とある士業の知的な日常

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簡単に論理的な記事を作成する方法

僕は、とある法律事務所で働く士業男子🙈

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僕は、毎日法律文書を作成する仕事をしています。

その過程で、論理的文章を作成するスキルを身につけてきました。

そこで今回は、

簡単に論理的な記事を作成する方法についてご紹介したいと思います。 

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目次です…

簡単に論理的な記事を作成する方法

論理的とは

 まずここでいう「論理的」とは何でしょうか。論理的というのはその用語自体が漠然としたあやふやな用語だと思いますのでここで少し補足します。ここでいう「論理的」というのは「説得性がある」という意味です。このため、「論理的な記事」は「説得性の記事」と読み替えても差し支えありません。

文章構成

 それでは、「簡単に論理的な記事を作成する方法」について説明します。下図をご覧ください。

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 これは、記事の構成図です。まず、「主題」すなわち記事のタイトルがあり、それに対して、「前提」「結論」「理由」「具体例」の項目を設けて、各項目に、内容をあてはめていきます。簡単な構成ですがこの構成が強力な構成です。記事にしたい内容のほとんどは、この構成に当てはめることができます。ちなみに上の図のように、主題と結論は対応しています。「主題」に対する答えが「結論」というイメージです。

記事の具体例:

 記事内容の具体例を示します。 「士業の仕事は、AIに置き換えられるのか?」という主題の記事があるとします。結論として、「NO」であるとします。その理由として、「AIは主に機械学習によるものであり定型的な型の文書を作成できる。しかし、士業が作成する法律文書は、クライアントの特殊な要望に応じて、クライアントと協同して作成するものである。すなわち、士業が作成する法律文書は、クライアントごとに変動する特殊な型の文書である。このため、士業の仕事は、AIに置き換えられることができない。」とします。しかし、全ての文書が特殊な型の文書を作成するものではありません。専門性を要しない書誌事項の書類の作成もあり、このようなものはAIで置き換えられるでしょう。そうすると、結論の一部に例外がありますので、この例外を除去するために前提として、但し専門性を要しないものは除くなどと記載します。まとめると以下のようになります。

 主題:士業の仕事は、AIに置き換えられるのか!?

 前提:専門性を要する仕事に限定する

 結論:NO

 理由:AIは定型的な型の文書を作成するのに向いているが、クライアントごとに内容が変動しやすい変動的な型の文書である法律文書を作成することは難しいため

 このように、上図の構成に当てはめると、結論、理由が明確となり、予め結論から外れるものは前提で除外していますので論理的な記事を作成できます。しかし、ここで具体的な経験談を持ち出せればより一層論理的な記事となります。

 上の例であてはめると、例えば、特許の仕事を具体例として挙げます。特許の仕事では、弁理士は、発明に関する書類を作成することになります。ここで、この書類の作成において、クライアント(発明者)によってはその発明のノウハウの一部を秘匿したい場合があり、弁理士は、発明者と協同しながら(コミュニケーションをとりながら)文書を作成していきます。このため、この例は、発明者と協同作業が強いられる書類の作成をAIに置き換えることは困難であることの有効な具体例となります。このような具体例を最後に提示すると一層論理的な記事となりえます。

 この例から、前提⇒結論⇒理由⇒具体例の構成が論理的な記事を作成する上で強力な構成であることがお判りいただけたかと思います。

順序

 ここで、記載順序は、上図の通り、「前提」⇒「結論」⇒「理由」⇒「具体例」の順番ですが、作成順序は、その逆で、「具体例」⇒「理由」⇒「結論」⇒「前提」の順番であるというところがポイントです。これは、「具体例」によって、「理由」「結論」「前提」が決定されうるためです。論理的な記事を作成するために最も強力な部分が「具体例」となります。そして、「具体例」に基づいて、「理由」と「結論」が決定され、「主題」を決定したほうがより論理的な記事となりうるからです。

 これはどういうことかを事例を交えて説明したいと思います。

事例:ほうれい線の予防に対する記事をあてはめてみる

 実際に「ほうれい線の予防に関する記事」を作成することを例として、図で示した構成にあてはめてみます。

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 「ほうれい線の予防方法に関する記事」というのは、例えば、以下のような事例を想定するとします。

 事例

 ほうれい線を改善するために、PAOを購入した。PAOとは、表情筋を鍛えるための美容器具で、羽が2つのプロペラのような形をしており、これを口の中に装着してブラブラ振ると表情筋が鍛えられ、ほうれい線が改善されるという。

 毎日このPAOを口の中に装着して30秒ブラブラ振るだけなのでお手軽にできる。毎日継続して、3カ月経過した。ほうれい線は、若干改善されたような気がしたが、劇的に改善したものでなかった。  

 この事例が、上図の具体例に相当します。PAOの使用を3カ月継続したことは説得性のある経験談ですが、ほうれい線の改善の程度が若干です。PAOを使用すると、ほうれい線が改善されたという内容でいきたいところですが、実際の改善の程度が若干なので内容がイマイチです。では、改善の程度を盛って、劇的に改善されたとしましょうか。この場合、「理由」を上手く書けません。すなわち、この場合、劇的に改善された根拠を説明できず、説得性がありません。信頼性に欠ける記事となります。

 ではどうしましょうか。

 ここで「お手軽にできる。」ということに注目してみます。一日たった30秒ブラブラ振るだけでほうれい線が(若干でありますが)改善されるのです。そうすると、主題は、「ほうれい線の予防方法」というより、「ほうれい線の予防方法で最もお手軽な方法」とするのはいかがでしょうか。ほうれい線の予防よりもお手軽に重きをおいた主題です。そして、その主題に対する結論が、PAOを使用することであり、その理由を、たった30秒ぶらぶら振るだけの単純な作業だからということにします。この方がより論理的な記事になります。そして、「若干しか効果がない」というところを補足するために、「前提」としてほうれい線の効果は個人差があることを触れておきます。このようにして、上の図の構成にあてはめると以下のようになります。

 主題:「ほうれい線の予防方法で最もお手軽な方法」

 前提:「但し、ほうれい線の効果は個人差がある」

 結論:「PAOの使用がおすすめ」

 理由:「1日たった30秒口に咥えてブラブラ振るだけ」 

 具体例:「1日たった30秒口に咥えてブラブラ振る作業を3カ月継続したところ、お手軽にほうれい線が改善された。

  このように、まず具体例を考え、その具体例で最も適切な結論を導き出して主題を決めるのが論理的な記事を作成する上で効率的です。作成手順は、「具体例」⇒「理由」⇒「結論」⇒「前提」であり、記載順序は、その裏返しがポイントです。

まとめ

 いかがでしょうか。この構成は強力であてはめれば簡単に記事を作成できますのでおすすめです。ぜひ試してみてください。