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知的財産権とは!?現役弁理士が分かりやすく解説します【3分で読めます】

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 僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

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知的財産権って何だろう・・・難しそうだなあ・・・

こうした疑問に答えます。

知的財産権って一見すると難しいように思われますが、この記事では知識0からでも理解できるように分かりやすく説明しています。

この記事を読めば、知的財産権のことが3分くらいで理解できます。

目次

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知的財産権で知っておきたいのは「5つ」です

 知的財産権を「5つ」答えてくださいと言われて5つ全て言えますか?

 答えは以下です。

・特許権

・実用新案権

・意匠権

・著作権

・商標権

 他にも「回路配置利用権」「育成者権」といったマニアックなものもありますが、主要なものは上の「5つ」です。

 「知的財産」とは「情報財」とも言われます。

 ここでいう情報とは形のないものであり、新たなアイデア、デザイン、ロゴマークなどがあてはまります。

 このようなアイデア、デザインといった情報は、第3者にマネされやすいという問題があります。

 そこでマネされないように法律によって、独占して使用する権利を与えることで、これらの情報を保護するのが知的財産権です。

 新たなアイデアは、特許権によって保護されますし、デザインは、意匠権によって保護されます。

 以下では、「特許権」「実用新案権」「意匠権」「著作権」「商標権」について詳しく解説していきます。 

1.特許権

・保護対象は有用な発明

・保護期間は出願から原則20年間

 有用な発明を保護するのが特許権です。

 ここで発明とは具体的にどのようなものでしょうか。アイデアだったらなんでもいいのでしょうか。

 日本の特許法第2条では「発明」の定義が規定されています。

 第2条 「自然法則を利用した技術的創作のうち高度なもの」

 これを読んでもほとんどの人は「ナニコレ?」という印象と思います。

 簡単に言うと、発明は「自然法則を利用したものでないとダメですよ」と言っているのです。後半は特に意識しなくてもOKです。

 自然法則とは自然界において体験によって見出される科学的な法則をいいます。

 自然法則にあてはまらないものとしては、ゲームのルールが当てはまります。

 一見すると、ビジネスモデルも自然法則を利用したものではなく、特許権の対象とみなされないように思われますが、コンピュータやインターネットを利用したものであれば特許権の対象とみなされます。

 例えば、アマゾンの「1-Clickシステム」をご存知ですか?

 よく利用する個人情報をあらかじめ設定登録すると、ボタン1回だけのクリックで注文できるシステムです。

 これはコンピュータやインターネットを利用したものであり、特許権の対象とみなされています。

 特許権の保護期間は出願から20年の間です。

 20年が過ぎると、保護されずに誰もがそのアイデアを使用することができます。

 このため、発明は永久に保護されるというものではありません。

 そこで、たいていの場合には特許権で保護されている発明を改良して、その改良発明の特許権をとっていくことの繰り返しが多いです。

2.実用新案権

・保護対象は有用な考案

・保護期間は出願から10年間

 実用新案は、小特許ともいわれています。

 特許が発明を保護するのに対して、実用新案では物品の形状、構造、組み合わせによる考案を保護します。

 ここでいう考案は、言い方があれですが、発明よりもショボイアイデアをいいます。

 実用新案のメリットは、特許庁の審査官による審査はなくて登録できることです。

 ただし、デメリットとしては、保護期間が特許の場合と比べると短いことです。

 もともと、この実用新案の制度は、戦後の日本企業が研究開発力が弱く、ちょっとした改良発明で権利をとれるように設けられた制度です。

 ちなみに戦後の日本企業は、アメリカの技術を安いライセンス料で買って、その技術を改良して成長していきました。

 ちょっとした改良でも登録までのハードルの低い実用新案制度は重宝されました。

 実は日本の高度経済成長を陰ながら支えていたのはこの実用新案制度だったのです。

 しかし、今はほとんどこの制度を利用することはありません。

 戦後の名残のような制度であり、今の時代には正直いってあっていない制度です。

3.意匠権

・保護対象はデザイン

・保護期間は登録から20年間

 デザインを保護するのが意匠権です。

 ここで意匠法第2条第1項では、デザイン(意匠)の定義について以下のように規定されています。

 第2条第1項

 この法律で「意匠」とは、物品(物品の部分を含む。第八条を除き、以下同じ。)の形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合であつて、視覚を通じて美感を起こさせるものをいう。

