とある士業の知的な日常

士業です。勉強法、文章術、英語、特許、美容、資格、読書を主に紹介するブログです。何かあればyamatenisanアットマークgmail.comまでお願いします。です。何かご質問、ご依頼ありましたらyamatenisan@ジーメール.comまで

【文章術】現役弁理士が接続詞の効率的な使い方を紹介する。

僕は、とある法律事務所で働く士業男子🙈

f:id:mayaaaaasama:20180929194523j:plain

僕は弁理士として法律文書(特許明細書)を日々作成してきました。

その過程で、文章力が上達し、例えば、接続詞の効率的な使い方を身に着けてきました。

そこで、今回は接続詞の効率的な使い方をご紹介します。

この記事を読むメリット

各接続詞の基本的な使い方を理解できる。

似たような接続詞の使い分けを理解でき、効率的に接続詞を使うことができる。

 

目次です。

接続詞の効率的な使い方

 

イメージ図

 

読みやすい文章を作成するために接続詞を効率的に使う

 接続詞を上手く使えるようになれば、読みやすい文章を一層作成することができます。接続詞は、前後の文の関係を識別するための記号のようなものです。この記号を頼りにすることで、読者は前後の文の関係を把握でき、読みやすい文章となりえます。 

同じ役割の接続詞は原則1つに統一する

 なるべく同じ役割の接続詞は原則1つに統一するのがよいです。前述の通り、「接続詞」は前後の文の関係を識別するための記号のようなものです。記号は同じ役割のものであれば一つに統一したほうが読者が分かりやすくなります。

 

接続詞で重要なもの

 それでは、以下に接続詞の中でも重要なものを説明していきます。

「しかし」

 逆接の接続詞として「しかし」は重要です。この接続詞があることで、読者は、この接続詞の直後の文が前文の内容を覆す重要なものであると識別することができます。

 逆接の接続詞には、「だが」「でも」「しかしながら」等様々の接続詞がありますが、これらの役割はどれも同じですので、前述の「同じ役割の接続詞は原則1つに統一する」に従い、「しかし」で統一するのがよいと思います。前述の通り、「接続詞」は前後の文の関係を識別するための記号のようなものです。記号は同じ役割のものであれば一つに統一したほうが読者が分かりやすくなります。

「このため」「そうすると」

 順接の接続詞として「このため」「そうすると」は重要です。これらの接続詞があることで、読者は、この接続詞の直後の文が、前文の内容を根拠(原因)として生まれる結果であるものと識別することができます。

 具体的な例文を以下に示します。

 筋トレを行うことにより、基礎代謝を高めて脂肪を燃焼させて痩せることが考えられるが、相当のトレーニングが必要である。このため、筋トレで痩せるのは難しい。そうすると、筋トレをするよりも、食事を見直して、糖質の量を減らすことが重要である。

 上の例文のように、根拠⇒結果という構造において、結果が根拠を兼ねてさらに根拠⇒結果(根拠)⇒結果という流れが一続きになることがあります。この場合、「このため」を連続して使用すると読者に稚拙な印象を与えますので、「このため」「そうすると」を併用することがよいです。

 ちなみに、前述では、同じ役割の接続詞は原則1つに統一すると説明しましたが、これらの接続詞は役割は似ていますが、同一とはいえません。「そうすると」は、「このため」よりも総括的な印象を与えます。

「そこで」

 順接の接続詞として「そこで」は重要です。この接続詞があることで、読者は、この接続詞の直後の文が、前文の内容を根拠(原因)として生まれる結果であるものと識別することができます。

 ここで、「そこで」は「このため」「そうすると」と役割が同じではないかと思うかもしれせん。しかし、「そこで」と「このため」は役割が同じではありません。以下にそれぞれの説明をします。

