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特許事務所で働いてきた弁理士が大手企業知財部に移って驚いた「5つ」のこと

 僕はとある法律事務所で働く弁理士🙈

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 僕は、これまでに中小と大手の特許事務所(法律事務所)と、大手メーカー知財部で働いた経験があります。詳しくはこちらです。

・中小特許事務所(最初の特許事務所。出願業務を主に担当。)

・中小特許事務所(2か所めの特許事務所。ここで特許明細書の書き方を一通りマスター。)

・大手メーカー知財部(主に出願業務と他者特許の分析。出願業務には発明の発掘も含む。)

・大手法律事務所(出願業務を主軸とし、弁護士と協同して鑑定なども担当。今ここ。)

 このため、自分の経験から、特許事務所と知的財産部の働き方について熟知しています。また、個人的な経験だけでなく、この業界の知人の話などからも熟知しています。

 今回は、自分の経験を踏まえて、「特許事務所で働いていた弁理士が大手企業部に移って驚いた『5つ』のこと」についてお話ししたいと思います。

 今回は、企業知財部へのジョブチェンジを考えている方や、特許事務所か企業知財部に転職すべきか迷っている方にご参考になればと思います。

特許事務所で働いてきた弁理士が大手企業知財部に移って驚いた「5つ」のこと

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 僕は、上述したように、特許事務所をいくつか転々とした後に、大手企業知財部に移りました。ここの企業はホワイト企業と言われるところです。そして、そこでリエゾンとして働いていたのですが、特許事務所とは異なる働き方に驚いたことがあります。その驚いたことは、以下の「5つ」です。

(1)数時間の会議のために出張して1日が終わる

(2)会議の数が多すぎる

(3)単純作業が意外と多い

(4)飲み会が多すぎる

(5)どれだけの役職についても「60歳」で定年を迎えると終わり

 以下順番にお話しします。

 なお、これは僕が働いていた大手企業知財部だけのことではなく、あらゆる大手ホワイト企業の知財部に当てはまりうることだと思います。

(1)数時間の会議のために出張して1日が終わる

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 まずは、数時間の会議のために出張して1日が終わることがあります。往復で6時間くらいかけて、研究所に向かって数時間の会議をして1日が終わります。これが月に2~3回ほどあります。

 特許事務所の場合には、出張がほとんどなく、オフィスに籠ってずっと特許明細書を書いたり仕事をしていたのでこれには驚きました。正直言って楽ですが、これが月に2~3回ほど続くのなら、リエゾンとしてのあまりスキルアップは見込めないような印象をもちました。

 実際に企業知財部では、「出張」は多いです。会議だけでなく発明者と発明相談をするために出張することもあります。オフィスに籠って仕事ばかりしすぎるのもどうかと思いますが、出張が多すぎるのもどうかなあと思いました。

 

(2)会議が多すぎる

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 次に、企業知財部では会議が多すぎます。月に3~5回はリエゾンのグループが集まって会議をしています。その会議で半日消耗することもあります。

 特許事務所の場合には、会議はほとんどなく、あるとしても週に1回の作業報告(30分程度)ぐらいしかありません。会議が多すぎるのは、スキルアップのために非効率的かなと思うので、違和感を感じました。

(3)単純作業が意外と多い

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 次に、単純作業が意外と多いです。大手となると、代理人とやり取りをするシステムがありますので、そのシステムの操作を覚えないといけません。しかもそのシステムのマニュアルが複雑なため、その操作をいちいち覚えたり、操作したりしないといけません。また、発明者と代理人との打合せのスケジューリングを調整したり、かなり単純作業が多い印象です。

 これに対して、特許事務所ではたいていの単純作業を事務がやってくれるので、ほぼ実働時間のほぼすべてを専門スキル(特許明細書を書くこと等)に使えます。このため、特許事務所と比較すると、単純作業が多すぎてスキルアップしにくい印象を受けました。

(4)飲み会が多すぎる

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 次に、飲み会が多すぎます。異動とともに歓送会が行われたり、イベントなどでも飲み会があったりしますし、出張先でもよく飲み会もあります。

 特許事務所では飲み会自体ほとんどないので、このようなフレンドリー(?)な慣行に違和感を感じました。飲み会についてはどうのこうのとこの記事では触れませんが、社交的な方であれば十分楽しめると思います。

(5)どれだけの役職についても「60歳」で定年を迎えると終わり

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 次に、どれだけ高度な役職についても「60」歳になると定年を迎えて終わります。再雇用もありえますが、この場合、現役のときの年収の3~4割程度となります。

 知財部長クラスであっても、定年になるとその役職を退かざるをえないのです。これに対して、特許事務所では、定年という概念がなく、60歳を過ぎても働いている方がたくさんいらっしゃいます。このような働き方に慣れていた自分にとって、60歳定年というものに違和感を感じました。

 結論|大手企業知財部はまったり体質。専門スキルを身につけるなら特許事務所

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 以上のように、大手企業知財部はまったりした体質である印象をもちます。同僚との付き合いを大事にして同僚と強調しながらまったりと仕事をしていきたい方にはおすすめかもしれません。

 ただし、大手企業知財部では専門的なスキルが身に付きにくい印象をもちます。僕は、特許事務所も、企業知財部も経験していますが、企業知財部よりも特許事務所の方が、専門的なスキルを身につけることができる環境にあるのは間違いないです。

 しかも特許事務所の場合は、定年という概念がないので、60歳を過ぎても第一線で働くことができます。一生働きたいのであれば特許事務所1択かなと思います。

 もし、企業知財部と特許事務所のどちらかで考えているなら、以下のように答えます。まったりした体質で働きたいなら「企業知財部」、専門スキルをみにつけて稼ぎたいなら「特許事務所」です。終身雇用が崩壊して会社に頼れない今の時代では、専門スキルを身につきやすい「特許事務所」の方がよいかなと思います。

 このブログでは、特許事務所での転職のやり方について解説していますのでもしよければご覧ください。

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 また、特許事務所での転職にあたり、失敗しないためには転職エージェントの利用が必須といえるため、転職エージェントの利用をおすすめします。

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以上