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弁理士試験の勉強時間は「2000時間」あればいい話|効率よく勉強するコツ

 僕は、とある法律事務所へ働く弁理士🙈

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 今回は、「弁理士試験の勉強時間は『2000時間』あればいい話|効率よく勉強するコツ」というタイトルにてお話ししたいと思います。

弁理士試験の概要

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 まずは、弁理士試験の概要を説明します。弁理士試験の概要は、以下の図のようになります。弁理士試験について内容を把握されている方は読み飛ばしてください。

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 2月上旬から3月下旬の期間が願書請求期間となりますので、この間に弁理士試験の受験を申請します。

 そして、短答式記述試験が5月下旬に行われます。この試験に合格すると、次は、論文式(必須)記述試験が6月下旬から7月上旬の間に行われます。

 続いて、論文式(選択)記述試験が7月下旬に行われます。この試験は、所定の条件を満たしていれば免除できます。理系の大学院の博士課程前期を終了した方であればたいていは免除されます。

 そして、論文式記述試験に合格すると、最後に、口述試験が10月半ばから下旬の間に行われます。そして、11月半ばに合格発表が行われます。

弁理士試験の鬼門は「短答式記述試験」と「論文式記述試験」

 弁理士試験の鬼門は、短答式記述試験と、論文式(必須)記述試験です。言い換えると、これらの試験の対策をきっちりとしてこれらの試験に合格にすれば、ほぼ100%の確率で弁理士の資格を取得することができます。

 ここで、もう一度試験のスケジュールを示す図をご覧下さい。短答式試験日から論文式(必須)試験日までの期間は、ほぼ「1カ月」しかありません。

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 ほぼ1カ月の間で、論文式(必須)試験の対策をすることは困難です。

 このため、短期間で弁理士試験に合格するためには、短答式記述試験の勉強と、論文式記述試験の勉強をバランスよく両立させる必要があります。

短答式記述試験

 短答式記述試験は、特許法・実用新案法・意匠法・商標法・条約・著作権法・不正競争防止法の7科目から合計60問出題されます。出題形式は5肢択一形式であり、簡単そうに思われますが、内容がかなり細かく、難易度は相当高いです。60問中39問以上が正解であればほぼ間違いなく合格できます。

論文式記述試験(必須)

 論文式記述試験(必須)は、特許法・実用新案法・意匠法・商標法の4科目から出題されます。出題形式は論文形式であり、論点をしっかりと解答できるだけでなく、採点者に論点が明確となるような文章構成を考える必要があります。この試験の評価は、相対的な評価であることから、誰もが解答している論点を落とさないようにすることが重要です。

 

弁理士試験の勉強時間は「2000時間」あればよい

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 以上のように、弁理士試験の勉強では、短答式記述試験と論文式記述試験が重要です。これらの試験対策をきっちりとすることが合格への近道です。

 では、これらの試験対策にかける時間はどのくらいあればよいでしょうか。

 これらの試験対策にかける時間は「2000時間」あればよいです。社会人であれば、残業なしで働く場合、1年に「1000時間」を有効に使えることができますので、ざっくりと「2年」です。もちろん「1年」で合格しようと思えばできますし、実際に僕も1年弱の勉強量で合格しました。しかし、その年は、比較的簡単だった年(2012年)であってそれ以降の難化を考えると、「2年」は必要かなと思います。

 「2年」というと長い道のりだなあと思いますが、意外とあっという間ですよ。そして、「2年」かけて、正しい方向で勉強していれば間違いなく合格できます。

1年で1000時間勉強するためには平日2.5時間、休日5時間の勉強

 1年で1000時間勉強するためには、平日に2.5時間、休日5時間勉強すれば足ります。より具体的には、1年で平日2.5時間勉強すると、年間では600時間(=2.5時間×5日×4週×12カ月)勉強したことになり、休日5時間勉強すると、年間で480時間(=5時間×2日×4週×12カ月)勉強したことになり、合計すると1080時間であり、勉強時間は1000時間を超えています。

 これは、現実的な数字であり、2年頑張れる数字です。

効率よく勉強するコツ

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 では、ここで効率よく勉強するコツについてお話しします。そのコツとは以下のとおりです。

