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特許事務所によって仕事は異なります|各特許事務所の弁理士・特許技術者の仕事を徹底解説

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僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

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 僕は、これまでに中小と大手の特許事務所(法律事務所)で働いた経歴があります。詳しくはこちらです。

・中小特許事務所(最初の特許事務所。出願業務を主に担当。)

・中小特許事務所(2か所めの特許事務所。ここで特許明細書の書き方を一通りマスター。)

・大手法律事務所(出願業務を主軸とし、弁護士と協同して鑑定なども担当。今ここ。)

 この経歴のように、僕は大手も中小も両方経験しています。また、それぞれの事務所にいる知人からも事務所内の情報を聞いたりしています。

 これまでの経験から分かったことがあります。

それは、「特許事務所によって弁理士・特許技術者の仕事が異なる」ということです。

特許事務所では、業務内容はどこも同じですが、それぞれの特許事務所で仕事は異なります。弁理士・特許技術者の業務内容は主に特許明細書を書くことですが、入所していきなり特許明細書を書くところもありますし、別の仕事をさせられるところもあります。

そこで、今回は、「特許事務所によって弁理士・特許技術者の仕事は異なります|各特許事務所の仕事の特徴を徹底解説」というタイトルにてお話しします。

今回は、「特許事務所でどのような仕事を振られるのだろうか。」「未経験者は何の仕事をはじめたらいいのだろうか。」という疑問に答えたいと思います。

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  特許事務所で未経験者が最初に振られる仕事のパターンは「3つ」です

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まず、特許事務所で未経験者が最初に振られる仕事のパターンは「3つ」です。

その1:いきなり特許明細書

その2:まずは中間処理

その3:特許明細書の翻訳文から

未経験者が特許事務所で最初にやる仕事は、上記3つのいずれかです。これらの中で、おすすめは「その1:特許明細書」です。以下順番に説明します。

「その1:いきなり特許明細書」

まずは、いきなり特許明細書を書いてもらうところがあります。といっても未経験が自分一人で特許明細書を書くのは無理なので、熟練者に指導をしてもらいながら作業を進めていきます。

まずは、熟練者にクレームの書き方を教わって、クレーム案を考えて、次に明細書を書いていくというやり方がほとんどです。たいていの特許事務所では、1ヵ月くらいかけて特許明細書を仕上げていきます。

その間にそれ以外の仕事もふられたりすることもありますが、1日のほとんどを特許明細書を書くための時間に当てることができます。

これらの3パターンの中でおすすめなのがこの「いきなり特許明細書」を書くことです。特許事務所で成功するためには、「特許明細書」が書けることが「マスト」です。特許明細書が書ければ自由な働き方ができますし、年収も上げることができます。

そのため、いきなり特許明細書の書き方を教えてもらうことが「成功」への近道です。「中間処理」や「翻訳文」ができても「特許明細書」が書けないと稼げません。

「その2:まずは中間処理」

まずは、中間処理を担当してもらうところもあります。中間処理とは、国内の拒絶理由に対する応答案を作成することです。中間処理は、「審査基準」を勉強して、他の人が書いた意見書・補正書を見て勉強すれば、独学でも十分対応できます。

ただし、中間処理は、単価が安く、これができてどれほど「特許査定率」が高くても稼げません。そして、特許事務所では中間処理の数がたまってきており、稼ぎたい人はあまりやりたくないので新人にやらせたりします。

中間処理ができるようになってから特許明細書を書くのも、特許明細書を書くための準備運動としてはよいかもしれませんが、この場合だとスキルアップが難しいです。むしろ特許明細書を書きながら、審査基準なども勉強して中間処理に必要な知識を身につけた方が効率的です。

「その3:特許明細書の翻訳文」

まずは、特許明細書の翻訳文を書いてもらうところもあります。翻訳文を書きながら、特許明細書の書き方を学んでいくというやり方です。英語ができる人にとっては、こちらもおすすめかもしれませんが、英語が苦手な人は正直きついと思います。

また、翻訳文を書けるスキルが身につきますが、特許翻訳はAIで置き換えられやすい業務であり今はあまり旨味がないことから翻訳スキルをみにつけてなくてもよいです。むしろ特許明細書を書けるようになりましょう。

 担当するクライアントの数が1つだとやばい!?

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以上のように、特許事務所ではまず入って与えられる仕事が異なります。その中でおすすめなのが「その1:いきなり特許明細書」です。

ただし、ここで注意すべきことがあります。それは、担当するクライアントをどれくらいもらえるかということです。

事務所によっては、1つのクライアントしか与えられないところもありますし、複数のクライアントを担当できる事務所があります。

この中で「1つのクライアントしか与えられないところ」はリスクが高いのでやばいです。「複数のクライアントを担当できる」事務所を選びましょう。

というのは、クライアントの数が1つである場合、そのクライアントの明細書ばかり書きます。そのクライアントは特定の技術しかもっておらず、その技術の明細書しか書けないということになり、他の事務所にうつったときに通用できないおそれもああります。また、そのクライアントがいきなり事務所にもう頼まない!自分で内製化する!と言って来たら「終わります」。

実際に、とある特許事務所で大手の電機メーカばかり担当する班がありました。その電機メーカは自社で内製化する!と言い出して、今年は、去年の依頼数の1/10になったそうです。そればかりやっていた弁理士は、仕事がなく途方に暮れて退職せざるをえないそうです。

更に、クライアントの数が1つの場合、そのクライアントがクレーマーの多いブラッククライアントであればストレスがたまります。そういうクライアントはお断りしたいですが、1つだとなかなかそうはいきません。

このように、1つのクライアントの場合、リスクがあまりに大きすぎるのでやめておきましょう。クライアントの数は複数が最適です。

 適切なステップアップを目指すなら特許事務所選びはマストです

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以上のように、特許事務所によって弁理士・特許技術者の仕事は異なります。以上の内容を踏まえて、適切なステップアップを目指すなら以下の事務所が最適です。

・いきなり特許明細書を書かせてもらえる

・担当できるクライアントの数は2つ以上

これから特許事務所へジョブチェンジを考えている方、特許事務所でスキルアップに伸び悩んで転職を考えている方にとって、上記の2つを満たす特許事務所を選ぶことはとても重要です。

ただし、特許事務所の情報量は小さく、自分で調べてこのような事務所にありつけるかどうか難しいです。

そこで慎重な特許事務所選びをすることをおすすめします。

失敗しない特許事務所の転職のやり方の記事はコチラ

以上

開業予定の特許事務所です。お仕事の依頼があれば是非!

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