弁理士

弁理士をとっても就職が難しいという話は本当なのか!?現役弁理士が答えます

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 僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

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弁理士なあ。とっても就職できないのかなあ・・・士業はオワコンってニュースで言っていたし、特許出願件数も減っているみたいだし・・・弁理士の資格取っても年齢制限とかあったりするかもだし・・・

こうした疑問に現役弁理士が答えます。

目次

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弁理士の就職先

本年度も口述試験が終わり、いよいよ来月には合格発表です。合格したら弁理士としてジョブチェンジをしようと考えている方も多いと思います。

まず弁理士の資格を取得した人の就職先についてお話しします。

就職先はだいたい以下のとおりです。

・特許事務所

・企業知財部

・翻訳会社

企業知財部の場合、大手だと弁理士の資格の有無よりも知財経験の有無が重要視されるので弁理士の資格はもっていてもあまり意味がないかもしれません。

翻訳会社でも一部は弁理士を募集しているところもありますが、弁理士の資格の有無より英語力が優先されるため弁理士の資格はあったらベターという感じです。

企業知財部、翻訳会社の場合には、弁理士の資格はあったらベターという感じであり、これだけで就職できるかというと正直微妙です。

一方、たいていの方は弁理士の資格をとると特許事務所へ転職すると思います。

特許事務所へ転職する場合、弁理士の資格があれば就職できるのでしょうか。

 弁理士をとれば特許事務所への就職は可能か

弁理士の資格をとれば、30代未経験でも特許事務所へ就職できるの!?

特許事務所の就職活動で見られる内容は以下のとおりです。

・弁理士の資格の有無

・年齢

・実務経験

・これまでに何を経験してきたか(大学の専攻内容、企業経験)

ここで、特許事務所によってはこれらの重要度が違ってきますが、弁理士の資格をとれば年齢、実務経験、大学の専攻内容、企業経験のしばりがぐんと緩くなります。

ただし、弁理士の資格をとったら特許事務所へ就職できるかというとそこは微妙です。

例えば、50代半ばで弁理士の資格をとっても実務経験が未経験であれば、特許事務所への就職は難しいです。

一方、30代で職歴がほとんどなくても弁理士の資格をとっていれば、特許事務所への就職はできます。

つまり未経験の場合に、弁理士の資格をとればあとは特許実務をこなせるポテンシャルがあるかどうかを特許事務所は見ます。

そのポテンシャルを判断する材料が、年齢と大学時代の選考内容と企業経験です。

重要度としては、年齢>大学時代の専攻内容≧企業経験です。若ければ企業経験はあってもなくてもOKです。

ちなみに僕は企業経験ほぼゼロでしたが、30間近で特許事務所へ就職できました。

年齢は30代であれば未経験でも特許事務所への就職に困らないでしょう。

 未経験弁理士でも30代までなら特許事務所へ就職できます

なぜそう言えるか。下の図を見てください。

出典:日本弁理士会会員の分布状況(2019年8月31日現在)
https://www.jpaa.or.jp/cms/wp-content/uploads/2019/10/dstribution-201908.pdf
※マーカは筆者の加筆。

