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年功序列制の大手特許事務所の闇|若手はやめた方がよい理由

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 僕は、とある法律事務所へ働く弁理士🙈

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 僕は、これまでに知財業界で以下のところに働いていきました。詳しくはこちらです。

・中小特許事務所(最初の特許事務所。出願業務を主に担当。)

・中小特許事務所(特許明細書の書き方を一通りマスター。)

・大手メーカー知財部(発明の発掘等の出願業務と他者特許の分析)

・大手法律事務所(出願業務を主軸とし、弁護士と協同して鑑定なども担当)

 このため、色んな特許事務所を経験したり、企業知財部にも渡り歩いてきたので知財業界には結構詳しいです。

 そこで今回は「年功序列制の大手特許事務所の闇|若手は行かない方がよい理由」というタイトルにてお話ししたいと思います。

 

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年功序列制の大手特許事務所に行くのを若手はやめた方がよい理由

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僕は、特許事務所に勤めている多くの知人と情報交換しています。特に同じ苦難をともにかち合った知人が年功序列制の大手特許事務所に勤めており、彼を通じてそこの内情を知りましたがそれを聞くと若手は辞めた方がいいかなと思います。

その理由は以下のとおりです。

・年収が安い

・スキルアップしにくい

・ベテラン所員を養うために働いているようなもの

以下順番に説明します。

(年収が安い)

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まず年収が安いです。特許実務のある若手ですら安いところが多いです。弁理士資格を取得してスキルを身につけても500~600万円くらいしか年収を出さないところが多いです。これでは何のために弁理士資格を取ったのかよくわかりません。おまけに売り上げをどれだけ稼いでも評価されず、昇給もそれほど多くはありません。

その一方で、40代以上のベテラン所員は好待遇であることが多いです。これは単に年数を重ねて給料がよくなったこともありますが、10数年前のリーマンショック前は特許事務所も比較的好景気であったことが要因です。そして、この時代に入所した所員は入所時の年収が比較的よく、それに昇給を重ねて今も好待遇のようです。

これに対して、リーマンショック後は特許事務所の景気も悪くなり、それ以降に入所した所員の年収は低めに抑えられています。そして、昇給額もリーマンショック前と比べるとそれほど高くはないため、どれだけ頑張っても年収は上がらないようになっています。これは、特許技術者だけでなく若手弁理士もあてはまります。

そして、特許事務所ではなかなかベテラン所員をクビにできず、しかも年収を下げることもできないため、ベテラン所員の年収を維持しながら若手の給料を減らしていくという仕組みができています。年功序列制の大手特許事務所では、仕事ができない、あるいはさぼっている所員でもなかなかクビにしません。このため、年功序列制の大手特許事務所では、仕事のできる20~30代の若手弁理士は、ベテラン所員を養うために働いているといってもいいかもしれません。そして、今では、30代の若手弁理士たちが転職してすっぽり抜けているところもあるみたいであり、そのしわよせは残留している若手弁理士と特許技術者にきているようです。

このような特許事務所は給与体系の見直しが必要であるように思われますが、たいていの事務所は、どうも古い体質のようでこの給与体系を変える見込みはないようです。

(スキルアップしにくい)

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次にスキルアップがしにくいところが多いです。大手特許事務所では、十分な指導を受けにくい傾向にありますが、更に年功序列制の場合には指導が十分でないところが多いです。これは、年功序列制なのでスキルがなくてもクビにはなりにくい職場環境があり、何年たっても実務を十分に積んでいない弁理士・特許技術者の割合が高いためです。また、ある大手特許事務所では指導しないことを是としているところもあるようです。

年功序列制の大手特許事務所の中には丁寧に教えてくれるベテラン弁理士の方もいますが、それはほんの一部です。そういう上司に巡り合えることはあまり期待しない方がよいと思います。

このため、年功序列制の大手特許事務所では、そこでずっとやっていくことは難しくはないですが、スキルアップしてよそで通用することは難しいと思います。

(ベテラン所員を養うために働いているようなもの)

以上のように、年収も低く抑えられ、スキルアップも期待できないので若手はやめた方がよいと思います。特に特許実務ができる若手は行くべきでないです。パートナーから仕事を振られて売り上げを稼いでも事務所が潤うだけです。年収も上がらず、時間と体力を消耗して損をするだけです。例えが変かもしれませんが、換金できないメダルを貯めているようなものです。特許事務所では個人プレーで自分がやればやるほど稼げる所が売りですが、このようなところでは連帯性のようなものであり、事務員を含めベテラン所員を養うために働いているようなものです。

就業規則が整っていない事務所もある

さらに、補足しておくと年功序列制の大手事務所の中には就業規則が整っていないところもあります。就業規則が整っているところは、残業せずに比較的帰り易いですが、このような事務所はパートナーから一日中働かされるところが多いです。サービス残業、低年収、低スキルの3重苦です。こういう事務所は未経験、経験者問わずやめておいたほうがよいです。

面接において給与システムはしっかりと聞くべき

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以上の通り、年功序列制の大手特許事務所では若手はやめたほうがよいです。特に特許実務を身につけた若手弁理士・特許技術者はやめたほうがいいです。

ただし、特許事務所では給与システムがどうなっているのかよくわからないところもあると思うので、そういうところは面接の場でしっかりと聞いておくべきです。あるいは転職エージェントに相談するのもよいと思います。転職エージェントは特許事務所に実際に足を運び、給与体系などを取材しており、事務所の内情を把握しています。このため、転職エージェントの利用もおすすめします

そこで転職して失敗しないためには<strong>「特許事務所の選び方」が重要</strong>です。

このブログでは、失敗しないための特許事務所への転職活動のやり方の記事を書いていますのでこちらが参考になると思います。

是非ご覧ください。

失敗しない特許事務所への転職のやり方の記事はコチラ

 転職は面倒ですが、即行動してフットワークを上げることが成功のコツです。転職エージェントを利用すると仕事と両立させてできるのでおすすめです。ぜひ利用することをおすすめします。

最後に

もし転職を考えている方がいてご相談いただきたいことがあれば僕のメールアドレス(yamatenisan@gmail.com)かツィッターDMまでご相談いただければと思います。

以上

開業予定の特許事務所です。お仕事の依頼があれば是非!

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