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バイオ系が特許事務所に就職することをおすすめする理由|未経験OKです

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 僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

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 僕は、「7年」ほど特許事務所の業界で働いています。詳しくはこちらです。

 なお、他にも職歴はありますが、今回の記事とは異なるものなので外しておきます。

・中小特許事務所(最初の特許事務所。出願業務を主に担当。)

・中小特許事務所(2か所めの特許事務所。ここで特許明細書の書き方を一通りマスター。)

・大手法律事務所(出願業務を主軸とし、弁護士と協同して鑑定なども担当。今ここ。)

 このように、僕は、特許業界に長いこといるので特許業界について詳しいです。

 今回は「バイオ系が特許事務所に就職することをおすすめする理由|未経験OKです」というタイトルにてお話ししたいと思います。

 今回は以下のような方にご参考になればと思います。

・バイオ系の大学院に進んでいる院生・博士の方で就職を考えている方

・バイオ系のポスドクの方で30~40代の方

・バイオ系出身の方で求人を探している方

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この記事を書いたきっかけ|バイオ系の就職難の話

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まずは「バイオ系が特許事務所に就職することをおすすめする理由」に先立ち、この記事を書いたきっかけについてお話しします。

再生医療など話題に欠かせないバイオですが、バイオ系の就活、転職はなかなか上手く行かないことが多いです。バイオ系出身者の中には企業や国の研究者を志望する方が多いと思いますが、いずれも狭き門となっています。また、バイオ系出身者でポスドクまで進んでいる方もいると思いますが、高齢になるにつれてなかなかポストにありつけずジョブチェンジを考える人も多いのが現状です。しかし、高齢になると企業へ就職・転職することは難しいです。また、これまで培ってきたバイオのバックグラウンドを活かせないところに就職する人も多いです。

このような実情に対して、特許事務所へ転職することも選択肢の1つとして考えた方がよいと思いこの記事を書きました。なお、弁理士・特許技術者には、バイオ系出身の方がとても多いです。これは例えば、特許事務所の弁理士のプロフィールをのぞいてみるとわかると思います。

特許事務所での仕事の内容

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特許事務所に就職する場合には、まずは「特許技術者」として働くことになります。

ここで、「特許技術者」という職種を知らない方も多いと思いますので説明しておきます。

特許技術者の仕事は、「弁理士」の監視下、発明の特許権利化をサポートする仕事です。具体的な仕事は、以下の通りです。

・特許明細書の作成

・意見書及び補正書の作成(特許明細書における特許審査官の不備の指摘に対して応答する書類の作成です。)

おそらく技術者、エンジニアの方であれば発明の特許をとるために、特許明細書の作成に携わった方も多いと思います。その特許明細書を作成したり、意見書、補正書を作成したりするのが特許技術者の仕事です。

「特許技術者」の仕事のほとんどは特許明細書の作成です。発明の技術的な思想を理解し、その思想と、特許法を踏まえて、より広く権利を取得できるように明細書を作成します。ほぼデスクワークであり、この法律文書を作成します。

そして、弁理士の資格に合格できれば、「特許技術者」から「弁理士」へステップアップすることもできます。但し、弁理士の資格の勉強は相当難しいです。このため、資格と仕事の両立が困難であり、40代以上になっても「特許技術者」のままでいる人も多いです。その場合でも特許明細書の作成スキルがあれば十分に食べていけます。

バイオ系が特許事務所に就職・転職することをおすすめする理由

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それでは「バイオ系が特許事務所に就職・転職することをおすすめする理由」についてお話しします。その理由は以下の通りです。

(1)就職・転職が簡単にできる

(2)これまでのバイオのバックグラウンドを生かせる

(3)1~3年で専門スキルを習得できる

(4)特許明細書を書くことができれば更にステップアップでき、高収入も可能

以下順番に説明します。

(1)就職・転職が簡単にできる

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まず、業界未経験でも、バイオ系出身であれば就職・転職が容易であるという点が挙げられます。この業界では理系のバックグラウンドがあれば未経験であっても就職・転職しやすいです。特に院卒・博士の方であれば、十分なバイオの知識があると評価されるため就職・転職が容易となります。

また、この業界はとてつもなく人材不足に陥っています。いい人を紹介すれば数万円の報酬を出す特許事務所もあるくらいです。

このため、20~30代前半なら歓迎されますし、未経験であっても現状の給料と同額の給料を提示する特許事務所も多いと思います。また、30代後半でも問題なく歓迎されます。40代であっても、能力次第で特許事務所によっては受け入れるところも多いです。