 要は、美観のある物品の形状、模様、色彩に関するデザインを保護しますよと言っているのです。

 意匠権も特許権と同様、登録されるためには特許庁審査官の審査があります。

 従来の物に対して「独自性」があり、かつ「美観を起こさせるもの」であれば意匠権をとることができます。

 ここで意匠権の保護期間は設定登録から20年間です。

 保護の更新はできません。

 意匠権に保護期間が設けられているのはシビアな感じがします。

 というのも、独特のデザインをもつ商品は、ユーザーから気に入られることが多く、何年経っても同じデザインであることが求められます。

 つまり、デザインは、永久に保護されるべきであるのですが、意匠権では設定登録から20年しか保護されません。

 意匠権が満了すると、他社は同じデザインをマネてきてもOKということになります。

 このようにデザインは意匠権では十分に保護しきれないので著作権や商標権で保護することも考えられます。

4.著作権

・保護対象は小説、論文、絵画、写真、音楽、映画などの著作物

・創作した時点で権利が発生※手続きも審査も不要

・保護期間は原則著作者の死後70年

・管轄行政は特許庁でなく文部科学省

特許権と意匠権は審査が必要が必要ですが、著作権は審査が不要です。

また、実用新案は手続きが必要ですが、著作権は手続きが不要であり、創作したら権利が発生します。

保護期間も原則著作者の死後70年ですので、とても長いです。

もともとは死後50年でしたが法改正で70年に延長されました。

法改正で著作権の保護期間も延長しやすいのも特徴です。

ここで、意匠権のところで、意匠権の保護期間は短く、デザインが十分に保護されていないという話をしました。

これに対して、最近の判例ではデザインもまた著作権で保護されるケースが目立っています。

例えば、アメリカの2017年の判例では、チアリーダーのユニフォームのおしゃれなデザインが保護されましたし、日本においても2015年の判例で幼児用のデザインの椅子が著作権で保護されました。

最近の世界の傾向では、製品のデザインも著作権で保護されるケースが目立っています。

5.商標権

・保護対象は、商品やサービスに使用するマーク(文字、図形、記号、音、立体的形状)

・保護期間は登録から10年。更新可能であり永久に権利を存続できる

商品やサービスに使用するマーク(文字、図形、記号、音、立体的形状)を保護するのが商標です。

例えば、コカコーラは登録商標です。登録商標の場合には、「コカコーラ®」というように表記します。

コカコーラ®が誕生したのは1886年であり100年以上も前です。味はほとんど変えていないようですが、今も売れています。

これはコカコーラ®という長年築き上げたブランドが消費者に購買意欲を惹き起こすためです。

ものが売れるためには「ブランド」か「USP(独自性)」のいずれかです。

良く知らない会社のコーラも販売していますが、多少高くてもコカ・コーラ®のほうを買う人が多いと思います。

こうしたブランドを保護するのが商標権です。

一方、コカ・コーラが商標登録されていなければ、ほかの会社も名前をパクってコーラを売り出してしまいます。

そのコーラがまずかったりすれば、コカ・コーラ®の信用もガタ落ちですし、名前が似ているとコカ・コーラと混同して買う人も増えてきます。

このようなことがないように、ブランドを保護するために商標登録はぜったいにやったほうがよいです。

登録されれば更新制度があるため永久に権利を存続させることができます。

コカ・コーラ®という文字だけでなく、図形、記号、音、立体的形状も保護対象に含まれます。

ここで、意匠権のところで、意匠権の保護期間は短く、デザインが十分に保護されていないという話をしました。

そこで意匠権とともにデザインプロダクトを立体的形状として商標登録することも考えられます。

商標権は知的財産権のなかでももっとも重要度は高いといえます。

最後に

以上、知的財産権の中でも重要なものを解説していきました。

特に商標権はブランドを守るためにぜひとっておきたいところです。

わたくし士業男子やまも近々特許事務所を立ち上げる予定であり、もし知的財産についてご相談があればぜひご連絡をいただければと思います。

相談は無料です。メールでもテレビ電話でもじかに会ってご相談でもどんな形であれ対応します。

ぜひよろしくお願いします!

また弁理士はこれらの知財のスペシャリストです。

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以上

開業予定の特許事務所です。お仕事の依頼があれば是非!

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