・色々な教材に手を出し過ぎないこと

・四法対照はノート代わりに使うこと

・まずは青本解説の動画を全部見て俯瞰(ふかん)すること

・次に分野別にインプット+短答式過去問でアウトプット

・論文の書き方は講師に素直に従うこと

 以下順番に説明します。

・色々な教材に手を出し過ぎないこと

 まず、色々な教材に手を出し過ぎないようにしましょう。

 手を出し過ぎると100%自滅します。

 最低限必要なものは、「四法対照」「青本(工業所有権法逐次解説)」「レジュメ」の3つです。

(四法対照)

 

弁理士試験 四法横断法文集 第7版

弁理士試験 四法横断法文集 第7版

 

(青本(工業所有権法逐次解説))

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説 第20版

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説 第20版

 

  レジュメはポイントを端的にまとめた資料で資格スクールの通信講座を受講すれば入手できます。レジュメは論文試験突破に欠かせないものなので絶対に入手しておきましょう。いや必要ないなと言って独学で勉強したら100%自滅します。

 ここで、僕は「レジュメ」を入手するために大手資格スクールの通信講座を受講していました。しかし、今では、大手資格スクールで高いお金を出して「レジュメ」を入手しなくても「資格スクエア」の『基礎・短答・論文パック』で入手すればよいと思います。この『基礎・短答・論文パック』は「こちらのサイト」から入手できます。大手資格スクールの通信講座の費用よりも約「半額」で入手でき、教材の質も講師の質もよいのでおすすめです。

・まずは青本解説の動画を全部見て俯瞰(ふかん)すること

 「特実意商」の四法については、まず青本解説の動画を全部見て大まかに全体像を把握しましょう。資格スクエアの『基礎・短答・論文パック』には青本の解説動画が含まれており、こちらを見てみるのがよいです。なお、『基礎・短答・論文パック』は「こちらのサイト」から入手できます。

 ここでポイントは分からなくても先へ先へ進めることです。後で同じことを反復して勉強するのですから今は分からなくてもあとで分かるようになります。

 勉強のコツは、まずは全体をサクッとみて全体像を把握し、それから1つずつ細部を攻略して、できなかったものだけを繰り返し反復してしらみつぶすやり方が有効です。

・次に分野別にインプット+短答式過去問でアウトプット

 青本解説の動画を見終わったら、分野別に細かく見ていき、短答式過去問で理解できているか確認しましょう。具体的には、特許法の場合だと、総則(第1条~第28条)まで勉強したら、短答式過去問を解いていくというようなやり方です。

 ここで、短答式過去問を解いて理解できなかったところはチェックなどして次へ次へどんどん進めましょう。

・四法対照はノート代わりに使うこと

 次に、四法対照はノート代わりに使いましょう。四法対照とは、特許・実用新案・意匠・商標を対比比較しやすいように配置された条文集です。これらの四法以外に、短答式で出題される法律も掲載されています。四法対照は余白が多くあるので、そこに青本をまとめたものやレジュメの内容を盛り込むように書き込みましょう。そうすれば、自分のオリジナルのノートが出来上がります。

 このオリジナルのノートを何度も繰り返し見ることにより、記憶を効率よく定着できます。この試験の合格のポイントは条文をしっかりと記憶できるかどうかですのでこれはとても重要です。

 実際に僕が使っていた四法対照をここで写真付きで紹介します。余白で書き込みオリジナルのノートをどのように作るのかイメージができると思います。

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・論文の書き方は講師に素直に従うこと

 最後に「論文の書き方」は講師に素直に従いましょう。論文の書き方は、講師に書き方を真似ることが合格の近道です。我流はやめておきましょう。これも100%自滅します。 

おすすめの通信講座

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 以上のとおり、勉強するコツをお話ししましたが、レジュメ付きのおすすめの通信講座としてはどれが良いでしょうか。個人的には、LECの教材を使っておりこれでも十分使えるのですが、コスパの観点から、資格スクエアの『基礎・短答・論文パック』がおすすめです。この『基礎・短答・論文パック』は「こちらのサイト」から入手できます。大手資格スクールの通信講座の費用よりも約「半額」で入手でき、教材の質も講師の質もよいのでおすすめです。これが「買い」である理由は過去記事でも書いていますので良ければご覧ください。

www.mayaaaaasama.com

以上