ブログ

文章が書けないのは構成を考えていないから|文章の書き方の基礎的な話を紹介

投稿日:

僕は、とある法律事務所で働く士業男子🙈

f:id:mayaaaaasama:20180929194523j:plain

僕は、弁理士の仕事をしており、特許明細書と呼ばれる法律文書を1日あたり、2万文字くらいで書いています。

また、ブログでは毎日3000字以上の記事を書いています。

この日頃の文章の作成の継続で文章を書くのが得意です。しかし、元々僕は文章が書くのが苦手でした。しかし、この継続によりコツを身に着け得意になりました。

そこで、今回は、「文章の書き方の基礎的なこと」についてお話しします。

目次です。

スポンサーリンク

文章を書くにあたりやってはいけないこと

f:id:mayaaaaasama:20190404201900j:plain

 まず、文章をすらすらと書ける方法について説明するのに先立ち、「文章を書くにあたりやってはいけないこと」について説明します。それは、以下の通りです。

思いついたこと、考えたことを整理せず、いかなり文章を書き始めること

 文章を書くのが苦手な原因は、文章の表現力、語彙力といったことよりも、結局自分は文章で何を伝えたいのか分からなくなることにあると思います。そして、文章を作成する前に自分が思い描いていた内容と、作成した文章の内容が食い違っていたり、作成した文章の内容が結局何が言いたいのかわからなくなることがあります。筆者である自分が、文章の内容を理解できないのに、読者がその内容を理解できるわけがありません。そして、こういうあやまちは、思いついたこと、考えたことを整理せず、いきなり文章を書き始め、構成を考えていないことに原因があると思います。そして、文章全体を何度も書き直して時間を大きく費やしたりしてしまいます。

文章の作成は、人物画のデッサンと似ている

f:id:mayaaaaasama:20190424202051j:plain

 文章を作成することは、以下の点で人物画のデッサンに似ていると思います。

・まずは骨格を描いて肉付けをすること

・骨格を描くにあたり定石があること

これはどういうことか以下で説明します。

「まずは骨格を描いて肉付けをすること」

 人物の特定のポーズを描きたいとき、まずラフ画を描きます。この作業では、人物模型の骨格を描いて体の各部位の長さなどを決めます。これにより、身体全体のバランスを上手くとることができます。もし、このようなラフ画を描かず、いきなり顔を丁寧に描き、その後、身体の各パーツを丁寧に描いていくと全体でバランスが崩れたり違和感が生じます。このため、まずはラフ画で骨格を描いて、詳細な肉付けをすることが人物画のデッサンでは重要です。

 これに対し、文章の作成も同様です。文章では、ラフ画における骨格が、文章の構成(型)に相当します。文章の構成をまず考えて、その後に各構成要素を肉付けする感じです。

「骨格を描くにあたりに定石があること」

f:id:mayaaaaasama:20190424205445p:plain

 ここで、身体の各パーツの位置関係に定石があります。上図の通り、首から足までを一本の縦の線分ABで表した場合、その線分の1/2の位置Oに股があり、その線分を2分したときの線分AOの1/3の位置に肩があり、2/3の位置よりやや下側の位置にへそがあり、ウエストラインの延長上に肘があり、更に線分BOの1/2の位置に膝があります。人物画のデッサンでは、まず、このような定石に従って、人物模型の骨格を描くことにより、全体的にバランスのとれた人物画を描くことができます。

 このような定石は、文章の構成においてもあります。その構成については、後述しますが、このような定石に従えば、より読者に分かり易く文章の内容を伝えることができます。

文章をすらすらと書く方法

f:id:mayaaaaasama:20190424215047p:plain

 では、文章をすらすらと書ける方法について上図を用いて説明します。まず「文章の作成は、人物画のデッサンに似ている」で述べた通り、下記2点を意識して書くのがすらすら書ける近道です。

・まずは骨格を描いて肉付けをすること

・骨格を描くにあたり定石があること

 ここで「骨格」が文章の構成、型に相当します。そしてこの「定石」が上図の構成です。これが最もシンプルで簡単に書ける方法です。すなわち、まず「結論」を書き、その「結論」に至る「理由」を書き、最後に「結論」と同じ内容の「まとめ」を書きます。これだけでは、単純な構成であり、文字数も少なすぎるので、文字数を足すという意味でも、「結論」、「理由」のいずれかを「箇条書きの構成」とします。「箇条書きの構成」とすることで、例えば、「理由」が5つであれば文字数も稼げるとともに、内容も膨らんでいきます。そして、この定石に自分が思いついたこと、考えたことを当てはめ、各構成要素(結論、理由)を肉付けしていきます。

主題(タイトル)のつけ方を工夫する

 更に、文章をすらすらと書くために、タイトルのつけ方を工夫することも重要です。文章をすらすらと書くために、タイトルのつけ方を以下のいずれかにすることがおすすめです。

(1)Xに重要なこと(Xの例:定時退社しやすくするため)

(2)Yである理由(Yの例:AI翻訳導入により特許翻訳がオワコン)

