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読みやすい文章の書き方|それは作文技術を身につけることです

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僕は、とある法律事務所で働く弁理士🙈

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 僕は、毎日、特許明細書と呼ばれる法律文書を作成する仕事をしています。

 その過程で、文章力を高めてきました。

 そこで、今回は、「読みやすい文章の書き方」についてお話ししたいと思います。 

目次です

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 読みやすい文章を書くために重要なことは2つ

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 まず、読みやすい文章を書くために重要なことを2つ挙げます。

 それは、「(1)文章の構成」と、「(2)作文技術」を身につけることです。

 「(1)文章の構成」については、過去記事で紹介したものです。

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 この構成を簡単に説明すると、「前提」「結論」「理由」「具体例」の各項目の記載順序とし、作成順序をその逆とするものです。そして、各項目に、内容をあてはめていくというものです。簡単な構成ですがこの構成が強力な構成です。

 そして、今回の記事では、2つ目である「作文技術」について紹介したいと思います。

作文技術を身につけることが文章力を上げるために重要

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 「作文技術」とは、言い換えれば、読者に分かり易く日本語で作文する技術です。「作文」とは、読んで字のごとく「文」を作ることです。そして、文の塊が文章です。文章力を上げるためには、1つの1つの文を読者に分かり易いようにすることが重要です。

作文技術を向上させるために重要な5つのこと

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 では、ここで作文技術を向上させるために重要な5つのことをお話しします。それは、以下の通りです。

(1)「主語を明確にすること」

(2)「助詞『は』と助詞『が』の使い分けを理解すること」

(3)「被修飾語に係る複数の修飾語を分かり易く整理すること」

(4)「句読点(、)をつける位置を理解すること」

(5)「旧情報⇒新情報の順番で書くこと」

 基本的にこれらの5つのことを意識して作文できれば、読みやすい文を書くことができます。以下に、順番に説明してきます。 

(1) 「主語を明確にすること」

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 まず、主語を明確にすることが重要です。日本語では、文の主役は「述語」であり、「主語」ではないため、「主語」が欠落されがちです。そして、日本語では、「主語」がなくても意味が分かるような場合がありますし、「主語」を補充すると読者にくどい印象を与える場合があります。しかし、これに慣れてしまうと、主語がないと意味が通らない文にも主語を欠落してしまう虞があります。この場合、読者は、その文の意味を理解するために、主語を推測しなければならない作業を必要とします。読者は、気持ちよく文章を速く読みたいものです。しかし、このような作業が続くと、読者は、最後まで読む気持ちがわきません。僕も、ブログの記事では一文一文主語を明確にしています。確かに、これはくどいかもしれませんが、読者に速く読んでもらえるためです。読者の視点に立って、主語を明確にするよう意識して作文することが重要です。

(2)「助詞『は』と助詞『が』の使い分けを理解すること」

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 次に、助詞「は」と助詞「が」の使い分けを理解することが重要です。ちなみに厳密には「は」は係助詞であり、「が」は格助詞です。上記のとおり、主語を明確にするときに、係助詞「は」と格助詞「が」を上手く使い分ける必要があります。この使い分けにはコツがあります。すなわち、主語が、述語と=(イコール)の関係であるならば、「は」を用い、主語が、述語の行為や動作の主体を表すならば「が」を用いると考えれば分かり易いと思います。以下の例文を見てください。

(A)「キーボードは計算機にデータを入力する入力装置である。」

(B)「キーボードが計算機にデータを入力する入力装置である。」

この場合、キーボードは、入力装置とイコールの関係ですので正しくは(A)であり(B)は違和感があります。また、次の例文ではどうでしょうか。

(a)「太郎はキーボードに入力する。」

(b)「太郎がキーボードに入力する。」

この場合、入力するという動作の主体が「太郎」ですので正しくは(b)であり(a)は違和感があります。

 このように、上記のコツを用いて「は」と「が」を使い分けるのがよいと思います。ただし、これはあくまで原則であり、例外もありますのでその点ご留意ください。 

(3)「被修飾語に係る複数の修飾語を分かり易く整理すること」

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 次に、「被修飾語に係る複数の修飾語を分かり易く整理することが重要」です。これは、どういうことか例文を用いて説明します。