これは最近の弁理士の年齢分布をしめしたものです。

見てください。35歳以上~65歳未満がほぼしめています。

一方、35歳未満は相当少ないことがわかると思います。

そして弁理士の大半は特許事務所でつとめます。

すなわち、特許事務所では弁理士って35歳未満って若手なのです。

35歳~40歳未満でも若手といってもいいくらいです。

企業の場合は30を過ぎると中堅だとか一部はベテラン扱いされることもあると思いますが、

特許事務所では、30代でもまだまだ若手の部類なのです。

このため、特許事務所の場合には、30代未経験でもまだポテンシャルがあるとか伸びしろがあると思われるため就職はしやすいです。

 理系のバックグラウンドがある弁理士は就職しやすい

さらに理系のバックグラウンドがあれば、未経験でも特許事務所からポテンシャルがあると認められやすくなり特許事務所を選べます。

理系のバックグランドは、理系学部卒であればよいですが、修士卒や博士卒であればより評価されますし、それに加えて企業で研究開発経験があればなおさら評価されます。

特に今ではIT系の出願件数が伸びているのでIT系に強ければ特許事務所選びに困らないかなと思います。

理系のバックグラウンドだけではなく、企業で知財経験があったりそういった経験があっても評価はされます。

ここまでの内容をまとめます。

・未経験弁理士の特許事務所の就職状況

・特許事務所では、弁理士の資格の有無、年齢、これまでに何をやってきたのかが見られる

・弁理士の資格をもっていると特許事務所から評価されるが、さらに特許実務をこなせるポテンシャルがあるかどうかも見られる。

・ポテンシャルとして、年齢>大学の専攻内容≧企業開発経験の順で見られる

・30代までなら未経験でも特許事務所へ就職できる

・大学で理系を専攻していれば特許事務所を選べる。企業開発経験があればさらに良し。

 未経験弁理士が特許事務所へ就職するなら転職エージェントは利用したほうがよいです

 これから特許事務所へ就職しようと思うなら転職エージェントは利用したほうがよいです。

 おそらく祝賀会に行ったりすると事務所から勧誘をうけたりすることがあります。

 誘いがくれば悪い気はしません。しかし、果たしてそこがいい事務所か、今後のキャリアアップにつなげられる事務所かどうかは怪しいです。

 僕も自分でパテントサロンを見て特許事務所へ就職したものですが、最初の特許事務所は失敗でしたw

 もっと特許事務所の評判を知ってから就職活動すべきだっと後悔しています。

 このようなことがないように転職エージェントを利用するのも手かと思います。

 転職エージェントを利用すれば転職活動の負担は大きく省けますし、なにより失敗しない特許事務所選びができます。

 エージェントとヒアリングをして自分の希望条件に合致した特許事務所をエージェントから紹介してもらうのが理想です。

 ただ、特許事務所に特化したエージェントを利用するのがベストです。大手転職エージェントはこの業界を知らなすぎること多すぎで正直使えないです。

 そこでおすすめしたいのが、「リーガルジョブボード」です。

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 なお、リーガルジョブボード聞いたことないし大丈夫なのかと思った場合には下記の記事をご参考ください。特許事務所に特化したエージェントは他にもありますが、それらに比べてリーガルジョブボードがなぜおすすめなのか理由がわかると思います。2分くらいで読めます。

 >>転職サイト「リーガルジョブボード」に取材をしてきた話|特許業界の裏話もあり!?

 40代以上では弁理士をとっても就職は難しいのか!?

 以上のように、特許事務所では弁理士の資格をとれば評価されますが、さらに特許実務ができるかどうかのポテンシャルを見られます。

 ポテンシャルでは年齢が重要です。若ければ若いほどいいです。

 特許実務をある程度1人前にこなすには2~5年くらいかかります。若ければ若いほど体力や脳もパワフルなので2~3年くらいでマスターできますが、年をとれば4~5年くらいかかるかもしれません。

 40代以上の場合には、正直言ってほぼ即戦力的なものが期待されます。

出典:日本弁理士会会員の分布状況(2019年8月31日現在)
https://www.jpaa.or.jp/cms/wp-content/uploads/2019/10/dstribution-201908.pdf
※マーカは筆者の加筆。

 上図の弁理士分布でもわかると思いますが、弁理士の場合、40代がピークです。

 このため、特許技術者としての実務経験、知財部の経験などがあればポテンシャルを考慮され就職できる可能性はあると思いますが、未経験だと正直厳しいかなというのが印象です。

 ただ内定をもらえる特許事務所は探せばあります。

 実際に、僕の前の特許事務所では未経験40代半ばの弁理士を採用したそうです。

 そこから40代で実務をみにつけるためには相当の覚悟はしたほうがよいです。

 最後に

 以上のとおり、弁理士をとって就職できるかどうかは年齢によって変わります。

 ただ、30代なら弁理士をとれば未経験でも特許事務所へ就職できますし、十分間に合います。

 30代でジョブチェンジできる職種ってあんまりないと思うので、一発逆転を目指したいなら弁理士はおすすめです。

 このブログでは弁理士の勉強方法についても記事を書いていますのでよければご覧ください。

>>弁理士試験のおすすめの勉強方法を紹介します。この方法で1年弱の勉強量で合格しました。

以上

>>おすすめの記事(これから特許事務所へ就職しようと思う方は参考になると思いますのでご覧いただくことをおすすめします。)

>>特許事務所への転職のやり方|失敗しない適切な方法

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