(3)Zの方法(Zの例:効率的な勉強)

 (1)の場合、結論(「Xに重要なこと」)を箇条書きにすれば文章の文字数を稼げ、内容も充実したものとなります。(2)の場合、Yがすでに結論に挿入しますので、この場合は「理由」を箇条書きにすれば文章の文字数を稼げ、内容も充実したものとなります。(3)の場合、「方法」はフローであり、各工程を経るので、おのずと工程が箇条書きとなりえますので、この工程をそれぞれ説明すればよいです。ちなみに(3)の場合、各工程が「結論」に相当し、各工程の意味(意義)が「理由」に相当します。

 ここで、何かを考えたこと、思いついたことを文章にしたいことを思いついた場合、タイトルを(1)~(3)のいずれかにできないか検討してみるのがおすすめです。そして、タイトルを決定し、上図の文章の構成を用いて、骨格、肉付けの順序を意識すれば、文章を書くのが苦手な方でも文章をすらすらと書くことができます。

具体例

f:id:mayaaaaasama:20190424215047p:plain

 では、上図の構成を用いた具体例を説明していきます。具体例としては、(1)と(2)についてみていきます。

(1)Xに重要なこと(Xの例:定時退社しやすくするため)

 ここでは、Xを「定時退社しやすくするため」とします。なお、Xは例えば、「朝起きて1日を効率よく過ごすため」(社会)、「急激な社会変化に対応するため」(生活)、「ネイティブのように英語の発音ができるため」(学習、学び)などどのカテゴリーにおいても適用可能です。

 「定時退社しやすくするため」に重要なこととしては、「メンタルを強くすること」、「他人不干渉(遅くまで残業している同僚に対する罪悪感の払拭)」、「定時退社する人の批判に対する反論案の準備」などが挙げられます。

「定時退社しやすくするために重要なこと」

(結論1)メンタルを強くすること

(結論2)他人不干渉

(結論3)定時退社する人の批判に対する反論案の準備

(1)~(3)が「結論」に相当します。そして、(1)~(3)に対して理由を考えます。

「定時退社しやすくするために重要なこと」

(結論1)メンタルを強くすること

(理由)メンタルが強いと周りを気にしなくなり、定時に帰ることに強気になれるため。

(結論2)他人不干渉

(理由)残業をしている同業を意識すると、定時に帰ることに罪悪感を感じたりする。他人に干渉すると、定時に帰ることにためらいを感じるため。

(結論3)定時退社する人の批判に対する反論案の準備

(理由)定時退社を嫌う上司がいると、そのような上司との人間関係が悪くなる。そこで、そのような上司と人間関係が悪化しないように、定時退社することに説得性のある反論をするのが有効であるため。

  このように、上記のような骨格ができあがると思います。後は、さらにこれらを肉付けしていきます。例えば、(3)については反論案の具体案を提示してもよいかもしれません。

 このように「骨格」、「肉付け」の順序で書けば、文章全体でのやり直しがなくなるため、すらすらと書くことができます。また、言いたいことが読者にはっきりと伝えることができます。

 なお、この「定時退社しやすくするために重要なこと」については、実際に上記の構成で記事を作成しています。もしよければご参考になればと思います。

www.mayaaaaasama.com

 (2)Yである理由(Yの例:AI翻訳導入により特許翻訳がオワコン)

  ここでは、Yを「AI翻訳導入により特許翻訳がオワコン」とします。なお、Yは例えば、「定時退社するのが重要」とすることもできます。そうすると、「定時退社するのが重要である理由」と「定時退社しやすくするために重要なこと」の2つのカテゴリーを1つの文章で書くということもできます(応用例)。

 この場合、理由は、「機械翻訳は特許翻訳と相性がいいため。」「機械翻訳しやすい環境が整い過ぎているため。」「クライアントは逐語訳以上のものを求めていないため。」が挙げられます。このように、この場合では、「理由」を箇条書きとします。

 まとめると以下のようになります。

 「AI翻訳導入により特許翻訳がオワコンである理由」

(結論)AI翻訳導入により特許翻訳がオワコンである。

(理由1)機械翻訳は特許翻訳と相性がいいため。

(理由2)機械翻訳しやすい環境が整い過ぎているため。

(理由3)クライアントは逐語訳以上のものを求めていないため。

 あとは、理由を肉付けすれば文章を仕上げることができます。なお、この「AI翻訳導入により特許翻訳がオワコンである理由」については、実際に上記の構成で記事を作成しています。もしよければご参考になればと思います。

www.mayaaaaasama.com

更に一歩進んだ構成

 上記の方法によりすらすら書けるようになればより質の高い文章を作成するのがよいです。質の高い文章を書くためには構成をより複雑化したものをおすすめします。この複雑化した構成について過去記事で紹介していますのでもしよければご参考頂ければと思います。

www.mayaaaaasama.com

以上

 

開業予定の特許事務所です。お仕事の依頼があれば是非!

-ブログ

Copyright© 弁理士ブログ|とある士業の知的な日常 , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.