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弁理士はAIに置き換えられるのか!?現役弁理士が徹底解説します

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 僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

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弁理士ってAIに置き換えられてなくなっちゃうの!?

こうした疑問に答えます。

目次

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 弁理士はAIに置き換えられる!?

 かなり前の話ですが、2015年12月に公表されたオックスフォード大学と野村総合研究所の研究で、「AIによる代替可能性の高い職業」に「弁理士」が挙げられていました。弁理士がAIに代替される可能性はなんと「92.1%」ととても高い結果を得たということです。

 この衝撃的な数値を見て、弁理士を目指している方の中で、「ああもう弁理士って将来性なさそうだなあ」「弁理士オワコンじゃねえかw」と思った方も多いかもしれません。

弁理士ってAIに置き換えられてなくなっちゃうの!?

どや弁
弁理士には、特許を専門にする特許弁理士と商標を専門にする商標弁理士の2つのタイプに分かれます。一概にまとめるよりもそれぞれに分けて考えた方がよさそうです。

 特許弁理士と商標弁理士で分けて考えると以下のようになると想定されます。

・特許弁理士・・・今の20代でも逃げ切れます。心配無用です。

・商標弁理士・・・すでにAIに置き換えられつつあります。AIトレーナー目指しましょう。

商標弁理士はオワコンなのか?

どや弁
今のビジネスが今後通用しなくなるくらいで別のやり方で上手く行きますよ。少なくともAIで仕事を奪われることはないです。

ちなみにAIで仕事を奪われるっていう話は幻想ですよ。

仕事の形態が変わるのであって奪われて職業がなくなるというのはありません。

これについては「いまこそ知りたいAIビジネス」を読めば理解できると思います。


いまこそ知りたいAIビジネス

商標の仕事がAIに置き換えられる理由

商標の仕事がAIで置き換えられつつあるって話。詳しく聞きたいな。

 ここでは商標の主な仕事を説明して、その後にAIが今できることを述べます。

 商標弁理士の主な仕事は出願業務です。クライアントから商標権の取得を依頼されて権利化を目指します。

 ここで、商標の権利化業務の中で最も大きなウェイトをしめるものは何でしょうか。

 それは「調査」です。

 商標権をとりたくても、すでに同じ商標が登録されていては商標権をとることはできません。

 このため、先行調査なしに商標登録出願しても、同じ商標がすでに登録されていては出願するだけ無駄です。

 また、先行調査で似たような商標が登録されていたことがわかっていれば、文字や図形などを更に組み合わせて差別化した上で商標権をとりにいく、といった戦略も立てられます。

 一方、調査の後は、商標出願の手続きというのは実は形式的なものであり、特段の専門性を必要としません。

 それなのに、クライアントはなぜわざわざ弁理士に依頼するかというと確実に権利化を図りたいためです。

 権利化を図るためには先行調査がとても重要となります。

 先行調査では、依頼商標と、すでに登録されている商標とが同一か類似しているかどうか判断します。

 ここで類似判断というのは、以下の3つで判断されます。

 1.「外観類似」・・・見た目の類似

 2.「称呼類似」・・・呼び名の類似

 3.「観念類似」・・・商標のイメージが似ているか

 これらの類似判断は過去の経験や判例などを元に判断されうるものであり、専門家でないと判断は難しいものなのです。

 また、商標が単なる文字だけならば判断は容易ですが、文字のフォント・図形との組み合わせ、更には音、立体形状などにも商標の範囲は及びますから判断がとても難しくなります。

 こうした調査をしっかりとして類似判断を行い、確実に商標権をとっていくのが商標弁理士の主な仕事です。

 これに対して、AIは画像認識がとても得意です。

 今では顔写真から個人を識別できたりしますし、膨大なデータをもとに性別、年齢、感情を推定することもできます。

 そして、AIにより、今では商標の類似判断も可能となりつつあります。

 特許庁の膨大な商標データから、依頼商標の画像データに類似したものを抽出することもできます。

 最近、「AI VS 弁理士 商標調査対決」というイベントが行われました(https://www.cloudsign.jp/media/20191011-aivspatentlawyer1st/)。

