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士業の資格をとると貧乏になるメカニズム

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僕は、とある法律事務所へ働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈

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今回は、「士業の資格をとると貧乏になるメカニズム」についてお話ししたいと思います。

目次です

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 士業の資格をとると貧乏になるメカニズム

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 それでは「士業の資格を取ると貧乏になるメカニズム」についてお話しします。

 そのメカニズムとは以下の通りです。

(1)士業の資格をとると未経験で就職又は転職する

(2)「資格有=実務ができる」というわけでない。実務は0からスタートなので最初のうちは稼げない

(3)熟練者から指導を受けず仕事をしてもスキルは上がらないままなのでいつまでも稼げない

(4)稼げないので給料減らされるかクビになる。そうするとよそへ転職するとき年収減でスタート

(5)年齢とともに学ぶ力が衰えるのでスキルがいつまでも上達せず貧乏となる

 資格を取ると貧乏になるほとんどのケースがこれに当てはまると思います。

 知人の弁理士の具体例を挙げます。

 弁理士(30代半ば):

 前職公務員(500万半ば)⇒中小特許事務所(3年間)勤務

(500万円⇒300万円台(1年ごとに年収減))

 

 弁理士(30代半ば):

 前職大手知財(600万円)⇒準大手特許事務所(1年間程で退所)⇒中小特許事務所(500万円弱)

 いずれも弁理士の資格をとってジョブチェンジしたところ、年収が下がってしまっています。前者の例でいえば、最初は微減のところ、所長に「お金は後からついてくる」と言われてこの年収(500万)を承諾したそうです。しかし、指導はほとんどなく、次第に単価の安い案件ばかりやらされて、売上が悪いからという理由で1年ごとに年収が下がっていき300万円台まで落ち込んだそうです。

 ちなみに僕も最初の「3年間」は上記の(1)~(4)の道を歩んできました・・・どうしてよいか分からず相当辛かったです。

 これらの例は「弁理士」に限らず、他の士業全般に当てはまるといえます。なぜなら、どの士業も「資格有」だけでは稼げないからです。むしろ、資格があっても、「実務」がいつまでたっても伸びなければ年収は下がっていきます。

「資格がある」と「実務ができる」わけでない

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 以上のとおり、士業の資格をとっても貧乏になる要因は、「実務がいつまでものびないこと」にあります。

 ここで注意したすべき点は、「資格がある」と、「実務ができる」わけでないということです。もちろん、士業の難関資格をとるとそれはとても価値があります。そして、難関資格ゆえ、これをとることにより年収が上がり、ステップアップが図れるように思えてきます。

 しかし、そこに「落とし穴」があります。それは、資格勉強で学んできたことが、実務に直結しないということです。

 例えば、弁理士の試験があります。弁理士の試験は、「特許」「意匠」「商標」を主に勉強します。しかし、理系の弁理士の実務のほとんどが「特許」であり、「意匠」「商標」で学んだことはあまり役に立ちません。また、弁理士試験で勉強したことの大半は実務で活かされません。弁理士の仕事で最も重要なのは特許明細書を書くことですが、弁理士試験で勉強したことのほとんどは、特許明細書を書けるようになるための役に立たないのです。このため、試験勉強と実務は別々のものと考えた方がよいのです。

 つまり、資格勉強に合格すると、更に第2の難関「実務の向上」が待っているのです。そして、資格勉強に合格しても、この実務が向上せず、挫折していく人が多いです。これは、弁理士に限らず、他の士業全般に当てはまることです。

「資格をとること」よりも「実務ができる」ことの方がはるかに難しい

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 難関の士業資格に合格しても、実務が向上せず貧乏となっていく人が多いです。それほど、「難関の士業資格をとること」よりも「実務を上げる」ことの方がはるかに難しいからです。ではなぜ、「実務を上げる」ことの方が難しいのでしょうか。

 それは、「努力の正しい方向が分かりにくいから」です。

 資格は、「難関」資格であっても、試験範囲は決まっていますし、その範囲の内容を理解するように努力して勉強していけば合格できます。そして、その内容が理解でき肉のであれば、講師の授業などを受けて理解を深めればいいのです。このように、資格勉強は、試験範囲のボリュームで難易度はありますが、試験範囲の内容を理解するように勉強するという努力の正しい方向は決まっています。言い換えると、何をやれば合格できるのかが簡単い分かります。

