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あの人気キャラクターの著作権はいつ切れる!?切れたら使いたい放題?現役弁理士が解説します

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 僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

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 今回は、「あのキャラクターの著作権はいつ切れる!?切れたら使いたい放題?現役弁理士が解説します」というタイトルにてお話しします。

目次

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日本の有名キャラクターの著作権はいつ切れる!?

 ミッキーマウスの著作権が米国で2023年に満了するのが話題になっています。

 ところで、日本の有名キャラクターは日本で著作権が満了するのはいつかご存知ですか?

 原則「著作者の死後70年後」です。

 保護期間の計算は、著作者が死亡した年の「翌年の1月1日」から起算します(第57条)。

 例えば、手塚治虫氏の著作物は、手塚治虫氏が1989年に亡くなられたことから、1990年1月1日から起算して、70年後の2059年12月31日まで保護されます。

 そうすると、手塚治虫氏の著作物である「鉄腕アトム」は2060年1月1日から著作権フリーとなります。

 ちなみに著作権といった知的財産権が存続しなくなることを「パブリックドメイン」といいます。

 長谷川町子氏は1992年に亡くなられたので「サザエさん」は2062年まで保護されます。

 藤子F不二夫氏は1996年に亡くなられたので「ドラえもん」は2066年まで保護されます。

 こうしてみると2060年代になると日本の有名キャラクターは著作権フリーラッシュとなっていくのがわかると思います。

 まだまだ先ですが40年後あたりには二次創作ラッシュがきてそうですね。

2018年の著作権法改正により保護期間が延びた

 実は、もともと著作権法では、「著作物の保護期間は、原則著作者の死後50年」と定められていました。

 この「50年」という数字は、文学や美術に関する著作物の保護を万国共通で取り決めようという「ベルヌ条約」に基づいています。

 それ以降、ずっと著作物の保護期間は著作者の死後50年だったのですが、平成27年10月に環太平洋パートナーシップ協定(TPP協定)

 しかし、日本は環太平洋連携協定(TPP協定)に加盟することになりました。

 そして日本を含むTPP加盟国11か国の新協定が2018年12月30日に発行するに伴い、著作権法も著作者の死後50年から著作者の死後70年へ改正することになりました。

 ここで、2018年12月30日より前に著作権フリーとなったものは法改正の効力が及びませんが、2018年12月30日の時点でまだ著作権が存続しているものについては法改正の効力が及びます。

 つまり1967年以前に亡くなられた著作者の著作物については法改正の効力が及ばず、著作権フリーとなるのですが、1968年以降に亡くなられた著作者の著作物については法改正の効力が及び、保護期間が20年延びることになります。

 江戸川乱歩(65年没)⇒死後50年後の2015年で存続期間満了。

            ⇒法改正の効力及ばず、著作物フリー。

 三島由紀夫(70年没)⇒死後50年後の2020年で存続期間満了の予定だった。

            ⇒2018年12月30日に著作権は存続。

            ⇒法改正の効力が及び、著作権は更に20年後の2040年に満了。

著作権が切れたらできることは?できないことは?

 キャラクターの著作権が切れると原則として自由に使えます。

 桃太郎みたいなものです。

 例えば、ドラえもんならドラえもんに基づく二次創作や商品化など広く自由にできます。

 だいぶ昔ですが、ドラえもんの最終回の同人誌が販売されたところ、著作権侵害として差し止められた事件がありました。

 著作権が切れると、堂々とドラえもんの最終回の同人誌を販売したりもできますし、動画で配信もできます。

 いわばドラえもん自由化であり、ドラえもんが国民のものになります。

 その頃には、鉄腕アトムもサザエさんも自由化されているので、鉄腕アトムとドラえもんを対決させたりすることもできます。

 だいぶ昔ですが、サザエさんと天才バカボンのパパを合体したようなキャラが売り出され著作権侵害で訴えられた事件がありましたが、サザエさんとドラえもんを合体させたサザエもんのグッズも堂々と販売したりすることもできます。

 2060年代は昭和の人気キャラクターが国民のものとなります。

 ただし、ここで注意すべき点が1つあります。これらのキャラクターについてなんでもできるというわけではないようです。

 それは著作権とは異なる知的財産権「商標権」です。

 著作権が切れても注意すべきこと。それは商標権

 著作権には保護期間があってその期間を過ぎるとパブリックドメイン化しますが、商標権は永久に不滅です。

 商標権は登録して10年で保護期間が満了するのですが、更新をすることができます。

 このため、更新料を払い続ければ商標権は永久に不滅です。

 商標権はトレードマークを保護するためのものです。

 対象となる分野でキャラクターの名前や図柄をトレードマークのように使用すると、商標権の侵害となってしまいます。

 例えば、

 商標権では、対象となる分野でキャラクターの名前や図柄をトレードマークのように使用する

 この場合には、キャラクターの名前や図柄を対象となる分野でトレードマークのように使用することができません。

 例えばドラえもんのロゴマークはすでに商標登録されており、現在も登録されています。

出典:登録1625340号等

 例えば、このロゴマークをかばんにつけて販売すると商標権の侵害になります。

 もしドラえもんが著作権フリーとなっても、商標権がまだ更新されているのであれば、このロゴマークを使って特定の分野で物を販売したりサービスをすることができません。

著作権がさらに法改正されて保護期間が延びることもある

 今のところ、サザエさんやドラえもんは2060年代に著作権フリーとなる予定ですが、確定ではありません。

 なぜなら著作権はさらに法改正することもあるからです。

 2018年の著作権の法改正と同様に、著作権が存続している間に法改正されて、さらに著作物の著作権の満了期間が死後70年後から死語100年後にまでのびたりすることもありえるかもしれません。

 まだまだ先ですが、これらの国民的キャラクターの著作権が切れたらどうなるのかとても楽しみです。

以上

開業予定の特許事務所です。お仕事の依頼があれば是非!

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