特許

特許をとることのメリットとデメリットを現役弁理士が分かり易く解説します

投稿日:

 僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

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これからいいアイデアが思いついたのでビジネスを始めていこうと思うんだけどこのアイデアって特許を取ったほうがいいのかな?特許をとるメリットとデメリットが知りたいな

こうした疑問に現役弁理士が答えます。

目次

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特許をとることの決定的なメリットは1つだけ

発明をして特許をとると大儲けができるイメージがあるな。特許をとると儲けられるのかな。
どや弁
特許とって金儲けという考えはずれていますよ。

特許をとる決定的なメリットは「1つ」だけです。

競合相手が無断でアイデアを模倣することを防止するためです。

特許をとることはアイデアを守ることにあり、防御力を高めていくことにあります。

特許をとって金儲けという攻撃的な面というよりも防御的な面が大きいです。

特許をとったアイデアを第3者が実施した場合特許権の侵害にあたります。

特許権の侵害にあたると特許権者は侵害を停止することができます。

これは競合相手に相当なダメージを与えます。

例えば、スマホのように画面をタッチして操作できる腕時計というアイデアを思い付いたとします。

発明者は、このアイデアをもとにビジネスを始め、設計開発して製品化して販売しました。

このアイデアは革新的で値段が高いもののとても順調に売れ行を伸ばしてました。

ところが、この爆発的に売れた製品を競合相手が分析したり解析したりして模倣品を製造して販売しました。

似たようなものが競合相手から販売されると順調に売れ行きを伸ばしたものが落ち込みます。

しかも競合相手が更に価格を安く設定すると、クォリティは同じものですからどんどん売れ行きは落ち込みます。

そうするとせっかくこちらがアイデアを思い付いたのに価格も下げないといけません。

このように競合相手が同じビジネスに参入するとせっかくいいアイデアを思いついても利益を回収することができません。

つまり、アイデアを思いついても無防備の状態で市場に参入しても競合相手が攻撃されてしまいます。

そこで競合相手からの攻撃を防止するために特許を取ります。

特許をとれば、法律の規定により競合相手がアイデアを模倣すると侵害と判断されます。

そうすると、競合相手の製品は処分を義務付けられたり、製品を作るための製造設備は廃棄しなければいけません。

競合相手にとってこれは相当の痛手です。利益がぶっ飛ぶどころか大赤字になってしまいます。

このため、アイデアに特許をとることで、競合相手はそのアイデアを模倣できず、そのアイデアを生かしたビジネスに参入できません。

そうすると、発明者は、そのアイデアを生かしたビジネスを独占することができ、そのビジネスが上手く行けば莫大な利益を得ることができます。

このように、アイデアを思いついてビジネスを始めることが仕掛けるという攻撃であれば、それに対する防御も備えておく必要があり、この防御が特許権に相当します。

特許をとって儲けるというのは間違いではないですが、あくまでも防御的に位置づけです。

競合相手の模倣防止以外のメリットってないの?
どや弁
第3者に特許を提供してライセンス料を貰うこともありますよ。ただしライセンス料のために特許を取るケースは少ないですよ

ライセンス料はどちらといえば侵害を完全に阻止できずに妥協的な位置づけです。

競合相手が特許アイデアを模倣したら侵害になりますが侵害と法的に認められるためには訴訟に踏み込まないといけません。

たいていは競合相手に警告書を通知して侵害を阻止しますが、それでも効果がなければ訴訟に踏み込みます。

訴訟になると長期化しますし、訴訟にかかる費用も膨大です。

競合相手にしても販売停止や製造設備の廃棄はなんとしてでも阻止したいものです。

そうすると妥協点が必要となってきます。

そこで、競合相手は特許権者にライセンス料を支払うことによって訴訟に踏み込むことなく和解します。

特許権者にしてみれば、独占的にアイデアを活かしてビジネスを始めたほうがライセンス料をもらうよりも儲かることが多いです。

特許をとるとライセンス料がもらえるから儲かるという考えがありますが、ライセンス料をもらえるのは侵害を阻止できなかった場合の妥協的な位置づけであり、メインとはいえないです。

士業男子やま
それ以外のメリットとしては製品に特許をとりましたよ~とアピールすることで信頼性販売力促進などもありますよ

特許をとることのデメリットは2つあります

逆に特許をとってデメリットになるってことはあるの?
どや弁
まずはお金がかかることですね。弁理士に特許出願を依頼する場合には出願手数料がかかります。出願手数料は30万円くらいです。さらに特許出願で特許庁審査官に審査してもらうための審査料もかかりますし、その後特許をとると特許料も毎年かかります。
お金以外のデメリットは?
どや弁
お金よりも重要なデメリットはアイデアが公開されてしまうことです。原則特許出願の日から1年6月経過すると、そのアイデアが公開されてしまいます。特許庁から特許公報としてアイデアが公開されてしまいます。ただし特許をとると、公開されても模倣できないですが、特許権は出願日から20年経つと消滅してしまいます。このため、出願日から20年後には第3者は自由にそのアイデアを模倣できます。

特許をとることの決定的なデメリットは、一定期間後のアイデアの公開です。この場合、特許をとれなかった場合には、無駄にコストを払っただけでなく、アイデアも公開してしまうことになり発明者は得をしないどころか大損になってしまいます。

このため、特許を出願するなら確実に特許をとる必要があります。

ただし特許をとるためには、特許法をしっかりと理解した上で手続きのための書類を作成しなければなりません。

このため、発明者が特許法を理解せず特許出願すると大痛手を食らう可能性が高いです。

発明者でも自ら特許出願をすることは可能であり、この場合弁理士に支払う手数料を負担せずにすみますが、特許を取るそもそもの目的が達成されない虞が高くなります。

このため、特許出願をする場合に、弁理士に特許相談をしてサポートしてもらうことをおすすめします。

そうなのか。周りにいい弁理士いないから困ったなあ。。
士業男子やま
ここ!ここにいますよ~!僕は経験7年、年間100件以上明細書を書いてきた特許を知り尽くした弁理士なので相談からでも是非使ってください!!相談無料です!!

最後に|特許相談があれば是非!

以上のように特許の目的はアイデアの保護であり、アイデアを生かしたビジネスの競合の参入防止です。

特許はビジネスを始めるための防御的手段です。

特許を取ったからといってそれ自体で儲かるものではないですが、特許をとっていなければ製品を解析され模倣された場合にどうすることもできません。

そこでいいアイデアを思い付いたら特許出願をすることをおすすめします。

そして特許を確実にとるために特許出願は弁理士に相談しながらすすめたほうがよいです。

僕も来年から独立開業しますので僕に特許相談していただければと思います。相談料は無料です!

お問い合わせはメール(yamatenisan@gmail.com)かツィッターDMに頂ければと思います。

以上

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