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特許事務所では働きすぎると生産性が下がる理由

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 僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

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 今回は「特許事務所では働きすぎると生産性が下がる理由」についてお話しします。

 今回の記事は以下のような方を読者に想定しています。

・これから特許事務所で働こうと考えている方

・現在特許事務所で働いている弁理士・特許技術者

 今回の記事はサクッと「3分」あれば読めます。

目次

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 特許事務所の仕事とは!?

 まずは特許事務所の仕事について簡単にお話しします。

 特許事務所の仕事は知的労働です。

 特許事務所の仕事のほとんどが特許明細書を書く仕事です。

 特許明細書では、特許の法律を学び、新しい技術を知り、そして発明の概念をうまく文章におとしこみます。

 特許明細書を書くためには、法律を知ること、新しい技術を知ること、文章力を身につけることが重要です。

 さらに、日本だけでなく海外でも特許をとるために、海外の法律も知ること、英語も学んでおくことが重要です。

 このように、弁理士や特許技術者では毎日が勉強です。

 

 なぜ特許事務所で働きすぎると生産性が下がるのか!?

 弁理士や特許技術者の中には特許事務所で夜遅くまで働いている方がいます。

 しかし、特許事務所で働きすぎても生産性は落ちていきます。

 よほどの超人でない限り、働きすぎないようにするのがベストです。

 

 なぜ特許事務所で働きすぎると生産性が下がるのか。

 理由は「3つ」あります。

・集中して仕事に取り組める時間は5時間が限度

・長時間の知的労働は知的好奇心を減衰する

・1日の生活リズムが崩壊する

 

 以下順番にお話しします。

 

集中して仕事に取り組める時間は5時間が限度です

 人間が1日で集中して知的労働に取り組める時間はせいぜい5時間程度です。

 5時間でも多すぎかもしれないです。

 朝が最も脳が活発になる時間帯です。9時から仕事を始めるとして昼1時まで仕事をしてもせいぜい4時間です。

 昼ご飯を食べた後って眠くなったりして仕事に集中しにくくないですか。

 夕方になってくると空腹が襲ってきて仕事に集中しにくくないですか。

 集中力を午後まで持続させるのはとても難しいことです。

 

 1日に集中できる時間は「5時間」というのを知っておいた方がいいです。

 そうすると1日中仕事をだらだらしなくなります。

 

 逆に1日に「10時間」も仕事をしていると、集中するための大事な時間もおろそかになってしまいます。

 1日で集中して仕事をする時間と、自分を十分に休ませる時間を確保することがとても重要です。

 蛇足ですが、個人的に日本の労働時間が7時間も長すぎかなと思います。

 

長時間の知的労働は知的好奇心を減衰する

 特許事務所の仕事は、毎日が勉強です。

 新しい技術を学んだり、法律の知識を学びます。

 たいていの方はこういう学ぶことが好きなので、弁理士や特許技術者になったと思います。

 しかし、長時間の知的労働は知的好奇心を減衰します。

 以下のデータは、各国の30~40代の1週間の平均就業時間と知的好奇心の程度をあらわしたものです。

 このデータを見ていると、平均就業時間と知的好奇心は負の相関性があることがわかると思います。

 実際に作業量が多すぎて長時間の労働を強いられるのなら、知的好奇心は薄らいでいきますよね。

 そうするとやっつけ仕事になっていきますので、仕事の質は低下していきます。

 

 1日の生活リズムが崩壊する

 また長時間労働をしていると生活リズムがくるってきます。

 周りでも夜遅くまで働いて消耗している方が多いです。

 しかも弁理士の場合はフレックス制度があり、いつ出社してもよいです。

 そのため、昼夜逆転している方もいます。

 午後から出社して朝2~3時頃まで仕事をしていた弁理士の方がいました。

 こういう生活スタイルが当たり前になってくると、健康にも影響がでてきます。

 実際に顔色も悪く消耗しきっているような印象でした。

 もちろん、生産性も落ちてきます。

 その方は特許事務所を退職して企業知財部へ転職しました。

 

 特許事務所ではフレックス制度をとるところが多いです。

 これは自由な時間に出社ができるいい制度ですが、長時間労働をしていると十分に休むことができないので朝早く起きることができず出社時刻が昼とかになってしまいます。

 特許事務所では生活リズムが狂いがちなので注意が必要です。

 

