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Fタームとは!?FIタームとは!?特許調査のやり方まで解説

更新日:

悩んでいる人
FタームとかFI記号とかよくわからんな。

先行技術調査をしたいんだけどJ-PlatPatが上手く使えん…

誰か教えてほしいな。

こうした疑問に答えます。

 

本記事の信頼性

士業男子やま
本記事を書いている人は、

「特許事務所」「TMI総合法律事務所」「旭化成知的財産部」で弁理士として活躍してきました!

 

本記事の内容

Fタームとは!?

FI記号とは!?

実際のJ-Platpatを使った先願調査のやり方(具体例つき)

 

本記事の対象読者

特許調査のやり方で悩んでいる方

目次

Fタームとは?FIタームとは?

 「Fターム」「FIターム」はいずれも発明を技術的特徴により分類した記号です。

「FIターム」

特許明細書のうち「特許請求の範囲」の記載内容に基づいて分類したもの

「Fターム」

特許明細書全文(特許請求の範囲+明細書)の記載内容に基づいて分類したもの

「Fターム」「FIターム」はいずれもJ-Platpatを使って先願調査(特許調査)するときに利用します。

 このサイトを使えば自分の発明が特許をとれるか、これから市場に出す製品が特許に抵触してしまうのか、ということがわかります。

 とても便利なサイトですが、「Fターム」「FIターム」を使いこなす必要があります。

特許調査のために知っておくべきこと

 J-Platpatでは上図のとおり、キーワードを入力すれば、そのキーワードに対応した特許公報がでてきます。

 ただし、自分が意図している特許以外のものが出てきたり、キーワードで検索をしぼりすぎて意図しているような特許が検索で出てこない場合があります。

 特許調査において検索式をたてるのは結構難しいです。

 検索式をたてるためのポイントが以下の3つです。

①検索式に「キーワード」だけでなく「分類」を使うこと

②「分類」の「Fターム」と「FIターム」を使うこと

③キーワードは言い換えられる表現をしらみつぶしで入力すること

 

「Fターム」と「FIターム」はどちらか一方を使えばOKです。

どちらを使うべきかはケースバイケースです。

 

上の3つのポイントをふまえて、以下に具体例をまじえて解説していきます。

 

「Fターム」「FIターム」を使った特許調査のやり方

 

 発明品「スリットが形成したマスク」

特徴「着用者のマスク本体の口周りにスリットが形成」

効果「マスクを外さなくてもストローを咥えて飲み物が飲める」

 

 上の図のマスクについて特許調査をやります。

つまり、上の図のようなマスクがすでに特許として公開されているか調査します。

 

「キーワード」に「マスク」「スリット」で検索した場合

不要な特許も大量に検索結果に出てきて効率的といえません。

※印刷業界で「マスク」という用語は頻出です。

 

「キーワード」に「衛生マスク」で検索した場合

発明の名称に「衛生」とつかないものは結果に表れないので漏れが派生します。

※使い捨てマスクでスリットが形成されるもの等は漏れます。

 

「Fターム」または「FIターム」を使う場合

では、分類を使って調査をしていきます。

 「FIターム」の「A62B18/02@C」は「衛生マスク」についての分類記号です。

 つまり、衛生マスクという技術的特徴をもっているものならこの分類記号に含まれます。

 そこで、検索項目の「FIターム」に「A62B18/02@C」を入力して検索すると、衛生マスクに関するもののみが検索結果としてでてきます。

 マスクとはいえ「美容マスク」「フェイスマスク」は検索結果として出てきません。

 これにより、不要な特許をはじきとばすことができます。

 

 一方、「Fターム」では、「2E185AA07」は「口部、鼻部共(呼吸マスク、衛生マスク等)」についての分類記号です。

 この場合、衛生マスクだけでなく呼吸マスクも含まれるので、余計な特許も表示されることになります。

 

 この場合だと「FIターム」を利用するのがよさそうです。

 このように、「FIターム」「Fターム」を使えば、関係のない技術分野の特許をはじきとばすことができ、より正確に検索することができます。

 

