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特許のメリットは!?【スタートアップ向けに解説】

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悩んでいる人
特許をとろうか迷っているけど、

特許とるのに結構お金がかかるよなあ・・・

それ以上のメリットってあるのかなあ・・・

こうした疑問に答えます。

本記事の信頼性

 本記事を書いている人は、

「特許事務所」

「TMI総合法律事務所」にて300件以上特許明細書を書いてきており、

「旭化成知的財産部」にてリエゾンの立場で特許明細書・中間処理に携わり、

多くの特許査定を取得しています。

 

本記事の内容

スタートアップ向けの特許のメリットとデメリット

特許をとるメリットは大きく5つある

士業男子やま
スタートアップが特許をとるメリットは大きく5つあります。

①資金調達がしやすい

②大企業にアライアンスされやすくなる

③競合他社の参入阻止

④クロスライセンスの弾

⑤侵害訴訟を起こされにくい

①と②については攻撃(オフェンス)の側面があり、③~⑤については防御(ディフェンス)の側面があります。

順番に解説していきます。

①資金調達がしやすい

まず1つ目に上げられるのが「資金調達」をしやすい点であり、これは特許を出願していないスタートアップよりも、特許を出願しているスタートアップの方が、資金獲得確率が高いということです。

 ここでポイントになるのが、必ずしも特許をとる必要があるわけではなく、出願していればよいという点にあります。

 具体的なデータとして以下のものを紹介します。

引用元:特許行政年次報告書2019年版「スタートアップ企業にとっても特許権の取得は重要」

 

 いくつかの業種を対象に、ベンチャーキャピタルからの資金調達額が判明しているベンチャー企業を対象とした分析結果。

 上の図では、上の折れ線が特許出願を行った場合の資金獲得確率であり、下の折れ線が特許出願を行わなかった場合の資金獲得確率をあらわしています。

 上の図の結果から、特許出願をした方が、早い段階で資金が得られる可能性が高いことがわかります。

 

引用元:特許行政年次報告書2019年版「スタートアップ企業にとっても特許権の取得は重要」

 さらに職種別に見てみると、IT業では、特許出願をするだけでも資金獲得確率に十分な効果があることがわかります。

 なぜこのように資金調達に好影響を与えるのでしょうか。

 1つの理由としては、知財を活用しているスタートアップの方が投資家にとって成功する可能性が高いと考えていることが挙げられます。

 このように、資金調達をしやすいというのが理由の1つとして挙げられます。

②大企業にアライアンスされやすくなる

次にあげられるのが、「アライアンスされやすい点」です。

特許を出願すると、出願してから1年6月後に公開されてしまいます。

アイデアが公開されてしまうことは、デメリットともいえるかもしれませんが、これはスタートアップにとってはメリットともいえます。

というのは、大企業では、新たな市場の参入のために他社の知財情報をウォッチングしている可能性が高いからです。

今は自社の知財情報だけでなく、他者の知財情報も含めたIPランドスケープが主流です。

IPランドスケープの記事はこちらです。

そして、スタートアップの特許出願もまた、ウォッチングの対象になりやすく、出願内容によってはアライアンスのきっかけとなりえます。

③競合他社の参入阻止

特許をとる大きなメリットが、特定の市場の競合他社の参入を阻止できることです。

このメリットがいかに大きいものであるか以下に具体例を踏まえて解説します。

 

例えば、スマホのように画面をタッチして操作できる腕時計(スマートウォッチ)を思いつきました。

発明者は、このアイデアをもとにビジネスを始め、設計開発して製品化して販売しました。

このアイデアは革新的で値段が高いもののとても順調に売れ行を伸ばしてました。

この場合、競合他社は、製品を分析・解析して模倣品を販売するおそれがあります。

そうすると、競合他社の参入により、順調に売れ行きを伸ばしたものが落ち込みます。

このため、革新的なアイデアを思いついても、防御力が乏しければいとも簡単に競合他社にやられてしまいます。

そこで、防御力を高めるために必要なことが特許をとることです。

 

特許をとれば、模倣品の製造・販売は特許権の侵害となりえます。

そうすると、競合他社は、製品の処分を義務付けられたり、製品を作るための製造設備は廃棄しなければならないというリスクを背負います(差し止め請求)。

このため、競合他社は相当のダメージを被るリスクを背負ってまで競合品の模倣はしないはずであり、安全に市場を独占することができます。

 

このように、特許をとれば競合他社の差し止め請求ができるため、競合他社の参入を阻止できるという点がメリットにあります。

④クロスライセンスの弾

また、競合他社の特許ライセンスを取得したい場合、自社に特許をもっているとクロスライセンスにもちこみやすく、高額なライセンス料を払わなくてすむというメリットもあります。

⑤侵害訴訟を起こされにくい

さらに、自社に競合他社が今後侵害しそうな特許をもっていれば、競合他社から特許権の侵害訴訟を訴えられるリスクが低くなります。

また、このようなケースにおいてクロスライセンスにもちこみやすくなります。

特許をとることのデメリットは2つあります

悩んでいる人
逆に特許をとってデメリットになることはお金以外にあるのだろうか・・・

デメリットとしては2つあります。

・出願内容の公開

・特許出願から20年経つと特許切れ

まず、特許権の保護期間は更新できません。

出願日から20年をたつと特許権は消滅します。

この点を注意してください。

また、特許出願から1年6月後に公開されてしまいます。

公開され、しかも特許がとれない(あるいは特許自体がとれても他社競合を排除できないほど権利範囲が狭い)場合には、無駄に公開しただけということになります。

このようなことがならないように、代理人を使うなら腕のいい弁理士を利用することをおすすめします。

私士業男子やまは、7年以上の実務経験で多くの特許をとった実績もあるのでもしご相談があればぜひご連絡をいただければと思います。

>>FOX国際特許事務所の特許権利化サービス

特許をとることのメリットのまとめ

①資金調達がしやすい

②大企業にアライアンスされやすくなる

③競合他社の参入阻止

④クロスライセンスの弾

⑤侵害訴訟を起こされにくい

本記事を書くにあたり、「スタートアップの知財戦略」を参考にしています。

おすすめです。

以上

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