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特許事務所への転職|転職に必要なのは理系のバックグラウンドだけです【断言】

僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

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 僕は、これまでに中小と大手の特許事務所(法律事務所)、大手企業知財部で働いた経歴があります。詳しくはこちらです。このため、この業界に詳しいです。

・中小特許事務所(最初の特許事務所。出願業務を主に担当。)

・中小特許事務所(2か所めの特許事務所。ここで特許明細書の書き方を一通りマスター。)

・大手企業知財部(発明発掘、他社特許分析、先行技術文献調査等)

・大手法律事務所(出願業務を主軸とし、弁護士と協同して鑑定なども担当。今ここ。)

 特許事務所へ転職に興味のある方は、転職するにあたり、どんなバックグラウンドが必要なのか悩んでいる方も多いと思います。

 具体的には以下のとおりです。

・理系のバックグラウンドがないとやっていけない!?

・法律の知識がないとやっていけない!?

・英語力がないとやっていけない!?

 今回はこのような悩みについて答えたいと思います。

目次

【結論】転職にあたり必要なバックグランドは理系であることだけです

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 特許事務所へ転職するにあたり必要なバックグランドはどんなものでしょうか。

 それは、「理系であること」。それだけです。

 より詳細には、「大学で理系の学部を専攻していればOKです。」

 なぜ、学部レベルを専攻していればOKであるか以下に説明します。

 特許事務所での主な仕事は、特許明細書を書くことと、中間処理です。これらの仕事において、発明の技術をある程度理解していないと対応が難しいです。ただし、その理解のレベルは、それほど高度なものではありません。

 大学の初学度レベル(大学1~2年程度の基礎的なレベル)で十分です。

 僕は、有機化学専攻で大学院まで修了しました。ただし、大学院を修了したのはもう8年ぐらい前なので研究内容とかは忘れていますし、有機化学についても初歩的なことぐらいしか覚えていません。それでも、特許明細書は書けますし、中間処理も対応できます。有機化学だけでなく、材料系、はたまた構造系についても対応しています。

 大事なのは、特定の分野を深く専攻したというよりも、理系の考え方を身に着けているか否かです。理系の考え方を身に着けていれば、なんとなくでも技術についてある程度理解できるようになり、これまで学んでいない技術の案件についても対応できます。実際、まわりにも農学系出身の方が高分子材料、電子材料などの案件を担当している方もいます。

 もちろん、大学院での研究経験があったり、企業で研究開発経験があれば更によく、特許事務所からも評価されます。

 ただし、これらの経験がないと特許実務に対応できないわけではありません。

 以上のように、特許事務所でやっていくために必要なバックグラウンドは、「大学で理系の学部を専攻していること」です。

法律・文章力は特許事務所に入ってからでも身に付きます

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 特許事務所の仕事で必要なのは、理系のバックグランド・法律・文章力です。転職の際に必要なのは「理系のバックグランド」ですが、残りの「法律」「文章力」はどうでしょうか。

 「法律」「文章力」は、転職の時点で身に着けている必要はありません。

 これらは特許事務所へ入ってからでも十分に身に着けることができます。

 「文章力」については、特許明細書を書いていくと、いやでも身についていきます。

これは人物画のデッサンと似ており、デッサンの基本的な描き方を学び、色々な人物を描いていけばおのずとデッサン力は身に付きます。これと同様に、特許明細書の文章の型を学び、その型で様々な発明に対応する明細書を書いていけば文章力は身に付きます。

 ただし、文章力を身に着けるためには、特許事務所で熟練者からの丁寧な指導は「マスト」です。

 「法律」については、「実務」と連動して勉強していけばよいですし、資格勉強の過程で身に着けていれば対応できます。「法律」はほぼ暗記で身に着けるものであり、独学でも十分対応できます。

 このように、「法律」「文章力」は転職の時点で身に着けている必要はなく、事務所に入ってから身に着けていけばよいです。

特許事務所では必ずしも英語力は必要でありません

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 特許事務所では英語ができると「ベター」ですが、必ずしも英語力は必要でありません。特許技術者・弁理士の中には英語が苦手な人が多くいます。

 特許事務所の中には、分業化されているところもあり、国内の特許業務ばかり担当していれば英語力は必要ありません。

 また、英語が必要な業務といっても以下の2点くらいしかありません。

・「英文特許明細書のチェック」

・「外国中間OAの検討」

 英文特許明細書のチェックは、主に誤字脱字のチェックであり、高校英語の文法力があれば十分対応可能です。

 外国中間OAについては、「英文の特許文献」を読み込んだり、現地代理人へ「指示書」を英文で書いたりする必要があります。「英文の特許文献」を読み込む作業は大変そうに思われますが、たいていは、その英文の特許文献に対応する和文があることが多く、慣れればそれほど難しくはありません。また、特許文献は、英文の表現のパターンが決まっているので最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れればそれほど難しくはありません。また、指示書のライティングについては、もし難しければ翻訳会社や所内の翻訳担当者にアウトソーシングすれば足ります。

 このように踏まえると、特許事務所への転職にあたり、それほど英語力は必要ではありません。 

特許事務所は選び方が「超重要」です

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 以上のように、特許事務所で転職にあたり必要なのは「理系のバックグラウンド」です。法律・文章力は、実務の経験とともに身に着ければよいです。

 ただし、法律・文章力、そして実務を効率よく身に着けるには、「特許事務所の選び方」が重要です。

 より具体的には、「熟練者から丁寧に指導を受けられる特許事務所」を選ぶことがマストです。

 ただし、特許事務所の情報量は少なく、どの特許事務所が丁寧に指導を受けられる事務所であるのかわかりにくいところが実情です。このため、実際に自分1人で対応することはリスクがあります。

 そこで、適切な特許事務所を選ぶために「転職エージェント」の利用をおすすめします。

 ただし、転職エージェントの中には、自分の利益にかなうように変な事務所へ誘導させるエージェントもいたり、特許事務所の情報そのものに詳しくない事務所もいることも事実です。

 そのため、信頼できる誠実なエージェントを選ぶべきです。

 そのような信頼できるエージェントとは、「リーガルジョブボード」です。リーガルジョブボードはネットでの評判もよく信頼できることがうかがえます。

 転職活動においてエージェントの利用は必須ですのでこちらのサイトから登録しておきましょう。5分で簡単に無料で登録できます。また、リーガルジョブボードは数万円ほどのお祝い金をもらえたりできます。

 登録して、希望条件をエージェントに伝え、適切な特許事務所を紹介してもらいましょう。

 リーガルジョブボードは、しかも特許事務所と年収の交渉をしてくれますのでとても心強いです。エージェントは交渉の「プロ」ですから、年収の交渉はプロに任せるべきです。

転職はまず小さな行動の積み重ね

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 転職はまず小さなステップを一つずつ積み上げることが重要です。まずはこちらのサイトに無料で登録するのが転職活動の第1のステップです。この後、一つずつステップを積み上げて正しい事務所選びをしましょう。

 まずは「行動」です。行動しないと何も始まりません。

 なお、リーガルジョブボードがお勧めの理由について詳しく過去記事で書いています。こちらもご覧いただければと思います。

www.mayaaaaasama.com

 

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