僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈
こうした疑問に答えます。
僕は、過去に弁理士試験を受験して、「1年弱」の勉強量で以下の試験に1発合格して弁理士試験に合格しました。
短答試験:1発合格 論文(必須)試験:1発合格 口述試験:1発合格
※論文選択は免除
判例の数は膨大であり、どこまで勉強すればよいのか分からない方も多いと思います。
実は、判例って勉強するために必要な教材は「1つ」で十分なのです。
この記事を読めば弁理士試験の判例対策のコツを理解できます。
目次
弁理士試験の判例対策に必要な教材は「1つ」だけ
僕はこのブログで弁理士試験で必要な教材はこれだけで十分ですよと言っています。
(1)四法対照法令集 (2)青本(工業所有権法逐条解説) 条文の趣旨を解説した本です。 特許庁のサイトからPDFデータを無料でも入手できます。詳しくはコチラ (3)判例集 論文対策に判例を知っておくのは重要です。 「知的財産法判例教室」をマスターすればOK (4)通信講座 通信講座の動画解説を軸に勉強を進めていきましょう。 おすすめは資格スクエアの「基礎・短答・論文講座」です。 「こちらのサイト (5)短答式過去問題集 ※資格スクエアの「基礎・短答・論文講座」を受講する場合には、ウェブテキストですが短答式問題集もセットでついてくるので不要です。」から申し込みできます。
2020年版 弁理士試験 体系別短答過去問 特許法・実用新案法・意匠法・商標法 【過去10年分収録】 (弁理士試験シリーズ)
2020年版 弁理士試験 体系別短答過去問 条約・著作権法・不正競争防止法 【過去10年分収録】 (弁理士試験シリーズ)
このうち判例対策は「知的財産法判例教室」1冊で十分です。
知的財産法判例教室とは!?
「知的財産法判例教室」は弁理士受験生向けの判例紹介本です。
知的財産法の判例集としては、「特許判例百選」などが有名ですが、弁理士試験の対策向けではありません。
おそらくこれを用いて試験勉強するといつまでたっても終わらず、合格への道は遠ざかります。
これに対して、「知的財産法判例教室」では、弁理士試験で出題されやすい判例を絞っています。
具体的にはここ最近出題された判例はほぼカバーしています。
特許法 | 意匠法 | 商標法 | 判例教室に記載あり? | |
平成26年 | ウォーキングビーム式加熱炉事件 | 出題なし | 出題なし | 〇 |
平成26年 | インクタンク事件 | 出題なし | 出題なし | 〇 |
平成25年 | 出題なし | 出題なし | 出題なし | - |
平成24年 | ボールスプライン軸受事件 | 出題なし | 出題なし | 〇 |
リガンド分子事件 | 出題なし | 出題なし | 〇 | |
メリヤス編機事件 | 出題なし | 出題なし | 〇 | |
高速旋回式バレル研磨法事件 | 出題なし | 出題なし | 〇 | |
平成23年 | 生理活性物質測定法事件 | 出題なし | 出題なし | 〇 |
ETNIES事件 | 出題なし | 出題なし | 〇 |
また、「知的財産法判例教室」は、その判例の趣旨を論文で書けるようにうまくまとめています。
いわば、「知的財産法判例教室」は、論文対策用の判例レジュメともいえます。
知的財産法判例教室の使い方
「知的財産法判例教室」は、1つの判例に対して、「判示事項」「判旨」「論文作成のエッセンス」「キーワード」「短答式でのポイント」「関連事項」の6つのパーツで構成されています。
ただし、僕が使用したのは「第6版」であり、今は「第9版」まで改良されているようなので若干変更があるかもしれません。
このうち、1つ1つの判例に判旨を丁寧に見ていくと時間も足りないので、「論文作成のエッセンス」と「キーワード」を見ていくだけでOKです。
これだけだとイメージがわかないと思いますので具体的に見ていきます。
出典:「知的財産法判例教室 第6版」松林真之監修 法学書院 第98~99頁
ここでは、論文試験でも頻出の判例である「ウォーキングビーム式加熱炉事件」をあげます。
判旨を読んでもよくわからないという人も多いので、「論文作成のエッセンス」と「キーワード」だけを見るだけでもOKです。
そして、「論文作成のエッセンス」を書けるように何度も繰り返し復習します。
例えば、余白のコピー用紙に実際にボールペンで書いてみて、キーワードが漏れないように書いてみるのがおすすめです。
判旨を覚えようとせず、「エッセンス」を覚えるようにするべきです。
「エッセンス」でいまいちよくわかならいところを「判旨」を見て確認する、といった感じです。
「知的財産法判例教室」の著作権法・不正競争防止法はやらなくてもOKです
判例対策は論文対策用であり、著作権法・不正競争防止法は、論文試験の範囲外です。
「知的財産法判例教室」には、「著作権法」「不正競争防止法」の判例も紹介されていますがこれらはやらなくてもOKです。
ただし、「意匠法」「商標法」についても判例が出題されることがあるのでこれらはやっておいたほうがよいです。
「特許実用新案」「意匠」「商標」をすべてあわせるとだいたい87くらいの判例が紹介されています。
これらについては「論文作成のエッセンス」で「キーワード」が漏れることなく書けることができれば判例対策はバッチシです。
判例対策は「知的財産法判例教室」1本に絞って勉強するのが合格への近道です。
最後に
以上をまとめます。
・弁理士試験の判例対策は「知的財産法判例教室」1本でOK ・各判例の「論文作成のエッセンス」を書けるようにする。キーワードは何かを理解する。 ・判旨を覚えようとしない ・著作権法・不正競争防止法はやる必要なし!
このブログでは、短期間で合格するための弁理士試験の勉強方法についても紹介していますのでご覧いただければと思います。
>>弁理士試験のおすすめの勉強方法を紹介します。この方法で1年弱の勉強量で合格しました。
以上