 なお、「FIターム」「Fターム」の分類記号の抽出は以下のようにしてできます。

 

 例えば、「スリット」と「衛生マスク」で検索をかけます。

 検索結果を見ていくと、下の図のように、発明のタイトルが「衛生マスク」というものが2つ出てきました。

 これらのFIターム(右の赤い枠で示したもの)を確認します。

 それぞれの特許にはFIタームが2つありますが、下のものが2つの特許に共通しているようです。

 そこで「A62B18/02@C」をクリックしてみます。

 

 すると、「FIターム」の説明には「衛生マスク」とありますので、この分類に絞って検索すれば、衛生マスク以外のマスク(例えば、フェイスマスクなど)をはじけます。

 このように、「FIターム」を用いて検索を絞っていけば、関係ない技術のものははじけますし、正確な検索をすることができます。

キーワードの言い換えも考える

 

 では、検索項目「FI」に「A62B18/02@C」を入力し、検索項目「全文」に「スリット」を入力すれば正確に検索できるでしょうか。

 ちょっと待ってください。

 「スリット」だけの検索だと限定的すぎます。

 「スリット」という表現は「切れ込み」という意味であり特許ではよく使われる用語です。

 しかし、「スリット」の別の言い換えの表現も検討すべきです。

 この場合に、「A62B18/02@C」と「スリット」の組み合わせだと、例えば、スリットを「切れ目」と表現したマスクは検索にでてきません。

 そこで、「スリット」の表現について横の展開も検討します。

 表現の言い換えは「FIターム」「Fターム」で検討するのは難しいです。

 

 そこでGoogleで調べましょう。

 「〇〇」「言い換え」で検索すれば候補がでてきます。

 あるいは連想類語辞典を使うのもおすすめです。

 実際に連想類語辞典を使って「スリット」の言い換えを見ていきます。

 出典:https://renso-ruigo.com/

 言い換えの表現から、「穴」「空き」「隙間」「間隙」・・・などが候補として挙げられそうです。

 そこで、以下のように、「請求の範囲」の1行に「スリット」とその言い換えの候補を入力します。

 ここでは「スリット」「穴」「空き」「隙間」「間隙」のみであり、他にも候補はありますが、便宜上これのみにしています。

 この場合、検索結果は「204件」出てきました。

 これらの結果から、「特許請求の範囲」「図面」「要約」を参考に一つ一つ検討していきます。

 はっきり言って面倒くさいです。

 ちなみに、1つ1つ検討していくと、最も近いものがでてきました。

 

出典:特開2018-159143号公報

 どうやら単にマスクにスリットをつけましたよという発明では特許をとるのは難しそうという結論が出てきそうです。

 

 以上、こういう感じでJ-PlatPatを用いれば、本格的に特許調査をすることができます。

 ちなみに、今回の具体例では、「FIターム」+「キーワード」での検索を紹介しましたが、Fタームでの検索も可能です。

「Fターム」での検索の場合についても解説していきます。

 テーマコードの「2E185」をクリックします。

 「2E185」は、「呼吸装置;防護」に関するカテゴリーです。

 

 ここで「2E185」の中の小カテゴリーを見ていくと、「口部、鼻部共(呼吸マスク、衛生マスク等)」がもっとも近そうです。

 ただし、この場合には呼吸マスクも検索範囲に含まれるためこの例ではFIタームでおこなうのがよさそうです。

 もしFタームでやるなら「Fターム」の検索項目に「2E185AA07」を、「請求の範囲」の検索項目に「スリット、・・・」を入力します。

FタームとFIタームのまとめ

「FIターム」

特許明細書のうち「特許請求の範囲」の記載内容に基づいて分類したもの

「Fターム」

特許明細書全文(特許請求の範囲+明細書)の記載内容に基づいて分類したもの

 以上のようにJ-PlatPatを用いれば特許調査を本格的に行うことができます。

 以上のやり方がベストかと思いますが、もし不明な点等があればご遠慮くなくご質問などを頂ければと思います。

yamatenisan@gmail.com

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