁への手続き(出願)を代行する仕事

弁理士の仕事内容の主なものは「出願代行」「裁定代行」「鑑定」の3つです。

弁理士の仕事が知的財産の権利化の手続きということはわかったけど他にあるの!?

 弁理士の仕事内容は「出願代行」以外に「裁定代行」と「鑑定」の2つがあります。

 これについては、弁理士法第4条第1項に以下のように定められています。

第4条 

弁理士は、他人の求めに応じ、特許、実用新案、意匠若しくは商標又は国際出願、意匠に係る国際登録出願若しくは商標に係る国際登録出願に関する特許庁における手続及び特許、実用新案、意匠又は商標に関する行政不服審査法(平成二十六年法律第六十八号)の規定による審査請求又は裁定に関する経済産業大臣に対する手続についての代理並びにこれらの手続に係る事項に関する鑑定その他の事務を行うことを業とする。

※弁理士法より抜粋。太字は筆者の追記。

 ここでは「裁定」と「鑑定」についてくわしくお話しします。

 まずは「裁定」ということばの意味を説明します。

 「裁定」とはものごとの可否を決定することを言います。

 ここでは、特許庁の審査官が判断した結果について意見をいうことです。

 具体的には以下のようなものをいいます。 

ポイント

「裁定」に関する手続き

出願について、特許庁の審査が誤りであることを主張する。

 出願に対して、審査官が権利を認めないと判断

 ➤審査官の判断が誤りであることを主張する。

 ※中間処理と言います。

他人の出願について権利を認めたことの審査官の判断が誤りであることを主張する。

 他人の出願について審査官が特許権を認める。

 ➤他人の出願に不備があり、審査官の判断が誤りであることを主張する。

 ※異議申し立てと言います。

 特許庁の審査官はかならずしも正しい判断をくだすとは限りませんので、その判断が誤っていることの意見を述べることも弁理士の仕事内容の1つです。

 後者については、たとえば、競合相手に特許をとられると自社製品の販売ができないといった問題がでてくることもあります。 

 特許をとるだけでなく、他人の特許を取り消すことも弁理士の仕事内容の1つです。

 

 最後に、弁理士の仕事内容の1つに「鑑定」があります。

 鑑定とはその名のとおり、価値を評価することです。

 弁理士の仕事における鑑定とは例えば以下のようなものがあります。

〇アイデアが特許性があるかどうかの鑑定

〇自社製品が他人の特許を侵害しているかどうかの鑑定

〇他社製品が自社特許を侵害しているかどうかの鑑定

 弁理士の主な仕事内容は、「出願手続きの代行」「裁定の手続きの代行」「鑑定」の3つです。

 そして、これらの仕事内容は、弁理士の独占業務です。

 独占業務とは、弁理士の資格をもっていないとできない仕事をいいます。

 弁理士の仕事を知るうえで、この3つを知っておけばOKです。

 なお、知的財産権の訴訟については弁理士の独占業務ではありません。

 知的財産権の訴訟業務は弁護士の独占業務です。

〇ここまでのまとめ

 弁理士の仕事内容

■「出願の代行」(例)特許をとるための特許庁への手続き

■「裁定の代行」(例)特許性がないとする審査官の判断に対する意見書の提出

■「鑑定」   (例)自社製品が他社の特許を侵害しているかどうかの評価

■「出願の代行」「裁定の代行」「鑑定」は弁理士の独占業務である(弁理士法第4条)

■ただし、「知的財産の訴訟業務」は弁理士の独占業務でない。

弁理士の仕事ができる職場は!?

弁理士になったら勤め先はどこになるの?