このように、特許事務所は人材不足に陥っており、簡単に就職・転職できる点がおすすめできる理由として挙げられます。

(2)これまでの技術のバックグラウンドを生かせる

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次の理由として、「これまでのバイオのバックグラウンドを生かせる」点が挙げられます。特許事務所に入所して、特許技術者として働くと、自分の専門分野に近い技術を担当することになりますので、これまでのバイオのバックグラウンドを生かせると思います。バイオ系の特許明細書の案件も結構ありますし、バイオ系出身ならばバイオ装置・バイオ機器についても詳しいと思いますので、そういう構造物系の案件もあります。更に、化学の知識もあるのであれば、化合物系や材料系の特許明細書の案件も豊富にあります。

また、特許明細書は、技術的思想と、特許法を文書に当てはめたものであり、技術的思想については特に苦労することなく対応できると思います。

このように、これまでのバイオのバックグラウンドを生かせる点も大きいと思います。

(3)1~3年である程度のスキルを習得できる

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次に1~3年である程度のスキルを習得できる点が理由に挙げられます。1~3年としたのは個人差と、特許事務所の環境からです。この業界のスキルのほとんどは、特許明細書を書けるスキルです。このスキルさえあれば普通に食べていけますし、更に別の特許事務所へ転職することも容易です。このため、ジョブホッピングで年収を上げることも可能です。

このスキルを身につけるためには、特許事務所で所長や熟練者から指導を受けて学ぶとともに、主体的に勉強していくことが重要です。さすがに簡単に習得できるほど甘くはないです。また、簡単にスキルが向上するというものでもなく、常日頃から継続して勉強していくことが重要です。

しかし、効率よく学べば1年である程度書けるようになります。これは特許事務所の環境にもよります。これについては過去にツィッターでもつぶやいていますので参考になればと思います。

ここで、補足しておくと、バイオ系の特許明細書は、それ以外の他の分野の特許明細書よりも簡単です。

この理由は、バイオ系の特許明細書は実施レベルのものを概念化してクレームを広げにくいからです。特許明細書を書くことが難しい主な理由は、発明を概念化してクレーム(特許請求の範囲)を書くことが難しいからです。クレームとは権利としてとりたい範囲です。発明品(実施品)だけに特許をとってもあまり有効ではありません。発明品の技術的ポイントを概念化して、その概念に該当するものを権利範囲としてクレーム(特許請求の範囲)を書くことが重要です。

これに対し、バイオ系の発明の場合には、実施例レベルのものを概念化して広げようがないことが多く、クレームを書くことにあまり時間を割く必要がありません。明細書については論文を書いていればなれるのに時間もかからないと思います。

(4)特許明細書を書くことができれば更にステップアップでき、高収入も可能

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最後の理由として、「特許明細書を書くことができれば更にステップアップでき、高収入も可能」である点が挙げられます。

実はこの業界、特許明細書を書ける人が少ないのです。このため、特許明細書を書ければ特許事務所として重宝されます。また、ほとんどの特許事務所は、売上で給与が評価される事務所がほとんどです。

特許明細書は1件あたりの単価が20~30万円であり、意見書は、1件当たりの単価が10万円であり、特許明細書を月に8件、意見書を月に4件書ければ、月に平均240万円を稼げます。

一般に給料は、売上の1/3ですので年収は1000万円弱になります。結構夢がある仕事です。実際、僕も1流企業の平均年収よりも多く稼いでいます。但し、企業と異なり福利厚生はほぼ充実していないのでそこはご注意ください。

このようにスキルを磨ければどんどん高収入を実現できますので、そこも魅力の1つと思います。

ここで、補足すると、バイオ系の特許明細書は「高単価」であることが多いです。僕がいた特許事務所では、バイオ系の特許明細書の案件は1件あたり60~70万円ほどであり、通常の単価の2~3倍以上です。また、医薬系の特許明細書を書くのであれば、これは国内だけでなく、様々な外国にも出願することになります。そうすると、これらの外国へ出願する分の報酬も受け取れることになりますので、それだけ売り上げを稼げることになり、年収もアップします。

そこで転職して失敗しないためには<strong>「特許事務所の選び方」が重要</strong>です。

このブログでは、失敗しないための特許事務所への転職活動のやり方の記事を書いていますのでこちらが参考になると思います。

是非ご覧ください。

失敗しない特許事務所への転職のやり方の記事はコチラ

以上

開業予定の特許事務所です。お仕事の依頼があれば是非!

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