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特許事務所で転職して失敗する人の特徴|上手くいくために重要なこと

 僕は、とある法律事務所で働く弁理士🙈

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 今回は、「特許事務所で転職して失敗する人の特徴|上手くいくために重要なこと」についてお話ししたいと思います。

 目次です

この記事を書いたきっかけ|「特許事務所 転職」で検索してみると…

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 「特許事務所」と「転職」を組み合わせてGoogle検索してみると、結構ネガティブなサジェストワードが出てきます。その中で、「特許事務所 転職 失敗」というものがありました。

 特許事務所での転職で成功することもありますが、失敗することもあります。

 これは、最初の特許事務所の選び方に問題があります。

 そこで、今回は、特許事務所に転職しようと思うが、失敗したくない方にご参考になればと思い記事を書きました。

特許事務所で転職して失敗する人の特徴

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 それでは、「特許事務所で転職して失敗する人の特徴」をお話しします。その特徴としては、以下の(1)、(2)が挙げられます。

(1)中間処理ばかりやっている

(2)1つのクライアントの単価の低い案件ばかりの仕事をしている

 上記(1)、(2)のいずれかに該当する場合、スキルアップが見込めず、何年たっても年収が思うように上がりません。そして、前職から年収がダウンして特許事務所に転職した場合には、前職の年収に戻すために数年かかります。スキルアップも磨けませんし、年収も上がらないという状況に陥り、転職に失敗してしまいます。

 では、なぜ(1)、(2)のいずれかに該当する場合、スキルアップが見込めず、何年たっても年収が上がらないのか、その理由について以下に説明していきます。

(1)中間処理ばかりやっている

 まず、特許事務所の経験がない人は、「中間処理」という用語が分からないと思うので簡単に説明します。

(中間処理)

 特許出願後、特許審査官は、その出願に係る発明に特許を与えてもよいか否か審査をします。この審査において、審査条件(特許要件)を満たすることができれば特許が与えられますが、特許要件を満たさなければ、審査官は、その理由(拒絶理由)を通知します。そして、中間処理」とは、この「拒絶理由」を分析し、拒絶理由を解消ための適切な応答案を作成することをいいます。

(中間処理ばかりやるのがなぜだめなのか)

 中間処理ばかりやっていると、スキルアップが見込めず、年収も上がりにくいです。その理由は、単価が安すぎるからです。ほとんどの特許事務所の年収は、「売上」で決まります。売上が少ないといつまでたっても年収が上がりませんし、むしろ年収が下がる虞もあります。そして、中間処理の単価は、約10万円です。これを月に10件処理しても月に100万円です。売上の1/3を年収とすると、100×1200×1/3=400万円となります。実際に、この年収は、僕が前にいた特許事務所で、中間処理ばかりやっていた弁理士の年収とほぼ同額です。彼は、前職では500万円以上の年収でこの業界に来ましたが、何年たっても中間処理ばかりやらされて一向に年収が上がりませんでした。

 このように、中間処理ばかりやっていると、スキルアップも年収も見込めません。しかし、特許事務所では、中間処理ばかりやらされている人が多いです。なぜ、中間処理ばかりやらされている人が多いのか。その理由は、そのような特許事務所では、新人に指導をしないためです。特許事務所の所長やベテランが指導を放棄して、新人に指導がなくてもやっていける中間処理ばかりやらせるのです。このような特許事務所に入所すると必ず失敗するので注意が必要です。

(2)1つのクライアントの単価の低い案件(特許明細書)ばかりの仕事をしている

 (1)の理由により、中間処理ばかりやっていると、スキルアップも年収も見込めません。では、中間処理でなく、特許明細書を書いていればいいのかというと必ずしもそうではありせん。1つのクライアントで、単価の低い案件(特許明細書)ばかりやっていても、スキルアップも年収も見込めません。

 なお、特許明細書とは、特許を取得するための発明の権利書です。特許明細書って何!?という方はこの過去記事をご参考頂ければと思います。

www.mayaaaaasama.com

 特許事務所では、1つのクライアントから出願案件を大量に発注してもらうところがあります。この場合、大量に発注してもらうかわりに案件ごとの単価が安く設定されることが多いです。通常、出願案件の1件当たりの単価は20~30万円ですが、この場合だと、10万円以下におされられていることが多いです。このため、このような案件を月に10件処理しても月に100万円です。売上の1/3を年収とすると、100×1200×1/3=400万円となり、上記の(1)中間処理ばかりやらされているのと同程度となります。

