とある士業の知的な日常

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【文章術】文章力を身につけるための作文の書き方を紹介する

僕は、とある法律事務所で働く士業男子🙈

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僕は、毎日法律文書を作成する仕事をしています。

その過程で、文章力を身につけてきました。

そこで、今回は、自分の経験をもとに、文章力を身につけるための作文技術をご紹介します。

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この記事を読むメリット

 この記事を読むメリットとしては以下が挙げられます。

 読者にとって読み易い文章とは何かを理解できます。

 その理解を応用して、SNS等の記事を作成したり、ビジネス文書を作成したりすることで作文技術を向上できます。 

 上手くなる作文の書き方(作文技術)

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はじめに

 まず、ここでいう「文章力」とは何かについて説明します。「文章力」とは、読者に分かり易い文章を書く力をいいます。読者に分かり易い文章を書ければ、読者は最後まで文章を読みます。言い換えると、分かりにくい文章は、どれほど読者がその文章の主題に興味をもっていたとしても最後まで読まれません。このため、文章力は重要です。

 そして、文章力を身につけるために、「文章構成の技術」と「作文技術」の2つが重要です。

 「文章構成の技術」については、以前の記事でご紹介しました。下記に記事を貼りつけておきます。

www.mayaaaaasama.com

  今回は「作文技術」についてご紹介します。

作文技術

 「作文技術」とは、言い換えれば、読者に分かり易く日本語で作文する技術です。そして、この技術を磨くために以下の5つのことを意識して作文することが重要です。

 「主語を明確にすること」

 「助詞『は』と助詞『が』の使い分けを理解すること」

 「被修飾語に係る複数の修飾語を分かり易く整理すること」

 「句読点(、)をつける位置を理解すること」

 「旧情報⇒新情報の順番で書くこと」

 基本的にこれらの5つを意識して作文できれば、分かり易さの度合いはぐんと伸びます。以下、順番に説明してきます。

 ちなみに、このことは、これまので自分の法律文書を作成する上で見出したり、文章力に関する本から学んだりしたことです。僕が学んだ本を以下に紹介します。 

【新版】日本語の作文技術 (朝日文庫)

【新版】日本語の作文技術 (朝日文庫)

 
 「主語を明確にすること」

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 まず、主語を明確にすることが重要です。日本語では、文の主役は「述語」であり、「主語」ではないため、「主語」が欠落されがちです。そして、日本語では、「主語」がなくても意味が分かるような場合がありますし、「主語」を補充すると読者にくどい印象を与える場合があります。しかし、これに慣れてしまうと、主語がないと意味が通らない文にも主語を欠落してしまう虞があります。この場合、読者は、その文の意味を理解するために、主語を推測しなければならない作業を必要とします。読者は、気持ちよく文章を速く読みたいものです。しかし、このような作業が続くと、読者は、最後まで読む気持ちがわきません。僕も、ブログの記事では一文一文主語を明確にしています。確かに、これはくどいかもしれませんが、読者に速く読んでもらえるためです。読者の視点に立って、主語を明確にするよう意識して作文することが重要です。

「助詞『は』と助詞『が』の使い分けを理解すること」

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 次に、助詞「は」と助詞「が」の使い分けを理解することが重要です。ちなみに厳密には「は」は係助詞であり、「が」は格助詞です。上記のとおり、主語を明確にするときに、係助詞「は」と格助詞「が」を上手く使い分ける必要があります。この使い分けにはコツがあります。すなわち、主語が、述語と=(イコール)の関係であるならば、「は」を用い、主語が、述語の行為や動作の主体を表すならば「が」を用いると考えれば分かり易いと思います。以下の例文を見てください。

(A)「キーボードは計算機にデータを入力する入力装置である。」

(B)「キーボードが計算機にデータを入力する入力装置である。」

この場合、キーボードは、入力装置とイコールの関係ですので正しくは(A)であり(B)は違和感があります。また、次の例文ではどうでしょうか。

(a)「太郎はキーボードに入力する。」

(b)「太郎がキーボードに入力する。」

この場合、入力するという動作の主体が「太郎」ですので正しくは(b)であり(a)は違和感があります。

 このように、上記のコツを用いて「は」と「が」を使い分けるのがよいと思います。ただし、これはあくまで原則であり、例外もありますのでその点ご留意ください。 

「被修飾語に係る複数の修飾語を分かり易く整理すること」

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 次に、「被修飾語に係る複数の修飾語を分かり易く整理することが重要」です。これは、どういうことか例文を用いて説明します。