士業男子やま
大きく3つあります。

〇弁理士の主な勤め先

■特許事務所・法律事務所 ※本格的な弁理士の業務ができる。

■企業知財部       ※無資格者と仕事内容は大きく変わらない。ただし、資格をもつことで教育長などの役職につけられる。

■独立開業        ※いきなり独立は難しいが将来的に可能。

 たいていの場合には弁理士は特許事務所や法律事務所で働くことが多いです。

 いっぽう、企業弁理士として活躍される方も多いです。

 特許事務所の仕事内容とと企業知財部の仕事内容のちがいはこんな感じです。

 特許事務所と企業知財部では求められるスキルや得られるスキルが全然違っているので自分にあったものを選ぶことをおすすめします。

 一番よいことは、特許事務所と企業知財部の両方を経験することです。

 両方経験すれば、知財全般のスペシャリストになることができます。

弁理士の仕事は楽か大変なのか!?

[st-kaiwa1]弁理士の仕事って激務なのかな・・・なんか忙しそうなイメージがするよなあ・・・[/st-kaiwa1]

未経験の場合に専門性の高い仕事なので最初は大変かもです。

 ただし、身につけるスキルは特許明細書を書けることが大きいのでこれさえ身につければ仕事は楽になっていきますよ。

 特許明細書が書けるようになるには1~3年は必要です。

弁理士の仕事の1日のスケジュールをまとめました

 ここでは、弁理士の1日をわたくし士業男子やまの経験に基づいてまとめてみました。

〇経験6~7年目。大手法律事務所の勤務。

9:30~       出勤。メールチェックして返す必要があるものは早めに返す。

10:00~13:00 特許明細書の作成(クレーム案の作成)

13:00~14:00 昼休憩

14:00~18:30 特許明細書の作成(明細書の一部の作成)

18:30~      メールチェックと事務的続きのチェックをすませて退所

 ご覧のとおり、シンプルです笑

 傾向をまとめると以下のような感じです。

〇出張・会議・単純作業がほとんどなく専門的な弁理士業務を1日中おこなう。

〇出社時刻や昼休憩の時刻をずらせる。

〇仕事はほぼ個人プレー。

〇補足すると、一部の特許事務所では在宅可能。

〇補足すると、未経験なら1~2時間残業するかも。

 1日のほとんどが出願の代行か裁定の代行の仕事です。

 たまにクライアントと打合せがありますが、今はスカイプなどで行われるので、外出することもないです。

 また、弁理士のばあい、研修のために外出することはあります。

 滅茶苦茶シンプルで、手を抜いてるような感じもしますがマジでこんな感じです。

弁理士の仕事がつまらない人と向いている人はどんな人!?

弁理士の仕事に向いている人ってどんな人なの?

 これに対しては、先日ぼくはツィートしました。

※特許事務所に働くことを前提としています。

また、ゲーム好きなら向いているかもです。

この発言に対して弁理士の先生からも賛同のことばをいただきました。

もし少しでも向いているかなと思ったら目指してみるとよいと思います。

 逆に、一日中デスクワークなので体を動かしたいとか、人とのコミュニケーションが豊富な仕事をしたいという方はものたりなく、つまらないと感じるかもです。

弁理士の仕事は海外勤務が多いのか!?

弁理士の仕事はたいていは国内の仕事ですが、大手で働くと駐在のチャンスがあります。

 ただしTOEFLが一定以上のスコアが必要だったりするので勉強しておきましょう。

弁理士の仕事ってない!?

 

士業男子やま
弁理士の仕事内容に少しでも魅力を感じたら求人を探してみましょう。

 

士業男子やま
ちなみに特許事務所への転職は、弁理士の資格をもたなくてもOKですよ。特許事務所へ転職して、スキルをつんでから弁理士の資格をとるのもありです。資格をとらなくても、弁理士のもとで、弁理士の仕事ができます!