 また、このような1つのクライアントの案件ばかり処理しても、スキルアップが見込めません。様々なクライアントを担当して、異なる技術に関する案件(特許明細書)を書くことによりスキルアップが向上していきます。これに対し、1つのクライアントの案件(特許明細書)ばかりやっていても、そのクライアントの技術に関する特許明細書しか書けないことになり、応用できません。しかもそのクライアントが発注をやめてしまうと、何もできなくなってしまいます。

 このように、1つのクライアントの単価の低い案件ばかりの仕事をしているとスキルアップも年収も見込めません。 

転職で人生が上手くいくために知るべきことは「1つ」です

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 以上のように、特許事務所に転職して失敗したり後悔する人は多いです。

 しかし、転職に先立ち、成功するための「予備知識」を知っていればこのような失敗や後悔は避けられます。

 では、その「予備知識」とは何か。それはたった「1つ」のことです。以下にお話しします。

 それは、「特許事務所で成功するためには、特許明細書が書けることが必要」ということです。特許明細書が書ければ、売上を稼ぐことができ、自ずと年収は上がります。また、特許明細書が書けるようになると、上司・パートナーのチェックも必要なく、自由な働き方ができます。リモートワークや勤務時間の変更OKです。事務所からも重宝されるので、自由な働き方ができます。

 では、特許明細書が書けるようになるにはどうすべきか。

 それは、所長などの熟練者から丁寧に指導を受けることです。マンツーマンで1~2カ月で1つの明細書の書き方の指導を受ければ基本的なことがわかっていきます。そして、その後、更に明細書の件数をこなしていけば「何を書くべきか」などがわかっていきます。

 逆に、中途半端な上司から、あるいは自力で特許明細書の書き方を学ぼうとすると必ず失敗します。これは断言できます。そうして失敗してきた人を数多く見てきました(僕も最初の3年間はそうでした・・・)。これはもう熟練者から指導を受けて、書き方を真似るしかありません。

 そこで、特許事務所で転職に失敗しないためには、「特許明細書の書き方を丁寧に指導をしてくれる特許事務所」に転職すべきです。

 

特許事務所の情報は転職エージェントを使うのが必須

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 以上のように、特許事務所に転職して失敗しないためには「特許事務所の選び方」が重要です。すなわち、「特許明細書の書き方を丁寧に指導をしてくれる特許事務所」に転職すべきです。では、そのような事務所はどのようにして見つけることができるでしょうか。特許業界は情報量がとても小さく、自分で見つけることは困難です。特許業界に勤めている知人がいたとしても、その知人は特許事務所のあらゆるところを把握しているわけではありません。

 ではどうすべきか。それは「特許専門の転職エージェントを利用すること」です。この「1択」です。

 但し、転職エージェントの中には、自分の都合の良いように事務所を誘導させるエージェントもいるので気をつけるべきです。また、大手の転職エージェントは特許事務所に精通していないことが多く、利用の意味がないことが多いです。

 そこで、利用すべき転職エージェントはどこかというと、それは「リーガルジョブボード」です。この「1択」です。「リーガルジョブボード」は僕が知る限り、誠実で信頼できるエージェントです。このエージェントを利用しましょう。

 また、このエージェントを利用すると、具体的な特許事務所の内情を聞けるだけでなく、特許事務所との面接にも立ち会ってもらい年収交渉をしてくれたりもしますし、更にお祝い金ももらえたりすることもできます。

 控えめに言ってもこれは利用しない手はありません。

 しかも「リーガルジョブボード」は、こちらのサイト」から無料で簡単に会員登録できます。まず、ここで会員登録して、その後特許専門のエージェントからの連絡を待ち、自分の希望条件を提示してエージェントに事務所を紹介してもらいましょう。転職は、小さなことの積み重ねで大きな結果が生まれます。まず会員登録という小さなステップを踏み込み、転職活動をスタートさせましょう。

以上