とある士業の知的な日常

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論理的な文章の書き方の応用編|文章力を上げるコツをお話しします。

僕は、とある法律事務所で働く弁理士🙈

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 僕は、毎日、特許明細書と呼ばれる法律文書を作成する仕事をしています。

その過程で、論理的な文章を書くスキルを身につけてきました。

 前回は、「論理的な文章の書き方」についてお話ししました。過去記事はこちらです。

www.mayaaaaasama.com

  今回は、この文章の書き方をベースとして、更に説得力のある文章の書き方をお話したいと思います。いわば、前回の文章の書き方の応用編にあたります。

この記事を読むメリット

 この記事を読むメリットは以下のとおりです。

・論理的な文章の書き方を理解できる。

・ブログ、記事、レポート、論文などの文章を書く上で応用できる。

 

目次です

論理的な文章の書き方(前回のおさらい)

前回の方法

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 前回ご紹介した方法では、「前提」「結論」「理由」「具体例」の各項目の記載順序とし、作成順序をその逆とするものです。そして、各項目に、内容をあてはめていくというものです。簡単な構成ですがこの構成が強力な構成です。

今回紹介する文章の書き方

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 それでは、今回紹介する「論理的な文章の書き方(応用編)」を上図を用いて説明します。上図の通り、今回の文章の構成方法では、主題(タイトル)と、前回紹介した構成(前提、結論、理由、具体例の構成)との間に、「起承転結型の文章」を挿入するというものです。すなわち、起承転結型の構成と、前提、結論、理由、具体例の構成の2つの構成を組み合わせるという書き方です。なぜ、起承転結型の文章を挿入すると、より説得力のある文章を書くことができるかについては後述します。

起承転結型の文章

 ここで、起承転結型の構成について上図を用いて以下に説明します。

「起」・・・「背景」

「承」・・・「課題」

「転」・・・「解決手段」

「結」・・・「効果」

 

 これだけだとイメージがわかないと思いますのでいくつか事例を提示します。

事例1:目の下のクマを改善する方法

 「起(背景)」

 日々のデスクワークで目を酷使したため、目の下のクマが目立つ人が増えている。

 「承(課題)」

 そこで、目の下のクマを改善する方法が求められている。

 「転(解決手段)」

 下瞼を引き上げるトレーニングを行う。

 「結(効果)」

 目の下のたるみを手軽に改善できる。

事例2: メンタルを改善する方法

「起(背景)」

職場の人間関係で悩み、メンタルが病んでいる人が増えている。

「承(課題)」

そこで、メンタルを改善する方法が求められている。

「転(解決手段)」

筋トレを始める。

「結(効果)」

筋トレを始めると、快楽物質が放出されてメンタルが改善できる。

事例3:社会人が勉強を継続する方法

「起(背景)」

終身雇用の崩壊やAIの台頭により、会社の仕事だけでは将来不安定になる虞がある。

「承(課題)」

しかし、社会人が毎日勉強を継続することは難しい。そこで、社会人が勉強を継続する方法が求められている。

「転(解決手段)」

定時退社したり、飲み会の参加を断る。

「結(効果)」

平日の勉強時間を確保することにより、勉強を継続することができる。

 こんな感じで、特定の記事に対して、背景⇒課題⇒解決手段⇒効果を当てはめて書くと起承転結が出来上がります。
 ここで、上記の事例1~3のように、課題である「承」は主題に対応し、効果である「結」は、課題である「承」の裏返しです。
 そして、解決手段は、「結論」に相当します。そうすると、後は主題の背景を考えれば「起承転結」が出来上がります。とても簡単です。

文章に起承転結型を挿入するメリット

 このような起承転結を挿入するメリットとしては、読者に主題(テーマ)の「背景」を上手く伝えることができる点が挙げられます。もっと言うと、なぜその主題(テーマ)を取り上げたのかについても読者に上手く伝えられます。これにより、その主題に興味のない読者でも最後まで読んでもらえるような記事にできます。

 もし、上の例で挙げた「目の下のたるみを改善する方法」について起承転結を挿入せず、いきなり「結論」から行くとします。この場合、この記事は、「目の下のたるみを改善する」ことに興味ある人だけに向けた記事という印象を読者に与えます。すると、この記事に触れた読者は、「目の下のたるみを改善する」ことに特に関心がない場合は最後まで読まないと思います。これに対し、「起承転結」を挿入することによって、記事の冒頭で、主題の背景を伝えることができます。上の例では、現在、アンチエイジングがトレンドで、特に目の下のたるみを改善することが重要であるという背景です。そうすると、読者にアンチエイジングが今はトレンドであるという情報を与えるため、「目の下のたるみを改善する」ことに関心がない読者でも、例えば、トレンドなら読んでみるかというように主題に興味を示すようにすることができます。このように、主題に興味のない読者でも、主題の背景を提示することによって最後まで読んでもらえるような記事にできます。

 ここで、背景が重要ならば、わざわざ「起承転結」の「起」に留めてそれ以降「承転結」は書かなくてもいいのではと思われるかもしれませんが、「起承転結」で一貫したストーリーができあがります。ストーリーが明確になるため、それ以降「承転結」も描いた方がよいと思います。

起承転結型の文章は簡潔に書くこと

 記事のメインは、「前提」⇒「結論」⇒「理由」⇒「具体例」です。これが本体ですので、起承転結はなるべく簡潔にさらっと書くのをおすすめします。3~4行程度にとどめるのが無難です。起承転結を冗長に書くと、結局何が言いたいのか不明瞭な記事となります。これは起承転結のデメリットでもあり、これをなるべく抑えるようにします。上の例「目の下のたるみを改善する方法」の場合において、「起承転結」を挿入する場合は、以下のような感じです。

 現在アンチエイジングがトレンドです。その中でも、目の下のたるみが一番老けて見えますので、これを改善することが重要です。そこで、目の下のたるみを改善する方法についてお話しします。それは下瞼を引き上げるトレーニングです。これにより目の下のたるみを改善できます。以下、詳しく説明します。(以下、記事本体(前提⇒結論⇒理由⇒具体例)の内容につなげます) 

  このような感じで3~4行程度で書くと、記事本体(前提⇒結論⇒理由⇒具体例)にうまく繋げられます。

まとめ

 起承転結はあまり好まれない書き方ですが、これを上手く組み合わせると、より読者に読んでもらえるような記事に仕上がります。ぜひ試してみてください。

以上