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弁理士に英語はほとんど必要ないがあったほうがいい話

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士業男子やま
こんにちは士業男子やまです。弁理士としてこれまで関西の特許事務所2か所とTMI総合法律事務所と大手企業知財部を経験しています。

悩んでいる人
英語が苦手なんだけど弁理士としてやっていけそうかなあ・・・

 弁理士で英語が苦手な方は意外と多いです。特許事務所の仕事では英語が必要ではないかと不安になる方も多いと思います。

 そこで今回は、弁理士に英語はほとんど必要がない理由と、英語ができたほうが高収入を見込める話をします。

 この記事の信頼性

参考

 〇特許事務所と法律事務所で弁理士として多くの実務を経験。

 〇TOEIC最高840点。

 今回の記事では、弁理士・特許技術者で特許事務所への転職を考えている方を読者の対象としています。

目次です。

弁理士に英語はほとんど必要がない理由

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 弁理士に英語はほとんど必要ありません。

 理由は、弁理士の仕事の大半が国内の特許明細書を作成するか国内の中間処理をすることであるからです。

これらはぶっちゃけ英語を使う必要はほとんどありません。

弁理士の仕事についてはこちらの記事をご参考ください。

弁理士の仕事内容を分かり易く解説【1日のスケジュールも公開】

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特許明細書の翻訳チェックに英語力はほぼ不要

ここでほとんどという表現を使ったのは、未経験弁理士が最初に特許明細書の翻訳チェックをする場合があるからです。

しかし、それほど高度な英語力は必要なく、高校英語文法と簡単な英文を理解できる程度で十分です。

チェック内容は以下の3つです。

①クレームにおける冠詞

②翻訳者のコメント

③正しい技術用語を用いているか

順番に説明します。

①クレームにおける冠詞

 翻訳者は、クレーム(特許請求の範囲)の表現について深く理解していないことが多く、クレーム(特許請求の範囲)において、「a」と「the]の使い分けが上手くなっていないことがあります。

 このため、この「a」と「the]の使い分けが正しくなされているかどうかを主にチェックします。

 これは高校英文法を理解していれば問題なくチェックできると思います。

翻訳者のコメント

 翻訳者は、日本語の特許明細書において、不明瞭な日本語がある場合、その日本語に対する英訳が正しいかどうか、コメントをつけることがあります。

 「…という理解でこのように英訳しましたが適切でしょうか」という感じです。コメントというのはワードの校閲タブにあるコメントです。

 そのため、このコメントに沿って、その英文が適切に訳されているか確認します。

 これは英文を理解するというよりもその不明瞭な日本語を理解する方が重要であり、高度な英語力は求められません。

正しい技術用語を用いているか

 翻訳者は、「この技術用語をこのように訳しましたが適切でしょうか」とコメントをつけてきますのでその技術用語が正しく英訳されているかチェックします。

 これは適切に判断できなくてもクライアントの発明者が適切に判断しますので、発明者にボールを投げても問題ありません。

弁理士は英語ができなくてもやっていけます

 以上のようにまとめると、特に高度な英語力は求められません。

 このため、英語が苦手な人でも弁理士を上手くやっていけます。

 弁理士の求人はこちらをご参考ください。

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弁理士は英語ができれば更に高収入アップ

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 弁理士の場合は、外国中間のOAができるとさらに高収入がアップします。

ここで外国中間のOAについて解説します。

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 弁理士・特許技術者は外国中間のOA(オフィスアクション)を検討することがあります。

 OAとは、日本でいう拒絶理由通知です。

 外国においても、特許出願に係る発明について、特許審査官が特許を与えてもよいか審査をして、特許を与えることができないと判断した場合、拒絶理由通知書を通知します。

 これは、上図の通り、現地代理人を通じて送られてきます。

 特許技術者は、(a)送られてきたOAの内容を確認し、(b)これに対する有効な対応案を検討して、(c)現地代理人へ応答方針を提示します。

 この外国中間でのOAでの検討をまとめます。

参考

①OAの内容を確認する。

②OAに対する有効な対応案を検討する。

③現代理人へ応答方針を提示する。

順番に解説します。

①OAの内容を確認する

 まず、OAの内容を確認します。

 OAはもちろん英語です(特許庁が英語圏の国の場合。中国、台湾、韓国の場合は現地代理人が日本語に翻訳してくれています)。

 ここで、OAの内容を理解するためにリーディング力が必要ですが、前述のとおり、簡単な英文を理解できる程度があれば十分に対応可能です。

 なぜかというと、英文の表現も簡単な表現で書かれており、英文のパターンがほぼ決まっているからです。

 また、現地の特許法をきちんと理解していれば特に細かく読まなくても「ああ、こういうことを指摘しているんだな…」というのが分かってくると思います。

②OAに対する有効な対応案を検討する

 次に、OAに対する有効な対応案を検討する必要があります。

 ここで、外国出願と言えど、内容はその前に出願した日本語の特許明細書の内容ですので、外国出願における英文明細書の内容を細かく見る必要はありません。

③現代理人へ応答方針を提示する

 次に、応答方針が決まると、その応答方針を英語で現地代理人へ指示する必要があります。

 このため、ライティング力が必要になるかと思いますが、日本語がしっかりとできていれば特段ライティング力は必要ありません。

 というのは、英文の作成は、ほぼGoogle翻訳などの翻訳ツールで対応可能であるからです。

 この場合、Google翻訳の翻訳結果が文法的に適切かどうかを判断しないといけないため、高校英文法を理解できる程度は必要です。

 以上、説明した通り、外国中間のOAの検討においても、高校英語文法と簡単な英文を理解できる程度の能力があればそれほど英語力は必要ありません。

高収入を目指すなら英会話も重要です。

 以上の通り、弁理士・特許技術者に英語力はほとんど必要ありません。

 実際、僕の周りでも英語が苦手な方が多いです。

 高校英語文法の理解も十分でない方も多いですが、上手くやっていけています。

 これは、いいかえると英語力があったほうがアドバンテージがあるということになります。

 今後は、英語の4技能の中でも、「スピーキング」「リスニング」が重要です。

 英語が話せたり、聞けたりすると、海外代理人や海外クライアントの窓口となりやすいですし、海外オフィスの駐在もできます。

 今後は、単に実務をこなせることにくわえて集客も重要となりますので、海外への集客に「スピーキング」「リスニング」がとても重要となってきます。

弁理士のための英語の勉強法

 もし英語を学ぶことに苦でないのであれば、今からでも英会話のスキルをあげることをおすすめします。

 おすすめの英会話スクールを紹介しておきます。いずれも短期集中型です。

 本気で英語を勉強する気持ちがある方におすすめです。

おすすめのスクールについてはこちらの記事で解説しています。

英語のスクールのおすすめを徹底解説【3カ月で身につける】

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 本気で英語力をみにつけようと思えば、3カ月あればOKです。

 3カ月でだいぶ違ってきます。

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