 この主催者がすでにAIをシステムに取り入れてウェブ上で商標登録出願をできるようにした㈱TORERUです。

 このイベントでは、ベテランの3名の商標弁理士と、AIとの商標調査対決が行われました。

 この対決の詳細は、お題の商標に対して、最も類似した商標を特許庁の商標データサイトから探し当てるというものです。

 これはサーチ力が問われる商標弁理士の腕の見せ所です。

 結果は、商標弁理士の3人のうちの1人がAIに1ポイント差で勝利しました。

 言い換えるとこれは商標弁理士の残り2人はAIに負けたことになります。

AIの勢いやばいよなあ。

士業男子やま
AIを使いこなせればビジネスチャンスは広がりますね。今は商標登録出願数はとても伸びています。AIで厄介な作業を自動化させて集客ができれば相当儲けられますよ。

 現在でこのくらいの勢いですから数年後は更に加速していることが予想されます。

 ただし、商標弁理士の仕事がなくなるわけではありません。ビジネスの形態が変わるだけです。

 むしろ面倒な調査の作業が省けて、今後は商標弁理士も効率よく快適に仕事ができるかもしれません。

 ただこれはもうAIトレーナーを目指すしかないですね。 

特許の仕事がAIに置き換えられない理由

逆に特許の仕事ってなんでAIに置き換えられないの!?

ここでは特許の主な仕事を説明して、その後にAIが今できることを述べます。

特許弁理士の主な仕事は特許明細書の作成です。

特許明細書は、簡単に言うと、アイデアを文章化した文書です。

この文書を特許庁に提出して審査が行われ特許をとることができます。

ここで単に特許をとればめでたしめでたしというものではありません。

広い範囲で特許をとることが弁理士の役目です。

いかに個別のアイデアを概念化してそれを文章に落とし込めるか。

これには技術力の高さだけでなく、適切にアイデアを表現していく文章力も必要となっていきます。

つまり特許明細書の作成には「創作性」の要素も重要となっていきます。

一方、AIができることは膨大な学習データをもとに、画像、音声、言語などを解析したり処理したりすることです。

一方、AIは現在のところ、クリエイティブな処理をこなすことはできず、アイデアを適切な表現に文章化するといった創作的な処理は不可能です。

このため、AIは特許弁理士の仕事をこなすことは不可能です。

もちろん何年後かにはその処理は実現できる可能性はありますが、それは何十年も先でしょうし、これができれば弁理士のみならず他の仕事もほぼ全て置き換わります。

少なくとも今の20代は逃げ切れます。

士業男子やま
実は特許明細書の作成もAIに置き換わったら楽でありがたいんですけどね。仮にAIに置き換わっても特許弁理士の仕事はなくならないですし、独立開業すれば人を雇わずに済むのでウハウハっすよ。せめて調査だけでもAIに置き換わってほしいですがそれも難しいんですよ
やまは金儲けのことばかり考えているんだな。

 特許事務所とAI

今後TORERUのようにAIを使って新たなビジネスをする特許事務所が増えるだろうな。
士業男子やま
今は大手特許事務所が天下をとってますが、その事務所の所長クラスのトップが残念がながらここ10年くらいアップロードされていない現状です。今も10年以上前のビジネスでやっていけると思っています。このため、大手特許事務所の勢いがなくなるとそのしわよせは所員に来るかもしれませんね。
事務所も見極めが必要だなあ。けどこれから独立開業する人にはチャンスがあるね。
士業男子やま
そうです!僕も近々独立開業するので特許相談があれば是非こちら(yamatenisan@gmail.com)まで~

特許弁理士としての仕事はこれからも変わらないと思いますので、しっかりと特許明細書が書けるようになることが重要です。

特許明細書の書き方については過去記事でも書いていますのでもしよければご参考ください。

特許明細書の書き方を現役弁理士が教えます

以上

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