「弁理士試験の予備校の通信講座はどれを選んだらいいのだろうか」
弁理士試験を受けようと思っている方はまずこうした疑問をもたれているかと思います。
弁理士試験の予備校の通信講座は大手から格安のものまでさまざまで悩ましいところです。
そこで、こうした疑問に弁理士試験(短答・論文必須・口述)に1発合格した僕が答えます。
本記事では、2021年の最新版の弁理士試験におすすめの通信講座を3つ厳選しており、あなたに合った通信講座が見つかるでしょう。
予備校の弁理士講座は通信講座にすべき理由
通信講座を紹介する前にこうした疑問をもつ方もいると思います。
「通学講座だとダメなのかな?」
通信講座よりも通学講座を選ぶ方も多いと思いますがおすすめしません。
理由は以下のとおりです。
①通学時間が無駄
②受け身になりがちな聴講
③テキストを丁寧に進めるため全て終わるのにかかる時間が長い
順番に解説します。
①通学時間が無駄
通学講座の場合には電車に乗ったりして予備校に通学しないといけません。通学時間は無駄です。
一方、通信講座は、通学時間が0です。
②聴講は受け身になりがち
聴講は受け身になりがちです。
勉強は自分で主体的にとりくんで頭にたたきこむのが効率的であり、受け身の姿勢では頭に入りにくいです。
一方、通信講座は、理解できないところがあったら元に戻して理解できるまで聞くことができ主体的にとりくめます。
③テキストを丁寧に進めるため全て終わるのにかかる時間が長い
通学講座の場合、用いる1つのテキストを全てやり終えるのに長い時間をかけます。
そうすると、最初に覚えたことはもう忘れてしまいます。
一方、通信講座の場合には、まず試験範囲の全体を短時間で目を通し(俯瞰し)、わからないところをしらみつぶしに繰り返し行うことできます。
以上の理由より通信講座を利用することをおすすめします。
弁理士試験の予備校・通信講座を厳選比較
弁理士試験の通信講座は実は3つのタイプしかありません。
①大手予備校の通信講座(LEC、TACなど)
②オンラインに特化した通信講座(資格スクエア)
③格安が売りの通信講座(スタディング)
大手予備校には「LEC」「TAC」がありますが、あまり差がないのでここでは「LEC」を取り上げます。
以下順番に説明します。
①LEC
引用:https://www.lec-jp.com/benrishi/start/basic.html
LEC(「1年合格ベーシックコース」)のメリットとデメリットは以下のとおりです。
ポイント ■メリット ■デメリット
「LEC」はあらゆる予備校の中で最も合格者数を輩出しています。
合格者数を多数輩出しているのは厳選された質の高い講師陣が揃っているからです。
このためLECだと安心して勉強できるというメリットがあります。
しかし、LECの価格は高いです。
昔は今ほど予備校選びのバリエーションがなく、LECなどの大手を選択するしかありませんでした。
筆者もLECにお世話になり、1発合格させてもらいました。
しかし、ここ最近は、予備校も価格競争が激しくなり、低価格にもかかわらず、大手にひけをとらない通信講座が登場しています。
②資格スクエア
引用:https://www.shikaku-square.com/benrishi
資格スクエア(「基礎・短答・論文パック」)のメリットとデメリットは以下のとおりです。
ポイント ■メリット ■デメリット
「資格スクエア」の特徴は、価格が「¥265,000」です。
大手予備校の価格に比べるととても安いです。
そうすると、大手予備校に比べて教材の質が悪いのではないかという印象を受けます。
これに対し、資格スクエアの弁理士講座の合格者の声を抜粋します。
菊池先生:
講義では、原則を丁寧に講説明してくださるので、例外が明確に理解できました。
1年目に他校で勉強をしていたときは、重要なところがどこかわかるが全体の中での位置づけがわかっていませんでした。菊池先生の講義で、それまで点でしかなかった知識がつながり体系的な理解ができました。
菊池先生は、厳しさの中にも温かさを感じ、受講生のことを真剣に考えて下さっていると感じました。
林先生:
受講生に寄り添った指導をして頂きました。
趣旨を整理して学習することができる講義で大変助かりました。板書もわかりやすかったです。青本講座は短答式試験後によく講義を聞いていましたが、趣旨がよくわかるためもっと早めにやっておいてもよかったと感じています。
青本レジュメは、5段階でレベル分けもされているので、強弱をつけた勉強ができ助かりました。
参考:https://www.shikaku-square.com/benrishi/interview_2019_1