「そこで」…前文の根拠を受けて、自分の意思を伝えたい場合に使用する。

例:僕は勉強が得意で数多くのノウハウを身につけてきました。そこで、勉強のノウハウを紹介します。

「このため」…前文の根拠から客観的に導き出される結論を伝えたい場合に使用する。

例:筋トレを行うことにより、基礎代謝を高めて脂肪を燃焼させて痩せることが考えられるが、相当のトレーニングが必要である。このため、筋トレで痩せるのは難しい。

 使い分けのコツは、直後の文に「私は…と思います。」と書き換えても意味が同じであれば「そこで」を使い、そうでなければ「このため」を使うことです。上記の例では、「そこで、私は勉強のノウハウを紹介したいと思います。」と書き換えても意味が同じであるので「そこで」を使用できます。これに対し、「私は、筋トレで痩せるのは難しいと思う。」と書き換えると、「筋トレで痩せるのが難しい」という客観的な主張が失われるため、意味が同じとはいえずこの場合は「このため」を使います。

「これに対し」

 対比の接続詞として「これに対し」は重要です。これらの接続詞があることで、読者は、前文と後文との関係が対比関係であることを識別することができます。

 具体的な例文を以下に示します。

 朝になるとこれから活動するから、朝食はたくさん食べたほうがよい。これに対し、夜になると後は寝るだけであるから、夜食は控えめにしたほうがよい。

 「これに対し」と似たような接続詞に「一方」がありますが、「これに対し」の方が読者に強い印象を与えますので、こちらを使用するのがおすすめです。

「例えば」「より詳細には」

  説明の接続詞として「例えば」「より詳細には」は重要です。これらの接続詞は、前文の内容だけでは上手く伝わりにくい場合、更に後文で説明を加える場合に使用します。これらの接続詞があることで、読者は、この接続詞の直後の文が、前文の内容に更に説明を加えるものであると識別することができます。

 「例えば」は、通常、前文の内容の具体例を説明する場合に使用し、「より詳細には」は、前文の内容を前文の内容を補足的に説明する場合(例えば、前文にある用語の意味をより明確にする場合など)に使用します。

 

「ちなみに」「なお」

 補足の接続詞として「ちなみに」「なお」は重要です。これらの接続詞は、前文の内容に補足的な事項を付加したい場合に使用します。これらの接続詞はあくまでも補足的なものですので、「より詳細には」よりも、この接続詞に続く後文の内容の重要度は低いものです。

 「ちなみに」と「なお」の使い分けですが、この接続詞に続く後文の内容の重要度の程度が高いものは「ちなみに」を使用し、重要度の低いものは「なお」を使用するのがよいです。特に、「なお」は、前文の内容におまけ的な要素を付加したい場合に使用するものであり、「なお」書きの一文は節(パラグラフ)の末尾につけます。

「まず」「次に」「そして」 

 列挙の接続詞として「まず」「次に」「そして」は重要です。列挙する文が複数ある場合には、「まず…。次に、…。そして、…。」とつながていきます。これらの接続詞があることで、読者は、これらの文が前文の内容を受けた列挙であるものと識別することができます。

「また」「さらに」

 並列の接続詞として「また」「さらに」は重要です。これらの接続詞で接続される前文と後文は並列ですので等価的な関係があります。

 以下に例文を示します。

 糖質を多く含む食べ物としては、ごはん、麺類、イモ類、かぼちょが挙げられる。また、和菓子、洋菓子、清涼飲料水等も糖質を多く含む。

 3つの文が並列の関係にある場合、「また」を連続して使うと稚拙な印象を与えるので「また」の後は、「さらに」を使用します。通常、「また」⇒「さらに」の順序で逆はありません。

「このように」「以上のように」

 まとめの接続詞として、「このように」「以上のように」は重要です。この接続詞があることで、読者は、この接続詞の直後の文が前文の内容をまとめたものであると識別することができます。

 「このように」と「以上のように」は、以下のように明確に使い分けるのがよいです。

「このように」…直前の文又はパラグラフの文章の内容をまとめるときに使う。

「以上のように」…文章全体の内容をまとめる時に使う。

 前述では、同じ役割の接続詞は原則1つに統一すると説明しましたが、これらの接続詞は役割は似ていますが、同一とはいえません。「以上のように」は、通常、文章全体の総括に用いるものであり、「このように」は好まれません。これは、「以上」と「この」のそれぞれの指示語の受ける対象が「以上」の方が広いことからもお分かりいただけるかと思います。 

まとめ

f:id:mayaaaaasama:20190309132228p:plain

 いかがでしたか。接続詞を効率的に使うことができれば、文章作成力はぐんと上達します。ぜひご参考になればと思います。

以上