 これに対し、実務を上げるために何をやればよいのかが分かりにくいです。弁理士の例で言うと、特許明細書を書けるという実務を上げるために何をやればよいのかが分かりにくいです。特許明細書の書き方の本がありますが、この本を読んで勉強しても向上しません。実際に場数を踏んでも書き方が分かっていないと何度も上司からやり直しの指示がきて、1人で書けることができません。かといって、我流で書こうとすると、変な方向にいってしまい、その努力は、正しい方向と真逆の方向にいってしまい取り返しのつかないことになってしまいます。

 このように、「努力の正しい方向が分かり易い」難関資格をとることよりも「努力の正しい方向が分かりにくい」専門的な実務を上げることのほうがはるかに難しいのです。

 

「実務ができる」ようになるために重要なこと

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 ここで、「専門的な実務ができる」ようになるために重要なことを補足しておきます。専門的な実務をつけるためには、熟練者を真似ることです。これに尽きます。しかし、単に熟練者を真似るだけでは身に付かないので、なぜこのように書くのか、このように判断するのかなど1つ1つ考えて真似ることが重要です。

 僕の経験を元に具体例をお話しします。僕は、上述の通り、最初の特許事務所で「3年間」特許明細書を書くために努力をしてきました。しかし、所長から指導を受けてもらえず、特許明細書の書き方の本を読んで勉強したり、公開された特許公報を読みながら我流で何とか頑張りました。「3日」連続徹夜で仕事をしたこともありましたし、1日に帰る時間のほとんどが夜10時を超えていました。それでも特許明細書を書くことができず、上司にやり直しの指示を受けては罵倒されました。いつまでたっても上達しないのでここにいてはだめだと考え、所長から丁寧に指導を受けてもらえる特許事務所へ転職しました。

 そこでは、所長とマンツーマンで丁寧に特許明細書の書き方の指導を受けました。ここでは、1つの特許明細書を書くのに1ヵ月くらいかけました。一つ一つ丁寧にやり直しをさせられて厳しい事務所でしたが、そこで所長の書き方を徹底的に真似ました。一つ一つなぜこのような表現を使うのかなど考えました。そして、これを2年弱ほど続けたところ、知らず知らずに特許明細書が書けるようになりました。その後、大手法律事務所へ転職したのですが、もうあのような所長から何度もやり直しどころかもうほぼチェックなしで独り立ちできていました。「熟練者を真似ることで」「3年」でできなかったことが「2年弱」で達成できたのです。

 このブログではスキルの上達のために真似るコツ(方法)を紹介していますのでご覧ください。

www.mayaaaaasama.com

「最初の転職先で人生が決まる」

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 士業の資格をとっても貧乏にならないように、「最初の転職先(新卒の場合は就職先)」が重要です。大手とか零細中小とか関係ありません。「熟練者から実務を丁寧に教えてくれるのかどうか」が重要です。それに加えて好ましくは「年収の高いところ」です。ただし、「丁寧に教えてくれる」「年収が高い」の2つを満たすところに最初から転職(就職)できるほど甘くはないと思いますので、この場合、「丁寧に教えてくれる」ところを優先すべきです。

 士業の資格をとってジョブチェンジをするために転職する場合は、この「丁寧に教えてくれる」ところを優先して探すべきです。

 もし弁理士の資格をとってジョブチェンジのために転職活動を考えている場合、過去記事が参考になると思うのでご覧いただければと思います。

www.mayaaaaasama.com

 「士業の資格あり」と「実務ができる」ことの組み合わせは強力。これで人生楽になる

 以上のように、「難関士業の資格」があっても「実務ができない」のであれば貧乏になってしまいます。しかし、「難関士業の資格」があり、「実務ができる」と自由に働くことができ、お金も稼げて人生が楽になります。これは、「難関士業の資格」という希少価値と、「実務ができる」ことの希少価値が組み合わさり、掛け算の要領で希少価値が生まれるからです。「難関士業の資格」をとれる人の割合が1/100として、「実務ができる」人の割合を1/100とすると両方備えている人は1/10000となり、希少価値が生まれます。このため、ステップアップも見込めてどんどん稼ぐこともできますし、自由な働き方もできます。例えば、僕も仕事を定時までに終えて、定時に帰った後にブログをやるといった自由な働き方も可能です。

 このように、「難関士業の資格」を取った後は、貧乏になるか人生楽になるかに二分化されます。

「士業の資格」に短期合格するための勉強法

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 以上のように、「難関士業の資格」をとると貧乏になる場合もありますが、「実務ができれば」人生楽になりイージーモード化します。同年代のサラリーマンよりもお金を稼げて自由な働き方ができます。このようになりたい方は、難関士業の資格をまず勉強することをおすすめします。資格の勉強法については過去記事を書いていますのでご覧いただければと思います。 

www.mayaaaaasama.com

以上

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