実際に、筆者も資格スクエアの有料の弁理士講座を受講しました。
受講した感想はこちらで解説していますが、結論を言うと、弁理士試験の最大の難関である論文試験の対策が充実しており、「買い」です。
続きを見る
【2021年】資格スクエアの弁理士講座を1発合格した弁理士が受けてみた感想
論文の解き方と書き方にわけて解説しており、アウトプット用の演習も多めです。
また、資格スクエアは他の予備校にない便利なオンライン学習機能があるのもポイントも高いです。
- レジュメ※講義動画と一緒にオンラインで表示される。自分でマーカなどもつけられ、簡単にノートが作れる。
- 質問 ※オンラインで可能。わからないことがすぐに解決できる。
以上のように、資格スクエアの利点は、学習の全てがオンラインで完結することであり、テキストを持ち込まなくてもよく、電車などの隙間時間を有効活用できます。
このため、特に、忙しい社会人にとっておすすめです。
一方、資格スクエアは大手と比べると知名度が小さく、信頼性に欠けます。
しかし、最近できた資格講座であるものの、サイトには合格実績も十分であり、最近でも最年少合格者を輩出しています。
>>2022合格向けの資格スクエアの弁理士講座のお申込みはこちら
③スタディング
引用:https://studying.jp/benrishi/
スタディング(「総合コース」)のメリットとデメリットは以下のとおりです。
ポイント ■メリット ■デメリット
スタディングの特徴は、価格が圧倒的に安いことです。
ただし、無料で見られる動画と講座内容を僕がうけてみたところ、論文対策のアウトプット量は少なめの印象を受けました。
このため、これだけで弁理士試験に合格することはやや難しいかもしれません。
ただし、答練や模試を受けたりしてアウトプットを高めたり工夫次第でなんとかいけそうです。
スタディングの感想については過去記事でも書いています。
続きを見る
スタディングで弁理士試験に合格することはできるのか!?
>>2022年合格向けのスタディングの弁理士講座のお申し込みはこちら。
弁理士試験の予備校の通信講座の比較
「LEC」「資格スクエア」「スタディング」の弁理士講座を比較してみます。
「LEC」は僕が受験生のころに利用した時の感想であり、「資格スクエア」は有料の弁理士講座を受講させてもらった時の感想であり、「スタディング」は無料の弁理士講座を受講させてもらった時の感想です。
選ぶポイントは、「価格」「教材の質」「勉強のしやすさ」です。
点数化してみると上の表のようになります。
LECは価格がネックであり、スタディングはアウトプット量がネックであるので点数は低めにしました。
教材の質を最優先するならLEC、価格を最優先するならスタディングです。
しかし、今では資格スクエアが一番バランスがよくておすすめです。
もし筆者が今の受験生であれば、資格スクエアを迷わず選びます。
「資格スクエア」の申し込み方法
以上のように弁理士試験で最短で合格を目指すのであれば、予備校の通信講座の中でも「資格スクエア」の「2022年向け『基礎・短答・論文パック』」がおすすめです。
①まずは、資格スクエアの弁理士講座のお申込みをクリックします。
②左の「弁理士」を選択します。
③「お申込み」を選択します。
「2022年向け」を選択します。短答合格の方は、「論文対策パック」でOKです。
これで完了です。
弁理士の予備校の通信講座は安すぎる
ぶっちゃけ今の通信講座の価格は安くなっています。
筆者が受験生の頃は、大手予備校しか選択肢がなく、40~50万円くらい払いました。
そのとき、業界未経験でしたが、短答試験に合格していたこともあり、うまく特許事務所へ転職できました。
特許事務所へ転職して前職よりも月収当たり3万円以上はアップしてボーナスも含めて1年たたずして回収できました。
今では、さらにその半額位の価格ですすめることができます。
しっかりと勉強して1~2年で合格すれば、すぐに回収は可能です。
弁理士への近道は、教材をすぐに準備して早いうちに勉強にとりかかることです。
弁理士の最大の難関は資格に合格するのではなく、実務を身につけることにあると思ってください。
実務を身につけるにあたり、資格合格は早めにすませておく必要があります。
そして、資格と実務の両方を備えると人生が楽になります。これは筆者の経験上間違いなく言えます。
勉強は継続が重要ですが、行動も重要です。
早いうちに教材を準備してすぐにとりかかることをおすすめします。(すでに受験を始めている同期もいることを忘れずに。)
弁理士に短期合格するための勉強法も紹介しているのであわせてご覧いただければと思います。