 弁理士の仕事はないのかと言われるとそうではありません。

 今は特許事務所が人材不足ですので、就職すればいくらでも仕事があります。

 求人の探し方としては、以下の方法があります。

その1.パテントサロンから探す方法

その2.転職サイトから探す方法

その3.転職エージェントを通じて探す方法

その1.パテントサロンから探す方法

 パテントサロンとは、知財関連の求人情報が掲載されているサイトです。

 パテントサロンからの求人を見て、自分で応募して面接に合格すれば内定です。

 この方法のメリットとデメリットは以下のとおりです。

〇メリット

 求人が豊富。企業知財部の求人もある。

●デメリット

 特許事務所の情報量が少なくミスマッチングする可能性が高い。

 自分一人で転職活動をしないといけないため面倒くさい。

その2.転職サイトから探す方法

 つぎに転職サイトから探す方法があります。

 転職サイトとしては以下のものが挙げられます。

 基本的にどれを選んでも大差がないと思うので、3つまとめて登録することをおすすめします。

 転職サイトから紹介した求人を見て、気に入ったら応募して面接に合格すればOKです。

 転職サイトを利用するメリットとデメリットは以下のとおりです。

〇メリット

 求人が豊富。とくに企業知財部の求人が豊富にある。

●デメリット

 キャリアサポートが期待できない。

 エージェントがいても知財業界に精通していないことが多い。

その3.転職エージェントを通じて探す方法

 転職エージェントを通じて探す方法もあります。

 知財の求人を探すならこの方法を特におすすめします。

 転職エージェントとしては以下のものがあります。

ポイント

リーガルジョブボード       ※優良系の中小特許事務所に強い。

MS-Japan         ※知財部に強く、特許事務所と知財部の両方を受けるならおすすめ。

Patent Job Agent ※特許事務所の求人案件が多い。

ビズリーチ            ※押し売り型ではなく、自分のキャリアにあった求人を紹介してくれる。

 転職エージェントに登録して、エージェントに希望求人を伝え、紹介をもらった求人の面接に合格すればOKです。

 転職エージェントを利用するメリットとデメリットは以下のとおりです。

〇メリット

 無料で使える。ただしビズリーチは一部有料。

 知財業界に精通していることが多く、転職先のミスマッチングが起こりにくい➤失敗しない転職をやりやすい。

 転職活動をサポートしてくれるので仕事と転職を両立しやすい。

〇デメリット

 自分で受けるよりも年収が下がる場合がある。

 転職エージェントは、内定がきまると報酬として求人先から初年度の年収の2~3割を貰うことができます。

 このため、求人の負担が大きくなり、自分で受けるよりも求職者の年収も下がるのではと言われています。

 これに対して、転職エージェントに年収交渉をしてもらって、エージェントを利用する場合の減り分を相殺すればよいと思います。

 あるいは、以下のようにすすめるのもありかと思います。

 〇転職エージェントから職務経歴書を添削してもらったり、知財業界の情報をおしえてもらったりして転職ノウハウを聞きだす。

 〇転職エージェント経由の転職と、転職エージェントを介さない自分一人の転職を並行する。

 〇最終的に年収がいいほうを選ぶ(転職エージェントを介さないほうが年収がよければそちらを選ぶ。)

 転職エージェントはリーガルジョブボードをおすすめします。

 理由は「知財情報に詳しいエージェントがいること」「独自ルートにより優良案件を紹介してくれること」があげられます。

 詳細は過去記事でも書いていますのでこちらをご参考いただければと思います。

弁理士の仕事のまとめ

以上をまとめます。

 弁理士の仕事内容

■「出願の代行」(例)特許をとるための特許庁への手続き

■「裁定の代行」(例)特許性がないとする審査官の判断に対する意見書の提出

■「鑑定」   (例)自社製品が他社の特許を侵害しているかどうかの評価

■「出願の代行」「裁定の代行」「鑑定」は弁理士の独占業務である(弁理士法第4条)

■ただし、「知的財産の訴訟業務」は弁理士の独占業務でない。

もし弁理士の仕事に少しでも興味をもったら、弁理士の資格勉強をはじめてみることをおすすめします。

フットワークの軽さがとても重要です。

このブログでは弁理士の資格勉強法について記事を書いているのでよければごらんください。

以上

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