弁理士ブログ|とある士業の知的な日常

弁理士ブロガーです。勉強法、文章術、英語、特許、美容、資格、読書を主に紹介するブログです。何かあればyamatenisan@gmail.comまでお願いします。

闇営業と吉本興業に対する痛烈批判に違和感を感じる理由

僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

f:id:mayaaaaasama:20190622224128p:plain

 今回は「闇営業と吉本興業に対する痛烈批判に違和感を感じる理由」というタイトルにてお話ししたいと思います。

目次

この記事を書いたきっかけ

f:id:mayaaaaasama:20190723182221j:plain

 今、吉本興業のニュースばかり取りざたされています。

 闇営業問題から、吉本興業の体質批判に至り、宮迫さんをはじめとする芸人さんと社長まで涙を流しながらの謝罪が連日続いています。 

 僕は関西出身のお笑い好きで吉本を見て育ったといっても過言ではありません。

 このため、吉本好きにとって、このような状況を寂しく感じます。

 芸人さんが涙を流して連日謝罪していたり、芸人さんが会社に対する不満をテレビやツィッターで流しているのを見ると、正直もうテレビを見ていてこの芸人さんたちでは「笑えない」です。

 この流れに至った経緯は、吉本興業の対応の悪さが一番の原因と思いますが、その根底にあるのは世論の闇営業や吉本興業の体質に対する痛烈な批判であると思います。

 そして、僕は、この痛烈な批判に対してどこか違和感を感じたので、お笑い好きの1人としてこの記事を書きました。

闇営業に対する痛烈批判に違和感を感じる

f:id:mayaaaaasama:20190724220406j:plain

 まず、「闇営業に対する痛烈な批判」に違和感を感じました。

 闇営業問題からこの吉本興業の体質の批判につながる一連の大ニュースについては、宮迫さんやロンブー亮さんなど芸人達が詐欺集団の忘年会に出席してそこでお金をもらったのに、もらわなかったと「嘘」をついたことが発端です。

 宮迫さんが嘘をついたことと、更に詐欺集団が被害者からだまし取ったお金を受け取ったことは問題があると思います。

 しかし、これらの問題は、芸人達を「契約解除」や「引退」まで追い込むほどの問題だったのでしょうか。

 そして、芸人達を決して「お笑い芸人」として見せてはいけない姿をさらしてまで追い込むほどの問題だったのでしょうか。

 もちろん、実質的に芸人達を「契約解除」や「引退」まで追い込んだのは「吉本興業」の上層部です。

 しかし、週刊誌やツィッターなどの世論は、更にエスカレートさせて芸人達を追い込んでいるように思えます。

 芸人さんたちは、詐欺集団であることを知らなかったわけですから、公的な謝罪と謹慎、そして、受け取った金額の返済などでよかったのでないでしょうか。

 芸人がその詐欺集団の広告塔であったとかなら話は別ですが、詐欺集団と知らずに「忘年会」に出席しただけでここまで追い込まれるものなのでしょうか。

 まずはこの点に違和感を感じました。

吉本興業に対する痛烈批判に違和感を感じる理由

f:id:mayaaaaasama:20190724220808j:plain

 

 宮迫さん達の記者会見の後は、世論の批判は「吉本興業の芸人に対する体質」に向けられました。体質の具体的なものは以下のとおりです。

・社長の芸人に対するパワハラ発言

・吉本興業と、芸人のギャラの取り分が9:1

・芸人と契約書を作らない実態

・芸人が社長と会長に対して意見を言えない雰囲気

 これだけを見てるととてつもない「ブラック」な雰囲気が漂います。

 そして、これらに対して、世論だけでなく、芸人からもこのような体質に対する痛烈な批判が出ています。そして、会長や社長への辞任を求める声も出てきています。

 しかし、このような痛烈な批判に対して違和感を感じます。その理由は以下のとおりです。

・「芸人」と「社員」とは別物で考えるべき

・「吉本興業の芸人」に対して品行方正を求めると笑えなくなり結局芸人の首を絞めることなる

 以下順番にお話しします。

 (芸人と社員とは別物で考えるべき)

 まず、社会のアウトローである「芸人」と、社会人である「社員」とは別物で考えるべきと思います。

 もし上記のようなものが吉本興業の「社員」に対してもあてはまるのであればそれは問題があります。しかし、そのような実情は今のところ取りざたされていません。

 一方で、「お笑い芸人」となれば話は別のように思います。

 「お笑い芸人」は、社会人の道をあえて外れた「アウトロー」です。普通の「サラリーマン」とは違います。その普通の「サラリーマン」とは異なる「お笑い芸人」が、例えば毎月30万円の月収をもらえたりするのはおかしいと思います。

 このため、お笑い芸人に対して待遇の悪さを痛烈に批判するのに違和感を感じます。

 また、吉本芸人であることで、ブランドや世に知ってもらえるチャンスも多くあり、「舞台」に出してもらいやすいというメリットもあります。このようなメリットをないがしろにして「待遇が悪い」というのはどうかと思います。

(「吉本興業」に品行方正を求めると笑えなくなり結局芸人の首を絞めることなる)

 また、このような吉本興業の吉本芸人に対する扱いの悪さに対して世論が痛烈に批判しています。

 ただ、吉本興業に品行方正を求めて、吉本芸人への待遇を改善させるとそれはそれでもう吉本芸人に対して笑えなくなるように思います。

 なぜそのように思えるかというと、こういう厳しい極限の状況であるからこそ、吉本芸人はそこで「笑い」を生み出して、テレビや舞台で人を笑わせていたと思うからです。こういう極限の状況で生まれたエピソードなどを笑いに変えて、人を笑わせる。それが吉本の伝統のように思います。

 そして、吉本興業に品行方正を求めてこのような待遇を改善させると、もはや「普通の芸人」ばかり増えて新しい笑いが生まれないのでしょうか。

 そうすると、結局は芸人の首を絞めることになるのではと思います。

お笑い芸人は時代に合っていないのか。

f:id:mayaaaaasama:20190724220641j:plain

 以上のような理由で闇営業と吉本興業に対する痛烈批判に違和感を感じました。

 まとめると、闇営業については、芸人を笑えなくするような破滅的状況に追い込むほどのものか、という違和感であり、吉本興業に対する痛烈批判については、吉本芸人の待遇を改善させれば吉本芸人に対して笑えなくなり、芸人の首を絞めるのでは、ということです。

 ただ、もう芸人に対しても品行方正が求められる時代に、もうお笑い芸人というのは今の時代に合っていないのではないかと感じます。

 規制やクレームでテレビなどで芸人がやりたいことを制限されているに加えて、会社に対しても品行方正を求めるのであれば、もうお笑い芸人でどう笑えばいいのだろうと思います。お笑い好きの1人として哀しい話です。

 もちろん吉本興業の会長、社長の芸人に対する扱いはひどいように思えますが、それで品行方正を求めたところで、芸人は世論に対して笑いを提供できるでしょうか。

 今回の騒動は、お笑い好きの1人として哀しい話ですし、今後お笑い芸人が活躍する場もどんどん狭まっていくのでしょう。そう感じました。

以上