とある士業の知的な日常

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技術者、エンジニアが特許事務所に転職することをおすすめする理由|未経験でもOKです。

僕は、とある法律事務所で働く弁理士🙈

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今回は、技術者、エンジニアが特許技術者に転職することをおすすめする理由について紹介したいと思います。

なお、タイトルでは「技術者」「エンジニア」に絞っていますが、知財を含む間接部門の方や、特許翻訳者にとっても参考になる記事と思いますのでご覧いただければと思います。

目次です。

今後転職はより身近なものになりつつある

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 まず、現状終身雇用の形態は過去のものとなりつつあります。このため、企業に勤める技術者やエンジニアの方にとっても、「転職」はより身近なものになりつつあると思います。

45歳以上に早期退職を促す企業の急増

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 最近、45歳以上の正社員に早期退職を促す東証一部企業の数が急増しています。

 例えば、富士通では、間接部門(人事、総務、経理等)の約5000人を営業やシステムエンジニアなどの職種に異動させる人事を発表しています。これは、人事異動の発表ですが、45歳以上の年齢で、営業やシステムエンジニアを担当できるのは困難ですので、これは間接的な早期退職を促す人事であると思います。

 一見、このニュースは、間接部門の非効率化を改善させるためのニュースのように思われますが、どうも早期退職を促す部門は間接部門だけではないようです。

 例えば、アステラス製薬では、早期退職優遇制度を導入することを発表しています。この制度の対象には、研究開発の担当者も含まれています。また、エーザイでは、45歳以上の従業員を対象に、早期退職を募集するとともに、新卒採用を例年40人程度から100人規模へ増やしていくことを発表しています。

 このような早期退職を促す背景には、高給取りのベテランを切っていき、その代わりに安く使える若手の人材を確保したいという実情があるように思います。そうすると、もはや1つの企業でずっと働くという労働形態は過去のものとなりつつあるようです。

 このような現状に対して、技術者やエンジニアの方々もいずれは早期退職を余儀なくされることがあると思います。そうすると、「転職」は、身近なものであるという意識を持った方がよいように思います。

特許事務所への転職も選択肢の1つ

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 そこで、転職の際に、「特許技術者」への転職も選択肢の1つとして考えることもよいのではと思います。

そもそも「特許技術者」とは?

 ここで、「特許技術者」という職種を知らない方も多いと思いますので説明しておきます。

 特許技術者の仕事は、「弁理士」の監視下、発明の特許権利化をサポートする仕事です。具体的な仕事は、以下の通りです。

・特許明細書の作成

・意見書及び補正書の作成(特許明細書における特許審査官の不備の指摘に対して応答する書類の作成です。)

 おそらく技術者、エンジニアの方であれば発明の特許をとるために、特許明細書の作成に携わった方も多いと思います。その特許明細書を作成したり、意見書、補正書を作成したりするのが特許技術者の仕事です。

 「特許技術者」の仕事のほとんどは特許明細書の作成です。発明の技術的な思想を理解し、その思想と、特許法を踏まえて、より広く権利を取得できるように明細書を作成します。ほぼデスクワークであり、この法律文書を作成します。

 そして、弁理士の資格に合格できれば、「特許技術者」から「弁理士」へステップアップすることもできます。但し、弁理士の資格の勉強は相当難しいです。このため、資格と仕事の両立が困難であり、40代以上になっても「特許技術者」のままでいる人も多いです。その場合でも特許明細書の作成スキルがあれば十分に食べていけます。

 弁理士の資格の勉強については過去記事でも紹介していますのでこちらをご参考ください。 

www.mayaaaaasama.com

特許事務所への転職をおすすめする理由

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  それでは次に、特許技術者への転職をおすすめする理由についてお話ししたいと思います。その理由は以下の通りです。

・30代~40代でも転職は可能

・これまでの技術のバックグラウンドを生かせる

・1~3年である程度のスキルを習得できる

・特許明細書を書くことができれば更にステップアップでき、高収入も可能

 以下順番に説明します。

「30代~40代でも転職は可能」

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 まず、業界未経験でも、技術のバックグラウンドがあれば転職が容易であるという点が挙げられます。この業界はとてつもなく人材不足に陥っています。いい人を紹介すれば数万円の報酬を出す特許事務所もあるくらいです。これについて、僕は以前にツィッターでも呟いています。

 このため、30代前半なら歓迎されますし、未経験であっても現状の給料と同額の給料を提示する特許事務所も多いと思います。また、30代後半でも問題ありません。40代であってもある程度の役職・肩書についていれば歓迎されますし、特許事務所によっては受け入れるところも多いです。

 このように、まず容易に転職できるという点がおすすめできる理由として挙げられます。

「これまでの技術のバックグラウンドを生かせる」

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 次の理由として、「これまでの技術のバックグラウンドを生かせる」点が挙げられます。特許事務所に入所して、特許技術者として働くと、自分の専門分野に近い技術を担当することになりますので、これまでの技術のバックグラウンドを生かせると思います。また、特許明細書は、技術的思想と、特許法を文書に当てはめたものであり、技術的思想については特に苦労することなく対応できると思います。

 このように、これまでの技術のバックグラウンドを生かせる点も大きいと思います。

「1~3年である程度のスキルを習得できる」

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 次に1~3年である程度のスキルを習得できる点が理由に挙げられます。1~3年としたのは個人差と、特許事務所の環境からです。この業界のスキルのほとんどは、特許明細書を書けるスキルです。このスキルさえあれば普通に食べていけますし、転職も容易です。

 このスキルを身につけるためには、特許事務所で所長や熟練者から指導を受けて学ぶとともに、主体的に勉強していくことが重要です。さすがに簡単に習得できるほど甘くはないです。また、簡単にスキルが向上するというものでもなく、常日頃から継続して勉強していくことが重要です。

 しかし、効率よく学べば1年である程度書けるようになります。これは特許事務所の環境にもよります。これについては過去にツィッターでもつぶやいていますので参考になればと思います。

 また、この記事では詳しくは書きませんが、このスキルを身につけるコツは熟練者の書き方を徹底的に真似ることです。

 真似ることについては過去記事でも紹介しています。 

www.mayaaaaasama.com

 「特許明細書を書くことできれば更にステップアップでき、高収入も可能」

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 最後の理由として、「特許明細書を書くことができれば更にステップアップでき、高収入も可能」である点が挙げられます。

 実はこの業界、特許明細書を書ける人が少ないのです。このため、特許明細書を書ければ特許事務所として重宝されます。また、ほとんどの特許事務所は、売上で給与が評価される事務所がほとんどです。

 特許明細書は1件あたりの単価が20~30万円であり、意見書は、1件当たりの単価が10万円であり、特許明細書を月に8件、意見書を月に4件書ければ、月に平均240万円を稼げます。一般に給料は、売上の1/3ですので年収は1000万円弱になります。結構夢がある仕事です。実際、僕も1流企業の平均年収よりも多く稼いでいます。但し、企業と異なり福利厚生はほぼ充実していないのでそこはご注意ください。

 このようにスキルを磨ければどんどん高収入を実現できますので、そこも魅力の1つと思います。

最後に|転職にはエージェントを使うことが重要

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 最後に転職には転職エージェントを使うことが重要です。特許事務所へのスタイルは様々であり、特許事務所の情報というのはネットなどで入手しにくいです。これに対し、転職エージェントは、特許事務所のそれぞれの情報に精通しており、しかも無料で相談できるのでおすすめです。転職エージェントについては下記の記事を作成していますのでもしよければご覧ください。

www.mayaaaaasama.com

以上