弁理士 弁理士とは

弁理士の仕事内容を分かり易く解説【1日のスケジュールも公開】

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士業男子やま
こんにちは。士業男子やまです。

【職歴】関西の特許事務所×2➤TMI総合法律事務所➤大手企業知財部➤TMI総合法律事務所

特許事務所と企業知財部の経験をもとに知財業界に役立つ情報を書いています。

「弁理士の仕事内容を知りたい。」

「弁理士が活躍できる職場とは!?」

「弁理士の1日のスケジュールってどんな感じなの!?」

 こうした疑問に答えます。

 

本記事の内容

弁理士の仕事内容は主に3つ

弁理士が活躍できる職場は主に2つ

弁理士の1日のスケジュール(体験談)

 今回の記事では、これから弁理士を目指そうと考えている方に、弁理士の仕事内容についてわかりやすくお話しします。

 ぜひ最後までご覧いただければと思います!

目次

弁理士の仕事内容は主に3つ

弁理士の仕事内容は主に3つ

 弁理士の仕事内容は主に3つあります。

①出願代行

②裁定代行

③鑑定

 上の①~③の仕事内容については、弁理士法第4条第1項に以下のように定められています。

第4条 

弁理士は、他人の求めに応じ、特許、実用新案、意匠若しくは商標又は国際出願、意匠に係る国際登録出願若しくは商標に係る国際登録出願に関する特許庁における手続及び特許、実用新案、意匠又は商標に関する行政不服審査法(平成二十六年法律第六十八号)の規定による審査請求又は裁定に関する経済産業大臣に対する手続についての代理並びにこれらの手続に係る事項に関する鑑定その他の事務を行うことを業とする。

※弁理士法より抜粋。太字は筆者の追記。

 順番に説明していきます。

①出願代行

弁理士の仕事の1つ目に、出願代行があります。

出願には主に「特許出願」「意匠出願」「商標出願」の3つのタイプがあります。

特許出願

※アイデアに権利(特許権)をとるために特許庁へ申請書類を提出すること

意匠出願

※デザインに権利(意匠権)をとるために特許庁へ申請書類を提出すること

商標出願

※ロゴマークに権利(商標権)をとるために特許庁へ申請書類を提出すること

 

権利をとれば、出願人は、一定期間独占的に使用する権利が認められます。

ここで、権利をとるためには、専門的な知識とノウハウが必要であり、出願人が自ら申請書類を作ることはまれです。

そこで、申請書類は弁理士が代行します。

②裁定代行

 「裁定」とはものごとの可否を決定することを言います。

 ここでは、特許庁の審査官が判断した結果について意見をいうことです。

 具体的には以下のようなものをいいます。 

ポイント

出願について、特許庁の審査が誤りであることを主張する。

 審査官「出願に対して、審査官が権利を認めないと判断」

 弁理士「審査官の判断が誤りであることを主張」

 ※中間処理といいます。

他人の出願について権利を認めた審査官の判断が誤りであることを主張する。

 審査官「他人の出願について審査官が特許性があると判断」

 弁理士「他人の出願に不備があり、審査官の判断が誤りであることを主張」

 ※異議申し立てと言います。

 特許庁の審査官はかならずしも正しい判断をくだすとは限りません。

 そこで、その判断が誤っていることの意見を述べることも弁理士の仕事内容の1つです。

 ②については、例えば、競合相手に特許をとられると自社製品の販売ができないといった問題がでてくることもあります。 

 特許をとるだけでなく、他人の特許を取り消すことも弁理士の仕事内容の1つです。

③鑑定

 鑑定とはその名のとおり、価値を評価することです。

 弁理士の仕事における鑑定とは例えば以下のようなものがあります。

〇アイデアが特許性があるかどうかの鑑定

〇自社製品が他人の特許を侵害しているかどうかの鑑定

〇他社製品が自社特許を侵害しているかどうかの鑑定

ただし、鑑定業務の依頼がくるケースはまれです。

弁理士の独占業務

 弁理士の主な仕事内容は、

「①出願手続きの代行」

「②裁定の手続きの代行」

「③鑑定」

 の3つであり、これらは弁理士の占業務です。

 独占業務とは、弁理士の資格をもっていないとできない仕事をいいます。

 弁理士の仕事を知るうえで、この3つを知っておけばOKです。

 