 例文:白い横線の引かれた厚手の紙

 この文では、「白い」「横線の引かれた」「厚手の」のそれぞれが修飾語に相当し、「紙」が被修飾語に相当します。すなわち、「紙」は、「白い」、「横線の引かれた」、「厚手」のものです。しかしながら、上記の例文は、「白い」は横線を修飾しており、この紙に白い横線が引かれているような印象を与えます。しかし、紙は通常白いものですので、この「白い」は横線を修飾するのか、紙を修飾するのか、読者が推測する作業を強いられます。このような作業が続くと、読者は、最後まで読む気持ちがわきません。

 この例文の正解は、「横線の引かれた厚手の白い紙」です。このように、被修飾語に係る複数の修飾語を分かり易く整理することが重要です。

 複数の修飾語を整理するコツ

 ここで、この複数の修飾語を整理するにはコツがあります。それは、「長い修飾語を前にもっていき、短い修飾語を後にもっていく」ことです。上記の例で言うと、「横線の引かれた」「厚手の」「白い」はこの順序で長さが短くなりますので、この順序で作文すればよいことになります。すなわち、「横線の引かれた厚手の白い紙」です。ほとんどの場合、このコツが当てはまりますので、これは有効です。

 以上のように、分かり易く日本語で作文するためには、被修飾語に係る複数の修飾語を分かり易く整理することが重要です。   

「句読点(、)をつける位置を理解すること」

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 次に句読点(、)をつける位置を理解することが重要です。これは、読者に分かり易く読んでもらうために重要です。不要な句読点をつけてしまうとかえってわかりにくくなります。例えば、以下の例文をみてください。

 例文:絨毯の上に寝転んでチョコレートと、コーヒーをごちそうになった。

 この例文では、チョコレートとコーヒーが(ごちそうになったものとして)並列関係にあるので句読点をつけていますが、この例文は、句読点をつけることによってかえって分かり辛い印象を与えます。それは、この文が、「絨毯の上に寝転んで」と「チョコレートとコーヒーをごちそうになった」の重文で構成されているからです。

 この場合、「絨毯の上に寝転んで、チョコレートとコーヒーをごちそうになった。」とすると、この例文は読み易い印象を与えます。

 このように、句読点をつける位置としては、重文の境界か、長い修飾語が2つ以上あるときのその境界にうつことが重要です。それ以外ではなるべくうたないようにした方が読み易い印象を与えます。

「旧情報⇒新情報の順番で書くこと」

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 最後に旧情報⇒新情報の順番で書くことが重要です。これはどういうことかについて以前ご紹介したコーヒーの記事を元に説明したいと思います。

 以下の例文をご覧ください。

 美容に優れる飲み物としてコーヒーがある。クロロゲン酸は、抗酸化作用を有し、コーヒーに含まれる。

 簡潔な文章ですが、この文章だと、いきなり専門的な用語であるクロロゲン酸が登場しますので、この用語を知らない読者は混乱してしまいます。後で、これはコーヒーに含まれることがわかり、クロロゲン酸とコーヒーの関係がわかりますが、この文が更に長文化していくような場合には非常に読みづらい印象を与えます。一方、上記の例文をいかに書き換えるとどうでしょうか。

 美容に優れる飲み物としてコーヒーがある。コーヒーは、抗酸化作用を有するクロロゲン酸を含んでいる。

 これだと、クロロゲン酸が登場する前に、(クロロゲン酸と)コーヒーとの関係も明確ですので読み易い印象を与えます。このように、旧情報⇒新情報の順番で書くと読者も読み易くなります。

まとめ

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 「主語を明確にすること」

 「助詞『は』と助詞『が』の使い分けを理解すること」

 「被修飾語に係る複数の修飾語を分かり易く整理すること」

 「句読点(、)をつける位置を理解すること」

 「旧情報⇒新情報の順番で書くこと」

以上