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特許明細書が書けない理由|それは特許事務所の指導が間違っているから

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 僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

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 今回は「特許明細書が書けない理由|それは特許事務所の指導が間違っているから」というタイトルにてお話しします。

 今回の記事は、「特許明細書が書けるようになれない・・・」と迷っている方にご参考になればと思います。

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最初の3年間は僕は特許明細書が書けませんでした

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まずは「特許明細書が書けない理由」に先立ち、僕のこれまでの経験をお話ししたいと思います。僕は、これまで特許事務所で転職を繰り返してきました。詳しくは以下のとおりです。

(職歴)※特許事務所のみ抜粋

・中小特許事務所(3年間)⇒紙ぺら1枚のマニュアル。いつまでも特許明細書書けず

・中小特許事務所⇒所長・副所長からのマンツーマン指導。1年ちょいで特許明細書が書けるようになる。

・大手法律事務所⇒特許明細書を高速処理(2日に1件のペース)

上記のとおり、僕も「3年間」は特許明細書が書けませんでした。紙ペラ1枚の特許明細書の書き方のマニュアルみたいなものを渡されて、これで特許明細書を書きます。どうやって書けばよいのかわからず、質問しても「自分で考えろ」みたいなことを言われて自分で過去の特許出願を参考に書いてもやり直し。フィードバックもなく修正が繰り返されると引き取りです。教えてもらえる見込みもないので特許明細書の書き方の本などを片っ端から読んで独学で頑張りましたが、全然ダメでした。新しい技術分野になるとクレームの表現はどうしたらよいかわかりませんし、明細書においても大事なところが書いていなかったりして何度も大きな修正をして時間をかけていました。

「努力するより工夫しろ」と言われたので特許事務所を変えたら書けるようになった

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終始このような感じであり、所長・副所長は教えてくれる見込みはないのでもうどうしようもなかったです。残業も夜9~10時くらいまでやっていましたが、残業したからと言って得られるものはあまりありませんでした。それが「3年間」続きました。

その時に、賞与面談で、所長から売り上げが立たないから「ボーナスなし」が言い渡されるとともに、所長から「努力は認めるが、努力するより工夫しろ」と言われました。僕は、この特許事務所では努力をしても無駄だから、特許事務所を変えるという「工夫」により特許明細書が書けるようにしようと考え、別の特許事務所へ移りました。

2つ目の特許事務所は、所長・副所長からマンツーマンで指導をしてもらえる特許事務所であり、そこで「素直」に指導に従い、徹底的に書き方を真似ました。指導は厳しく何度もやり直しもありましたが、めげずに技術を逐一理解するとともに、所長が書く表現を1つ1つ真似してきました。これを3カ月くらい続けた結果、特許明細書の書き方が分かるようになり、1年ちょいには少なくとも「構造物」「材料」の特許明細書については書けるようになりました。そして、今では法律事務所で「構造物」「材料」の特許明細書についてたいていのものは2日に1件のペースで書いています。

「3年」でなしえなかったことは、事務所を変えるという工夫により「1年ちょい」で達成することができました。

特許明細書が書けないのは特許事務所の指導が間違っているから

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以上の僕の経験と、まわりの知人の話を聞く限り、特許明細書が書けない理由は、以下の理由であると考えます。

それは「特許事務所の指導が間違っているから」です。指導を放棄するだけでなく、指導の方向性も間違っているのであれば、そこでどれほど努力しても意味がありません。

ここで、「事務所のやり方が間違っている」という僕の主張に対して、「自分のセンスが足りないだけだ」「事務所のせいにするな」という意見も出てくると思います。しかし、特許明細書というのは、センスがなくても正しい方向で努力をしていけば書けるようになるものです。そして、特許明細書というのはある種伝統芸のようであり、熟練者が新入所員にその芸を伝授しないと書けるようになりません。もしそうでなく、独学で書けるようになれば、代理人を使わなくても素人でも勉強すれば簡単に書けるということになり、そもそも代理人の存在意義は?ということにもなってしまいます。

上述の通り、特許明細書を書くにあたって、新入所員が工夫すべきことは、事務所を見極めることです。いつまで経ってもこの事務所で特許明細書が書けないのであれば、別の特許事務所に早いうちに移って修行すべきです。

転職活動において、ある中小事務所に面接に行ったときに所長から「お金を払っているのに教えてもらうとかそんな甘いことを考えるのはけしからん」みたいな説教を受けたことがあります。もし面接でこのような指導放棄宣言を受けたのであれば、まともに相手しても意味がないと思うので即効途中退席していいぐらいかなと思います。

特許明細書が書けないのであれば即辞めて別の特許事務所で修行しましょう

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以上のように、もし今、特許明細書が書けずに悩んでいるのであれば、即辞めて別の事務所にうつって良質な指導を受けてながら主張するのがベストです。

ただし、ここであらゆる特許事務所が良質な指導をしてくれるわけではありません。指導の質については、特許事務所でマチマチです。また、指導が丁寧であっても指導の方向性が間違っていれば、いくら努力しても意味がありません。

このため良質な指導をしてくれる事務所選びが重要です。

ただし、求人サイトの内容や事務所のホームページなどからそのような情報を知ることは難しいです。その事務所に勤務している知人ぐらいに聞かないと特許事務所の内情を把握することは難しいです。

では、どのようにして良質な指導をしてくれる事務所を選ぶべきでしょうか。

それは転職エージェントを利用することです。この一言に尽きます。

転職エージェントは、求人を募集している特許事務所に取材に行き、特許事務所の内情をサーチしています。内情には、指導の質だけでなく、事務所の雰囲気、所長の人柄、給与システムも含まれます。そこで、求職者は、エージェントと相談しながら自分の希望条件に合った特許事務所を選ぶことができます。このため、失敗する可能性がほとんどなくなります。

ただし、転職エージェントには、特許事務所の内情に詳しくないエージェントが多く、特許事務所に特化していても自分の都合のよいところに誘導させるエージェントがいることもあります。そこで、転職エージェントは、特許事務所に特化して、誠実かつ信頼できるエージェントを選ぶようにしましょう。

そこでお勧めなのが「リーガルジョブボード」です。「リーガルジョブボード」は、ネットでの評判もよく、実際にエージェントにお会いしましたが誠実かつ信頼できる印象を受けて、とてもお世話になりました。

また、「リーガルジョブボード」を利用すると、特許事務所の内情を教えてくれるだけでなく、転職活動を丁寧にサポートしてもらえたり、特許事務所と年収交渉をしてくれたり、面接に同伴してくれたり、数万円の内定のお祝い金をもらえたりすることができます。これらのサービスが無料で手に入るので、控えめに言ってもリーガルジョブボードを利用しない手はないです。リーガルジョブボードの無料登録はこちらのサイト」から「1分程度」で簡単に登録できます。

この業界では特許明細書が書けないといつまでたっても成功しません。今の特許事務所でいつまでたっても特許明細書が書けないと考えるのであれば即行動して別の事務所へうつるべきです。もちろん転職活動は面倒ですが、その面倒さはエージェントを利用したりすれば軽減されます。まずは、無料登録してエージェントから連絡を待って話をするのが最初のステップとしてベストかと思います。

いつまでも行動にうつさなければ、いつまでたっても特許明細書が書けずに人生消耗してしまう羽目になります。まずは小さな一歩を踏み出すのがよいです。

以上

開業予定の特許事務所です。お仕事の依頼があれば是非!

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