 有休は積極的にとったほうがよい

 有休は積極的にとったほうがよいです。

 知的労働には十分な休みも必要です。

 実際に週休3日で生産性が向上した実例もあります。

 今年に、日本マイクロソフトが週休3日制度を試験的に導入したところ、労働生産性が40%上がったとの報告があります。

>>週休3日だけじゃない。日本マイクロソフトが示す新時代の働き方(JAPAN Forbes)

最悪なのは残業を想定した働き方

 残業を前提として毎日働くのはやめたほうがいいです。

 理由は、残業を前提として働くと、1日でやるべきことが労働時間内に終わらなくなります。

 どうせ夜遅くまで働くからいいやとつい仕事をなまけてしまいだらだらしがちになります。

 逆に7時間の間にスパッと今日にやるべきことを仕上げて定時に帰ろうと活きこんだ方が仕事の質が高くなります。

 また、残業を前提に働くと、朝起きた時に憂鬱になりがちです。

 朝にネガティブになると、その日1日は仕事の生産力が上がらない傾向にあります。

 残業前提の働き方はやめたほうがよいです。

特許明細書は1~2日で仕上げましょう

 特許事務所で働く場合、特許明細書を書くことが主な仕事です。

 特許明細書を書くには最初のうちは1~2週間くらいかかるかもしれませんが、慣れれば1~2日で仕上げられるようになります。

 もちろん残業なしでです。

 特許明細書を高速で仕上げることができれば、時間に余裕もできて定時に帰れることができます。

 ここでは、特許明細書を高速で仕上げるためのコツをお話しします。

 ・打ち合わせの時点でクレームを確定する

 ・打ち合わせの時点で欲しいデータを依頼する

 ・打ち合わせの時点で明細書執筆の参考となる特許文献を教えてもらう

 まず、打ち合わせの時点でクレームの方針を確定しておき、明細書で必要な資料をクライアントにもらうようにしましょう。

 特に明細書を書く上で参考になる特許文献については発明者などから聞いておきましょう。

 可能であれば、その日のうちに簡易な議事録をまとめてクライアントに送付するのがおすすめです。

 これで打ち合わせでの特許明細書の同意事項が確定するので書きやすくなります。

 次に、特許明細書の書き方ですが、以下のような順序で書くことをおすすめします。

 (1)「背景技術」~「効果」までの記載

 (2)「実施例」構造物の場合には「実施品の説明」

 (3)一般記載(実施形態)

 理由は、このように書くことで大幅な修正を回避することができるためです。

 文章を書くことの基本は、具体例、一般化の順番です。

残業を強いる特許事務所なら出ていったほうがよい

 もし、今働いている特許事務所が、仕事を理不尽に大量にふられたり、残業を強いるようなところであれば、高速で出ていった方がよいです。

 理由は、仕事を大量に振られて遅くまで残業してもスキルは身に付きにくく、無駄に体力を消耗しがちであるからです。

 しかも残業を遅くまでしても残業代を支払わないひどい特許事務所もあります。

 また、個人事業主の形態や弁理士という理由で残業代を支払わないところもあります。

 そういうところに限って遅くまで残業を強いるところがあります。

 これから特許事務所へ転職をしようと考えている方もこういう事務所は避けるのが無難です。

 現在は残業させることの規制が厳しくなっているので大手特許事務所でも普通に定時に帰れる事務所もあります。

 あらかじめ激務かどうかの特許事務所の事前サーチをしておくことが重要です。

 もし特許事務所に勤めている知人がいるのであれば、その知人から特許事務所の評判を聞くのがよいです。

 あるいは、特許事務所に特化した転職エージェントから特許事務所の評判を聞くのも手です。

 特許事務所に特化した転職エージェントとしておすすめなのがリーガルジョブボードです。

 まずはリーガルジョブボードについて無料登録をすることをおすすめします。

 「こちらのサイト」からも無料で簡単に会員登録できます。

 リーガルジョブボードは、特に良質な中小の特許事務所を紹介してくれるので、働きやすいところを紹介してもらえます。

 また、リーガルジョブの場合には、特許専門のエージェントから、具体的な特許事務所の内情を聞けたり、内定までの転職活動をサポートしてもらえたり、更にお祝い金ももらえたりできます。

 これほどの特典は他のエージェントにはなくおすすめです。

 ただし、事務所を選ぶのは自分であり、エージェントに流されないようにしましょう。 

以上

開業予定の特許事務所です。お仕事の依頼があれば是非!

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