 例文:白い横線の引かれた厚手の紙

 この文では、「白い」「横線の引かれた」「厚手の」のそれぞれが修飾語に相当し、「紙」が被修飾語に相当します。すなわち、「紙」は、「白い」、「横線の引かれた」、「厚手」のものです。しかしながら、上記の例文は、「白い」は横線を修飾しており、この紙に白い横線が引かれているような印象を与えます。しかし、紙は通常白いものですので、この「白い」は横線を修飾するのか、紙を修飾するのか、読者が推測する作業を強いられます。このような作業が続くと、読者は、最後まで読む気持ちがわきません。

 この例文の正解は、「横線の引かれた厚手の白い紙」です。このように、被修飾語に係る複数の修飾語を分かり易く整理することが重要です。

複数の修飾語を整理するコツ

 ここで、この複数の修飾語を整理するにはコツがあります。それは、「長い修飾語を前にもっていき、短い修飾語を後にもっていく」ことです。上記の例で言うと、「横線の引かれた」「厚手の」「白い」はこの順序で長さが短くなりますので、この順序で作文すればよいことになります。すなわち、「横線の引かれた厚手の白い紙」です。ほとんどの場合、このコツが当てはまりますので、これは有効です。

 以上のように、分かり易く日本語で作文するためには、被修飾語に係る複数の修飾語を分かり易く整理することが重要です。   

(4)「句読点(、)をつける位置を理解すること」

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 次に句読点(、)をつける位置を理解することが重要です。これは、読者に分かり易く読んでもらうために重要です。不要な句読点をつけてしまうとかえってわかりにくくなります。例えば、以下の例文をみてください。

 例文:絨毯の上に寝転んでチョコレートと、コーヒーをごちそうになった。

 この例文では、チョコレートとコーヒーが(ごちそうになったものとして)並列関係にあるので句読点をつけていますが、この例文は、句読点をつけることによってかえって分かり辛い印象を与えます。それは、この文が、「絨毯の上に寝転んで」と「チョコレートとコーヒーをごちそうになった」の重文で構成されているからです。

 この場合、「絨毯の上に寝転んで、チョコレートとコーヒーをごちそうになった。」とすると、この例文は読み易い印象を与えます。

 このように、句読点をつける位置としては、重文の境界か、長い修飾語が2つ以上あるときのその境界にうつことが重要です。それ以外ではなるべくうたないようにした方が読み易い印象を与えます。

(5)「旧情報⇒新情報の順番で書くこと」

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 最後に旧情報⇒新情報の順番で書くことが重要です。これはどういうことかについて以前ご紹介したコーヒーの記事を元に説明したいと思います。

 以下の例文をご覧ください。

 美容に優れる飲み物としてコーヒーがある。クロロゲン酸は、抗酸化作用を有し、コーヒーに含まれる。

 簡潔な文章ですが、この文章だと、いきなり専門的な用語であるクロロゲン酸が登場しますので、この用語を知らない読者は混乱してしまいます。後で、これはコーヒーに含まれることがわかり、クロロゲン酸とコーヒーの関係がわかりますが、この文が更に長文化していくような場合には非常に読みづらい印象を与えます。一方、上記の例文をいかに書き換えるとどうでしょうか。

 美容に優れる飲み物としてコーヒーがある。コーヒーは、抗酸化作用を有するクロロゲン酸を含んでいる。

 これだと、クロロゲン酸が登場する前に、(クロロゲン酸と)コーヒーとの関係も明確ですので読み易い印象を与えます。このように、旧情報⇒新情報の順番で書くと読者も読み易くなります。

作文技術を向上させるためのおすすめの本

 最後に、作文技術を向上させるためのおすすめの本を紹介します。文章力のための本はいくつかありますが、基本的にそのような本を読まなくても上手い人の文章の書き方を真似たりすればよいと思います。一方、作文については、文を書く基本的なルールというものがありますので、そのようなルールを知っておくと基本的なところが身につくためよいと思います。このため、もし文章力を磨くために本を買うのであれば、そのような基本的なルールについて触れた本を買うことをおすすめします。

 そこで、おすすめするのが、「日本語の作文技術」という本です。実戦編というものもありますが、基本的にそれは買わなくてもいいと思います。この本には、「助詞の使い分け」「句読点の打ち方」「複数の修飾語の順序」など様々な文のルールが網羅されています。これを知っているのと知らないとでは大きく差が生まれますので読んで勉強してみるのがおすすめです。

【新版】日本語の作文技術 (朝日文庫)

【新版】日本語の作文技術 (朝日文庫)

 

 以上

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