 なお、知的財産権の訴訟については弁理士の独占業務ではありません。

 知的財産権の訴訟業務は弁護士の独占業務です。

弁理士の仕事ができる職場は主に2つ

弁理士の仕事ができる主な職場

弁理士の仕事ができる職場は大きく2つあります。

①特許事務所・法律事務所

②企業知財部

 特許事務所・法律事務所では、弁理士の独占業務である「①出願代行」「②裁定代行」「③鑑定」の仕事ができます。

 

 一方、企業知財部では、出願や裁定は特許事務所に任せるため、独占業務ができる環境ではありません。

 では何をするかというと主な仕事内容は、「リエゾン」「知財戦略」「係争・訴訟」「法務」のどれかです。

 「リエゾン」とは、発明者と特許事務所の橋渡しをしたり、発明者とヒアリングをして発明を発掘したりします。

 「知財戦略」知財情報を経営・ビジネスに役立てないか解析・分析します。

 特許事務所と企業知財部では、求められるスキルや得られるスキルが全然違ってきます。

 ちなみに、知財のスペシャリストを目指すなら、特許事務所と企業知財部の両方を経験することがおすすめです。

弁理士の仕事の1日のスケジュール【体験談】

弁理士の仕事の1日のスケジュール

 ここでは、とある事務所に勤めていた時の弁理士の1日をわたくし士業男子やまの経験に基づいてまとめてみました。

〇経験6~7年目。大手法律事務所の勤務。

9:30~       出勤。メールチェックして返す必要があるものは早めに返す。

10:00~13:00 特許明細書の作成(クレーム案の作成)

13:00~14:00 昼休憩

14:00~18:30 特許明細書の作成(明細書の一部の作成)

18:30~      メールチェックと事務的続きのチェックをすませて退所

 ご覧のとおり、シンプルです笑

 弁理士の仕事内容のポイントは以下のとおりです。

①出張・会議・単純作業がほとんどない

②出社時刻や昼休憩の時刻をずらせる

③仕事は個人プレー

④一部の特許事務所では在宅可能。

⑤未経験なら1~2時間残業するかも。

 1日のほとんどが出願の代行か裁定の代行の仕事です。

 たまにクライアントと打合せがありますが、今はスカイプなどで行われるので、外出することもないです。

 

 こういう感じのため、弁理士は以下のような人に向いているかなと思います。

 

弁理士の求人を見つける方法

 弁理士の求人を見つける方法は以下の3つがあります。

①求人サイトを見て自分で応募。パテントサロンがおすすめ

②転職サイトに登録して自分で応募

③転職エージェントに登録してエージェントに紹介

 順番に説明します。

 転職サイトに登録すると、あなたの希望条件に合った求人がメールで届きますので、そこから自分で応募する方法があります。

 自分でマイペースに求人情報だけをチェックしたい方におすすめです。

 一方、転職エージェントでは、エージェントに希望条件を伝えて、希望条件に合致した求人をエージェントから紹介してもらいます。

 

 転職エージェントを利用すると以下の利点があります。

①特許事務所の内情を知ることができる

②めんどくさい転職の作業を任せることができる

③エージェントが年収交渉や勤務条件を交渉してくれる

④隠れ優良案件を紹介してもらえる

サポートは無料

 知財に強い転職エージェントはこちらの記事で紹介しています。

 上記記事で紹介したおすすめのエージェントは以下のとおりです。

ポイント

MS-Japan    ※特許事務所を含む知財全般に強い士業向けエージェント。

リーガルジョブボード  ※特許事務所に強い特許事務所向けエージェント。特許事務も対応。

JACリクルートメント ※知財業界に詳しい30代以降のハイクラス向けエージェント。

 いずれも数分で無料登録できます。

弁理士の仕事内容のまとめ

弁理士の仕事内容のまとめ

 弁理士の仕事内容

①「出願の代行」(例)特許をとるための特許庁への手続き

②「裁定の代行」(例)特許性がないとする審査官の判断に対する意見書の提出

③「鑑定」   (例)自社製品が他社の特許を侵害しているかどうかの評価

・「出願の代行」「裁定の代行」「鑑定」は弁理士の独占業務である(弁理士法第4条)

・ただし、「知的財産の訴訟業務」は弁理士の独占業務でない。

 もし弁理士の仕事に少しでも興味をもったら、弁理士の資格勉強をはじめてみることをおすすめします。

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